【1社は「添加物」と書いていない】宅配6社の無添加を公式サイトの原文で並べた

空色の面に、三角と細長い板が置いてある 体に悪い?食品査定
ラベルさんラベルさん
無添加をうたう宅配って、どこも似たことが書いてある気がするんですよね。
うーめんうーめん
6社ぶん開いたら逆だった。同じ言い方をしている社が1社もない。しかも1社は「添加物」の3文字が出てこない。

先に結論です。宅配6社の公式サイトを開いて添加物にふれている文を書き写したところ、同じ言葉を使っている社は1組もありませんでした。「無添加調理」「添加物にはできるだけ頼りません」「不要な添加物は使いません」。言い方が違うだけでなく、それが載っているページも6社とも別です。

そしてワタミの宅食ダイレクトは、今回開いた4ページに「添加物」の3文字が1度も出てきませんでした。名乗っていない、という状態です。

この記事でやるのは1つだけです。6社の言葉を公式サイトの原文のまま引いて、どのページの、どのあたりに載っているかを添える。どの言い方が正しいとか、どこが親切だとかは書きません。確認したのはすべて2026年9月5日です。

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宅配の「無添加」は、言葉より先に載っている場所を見た

濃紺の台に、すりガラスの板が二枚開いて立ててある

宅配6社の公式サイトを開いて、「無添加」と「添加物」の2語がどのページに出てくるかを追いました。読んだのは文字だけで、味も量も扱いません。

なぜ言葉だけでなく場所まで見たのか。パッケージの裏なら、書ける位置が決まっています。原材料名の欄があって、スラッシュがあって、その後ろに添加物が並ぶ。誰が作っても形は同じです。

公式サイトには、その決まりがありません。トップページの1画面目に大きく出すこともできれば、よくあるご質問の20問目に1行だけ置くこともできる。同じ「使っていません」でも、探しに行かないと出てこない社があるわけです。

そこで、言葉と場所を組にして並べました。「無添加」という3文字に法律の定義がないことは、この3文字に国の定義がないことを確かめた記事で先に整理しています。定義がないので、どこまでを無添加と呼ぶかは各社が自分で決めます。その決め方の違いが、そのまま言葉の違いになって出てきます。

6社の言葉を、公式サイトの原文のまま並べた

濃紺の帯の上に、水色のガラスと灰色の石が六組並ぶ

6社の公式サイトから、添加物にふれている文を1社につき1文ずつ書き写しました。載っていたページと、そのページの中でどのあたりに出てくるかを添えます。

会社公式サイトにある言葉載っていた場所
FIT FOOD HOME無添加調理よくあるご質問の答えの中
パルシステム添加物にはできるだけ頼りません「商品のこだわり」の見出し
コープ自然派安全性に疑いのある食品添加物は使用しない「食品添加物の削減」というページの冒頭
わんまいる合成保存料・合成着色料は使用しておりませんよくあるご質問と、商品ページ上部の印
ワタミの宅食ダイレクト該当する言葉なし開いた4ページに「添加物」が0回
モグモ不要な添加物は使いません「お客様への約束」の見出し

1社ずつ、原文を引きます。

FIT FOOD HOMEは、公式ストアのよくあるご質問に置いていました。質問は「添加物は一切不使用ですか?」です。

食品を作る上で欠かせない、「豆腐を作るために必要なにがり」のような食品添加物以外は使用しないという基準を設け、無添加調理にこだわり製造しております。

出典:FIT FOOD HOME 公式ストア よくあるご質問(2026年9月5日確認)。1文の中に、名乗りと例外の両方が入っています。中身の内訳はこの社の言葉の定義を14商品と突き合わせた記事にあります。

パルシステムは、商品のこだわりを説明するページの見出しでした。

厳選した素材を使い、添加物にはできるだけ頼りません。

出典:パルシステム 商品のこだわり(2026年9月5日確認)。「無添加」ではなく「できるだけ頼りません」という言い方です。物質の数を書いた文は、同じサイトの品質のページにあり、こだわりのページとは別の場所に置かれています。

コープ自然派は、ページの名前からして「無添加」ではありません。「食品添加物の削減」というページの冒頭です。

コープ自然派では「安全性に疑いのある食品添加物は使用しない」「必要のない食品添加物は使用しない」とする食品添加物の自主基準を設け、素材本来の味わいを生かすことを大切にした商品づくりを行っています。

出典:コープ自然派 食品添加物の削減(2026年9月5日確認)。使う言葉は「削減」と「自主基準」でした。配達できるのは大阪・兵庫・奈良・京都・滋賀・和歌山・徳島・香川・愛媛・高知の10府県で、この社の基準は2冊のカタログで中身が変わることを確かめた記事で扱っています。

わんまいるは、よくあるご質問の答えの1文目です。

調理工程で合成保存料・合成着色料は使用しておりません。

出典:わんまいる よくあるご質問(2026年9月5日確認)。名前が出ているのは2つの用途だけで、それ以外については何も書いていません。健幸ディナーの商品ページでは、上のほうに並ぶ印の1つが「合成保存料 不使用」でした。ここは探さなくても目に入ります。

ワタミの宅食ダイレクトだけ、引ける文がありません。トップページ、よくある質問、三菜の商品カテゴリ、お知らせの4ページを開いて、「添加物」の3文字が1度も出てきませんでした。トップの上のほうに並んでいるのは、管理栄養士が献立を作っていることと、1食あたりの塩分とカロリーです。

モグモは、「お客様への約束」という5項目のページの2番目にありました。

不要な添加物は使いません

出典:モグモ お客様への約束(2026年9月5日確認)。「一切使いません」ではなく「不要な」が付いています。使うものと使わないものを分けている書き方です。

「無添加」の3文字が出てきたのは4社。指していたものは4社とも違う

濃紺の布の上に、灰色の石板が四枚重ねて置いてある

ここまでの6社のうち、「無添加」という3文字がそのまま出てきたのは4社でした。ただし、その3文字が何を指しているかは4社とも別です。

会社3文字が指していたもの
FIT FOOD HOME調理のやり方の名前(無添加調理)
モグモ商品一覧の分類の名前(無添加)
わんまいる健幸ディナーとは別の商品の説明(食品添加物無添加)
コープ自然派カタログに載る加工品の説明(化学調味料無添加の加工品)
パルシステム確かめた3ページに出てこない
ワタミの宅食ダイレクト確かめた4ページに出てこない

同じ3文字でも、かかっている相手がこれだけ違います。FIT FOOD HOMEは作り方に、モグモは商品の分け方に付けている。わんまいるとコープ自然派にいたっては、いま説明している商品ではなく、別の商品やカタログの中身を指して使っていました。

いちばんはっきり出ているのがモグモです。商品一覧の絞り込みは「すべて」「無添加」「お肉」「お魚」「お野菜」「かける」「スープ」「お米・麺」「パン」の順に並んでいて、「無添加」が肉や野菜と同じ列に入っています。表示を説明する言葉ではなく、商品を仕分ける名札。押したときのURLは additive-free でした。この分類と実際の表示が一致していたかは、60商品ぶんの原材料名を書き写した記事で確かめています。

わんまいるには、もう1つ分かりやすい場面があります。健幸ディナーの商品ページのよくある質問に「Q:健幸ディナーは無添加ですか?」という問いがあるのですが、その答えの中に「無添加」の3文字は出てきません。返ってくるのは合成保存料の話です。聞かれた言葉と、返す言葉がずれている。

言葉が6通りになるのは、無添加に決まりがないから

濃紺の布に、水色のガラス板が六枚ばらばらに散っている

6社の言い方がここまで散らばる理由は、各社の姿勢よりも先に、言葉のルールのほうにあります。食品表示のきまりに「無添加」の定義がないからです。

「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」が消費者庁から出たのは2022年3月。2年の猶予を経て、2024年4月に本格適用となりました。整理されたのは、容器包装に印刷する場合の話です。何を抜いたのかを書かずに「無添加」とだけ表示する書き方は、誤解を招くものとして挙げられています。

ただし、これはパッケージのきまりです。公式サイトの文章までを縛るものではありません。だから各社は、自分で決めた言葉を、自分で決めた場所に置くことになります。6通りに散らばるのは、むしろ自然な結果でした。認証する仕組みもマークもないので、外から見て正誤を判定する手立てもありません。

ここで1つ、断っておきます。言葉が長い社ほど添加物が少ない、という関係はありません。原材料名への記載が免除される添加物が2種類あるためです。1つは、作る途中で使われて最後には残らない加工助剤。もう1つは、原料に入っていたものの、できあがりでは働きを持たなくなるキャリーオーバー。どちらも、6社が書いている言葉の外側にあります。文字の量と、届く食事の中身は分けて見てください。

書いていない社を、どう読むか

濃紺の布の上に、ふちの欠けた灰色の石板が一枚のせてある

6社で1社だけ、引ける文がありませんでした。ワタミの宅食ダイレクトです。この空白は、2通りに読めます。どちらを取るかで、この社の見え方が変わります。

1つめ。言い切れないことを書かない、という読み方です。工場で作る惣菜から添加物を全部外すのは難しく、外せないなら名乗らない。名乗らないかわりに、期待させることもない。2024年のガイドラインが問題にしたのは、何を抜いたか書かずに3文字だけ出す表示でした。その意味では、書かない社がいちばんガイドラインから遠いところにいます。

2つめ。気にしている人には、判断する材料が1つもないという読み方です。言葉がないうえに、ワタミの宅食ダイレクトは注文前に原材料名も出てきません。この点は公式が出している数字を全部ひろった記事で確かめたとおりです。届いた容器のラベルを見るまで、中身は分かりません。

どちらが正しいとは書きません。ただ、この社が公式サイトで前に出しているのは、塩分とカロリーと管理栄養士の話です。約束している中身が、ほかの5社と違う。添加物の言葉がないことを不誠実と取るか、約束の範囲を守っていると取るかは、読む人が決める部分です。

逆の側も同じです。言葉を多く並べている社が、そのぶん抜いているとは限りません。FIT FOOD HOMEは名乗りと同じ1文の中に例外を書いていますし、コープ自然派は「削減」という言葉を選んでいます。書いてある分量ではなく、書いてある中身を読む。それだけのことです。

確かめるときに開くページは、社ごとに違う

窓辺の床に、濃紺の細長い布が三本と灰色の板が並ぶ

言葉が載っていた場所をたどると、自分で読みに行くときに開くページも社ごとに変わります。今回たどり着いた入り口を書き出します。

  • FIT FOOD HOME:公式ストアのよくあるご質問。「添加物は一切不使用ですか?」の項目
  • パルシステム:商品のこだわりのページ。物質の数は品質のページ。配達は関東の1都11県
  • コープ自然派:食品添加物の削減のページ。配達は近畿と四国の10府県
  • わんまいる:健幸ディナーの商品ページの上部と、よくあるご質問
  • ワタミの宅食ダイレクト:記載がないので、届いた容器のラベルで読む
  • モグモ:お客様への約束のページと、商品一覧の分類

生協2社はエリアが決まっているので、住んでいる市区町村が外れていれば、基準を読む前に候補から外れます。宅配便で届く4社は全国が対象です。売り場で自分の目で確かめたい人は、スーパーのどこに0品目の商品があったかを追った記事のほうが早いはずです。

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よくある質問

Q
宅配6社のうち、自分で「無添加」と名乗っているのはどこですか?
A

2026年9月5日に確かめた範囲では、3文字がそのまま出てきたのはFIT FOOD HOME、モグモ、わんまいる、コープ自然派の4社です。ただし指している相手は、順に調理のやり方、商品一覧の分類、別商品の説明、カタログに載る加工品の説明でした。パルシステムとワタミの宅食ダイレクトは、開いたページに出てきませんでした。

Q
「無添加」と書いていない会社は、添加物を使っているということですか?
A

書いていないことと、使っていることは別です。この記事で確かめたのは公式サイトの文章だけで、実際に何が入っているかは原材料名を読まないと分かりません。逆に、言葉を書いている社の食事に添加物がないという意味にもなりません。書かなくてよい添加物が2種類あるためです。

Q
「無添加」という表示に、国の基準はありますか?
A

食品表示のきまりに「無添加」の定義はありません。消費者庁のガイドラインが2024年4月から本格適用され、容器包装では何を抜いたのかを書かずに3文字だけ出す書き方が整理されました。ただし対象は容器包装で、公式サイトの文章は含まれていません。

Q
6社の言葉を比べるとき、どこを見れば早いですか?
A

抜くと書いてあるものの名前です。「合成保存料」のように用途の名前が入っていれば、それ以外は範囲の外だと読めます。「不要な」「できるだけ」のような言葉が付いていれば、使わない範囲を決めたのは会社だと分かります。名前が1つも出てこない場合は、原材料名を読むしかありません。

まとめ:3文字を探すより、どのページに載っているかを見る

濃紺の面に、細長いガラス板と濃紺の帯が十字に組んである

6社の公式サイトを開いて分かったことを、5行にまとめます。

  • 添加物にふれている文は6社とも別の言い方で、同じ表現を使っている組み合わせはなかった
  • 載っていた場所も、見出し・よくあるご質問・専用ページ・商品ページの印とばらばらだった
  • 「無添加」の3文字が出てきたのは4社。指していたのは調理のやり方、商品の分類、別商品、カタログの加工品
  • ワタミの宅食ダイレクトは、開いた4ページに「添加物」が1度も出てこなかった
  • 言葉が散らばるのは、無添加に法律の定義がないため。線はそれぞれの会社が引いている

やることは1つです。3文字があるかどうかではなく、抜くと書いてあるものの名前を読む。名前が書いてあれば、それが自分の気にしているものと合っているかどうかを、その場で判断できます。名前がないなら、次に見るのは原材料名が注文前に読めるかどうか。3文字を追いかけるより、そちらのほうが早く決まります。

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