ラベルさん市販のお茶14商品について、各社の公式ページに載る原材料名をそのまま写しました。ペットボトルが10商品、茶葉とティーバッグが4商品です。緑茶・麦茶・ほうじ茶・烏龍茶をそろえました。
ペットボトル10商品のうち、添加物の表示があったのは9商品でした。中身はどれもビタミンCです。ビタミンC以外の添加物が付いたのは、10商品のうち1商品だけでした。
ところが表記がそろっていません。「ビタミンC」とだけ書く商品が7つ、「酸化防止剤(ビタミンC)」と書く商品が2つに分かれました。
茶葉とティーバッグの4商品は、原材料名が茶か大麦の1行で終わりました。この記事では、分かれた理由と、0品目だった商品の名前を載せます。
「ペットボトルのお茶にはビタミンCが入る」の出どころ

この話の出どころは、ペットボトルの裏に印刷された1行です。緑茶でも麦茶でも烏龍茶でも、原材料名の最後にビタミンCの4文字が来ます。
では何のために入っているのか。伊藤園はお客様相談室のページで答えを出していました。
「緑茶の葉に含まれるビタミンCを補うためです」。続けて「緑茶を加工する際、加熱によりビタミンCが失われますので、それを補うために入れています」と書かれています(伊藤園 よくいただくご質問)。
色や香りを保つため、という説明ではありませんでした。減った分を戻すため、という説明です。
ここで表示のルールが関わってきます。消費者庁の資料は、書かなくてよい添加物を3つ挙げていました。1つめが加工助剤、2つめがキャリーオーバー、そして3つめが栄養強化の目的で使う食品添加物です(消費者庁「食品添加物表示に関するマメ知識」)。
ただしこの資料は2021年4月に出たもので、3つめは改正前の内容です。栄養強化ぶんの免除は2025年3月28日の改正で条文から消え、いま残るのは加工助剤とキャリーオーバーの2つになりました(消費者庁・これまでの食品表示基準の改正概要について)。経過措置は2030年3月31日までなので、その日までに作られた商品は前の書き方でも売れます(食品表示基準 附則第二条)。
つまり補うために入れたのなら、改正の前は書かなくてもよかったことになります。それでも各社は以前から印刷していました。いまは、この目的で入れたビタミンCも表示が要ります。
ペットボトル10商品の原材料名を、書き方ごとに区切った

10商品を、添加物の書き方で3つに区切りました。スラッシュの左が原材料、右が添加物です。
| 商品(容量) | 種類 | 原材料名 | 添加物の書き方 | 数 |
|---|---|---|---|---|
| CO・OP 麦茶(国産六条大麦使用)(600ml) | 麦茶 | 大麦(国産) | 表示なし | 0品目 |
| 伊藤園 お~いお茶 緑茶(600ml) | 緑茶 | 緑茶(日本) | ビタミンC | 1品目 |
| 伊藤園 お~いお茶 ほうじ茶(600ml) | ほうじ茶 | 緑茶(日本) | ビタミンC | 1品目 |
| 伊藤園 健康ミネラルむぎ茶(650ml) | 麦茶 | 大麦、飲用海洋深層水、麦芽 | ビタミンC | 1品目 |
| 伊藤園 ウーロン茶(500ml) | 烏龍茶 | 烏龍茶(中国) | ビタミンC | 1品目 |
| キリン 生茶(525ml) | 緑茶 | 緑茶(国産)、生茶葉抽出物 | ビタミンC | 1品目 |
| キリン さわやか香ばし麦茶(600ml) | 麦茶 | 焙煎大麦 | ビタミンC | 1品目 |
| コカ・コーラ 綾鷹 | 緑茶 | 緑茶(国産)、酵母粉末 | ビタミンC | 1品目 |
| CO・OP 緑茶(525ml) | 緑茶 | 緑茶(国産) | 酸化防止剤(ビタミンC) | 1品目 |
| トップバリュ 麦茶(まいばすけっと専用)(2000ml) | 麦茶 | 大麦(国産)、麦芽(国産) | 乳化剤、酸化防止剤(ビタミンC) | 2品目 |
出典は各社の公式ページです。伊藤園 緑茶/伊藤園 ほうじ茶/伊藤園 健康ミネラルむぎ茶/伊藤園 ウーロン茶/キリン 原材料名一覧/コカ・コーラ 綾鷹/CO・OP 緑茶/CO・OP 麦茶/トップバリュ 麦茶。
10商品のうち8商品が1品目です。2品目になったのはトップバリュの麦茶だけで、増えた1つは乳化剤でした。
そして0品目が1商品ありました。CO・OPの麦茶600mlで、原材料名は「大麦(国産)」の4文字だけです。公式ページの食品添加物の欄には何も入っていません。
「ビタミンC」と「酸化防止剤(ビタミンC)」の違いは目的の違い

同じビタミンCで書き方が分かれたのは、書き手の気分ではありません。表示のルールがそうさせています。
先ほどと同じ資料に、物質名だけで済ませず用途名まで印刷する義務のある用途が、8つ並んでいました。甘味料、着色料、保存料、増粘剤・安定剤・ゲル化剤・糊料、酸化防止剤、発色剤、漂白剤、防かび剤・防ばい剤です。
酸化防止剤はこの8つに入っています。酸化を止める目的で使ったなら、「酸化防止剤(ビタミンC)」の形で書く決まりです。

今回の10商品を分けると、こうなりました。
- 「ビタミンC」とだけ書く:7商品(伊藤園4、キリン2、コカ・コーラ1)
- 「酸化防止剤(ビタミンC)」と書く:2商品(CO・OP1、トップバリュ1)
- ビタミンCの表示がない:1商品(CO・OP 麦茶600ml)
前者の7商品では、酸化を止めるための添加物という書かれ方をしていません。伊藤園が公式に答えていたのも、失われた分を補うためという理由でした。
後者の2商品では、酸化を止めるために入れたと表示が示しています。CO・OPは有機緑茶500mlでも「有機緑茶(国産)/酸化防止剤(ビタミンC)」と書いていました(CO・OP 有機緑茶)。有機の表示が付いても、この1行は変わりません。
買う側にとって差が出るのはここです。用途名が付いていれば、何のために入れたかまで読み取れます。付いていなければ、その理由は表示からは分かりません。
用途名を書くという決まりは、同じ売り場に並ぶ缶コーヒーの表示でも同じです。
茶葉とティーバッグ4商品は、1行で終わった

家で作るほうの4商品です。ペットボトルとは表示の長さが変わりました。
| 商品(容量) | 種類 | 原材料名 | 数 |
|---|---|---|---|
| 伊藤園 お~いお茶 エコティーバッグ 緑茶(20袋) | 緑茶 | 緑茶(日本)、抹茶(日本) | 0品目 |
| 伊藤園 香り薫るむぎ茶 ティーバッグ(54袋) | 麦茶 | 大麦(カナダ、オーストラリア、日本) | 0品目 |
| 伊藤園 ワンポットエコティーバッグ ウーロン茶(50袋) | 烏龍茶 | 茶(半発酵茶) | 0品目 |
| トップバリュ わびさいさい緑茶ティーバッグ(80g) | 緑茶 | 緑茶(国産) | 0品目 |
出典は伊藤園 緑茶ティーバッグ/伊藤園 香り薫るむぎ茶/伊藤園 ウーロン茶ティーバッグ/トップバリュ わびさいさいです。
4商品とも、添加物の欄がありません。種類が分かれても結果は同じでした。
違いが出た理由は、水を加えるかどうかにあります。ペットボトルは工場で抽出して詰め、賞味期間は9か月前後です。ティーバッグは乾いた茶葉のまま袋に入り、湯を注ぐのは飲む人です。
ただし0品目という言い方には、断りが要ります。抽出や充填の途中でだけ働いて製品に残らない加工助剤と、原材料から入ってきてはたらきの出ない量にとどまるキャリーオーバーは、書く対象から外されています。ここでの0品目は、公式ページの表示に何も出てこなかったという範囲の話です。
「無添加」という言葉の決まりは、無添加の3文字がいま何を指すのかにまとめました。
ただし、品目数が少ない=よい、ではない

ここまで数字を並べましたが、少ないほうが優れているという意味ではありません。この記事では安全性の評価をしていません。
まず、ビタミンCは緑茶の葉に元から入っている成分です。表示に出るかどうかと、飲みものの中に存在するかどうかは別の話になります。
次に、品目数は数え方で変わります。「酸化防止剤(ビタミンC)」も「ビタミンC」も1品目です。用途名が付いたぶん文字数は増えますが、入っている物質は同じでした。
さらに、飲料の水は原材料名に出てきません。14商品とも同じで、表示からは水の割合が読み取れないままです。
カフェインの数字も、添加物とは別の話です。伊藤園の緑茶とほうじ茶は100mlあたり13mg、ウーロン茶は12mgでした。いっぽう伊藤園の健康ミネラルむぎ茶と香り薫るむぎ茶は0mgと表示されています。麦茶が0品目になりやすいこととは、直接つながっていません。
0品目という数字が何を指しているかは、食品ごとの表示をまとめた総まとめの回で先に整理しています。
どこで買うか。ペットボトルと茶葉で答えが変わる

14商品の表示から、買い方は3通りに整理できます。
1つめ、ペットボトルで表示なしを選ぶ場合。該当したのはCO・OPの麦茶600mlだけでした。生協の宅配か店舗での扱いになり、生協によって取り扱いが変わります。麦茶は2Lの商品も原材料名が同じ1行でした。
2つめ、近所での買いやすさを優先する場合。伊藤園、キリン、コカ・コーラの商品はスーパーでもコンビニでも見つかります。この場合、添加物はビタミンC1品目と考えて差し支えありません。乳化剤まで付いたのは10商品のうち1商品だけでした。
3つめ、湯を注ぐところから始める場合。ティーバッグと茶葉は4商品とも0品目です。緑茶も麦茶も烏龍茶もそろいます。1袋あたりの単価も、ペットボトルより下がります。
飲みものだけでなく買い物全体を同じように見るなら、7つの売り場で裏面を写した最初の記事が出発点になります。同じ飲みものではトマトジュースの名称欄が決めていることも近い話です。
飲みものだけでなく、その日のおかずも原材料名で決めたいなら、抜いている範囲を公式に書いている宅配という道もあります。
シェフの無添つくりおき

- 初回26%OFF+初回の送料は無料
- 1回だけのお試しOK・定期縛りなし
- 化学調味料・保存料など不使用(公式表記)
キャンペーン内容は公式サイトでご確認ください
よくある質問
「ビタミンC」と「酸化防止剤(ビタミンC)」は別の物質ですか。
同じ物質の書き方の違いです。酸化を止める目的で使った場合は用途名を併せて書く決まりがあり、今回は10商品のうち2商品がその書き方でした。残る7商品は物質名だけで、目的は表示から読み取れません。
麦茶なら添加物は入っていませんか。
麦茶でも分かれました。伊藤園の健康ミネラルむぎ茶とキリンのさわやか香ばし麦茶にはビタミンCがあり、トップバリュの麦茶には乳化剤も付きます。表示がなかったのはCO・OPの麦茶600mlでした。
ほうじ茶や烏龍茶は緑茶と違いますか。
ペットボトルでは同じでした。伊藤園のほうじ茶は原材料名が「緑茶(日本)」で、そこにビタミンCが付きます。ウーロン茶も「烏龍茶(中国)、ビタミンC」です。ティーバッグになると、どちらも茶の行だけで終わりました。
コンビニでも0品目のお茶は買えますか。
今回0品目だったペットボトルは生協の商品でした。コンビニの市販品で0品目を探した話はレジまわりの8商品を1つずつ当たった回にあります。
まとめ:お茶は、ビタミンCの書き方で読み分ける

市販のお茶14商品の表示から読み取れたことを、6行にまとめます。
- ペットボトル10商品のうち、添加物の表示があったのは9商品。中身はどれもビタミンC
- ビタミンC以外が付いたのは1商品だけで、乳化剤だった
- 書き方は7対2に分かれた。「ビタミンC」が7商品、「酸化防止剤(ビタミンC)」が2商品
- ペットボトルで添加物の表示がなかったのは1商品(CO・OP 麦茶600ml)
- 茶葉とティーバッグは4商品とも0品目。緑茶も麦茶も烏龍茶も同じ
- 酸化防止剤は用途名を併記する8用途のひとつ。用途名の有無が、入れた理由の手がかりになる
お茶は水と茶葉でできています。工場で抽出して9か月持たせるところに、ビタミンCの1行が入りました。湯を注ぐのが飲む人に変わると、その1行は消えます。
売り場で1つだけやるなら、ビタミンCの前に用途名が付いているかどうかを見てください。付いていれば酸化を止めるため、付いていなければ別の理由です。
(PR)お試しセットなら、お安く始めることもできます。住んでいる地域で選べます。
- 全国:FIT FOOD HOME(冷凍のおかず・単品は5個から)

- 全国:わんまいる(旬の手作りおかず)

- 関東(1都11県):生協の宅配パルシステム

- 近畿・四国:生協の宅配コープ自然派(青果の6割以上が有機)

表示の内容は2026年9月2日にメーカーおよび販売者の公式ページで取得したものです。商品はリニューアルされることがあります。購入前に実物の原材料名をご確認ください。

