ラベルさんトマトジュースは13商品のうち12商品。魚肉ソーセージは12商品のうち1商品。添加物の表示が0品目だった数です。
同じ買い物かごに入るものでも、ここまで差がつきます。無添加ラボは市販品の原材料名を1商品ずつ記録してきました。その記録を21のカテゴリに整理すると、279商品のうち124商品が0品目です。
そのうえで、前提が1つあります。「無添加」という言葉には、法律上の定義がありません。だから、この記事は言葉ではなく原材料名の表示だけを手がかりにします。
この記事では、消費者庁の原文と21カテゴリの実データを1枚にまとめます。最後に、明日の買い物でどこから手をつけるかまで示します。
「無添加」という言葉に、法律上の定義はない

はじめに、この記事の前提を1つ書きます。「無添加」は、国が中身を決めた用語ではありません。認証もマークもありません。
出どころは消費者庁です。令和4年3月30日付の不使用表示についてのガイドライン、その1ページ目に次の一文があります。
食品表示基準上、食品添加物が不使用である旨の表示(以下「食品添加物の不使用表示」という。)に関する特段の規定はなく、現状では、食品関連事業者等が容器包装に、任意で「無添加」、「不使用」等の表示を行っている。
出典:消費者庁「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」1ページ(令和4年3月30日・PDF)
ここに書かれているのは2つです。表示のルールに規定がないこと。そして、名乗るかどうかが事業者の任意であることです。
さらに同じ資料は、注意が必要な表示を10の類型に整理しました。その1番目が、対象を書かない単なる「無添加」です。
対象を明示せず単に無添加と表示をすると、何を添加していないのかが不明確であるため、添加されていないものについて消費者自身が推察することになり、一般的に消費者が推察した内容が事業者の意図と異なる場合には内容物を誤認させるおそれがある。
出典:同ガイドライン「類型1 単なる『無添加』の表示」
この整理が示されたあと、パッケージの表からその3文字が消えました。中身が入れ替わったわけではありません。名乗り方が変わっただけです。
決まりが変わった経緯は、2024年に変わった表示のルールの記事にまとめてあります。
だから、この記事が手がかりにする数字は1つだけです。原材料名にあるスラッシュ(/)の右側に、品目名がいくつ印刷されているか。それが0のとき、0品目と表記します。
21カテゴリ279商品のうち、添加物0品目は124商品だった

ここがこの記事の中心です。無添加ラボがこれまでに原材料名を記録した市販品を、21のカテゴリに整理しました。
数え方は1つに統一しています。原材料名のスラッシュより後ろに印刷された品目が1つもない商品を、0品目としました。各社の公式ページの表記が出どころで、取得日は2026年8月です。
割合の高い順に示します。
| カテゴリ | 取得した商品数 | 0品目の数 | 割合 |
|---|---|---|---|
| トマトジュース | 13商品 | 12商品 | 92.3% |
| 市販の食パン13商品 | 13商品 | 10商品 | 76.9% |
| ドレッシング・マヨネーズ・ケチャップ | 14商品 | 10商品 | 71.4% |
| 酒精なしの味噌 | 10商品 | 7商品 | 70.0% |
| 原材料が2つのだし | 16商品 | 11商品 | 68.8% |
| 0品目が9つのお菓子 | 14商品 | 9商品 | 64.3% |
| 梅と塩だけの梅干し | 12商品 | 7商品 | 58.3% |
| 業務スーパーの12商品 | 12商品 | 7商品 | 58.3% |
| カレー | 14商品 | 8商品 | 57.1% |
| ヨーグルト16商品 | 16商品 | 8商品 | 50.0% |
| コンビニの主要8商品 | 8商品 | 4商品 | 50.0% |
| 産地と量販店の練り物 | 11商品 | 5商品 | 45.5% |
| イオンのトップバリュ10商品 | 10商品 | 4商品 | 40.0% |
| ポン酢 | 15商品 | 4商品 | 26.7% |
| 自然食品店の即席ラーメン | 12商品 | 3商品 | 25.0% |
| ふりかけ | 14商品 | 3商品 | 21.4% |
| 1品目がすべてアルコールの醤油 | 26商品 | 5商品 | 19.2% |
| 無塩せきのハム・ベーコン | 12商品 | 2商品 | 16.7% |
| アーモンドミルク | 12商品 | 2商品 | 16.7% |
| キムチ | 13商品 | 2商品 | 15.4% |
| 魚肉ソーセージ | 12商品 | 1商品 | 8.3% |
| 合計 | 279商品 | 124商品 | 44.4% |

上の3行のトマトジュース・食パン・ドレッシング類と、下の3行のアーモンドミルク・キムチ・魚肉ソーセージでは、割合が10倍ちかく違います。同じ買い物の中で、これだけの差があります。
表の合計は44.4%です。ただし、この平均を覚えても役に立ちません。使えるのは、カテゴリごとの数字です。
この21カテゴリのあとに調べたものもあります。調味料ではめんつゆと白だしを20商品で比べた表、みりんと料理酒が3区分に分かれる境目、焼肉のたれ20商品でとろみが残った理由の3本です。スープの素はコンソメ18商品を固形・粉末・顆粒で分けた記録と鶏がらスープの素で鶏が抜ける仕組みに、加工肉ではウインナー18商品で発色剤なしが12だった結果にあります。
売り場を横断した記録もあります。スーパー全体では、添加物0品目が確認できた7つの売り場がありました。カット野菜や納豆の本体などです。冷凍食品については、冷凍食品の売り場での選び方に記録があります。
宅配は商品数ではなく社数で記録しました。こちらは別の表にします。
| 項目 | 対象 | 該当した数 |
|---|---|---|
| 注文前に原材料名が公開されている | 宅配14社 | 9社 |
| 調味料(アミノ酸等)の表記が0件 | 宅配9社 | 2社 |
| 保存料の表記があった | 宅配9社 | 3社 |
| 作り置きと呼べる形で届く | 宅配14社 | 2社 |
| 料理の原材料名を公開している | 外食8社 | 1社 |
宅配の内訳は、注文前に原材料名が出てくる宅配9社にあります。用途別では、調味料(アミノ酸等)が0件だった2社と、保存料の表記が出た3社を別の記事に分けてあります。
原材料が短い食品のわかりやすい例が、朝のトーストに塗るものでした。ピーナッツバター12商品のうち7つは添加物が0品目で、内訳はピーナッツバターとジャムを22商品で分けた記事にあります。
0品目が多いのは、原材料が短い食品だった

割合が高い側には共通点があります。原材料の欄がもともと短い食品です。
トマトジュースが典型です。添加物の表示があった商品は、13のうち1つだけでした。名称がトマトジュースなら、法令で入れられるのはトマトと濃縮トマトと食塩に限られます。
だしも同じ形です。16商品のうち、にんべんの素材薫るだし かつお・昆布は原材料が2項目で終わります。かつおぶしと、こんぶ。だしパック8商品でスラッシュがあったのは1商品でした。
味噌は10商品のうち7商品が、原材料が大豆・米・食塩だけでした。10商品に印刷されていた添加物は、酒精と還元水飴だけです。
市販の食パンは13商品のうち10商品が0品目でした。お菓子は14商品のうち9商品です。ようかんやドライフルーツなど、素材の数が少ないものでした。
整理すると、割合が高いカテゴリの条件は3つです。
- 法令で入れられるものが決まっている。トマトジュースがこれにあたります
- 味つけをしない。だしパック、プレーンのヨーグルト、食パンが入ります
- 常温で長くもたせる必要がない。冷蔵や乾物の商品です
ヨーグルトは16商品のうち8商品が0品目でした。品目数が増えたのは、甘さや食感を足した商品です。同じカテゴリでも、味を足すかどうかで結果が変わります。
色が要る食品の代表が、ふりかけです。「素材派」と名前のついた商品にも色をつける表示が4つ入っていて、0品目だったのは3商品でした。数え直した記録は市販ふりかけ14商品の原材料名にあります。
0品目が少ないのは、色と日もちが要る食品だった

割合が低いほうにも共通点があります。色をつける、日もちさせる、とろみを保つ。この3つが要る食品です。
魚肉ソーセージは21カテゴリでいちばん低い数字でした。12商品のうち、スラッシュより後ろが空だったのは1商品です。その1商品は常温ではなく、冷蔵で90日の商品でした。残る11商品は5品目から9品目です。
ハムとベーコンも同じ傾向です。12商品のうち0品目は2商品で、いずれも一般の売り場向けではありませんでした。発色剤のある4商品は6品目から9品目、無塩せきの8商品では0品目から4品目です。
アーモンドミルクは12商品のうち2商品です。アーモンドは油と水が離れやすいため、とろみと乳化の表示が付きやすくなります。
キムチは13商品のうち2商品でした。ただし内訳は予想と違います。13商品とも保存料の表示はありません。印刷されていたのは、うま味と酸味、とろみ、色をつけるための表示です。
醤油は26商品のうち5商品が0品目です。1品目の商品が13あり、あわせて18商品が0か1に収まります。品目数が多くなったのは、だしを足したタイプでした。
その13商品に付いていた1品目はすべてアルコールで、商品名は0品目の5商品と食塩相当量まで並べた記事に出ています。
ここで注意が1つあります。0品目の商品が、別の数字でも低いとはかぎりません。
梅干しがその例です。12商品のうち0品目は7商品でした。ただしその7商品は塩が高く、100gあたり13.3g以上あります。品目数の出ている5商品は、最も多くて10.9gでした。
即席ラーメンでも同じことが起きます。12商品のうち0品目は3商品で、いずれも常温の袋麺でした。その3商品でも、食塩相当量は3.4gから5.1gあります。
宅配でも同じ形が出ました。1食の食塩相当量が0.9gから4.6gまで幅のあった12社では、品目数の順位と食塩の順位は一致しませんでした。
だから、0品目は安全を保証する数字ではありません。表示がどうなっているかを表しているだけです。
原材料名が読めても、使ってよいものが先に決まっている食品もあります。ベビーフードは業界団体の自主規格で22品目に限られていて、その経緯はベビーフードの自主規格を写した記事にまとめました。
原材料名が出てこない場所が4つある

ここまでは表示がある食品の話です。いっぽうで、原材料名が付かないまま売られる場所があります。そこでは品目数を出せません。
もとになるのは、平成27年内閣府令第10号にあたる食品表示基準です。表示の義務がかかるのは、容器包装に入れられた加工食品を売る場合です。設備を設けて飲食させる場合は、対象から外れます。
当サイトの記録では、次の4か所がこれにあたりました。
- 外食の店内で出る料理。確認した8社のうち、アレルギー情報を公開していたのは7社、原材料名まで公開していたのは1社でした
- 店で焼いて店で売るパン。作った場所で売るパンには、原材料名を付ける義務がありません
- コンビニのレジ横のホットスナック。同じ店の中でも、袋に入った商品とは扱いが変わります
- 量り売りの惣菜。その場で詰めるものは、容器包装に入れられた加工食品にあたりません
パン屋の条文は市販の食パン13商品とパン屋の表示義務に原文を載せています。レジ横の扱いはコンビニ8商品の原材料名、量り売りは量り売りの惣菜に表示義務がない理由にあります。
売り場ではなく会社のサイトで止まる、という別のパターンもあります。袋入りの野菜14商品のうち、買う前に中身を読めたのは11商品でした。線引きは買う前に読めるかどうかで分かれた袋入りの野菜に書いています。
外食では、公式サイトに範囲を書いている店を1つ取り上げました。抜いたと言っている4語がそれぞれ法令でどう扱われているかは、四大添加物と呼ばれる4語を公式原文で確かめた記事に置いています。
もう1つ、表示があっても印刷されないものがあります。加工助剤と、キャリーオーバーと呼ばれるものです。最終的に残らないもの、量が少なくて効果の出ないものは、表示が免除されています。
つまり0品目は、「使っていない」ではなく「表示に出ていない」という意味です。この線引きだけは、どのカテゴリでも同じです。
自社ブランドでも同じことが言えます。イオンのトップバリュ10商品では、0品目が4商品でした。ただし添加物に配慮したシリーズの書き方は、「不使用」ではなく「配慮した」です。公式サイトの案内も、裏面の原材料表示を確認するよう求めています。
台所から手をつけるなら、調味料だけを先に見ると決めやすくなります。7種類109商品のうち48商品が添加物0品目だった内訳は、調味料7種類の順番をまとめたページにあります。
どこから手をつけるか、順番を3つに絞る

21カテゴリを全部入れ替えるのは無理です。だから順番を決めます。割合の高いカテゴリから動かします。
手順は3つです。
- 割合の高いカテゴリを先に入れ替える。トマトジュース、食パン、だし、味噌。ここは0品目の商品がふつうの売り場にあります
- 割合の低いカテゴリは、品目数の少ない商品を選ぶ。魚肉ソーセージやハムで0品目を探すと、行き先が通販に限られます
- 表示が出ない場所は、頻度で調整する。外食やレジ横は、表示で選び分ける方法がありません
1つめから始める理由は単純です。0品目の商品が同じ売り場にあるので、店を変えずに済みます。
2つめは、割り切りの話です。ハムとベーコンで0品目だった2商品は、どちらもメーカーの公式ネットショップの商品でした。ポン酢も、0品目の4商品はどれも店頭では手に取れず、自然食品の店か通販でした。
3つめは、家の外の話になります。表示が付かない以上、選ぶ材料がありません。行く回数で調整するしかありません。
おかずまで同じ基準で決めたいなら、宅配という道もあります。毎日の弁当については作る・買う・届けてもらうの3つの道に整理しました。作り置きの形で届いた宅食は14社中2社という結果も出ています。
各社が何を抜いているかは無添加のおかず宅配5社の比較にあります。注文の回数と料金は、シェフの無添つくりおきの検証記事に書きました。
シェフの無添つくりおき

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- 1回だけのお試しOK・定期縛りなし
- 化学調味料・保存料など不使用(公式表記)
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ごはんにのせるものは、名前の印象と裏の表示がそろいません。「無着色」と書かれた明太子にも発色剤の行があり、3種類ぶんの実データはごはんのおとも22商品の表示で確かめられます。
よくある質問
- Q無添加の食品はどのカテゴリなら買いやすいですか?
- A
取得した21カテゴリでは、トマトジュースが13商品中12商品で最も高い割合でした。次が市販の食パンで13商品中10商品、ドレッシングなど14商品中10商品、味噌10商品中7商品と続きます。原材料の欄がもともと短い食品ほど、0品目にあたる確率が上がりました。
- Qいちばん0品目が少なかったのは何ですか?
- A
魚肉ソーセージです。12商品のうち、スラッシュより後ろが空だったのは1商品だけでした。その1商品は常温ではなく冷蔵で90日の商品です。次に低かったのはキムチで13商品中2商品、ハム・ベーコンとアーモンドミルクがそれぞれ12商品中2商品でした。
- Q添加物0品目の食品は、塩分も少ないのですか?
- A
そうなるとは限りません。梅干し12商品では、0品目だった7商品のほうが塩が高く、100gあたり13.3g以上ありました。品目数の出ている5商品は最多で10.9gです。即席ラーメンでも、0品目の3商品で3.4gから5.1gの食塩相当量が出ています。
- Q原材料名が付かない食品はどこにありますか?
- A
4か所あります。外食の店内で出る料理、店で焼いて店で売るパン、コンビニのレジ横のホットスナック、量り売りの惣菜です。食品表示基準で表示の義務がかかるのは容器包装に入れられた加工食品なので、この4か所は対象の外に置かれています。
- Q0品目は「添加物を使っていない」という意味ですか?
- A
表示に出ていない、という意味になります。加工助剤にあたるもの、キャリーオーバーにあたるものは、原材料名に印刷されません。最終的に残らないものや、量が少なくて効果の出ないものが免除の対象です。この記事の0品目も、その前提で扱っています。
まとめ:無添加の食品は買える。ただしカテゴリで答えが変わる

この記事でわかったことは3つです。
- 21カテゴリ279商品のうち、添加物0品目は124商品でした。割合はトマトジュースの92.3%から、魚肉ソーセージの8.3%まで開きます
- 「無添加」は、法律で中身が決まった用語ではありません。消費者庁のガイドラインが、食品表示基準上に特段の規定はないと明記しています
- 外食、店で焼くパン、レジ横、量り売りの惣菜には原材料名が付きません。ここでは品目数を出せません
手をつける順番は1つです。割合の高いカテゴリから入れ替える。トマトジュース、食パン、だし、味噌のあたりから始めます。
明日やることは1つ。冷蔵庫にあるものを1つ選んで、原材料名のスラッシュより後ろに何が印刷されているかを確認する。そこから、次に買うものが決まります。
おかずから変えたい日は、何を使っていないかを公式に書いている宅配を1回試す手もあります。
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