ラベルさん先に結論です。カフェインの量が必ず書いてあるのは、「指定医薬部外品」と書かれたほうでした。リポビタンD、アリナミンV、リポビタンZEROは3本とも「無水カフェイン50mg」と分量まで載っています。
いっぽう清涼飲料水のオロナミンCドリンクは、原材料名にカフェインの文字はあるのに、量は書かれていませんでした。そのかわり熱量79kcal、炭水化物19gが1本あたりで載っています。数字はすべて2026年8月27日に各社公式サイトで確認しました。
「エナジードリンクは体に悪い」の話は、たいてい量の話になる

この話の出どころは、カフェインです。
農林水産省のカフェインの過剰摂取についてというページには、こう書かれています。
「眠気覚ましなどをうたってカフェインを添加した清涼飲料水が多数販売されていますが、カフェインの過剰摂取には注意が必要です。飲み過ぎに注意しましょう。」
同じページの表には、飲み物ごとのカフェイン濃度が並んでいます。エナジードリンクと眠気覚まし用飲料の欄は「32~300 mg/100 mL」。かっこ書きで「製品1本当たりでは、36~150 mg」とありました。
その量が、手に持っている1本に書いてあるとは限りません。次の章で6本を横に置きます。
エナジードリンクと栄養ドリンク6本を、1本あたりでそろえた

先にそろえ方を決めます。この6本は内容量が50mLから500mlまで10倍ちがいます。どれも「1本飲む」ものなので、この記事は1本あたりでそろえます。あとで100mlあたりも置きます。
| 商品 | 表示のルール | 内容量 | 1本のカフェイン | 1本の熱量 | 1本の炭水化物 |
|---|---|---|---|---|---|
| 眠眠打破 | 清涼飲料水 | 50mL | 120mg | 25.7kcal | 5.6g |
| リポビタンD | 指定医薬部外品 | 100mL | 無水カフェイン50mg | 記載なし | 記載なし |
| アリナミンV | 指定医薬部外品 | 50mL | 無水カフェイン50mg | 39kcal | 記載なし |
| リポビタンZERO | 指定医薬部外品 | 100mL | 無水カフェイン50mg | 16kcal | 糖類ゼロ |
| ドデカミン | 清涼飲料水 | 500ml | 25mg | 95kcal | 23.5g |
| オロナミンCドリンク | 清涼飲料水 | 120ml | 記載なし | 79kcal | 19g |
ドデカミンの1本の値は、公式の100ml当たりの表示を5倍にしたものです。ほかは公式が1本あたりで出しています。
出どころは各社の公式サイトです。取得日は2026年8月27日。眠眠打破、リポビタンD、アリナミンV、リポビタンZERO、ドデカミン、オロナミンCドリンクの各ページです。
カフェインの量が数字で入っているのは、上の4本です。そのうち3本が「指定医薬部外品」でした。
カフェインの量が必ず書いてあるのは「指定医薬部外品」のほう

この「指定医薬部外品」という6文字が、今回の答えでした。
東京都健康安全研究センターの解説には、こう書かれています。
「有効成分の名称及びその分量について表示が必要な医薬部外品……には『 指定医薬部外品 』の文字を記載すること」
つまり「指定医薬部外品」と書いてあれば、有効成分の名前と量が必ず載っています。カフェインが有効成分に入っていれば、量まで分かります。
3本を並べます。
| 商品 | 成分欄のカフェイン | 用法・用量 |
|---|---|---|
| リポビタンD(100mL中) | 無水カフェイン50mg | 成人(15才以上)1日1回1本(100mL)を服用してください |
| リポビタンZERO(100mL中) | 無水カフェイン50mg | 成人(15 才以上)1日1回1本(100mL)を服用してください |
| アリナミンV(1ビン50mL中) | 無水カフェイン50mg | 15歳以上は1日1回1ビン(50mL) を服用してください |
3本とも50mgでそろっていました。しかも何歳から何本までかが、表示の中に書いてあります。
そのかわり、この3本には熱量や糖の量がありません。リポビタンDの添加物の1番目は白糖、つまり砂糖です。それでも量は載っていませんでした。
アリナミンVの39kcalとリポビタンZEROの16kcalは、公式ページが義務とは別に書いている数字です。
清涼飲料水のほうは、書くかどうかがメーカー任せになる

清涼飲料水は、食品表示法の書き方になります。
東京都保健医療局の解説には、必ず書く基本5項目が挙げてあります。「熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム(食塩相当量で表示)」の5つです。
この5つに、カフェインは入っていません。糖類も入っていません。糖類は任意表示のほうに置かれています。
では、なぜ眠眠打破には120mgと書いてあるのか。業界団体の自主ルールです。
全国清涼飲料連合会の表示に関するガイドラインです。対象は「100mlあたりのカフェイン量が21mg以上のもの」。1本あたりのカフェイン量を表示するとしています。法律ではなく、会員企業への指針です。
眠眠打破は50mLで120mg。100mlに直すと240mgで、対象にあたります。実際、常盤薬品工業の公式ページには摂取上の注意として、こう書かれていました。
「カフェインが120mg含まれていますので、妊婦、小児、体調のすぐれない方およびカフェインに敏感な方などはさけてください。」
ドデカミンは100ml当たり5.0mgで、21mgには届きません。それでもアサヒ飲料は「その他表示成分」の欄に5.0mgと書いていました。書かなくてよい側でも、書いているということです。
オロナミンCドリンクは、原材料名にカフェインの文字があります。量の記載はありませんでした。
ただし、書いてある数字の大きさで良し悪しは決まらない

ここまでの数字は、大小がそのまま順位になるわけではありません。理由は2つです。
1つめ。添加物の品目数は、6本を横一列にできません。数える場所が別だからです。
| 商品 | 添加物の品目数 | どこの欄か |
|---|---|---|
| ドデカミン | 15品目 | 原材料名のスラッシュより後ろ |
| オロナミンCドリンク | 13品目 | 原材料名のスラッシュより後ろ |
| リポビタンZERO | 12品目 | 成分欄の「添加物」 |
| アリナミンV | 11品目 | 成分欄の「添加物」 |
| 眠眠打破 | 10品目 | 原材料名のスラッシュより後ろ |
| リポビタンD | 7品目 | 成分欄の「添加物」 |
清涼飲料水の側はスラッシュの後ろ、指定医薬部外品の側は有効成分以外の欄です。ものさしが2本あるまま、1つの表に並べただけになります。
そのうえ清涼飲料水は一括名が使えます。「甘味料」の1行に2つ入ることもあります。この書き方は東京都保健医療局の解説にも載っています。
2つめ。カフェインの量をどう受け止めるかは、この記事では決めません。公的機関の書き方をそのまま置きます。
先ほどの農林水産省のページには、消費者への注意としてこう書かれています。
「1日に何本も飲まないように気をつけましょう。」
子どもや妊娠中の人については、同じページにこうありました。
「子供、妊婦、授乳中の方、カフェインに敏感の方は、カフェイン摂取量をより少なくするため、カフェインを取り除いたdecaffeinated製品を利用するのも選択肢の一つです。」
言い換えずにそのまま載せます。判断の材料は、公的機関のページと、手元の1本の表示にあります。
じゃあ、売り場で何を見て、どう選ぶか

6本を並べて分かったことから、3つに絞ります。
1つめ。まず「指定医薬部外品」の6文字をさがす。あれば成分欄に有効成分の量が載っています。カフェインの量を数字で知りたい日は、こちらが早いです。
2つめ。清涼飲料水は、100mlあたりか1本あたりかを先に見る。同じ表示でも単位が違います。100mlあたりで並べ直すと、順番が入れかわります。
| 商品 | 100mlあたりのカフェイン | 100mlあたりの熱量 |
|---|---|---|
| 眠眠打破 | 240mg | 51.4kcal |
| アリナミンV | 100mg | 78kcal |
| リポビタンD | 50mg | 記載なし |
| リポビタンZERO | 50mg | 16kcal |
| ドデカミン | 5.0mg | 19kcal |
| オロナミンCドリンク | 記載なし | 65.8kcal |

ドデカミンとリポビタンZEROは公式の表示単位そのまま、ほかの4本は1本あたりの表示から計算した値です。50mLの眠眠打破は、100mlに直すと240mgで6本のいちばん上に来ます。
3つめ。糖の量を見たいなら、清涼飲料水の側を見る。指定医薬部外品の3本には炭水化物の欄がありません。オロナミンCの19gのような数字は、こちらにしか載っていませんでした。
1本の糖をもっと細かく見たい方には、はちみつレモンの記事とミロの記事もあります。
そのうえで、飲み物で持たせる日が続くなら、食事のほうを軽くする手もあります。添加物を使わないと決めて作られた惣菜を、届けてもらう方法もあります。
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よくある質問
- Qエナジードリンクにカフェインの量が書いていないのはなぜですか?
- A
清涼飲料水で必ず書く栄養成分は5項目です。熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量で、カフェインはここに入りません(東京都保健医療局の解説より)。ただし全国清涼飲料連合会は、自主ガイドラインを出しています。100mlあたり21mg以上の製品に、1本あたりの量を表示するという内容です。
- QリポビタンDにカロリーや糖の量が書いていないのはなぜですか?
- A
指定医薬部外品で、食品とは別のルールで表示されているからです。大正製薬の公式ページには成分(100mL中)が載ります。タウリン1000mg、無水カフェイン50mg、添加物は白糖など7品目。熱量や炭水化物の欄はありませんでした。
- Q添加物の品目数が少ないほうを選べばいいですか?
- A
6本を横一列に並べることはできません。清涼飲料水は原材料名のスラッシュより後ろ、指定医薬部外品は成分欄の「添加物」と、見る場所が別だからです。今回はドデカミンが15品目、リポビタンDが7品目でした。ただしものさしが2本あるままの数字です。
- Q子どもや妊娠中でも飲めますか?
- A
農林水産省のページには、こう書かれています。「子供、妊婦、授乳中の方、カフェインに敏感の方は、カフェイン摂取量をより少なくするため、カフェインを取り除いたdecaffeinated製品を利用するのも選択肢の一つです。」商品ごとの表示も確かめてください。眠眠打破の公式ページには、こうあります。「カフェインが120mg含まれていますので、妊婦、小児、体調のすぐれない方およびカフェインに敏感な方などはさけてください。」
まとめ:見る場所は、瓶の「指定医薬部外品」の6文字から

6本を並べて出た答えは2つです。カフェインの量が必ず書いてあるのは「指定医薬部外品」のほうでした。リポビタンD、リポビタンZERO、アリナミンVは3本とも無水カフェイン50mgです。
そして熱量と炭水化物が必ず書いてあるのは清涼飲料水のほうでした。オロナミンCドリンクは1本120mlで79kcal、炭水化物19g。かわりにカフェインの量はありません。
同じ売り場に並んでいても、法律のカテゴリが違えば、書いてある項目が入れかわります。飲み物の強さの差ではなく、表示のルールの差です。
明日やることは1つ。手に取った1本に「指定医薬部外品」と書いてあるか、先に見てみる。書いてあれば成分欄に量が並び、なければ栄養成分表示のほうに熱量と炭水化物が並びます。
飲み物で持たせる日が続くときは、宅配に切り替える手もあります。5社の原材料表示を比べた無添加のおかず宅配おすすめ5社と、料金と中身を確かめたシェフの無添つくりおきの検証記事もどうぞ。
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