【今回はうわさ側に理あり】はちみつレモンは体に悪い?1本の糖を角砂糖に置き換えると?

黄色い飲み物のボトルと氷入りのグラス、手前に角砂糖を積み上げた山とレモン 体に悪い?食品査定
レモンくんレモンくん
僕、名前のおかげで「健康にいい」と思われてるんだけど……実は少し、後ろめたい。
うーめんうーめん
正直だね。今回はうわさのほうが正しいパターンだ。数字で見よう。

先に結論を言います。これまでこのサイトで査定してきた食品とは、少し話が違います。はちみつレモンは、体に良さそうな名前のわりに糖がいちばん多い飲み物でした。1本(470ml)で炭水化物54g、角砂糖にすると13個分です。

とはいえ「飲むな」という話でもありません。どこまでが誤解で、どこからが本当なのか。公式の数字で分けていきます。

「はちみつ」と「レモン」に、期待しすぎている

運動後にはちみつレモン飲料を手に取る場面。名前が健康そうに見せている

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心配されるのは、名前のせいです。はちみつ=自然な甘み、レモン=ビタミンC。2つ並ぶと「健康にいい飲み物」に見えます。だから風邪のときや、運動のあとに手が伸びる。

でも実際に入っているのは、はちみつとレモンだけではありません。原材料表示を見ていきます。

原材料の1番目は、はちみつではない

原材料表示の図解1番目は糖類、2番目レモン果汁、3番目はちみつ

サントリー公式のはちみつレモン(470ml)の表示はこうです。

区分 表示内容
主原料 糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、レモン果汁、はちみつ
添加物 香料、ビタミンC、酸味料、カロチン色素

原材料は量の多い順に書かれます。つまりいちばん多いのは、はちみつでもレモンでもなく「糖類」。はちみつは3番目です。名前になっているものと、いちばん多く入っているものが違います。ここが誤解のもとです。

ビタミンCは表示にも出てきます。ただし原材料名では「ビタミンC」とだけ書かれ、用途名が付いていません。酸化防止のために使ったものは「酸化防止剤(ビタミンC)」の形で用途名を添える決まりなので、この1行からは何のために入れたのかまでは読み取れません。はっきり言えるのは、レモン果汁とは別にビタミンCが足されていることだけです。

1本の糖の量を、角砂糖に置き換えると

はちみつレモン飲料1本と角砂糖13個の比較。炭水化物54g

公式の数字(100mlあたり)を1本分に換算します。

項目 100mlあたり 1本(470ml)
エネルギー 46kcal 216kcal
炭水化物 11.5g 54.1g
食塩相当量 0.03g 0.14g

炭水化物54g——角砂糖(1個約4g)にすると13個分です。WHOは、砂糖やはちみつなどの糖類を1日にとるエネルギーの10%未満にすることをすすめ、5%以下ならなお望ましいとしています。5%を1日2,000kcalの人で計算すると約25gです。この約25gと比べると、1本で目安の2倍を超えます。

このサイトでこれまで見てきた中では、ミロ1杯(糖類6.5g)の8倍以上です。飲み物は噛まずに飲めてしまうので、お菓子より気づかないうちに糖をとります。

ただし役に立つ場面もあります

運動後にベンチではちみつレモン飲料を飲む場面。汗をかいたあとなら正解

糖が多いことは、いつでも欠点ではありません。汗をかいた後、食欲がないとき、風邪で何も食べられないとき——素早くエネルギーと水分が入る飲み物は役に立ちます。水分と糖をいっしょにとれるので、こういう日には向いています。

困るのは「健康にいいから」と、のどが渇いていない日にも選んでしまうことです。飲む場面さえ間違えなければ、便利な飲み物です。

同じ売り場で、甘さの少ないものを選ぶ

レモンを搾ってはちみつを入れる手元。甘さを自分で決められる

売り場で見分けるコツは1つ。「&天然水」「無糖」「microSUGAR」などの表記があるタイプを選ぶことです。同じはちみつレモンでも、水で割ったタイプの商品は100mlあたり22kcal前後と、半分以下に下がります。

もっと確実なのは、レモン果汁とはちみつを自分でお湯に溶かす方法。甘さを自分で決められるので、糖の量は好きなだけ減らせます。

結論:飲んでいい。でも「健康のため」ではない

夕方のテーブルのはちみつレモン。清涼飲料水としてならどうぞ

飲んでいい、ただし清涼飲料水として。ビタミンCを摂るためでも、風邪を治すためでもなく、「甘くておいしい飲み物」として付き合うのが正解です。1日1本を毎日続けると、糖のとり過ぎになります。

飲み物の糖を減らしても、夕飯のおかずはそのままです。台所ごと軽くしたい日は、味の付いた惣菜を1回だけ取り寄せて確かめる手があります。値段と量を調べたのがシェフの無添つくりおきの検証記事です。

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名前から中身が分からないのは、炭酸飲料でも同じでした。甘味料が書かれていたのは4商品で、砂糖入りの商品にも使われています。100mlでそろえた表は甘味料が書かれていた4商品にあります。

よくある質問

Q
風邪のときに飲むのは正解ですか?
A

食欲がなく水分も摂れないときは、糖分と水分が同時に入るので理にかなっています。ただし「はちみつが喉にいいから」ではなく「エネルギー補給として」という位置づけです。1歳未満の乳児にはちみつを含む飲料は与えないでください。

Q
ビタミンCはちゃんと摂れますか?
A

100mlあたり15〜50mg含まれており、量としては摂れます。ただしレモン由来というより添加されたビタミンCです。ビタミンCだけが目的なら、糖の少ない選択肢の方が効率的です。

Q
子どもに毎日は?
A

1本で角砂糖13個分になるため、毎日の水分補給には向きません。おやつの日の飲み物、運動後などに限定するのが現実的です。

まとめ:名前が主役を隠していた

はちみつレモン飲料と本物のレモン・はちみつの対比。名前が主役を隠していた

「はちみつレモンは体に悪い」は、これまで査定してきた食品の中ではいちばんうわさのほうが正しかった商品でした。成分が危険だからではなく、名前から想像する中身より、実際の糖がずっと多いからです。

健康飲料ではなく、甘い飲み物。そう思って手に取るなら、何も問題ありません。

食卓と飲み物の「体に悪い?」は、これからも1つずつ成分表で確かめていきます。ミロ編・ラクトアイス編もどうぞ。

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