ラベルさん先に結論です。原液100mlのままだと、6商品の食塩相当量は3.5gから16.4gまで4.7倍ひらいていました。しょうゆに近い数字が出る商品もあります。
ところが、それぞれの濃縮倍率で薄めると2.9gから4.1gになり、差は1.4倍まで縮みます。多い順も入れかわりました。数字はすべて2026年8月27日に各社公式サイトで確認しています。
「めんつゆは体に悪い」と言われる出どころは、薄める前の数字

うわさの出どころは、ラベルのこの一行です。
創味のつゆは、100mlあたりの食塩相当量が16.4gと書かれています。しょうゆとほとんど変わらない数字です。これを見れば、体に悪いと言いたくなります。
ただし、この16.4gは水を1滴も足していない状態の値です。創味のつゆの公式サイトには、つけつゆは4倍希釈と書かれています。つゆ1に水3を足して使うということです。
6商品の公式ページをすべて開きましたが、薄めたあとの数字を載せている商品は1つもありませんでした。表示はどれも、売っているそのままの状態で書かれています。
つまり「めんつゆの食塩は多い」という話は、薄める前の数字だけを見て言われていることになります。ここをそろえないと、比べたことになりません。
公式の表示単位が、100ml・100g・大さじ1杯の3つに分かれていた

そろえる前に、もう1つのわながあります。公式ページに書かれている単位が、会社ごとにちがいました。
| 商品 | 製造元 | 濃縮倍率 | 公式の表示単位 | 公式の食塩相当量 |
|---|---|---|---|---|
| ストレートそうめんつゆ 500ml | ヤマキ | ストレート | 100ml当たり | 3.5g |
| 追いがつおつゆ2倍 | ミツカン | 濃縮2倍 | 可食部100gあたり | 5.7g |
| ヤマサ昆布つゆ | ヤマサ醤油 | 3倍濃縮 | 100ml当り | 10.2g |
| つゆの素ゴールド 500ml | にんべん | 3倍濃厚 | 100ml当たり | 10.9g |
| 濃いだし本つゆ | キッコーマン | 濃縮4倍 | 15mlあたり | 1.8g |
| 創味のつゆ | 創味食品 | つけつゆ4倍希釈 | 100mlあたり | 16.4g |
キッコーマンの1.8gだけ、けたが1つ小さく見えます。これは大さじ1杯15mlあたりの数字だからです。100mlに直すと12.0gになります。
ミツカンだけはミリリットルではなくグラムでした。つゆは水より少し重いので、100gと100mlは同じ量ではありません。ここは後ろでもう一度ふれます。
濃縮倍率の書き方も、3倍濃縮・3倍濃厚・濃縮4倍とばらばらです。創味のつゆにいたっては、倍率そのものが商品ページに書かれていませんでした。かわりに「ご使用の目安」に、つけつゆは4倍希釈と載っています。
単位を100gにそろえ直す作業は、味ぽんの食塩を100gに直した記事でもやりました。つゆの場合は、そこに倍率が上乗せされます。
濃縮倍率で薄めると、4.7倍の差が1.4倍になった

そろえ方は2段階にしました。
1段階目は、全部を原液100mlに直す。キッコーマンの15mlあたり1.8gは、100mlあたり12.0gになります。
2段階目は、公式の濃縮倍率で割る。2倍濃縮なら2で、3倍なら3で、4倍なら4で割ります。ストレートは薄めずに使うので、そのままです。創味のつゆだけは倍率の表記がないので、公式の目安であるつけつゆ4倍希釈を使いました。
| 商品 | 原液100mlの食塩 | 割る数 | 薄めたあと100mlの食塩 |
|---|---|---|---|
| 創味のつゆ | 16.4g | 4 | 4.1g |
| つゆの素ゴールド(にんべん) | 10.9g | 3 | 3.6g |
| ストレートそうめんつゆ(ヤマキ) | 3.5g | 1 | 3.5g |
| ヤマサ昆布つゆ | 10.2g | 3 | 3.4g |
| 濃いだし本つゆ(キッコーマン) | 12.0g | 4 | 3.0g |
| 追いがつおつゆ2倍(ミツカン) | 5.7g | 2 | 2.9g |

原液のままだと3.5gから16.4gで4.7倍。薄めたあとは2.9gから4.1gで1.4倍です。開きが3分の1以下になりました。
順番も入れかわります。キッコーマンの濃いだし本つゆは、原液では12.0gで2番目に多いのに、薄めたあとは3.0gで下から2番目でした。4倍濃縮なので、割る数が大きいぶん下がります。
逆にヤマキのストレートそうめんつゆは、原液の3.5gが6商品で最も少ない数字です。ところが薄めずに使うので、この3.5gがそのまま口に入ります。薄めたあとの並びでは3番目に上がりました。
ラベルの数字が小さいから少ない、とは言えないということです。
原材料名の1番目は、6商品ともしょうゆだった

次に原材料名です。ここは6商品できれいにそろいました。
| 商品 | 原材料名の1番目 | だしの素材 | 添加物の品目数 |
|---|---|---|---|
| ストレートそうめんつゆ(ヤマキ) | しょうゆ | かつおぶし、そうだかつおぶし、うるめいわしぶし、しいたけ、いわしにぼし | 1品目 |
| 追いがつおつゆ2倍(ミツカン) | しょうゆ | かつおぶし、こんぶエキス | 2品目 |
| ヤマサ昆布つゆ | しょうゆ | 昆布、そうだ節、かつお節エキス、しいたけエキス、煮干エキス | 3品目 |
| つゆの素ゴールド(にんべん) | 有機しょうゆ | かつおぶし、こんぶ | 0品目 |
| 濃いだし本つゆ(キッコーマン) | しょうゆ | 節(かつお、いわし、まぐろ、そうだかつお)、昆布 | 3品目 |
| 創味のつゆ | しょうゆ | 削りぶし(かつお、さば)、にぼし | 2品目 |
6商品とも、いちばん多い原材料はしょうゆでした。にんべんだけが有機しょうゆです。
原材料名は多い順に書く決まりなので、食塩の出どころもほとんどがしょうゆだと分かります。だしの素材はかつお、そうだかつお、いわし、まぐろ、こんぶ、しいたけと会社ごとにちがいますが、土台は共通です。
添加物のほうは0品目から3品目まででした。にんべんのつゆの素ゴールドだけ、原材料名にスラッシュがありません。有機しょうゆ、砂糖、かつおぶし、食塩、みりん、酵母エキス、醸造酢、こんぶの8つで終わっています。
色をつける添加物が入っていたのは創味のつゆのカラメル色素だけです。ほかの5商品は、調味料やアルコール、酸味料といった味と品質の側の添加物でした。
ただし、薄めれば同じになる、というわけでもない

ここまで倍率でそろえてきましたが、都合の悪い数字も出ています。3つ書いておきます。
1つめ。創味のつゆは薄めたあとも4.1gで最も多いままでした。4で割っても、いちばん少ないミツカンの2.9gより4割多い計算です。倍率で差が全部消えるわけではありません。
2つめ。添加物0品目のにんべんが、薄めたあとの食塩では3.6gで2番目に多い数字でした。添加物が少ないから食塩も少ない、とはなっていません。むしろ逆に出ています。
3つめ。エネルギーは、薄めたあとだとストレートが最も高くなります。ヤマキのストレートは100mlで42kcal。4倍濃縮のキッコーマンは100ml換算106.7kcalですが、4で割ると26.7kcalです。食塩の並びとは別の順番になります。
そして、ミツカンだけは100gあたりの表示でした。ほかの5商品はミリリットルです。つゆの比重は公式に出ていないので換算はせず、数字をそのまま並べています。ミツカンの2.9gだけは、厳密には横一列ではありません。
ヤマキのふつうのめんつゆも候補でしたが、商品ページに濃縮倍率の記載がなく、公式だけでは割る数を決められませんでした。原液は100mlで7.2gです。仮に2で割れば3.6gで、この6商品のまん中に入ります。外したことで結論が動くわけではありません。
だしの一括名をほどいた話は、ほんだしの添加物を確認した記事にまとめています。
じゃあ、どのつゆを選んで、どう使うか

6商品を通して分かったことから、3つに絞ります。
1つめ。ラベルの数字だけで濃さを決めない。16.4gと3.5gは4.7倍の差に見えますが、薄めたあとは4.1gと3.5gです。まず倍率を探してから数字を見る、これだけで見え方が変わります。
2つめ。減らしたいのは、つゆより水の足し方。薄めたあとの6商品は2.9gから4.1gにおさまりました。どれを買うかより、書いてある倍率どおりに薄めるかどうかのほうが効きます。目分量でつゆを足すと、そこで倍率が消えます。
3つめ。添加物を減らしたいなら、スラッシュの有無を見る。にんべんのつゆの素ゴールドは0品目でした。ただし薄めたあとの食塩は3.6gで、少ないほうではありません。添加物と食塩は別々に見るということです。
同じボトルの調味料でも、焼肉のタレは薄めずに使います。エバラ 黄金の味は甘口も中辛も辛口も、大さじ1杯17gあたりの食塩相当量が0.9gで同じでした。6商品の表示は焼肉のタレを6商品でめくった記事にあります。
そのうえで、つゆ1本を選び直すより、おかず全体を切り替えたいという日もあります。添加物を使わないと決めて作られた惣菜を、届けてもらう方法もあります。
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よくある質問
- Qめんつゆの食塩相当量は、結局どれくらいですか?
- A
公式表示を原液100mlに直すと、6商品で3.5gから16.4gまでありました。ただし濃縮タイプは水で薄めて使います。それぞれの倍率で割ると2.9gから4.1gにおさまりました。
- Q2倍濃縮と4倍濃縮では、どちらが体にやさしいですか?
- A
倍率だけでは決まりません。4倍濃縮のキッコーマン濃いだし本つゆは、薄めると3.0gで6商品の下から2番目でした。2倍濃縮のミツカン追いがつおつゆ2倍は2.9gで最も少ない数字です。差は0.1gでした。
- Qストレートタイプのほうが食塩は少ないですか?
- A
ラベルの数字は小さく出ますが、そのまま使うぶん目減りしません。ヤマキのストレートそうめんつゆは100mlで3.5gです。薄めたあとの6商品の並びでは3番目で、まん中より上でした。
- Q添加物が入っていないめんつゆはありますか?
- A
今回の6商品では、にんべんのつゆの素ゴールドが原材料名にスラッシュのない0品目でした。ただし薄めたあとの食塩相当量は3.6gで、6商品のうち2番目に多い数字です。
まとめ:見るのはラベルの数字ではなく、割る数のほう

6商品を通して出た答えは2つです。原液100mlのままだと食塩相当量は3.5gから16.4gで4.7倍ひらきます。ラベルの数字が大きいのは、水を足す前だからです。
そして公式の濃縮倍率で割ると、2.9gから4.1gの1.4倍差に縮みます。順番も入れかわり、原液で2番目に多かったキッコーマンは下から2番目になりました。
明日やることは1つ。手持ちのつゆのラベルで、食塩の数字より先に濃縮倍率を見る。2倍なら半分、4倍なら4分の1です。そこまで見て、はじめて他社と比べられます。
つゆから見直すのが大変な日は、宅配に切り替える手もあります。5社の原材料表示を比べた無添加のおかず宅配おすすめ5社と、料金と中身を確かめたシェフの無添つくりおきの検証記事もどうぞ。
出典は各社公式サイトです。ヤマキ ストレートそうめんつゆ500ml、ミツカン 追いがつおつゆ2倍、ヤマサ昆布つゆ、にんべん つゆの素ゴールド500ml、キッコーマン 濃いだし本つゆ、創味のつゆと創味のつゆブランドサイトの各ページから、2026年8月27日に取得しました。
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