医療保険はいらない?高額療養費制度で月3,500円にした話【40代】

医療保険はいらない?高額療養費制度で月3,500円にした話 保険の見直し
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結論:高額療養費制度を知らずに月1万円の医療保険を払い続けるのは、40代世帯にとって大きな損です。公的保障で月の医療費上限が決まっている以上、民間保険はあくまで「足りないお金」を補うもの。私は高額療養費制度を知って、月9,627円の医療保険を県民共済3,500円+貯蓄に切り替え、年間73,524円を浮かせました。この記事では元スーパーバイヤーの実体験で、公的制度の中身と見直し手順を公開します。

子どもの手術で気づいた「公的制度の手厚さ」

数年前、子どもが手術を伴う入院をしました。 「手術」と聞いた時は、正直パニックでした。子どもの体のことはもちろん、「いくらかかるんだろう」という不安が頭をよぎりました。 結果、自己負担はベッド代(差額ベッド代)と少額だけでした。 手術代も入院費も、健康保険と子ども医療費助成制度でほぼカバーされたんです。 「え、手術したのにこれだけ?」 正直、拍子抜けしました。普段の通院が540円なのは知っていましたが、手術でもほとんどかからないとは思っていませんでした。 そこでふと思ったんです。 「子どもはこれだけ守られている。じゃあ、大人の自分が入院したらいくらかかるんだろう?」

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大人にも「高額療養費制度」がある

※出典:厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」

調べてみて驚きました。大人にも、医療費の自己負担に上限を設ける国の制度があったんです。

それが「高額療養費制度」です。

ポイントは、年収によって自己負担の上限が決まっていること。どんなに医療費がかかっても、上限以上は払わなくていい仕組みです。

【年収別】高額療養費の自己負担上限(70歳未満・月額)

区分 年収の目安 自己負担の上限(月) 多数回該当※
約1,160万円〜 252,600円+(総医療費−842,000円)×1% 140,100円
約770万〜1,160万円 167,400円+(総医療費−558,000円)×1% 93,000円
約370万〜770万円 80,100円+(総医療費−267,000円)×1% 44,400円
〜約370万円 57,600円 44,400円
住民税非課税 35,400円 24,600円

※多数回該当=過去12か月で3回以上上限に達した場合、4回目から上限がさらに下がる制度

多くの会社員は区分ウ(年収370万〜770万円)に該当します。

具体例:医療費が100万円かかった場合(年収別の自己負担)

区分 年収の目安 窓口負担(3割) 実際の自己負担 戻ってくる金額
約1,160万円〜 300,000円 254,180円 45,820円
約770万〜1,160万円 300,000円 171,820円 128,180円
約370万〜770万円 300,000円 80,430円 212,570円
〜約370万円 300,000円 57,600円 242,400円
住民税非課税 300,000円 35,400円 264,600円

100万円の医療費がかかっても、年収770万円以下なら自己負担は9万円以下。年収370万円以下なら57,600円で済みます。

さらに、同じ世帯で複数人が医療費を使った場合の「世帯合算」もあります。

子どもは子ども医療費助成で540円。大人は高額療養費制度で上限がある。

この事実を知った時、「自分が払っている医療保険は何なんだ?」と思いました。

医療保険に月9,627円は合理的か?

冷静に計算してみました。 医療保険の年間支払い:115,524円 高額療養費制度があれば、入院しても自己負担は月80,430円程度。つまり、医療保険に年間115,524円を払い続けるのは、年に1回以上入院する前提でないと元が取れません。 40代男性の年間入院率は約0.3〜0.4%。仮に10年間保険料を払い続けると約115万円。入院1回の自己負担は約9万円。 115万円払って、9万円の備え。 バイヤー時代の癖で原価計算してしまうと、この商品は買えません。

奥さんの反応:「あなたがいなくなったらどうするの?」

数字で納得した私は、すぐに解約しようとしました。でも、奥さんの反応は違いました。 「保険やめるの?あなたがいなくなったらどうするの?」 「保険しっかりかけないと不安だよ」 奥さんの不安は、数字の問題ではなく感情の問題でした。 「万が一のことがあったらどうしよう」という不安に対して、「確率的には低いから」と答えても、響かないんです。家族を守りたいという気持ちは、数字では測れない。 何より奥さんの了承が得られなければ先に進みません。

妥協案:県民共済という選択

※出典:全国生活協同組合連合会(全国生協連)公式サイト

奥さんを完全に説得するのではなく、妥協案を出しました。 「じゃあ、最低限の保障として県民共済に入ろう。月3,500円で入院も通院もカバーできる」 県民共済のメリット:

  • 月3,500円と安い
  • 入院日額5,000円〜
  • 手術保障もある
  • 割戻金がある(実質もっと安い)
  • 掛け捨てなのでシンプル

オリックスの月9,627円と比べて、月6,127円の削減。奥さんも「それなら」と納得してくれました。

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大事なのは、相手の不安を否定するのではなく、不安を軽減する代替案を示すこと。保険をゼロにするのではなく、最低限に切り替えるという提案が、我が家ではうまくいきました。

高額療養費制度+貯蓄が最強の備え

医療保険の代わりに、私がやっていることはシンプルです。

  1. 高額療養費制度を理解しておく(自分の上限額を把握)
  2. 生活防衛資金を確保する(半年分の生活費を貯蓄)
  3. 県民共済で最低限の保障(奥さんの安心のため)

この3つがあれば、民間の高額な医療保険は不要だと判断しました。 月9,627円を県民共済の3,500円に切り替えた差額6,127円は、つみたてNISAに回しています。守りを固めながら、攻めの資産形成もできる。この両立が大事です。

それでも医療保険が必要な人

すべての人に「医療保険は不要」とは言いません。貯蓄がない等、皆さんの状況に合わせて備えましょう。

医療保険を検討した方がいい人

  • 貯蓄がほとんどなく、急な出費に対応できない
  • 自営業・フリーランスで傷病手当金がない
  • 先進医療(保険適用外)の治療を受ける可能性が高い
  • 精神的に「保険がないと不安で仕方ない」人

医療保険を見直すべき人

  • 会社員で健康保険に加入している
  • 高額療養費制度を理解している
  • 生活防衛資金(半年分)がある
  • 毎月の保険料が家計を圧迫している

よくある質問(FAQ)

Q1. 高額療養費制度は誰でも使える?自営業(国民健康保険)も対象?

※出典:全国健康保険協会「高額療養費について」

会社員(健康保険)でも自営業(国民健康保険)でも、公的医療保険に加入していれば誰でも対象です。年齢・職業を問わず、同じ自己負担上限が適用されます。我が家のような年収500万円なら区分ウで上限約8〜9万円(多数回該当4ヶ月目以降は約44,400円)です。

Q2. 限度額適用認定証は事前に申請したほうがいい?

はい、入院・手術が決まったら必ず事前申請を。窓口での支払いが最初から自己負担上限までで済みます(事後申請だと一旦3割負担を全額立替→数ヶ月後に還付)。協会けんぽ・健保組合・国保どれもオンライン申請または書面で可能です。70歳以上はマイナ保険証なら自動適用で申請不要です。

Q3. 医療保険を解約するベストなタイミングは?

段階的解約がおすすめです。①生活防衛資金(生活費の半年分・100〜200万円)が貯まってから ②持病・手術予定がない健康時 ③高額療養費制度・傷病手当金(給与2/3・最長1年6ヶ月)の内容を理解した上で、の3条件が揃ったら検討開始です。我が家は月9,627円→県民共済3,500円に切り替えて年73,524円削減しました。

Q4. 県民共済は40代から新規加入できる?

できます。県民共済の総合保障型は満18歳〜64歳まで新規加入可能(健康告知のみで医師の診査は不要)。我が家は40代で総合保障2型(月3,500円)に加入。65歳以降は熟年型に自動移行する制度なので、40代加入はむしろタイミング的に好適です。

Q5. がん保険は別途必要?

高額療養費制度+貯蓄+県民共済のがん特約(月+1,000円程度)で十分カバー可能と考えています。民間のがん保険は月1,000〜2,000円が相場ですが、高額療養費制度で抗がん剤・手術費の自己負担は月8〜9万円が上限。半年治療しても自己負担は約37万円(多数回該当適用後)で、生活防衛資金があれば民間保険なしでも対応可能です。家族のがん家系・若年罹患リスクが気になる方のみ追加検討で良いと思います。

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家族の保障設計が必要。県民共済2型+FP相談で家族構成に合わせた設計を。

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👤 独身・子なし夫婦

高額療養費制度を理解すれば民間保険ほぼ不要。県民共済1型+シンプル相談で十分。

独身向けはみんなの生命保険

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まとめ:公的制度を知れば、保険の見方が変わる

子どもの手術をきっかけに、子ども医療費助成制度と高額療養費制度の存在を知り、医療保険の見方が180度変わりました。 子どもは540円。大人も高額療養費制度で上限がある。 月9,627円の医療保険を県民共済の3,500円に切り替えて、年間73,524円の削減。保険全体の見直しと合わせると年間45万円の固定費削減を実現しました。 大事なのは「保険をやめる」ことではなく、「公的制度を知った上で、自分に本当に必要な保障を見極める」ことです。 高額療養費制度、遺族年金、傷病手当金。日本の公的保障は、思っている以上に手厚い。まずはそれを知ることから始めてみてください。

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元スーパーバイヤーとして20年、数千の商品を比較してきましたが、保険も「比較と立ち位置」が命。高額療養費制度を踏まえて医療保険を最低限に削るか、それともがん保険など特定領域だけ残すかは家庭ごとに違います。無料FP相談で「自分の家庭に必要な保障額」を数字で出してもらうのが一番早いです。家庭の状況別に、3つの選択肢から選んでください。

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