【無添加のみりん・料理酒】料理酒の食塩は酒税を外すため

黒い革の小さな四角が7枚、金色の台に散らばる 体に悪い?食品査定
ラベルさんラベルさん
みりんの売り場、似た名前が3つ並んでて選べないの。値段も倍くらい違うし。
うーめんうーめん
その3つは名前が似ているだけで、酒税法での扱いが違う。メーカー公式から30商品ぶんの原材料名を写した。違いは酒税法の1行で決まっていた。

ラベルのいちばん小さな欄に「品目」という2文字があります。ここには3通りの言葉が入ります。

本みりん、みりん風調味料、発酵調味料。この3つは味の優劣ではなく、酒税法で酒に当たるかどうかで分かれています。

そして原材料名のスラッシュより後ろも、その区分に沿って変わりました。数字はすべて、2026年8月30日づけで各社の公式ページに出ていたものです。

みりんが3つに分かれるのは、酒税法の「飲料」という2文字のせい

金色の平たい延べ板が4枚、崩して積み上げてある

\ 添加物が気になる人の宅食・初回26%OFF /

シェフの無添つくりおき公式バナー

無添加惣菜をご自宅に。初回は26%OFF、送料も無料

キャンペーン内容は公式サイトでご確認ください

買う場所から先に示します。原材料名の後ろに何も付かないみりんと料理酒は、いつものスーパーの調味料売り場にあります。自然食品の店まで足を運ぶ必要はありません。

ただし「無添加」と書かれた1本を目印にしても選べません。この言葉には、法律上の定義がないからです。対象を書かない表示は誤認を招くおそれがあると、消費者庁が位置づけました(令和4年3月30日のガイドライン)。経緯は3文字が表から減っていった流れにまとめました。

目印は裏の2か所です。「品目」または「名称」の欄と、原材料名のスラッシュ(/)です。

品目の欄に入る3つの言葉は、制度の上でそれぞれ扱いが違います。

  • 本みりん/酒税法の酒類。アルコール分は14%前後で、酒税がかかります
  • みりん風調味料/アルコール分が1度に届かないため酒類になりません
  • 発酵調味料(みりんタイプ)/アルコール分は10%前後ありますが、食塩を加えているため酒類になりません

この3区分はキング醸造の本みりん解説ページにありました。みりん風調味料は1%未満、みりんタイプ調味料は10%前後で、いずれも非酒類(食品扱い)と書かれています。

酒類かどうかの根拠は酒税法の第2条です。「酒類」とはアルコール分一度以上の飲料をいう、と定められています。

「飲料」の2文字があるからです。アルコール分が10%あっても、飲むためのものでなければ酒類になりません。

スラッシュより後ろが添加物の欄です。この区切り方は東京都保健医療局のページで示されています。何も続かなければ、表示上は0品目という扱いです。

「表示上は」と書いたのには理由があります。原材料名に書かなくてよいと決められているものがあります。加工助剤とキャリーオーバーです。仕上がりに残らないものと、量が少なくて働かないものが対象になります。ここで示した0品目は、書かなければいけない添加物だけを拾った結果です。

30商品を並べた結果。酒類の14商品は、すべて0品目だった

黒い丸い革のコースターが7枚、暗い台に散らばる

取得先は14社の公式商品ページです。宝酒造、キッコーマン、キング醸造、九重味淋、白扇酒造、福光屋、ミツカン。さらに盛田、マルキン、オタフクソース、味の一醸造、イオン、セブン&アイ、日本生活協同組合連合会の30商品ぶんを書き写しました。

結果ははっきり分かれました。酒類の14商品は14商品とも0品目、酒類でない16商品では0品目が7商品です。

原材料名は公式の表記から、産地の括弧書きを省いたものです。アルコール分は公式ページの記載を写しています。

商品名 品目 アルコール分 原材料名(公式表記) スラッシュの後ろ 品目数 原材料名の記載
本みりん(酒税法の酒類)
タカラ本みりん「純米」〈国産米100%〉1.8L 本みりん 13.5度以上14.5度未満 米、もち米、米こうじ、醸造アルコール なし 0品目 あり
マンジョウ 本みりん 1L 本みりん 13.5%以上14.5%未満 もち米、米、米こうじ、醸造アルコール、糖類 なし 0品目 あり
マンジョウ 米麹こだわり仕込み 本みりん 620ml 本みりん 12.5%以上13.5%未満 米、もち米、米こうじ、醸造アルコール、糖類 なし 0品目 あり
九重味淋 本みりん 九重 本みりん 13.5度以上14.5度未満 もち米、米こうじ、醸造アルコール、糖類 なし 0品目 あり
日の出 昔ながらの純米本みりん 400ml 本みりん 13.5度以上14.5度未満 もち米、米こうじ、醸造アルコール なし 0品目 あり
白扇酒造 福来純「伝統製法」熟成本みりん 1.8L 本みりん 13.5度 もち米、米麹、米焼酎(公式の商品説明より) なし 0品目 なし(説明文に3つの原料)
トップバリュ 本みりん 1000ml 本みりん 9.5度以上10.5度未満 もち米、米こうじ、醸造アルコール、糖類 添加物欄の記載なし 0品目 あり(添加物は別欄)
マンジョウ 国産米 本みりん 本みりん 11.5%以上12.5%未満 米、もち米、米こうじ、醸造アルコール、糖類 なし 0品目 あり
盛田 蔵出し本みりん 1L 本みりん 公式に記載なし もち米、米麹、醸造アルコール、糖類 なし 0品目 あり
CO・OP 本みりん 1L 本みりん 14度 もち米、米こうじ、醸造アルコール、糖類 なし 0品目 あり(添加物は別欄)
みりん風調味料(酒類ではない)
ミツカン ほんてり みりん風調味料 360ml みりん風調味料 公式に記載なし 水あめ、米および米こうじの醸造調味料、醸造酢/酸味料 酸味料 1品目 あり
日の出 新味料(醇良) みりん風調味料 0.4度以下 水あめ、米・米こうじの醸造調味料、米黒酢/酸味料 酸味料 1品目 あり
マルキン みりん風調味料 みりん風調味料 公式に記載なし 水あめ、ぶどう糖果糖液糖、米及び米こうじの醸造調味料、砂糖/酸味料 酸味料 1品目 あり
オタフク 味大将みりん風調味料 1L みりん風調味料 公式に記載なし 糖類(水飴、ぶどう糖果糖液糖、砂糖)、発酵調味料、醸造酢、酵母エキス、食塩 なし 0品目 あり
発酵調味料・みりんタイプ(食塩入り、酒類ではない)
日の出和風天国みりんタイプ 1L みりんタイプ調味料 10.0% 水あめ、米・米こうじの醸造調味料、食塩/酒精、調味料(アミノ酸等)、酸味料 酒精、調味料(アミノ酸等)、酸味料 3品目 あり
日の出 オーガニックみりんタイプ 300ml みりんタイプ調味料 10.0% 有機醸造調味料(有機米、有機米こうじ、天日塩)、有機砂糖、天日塩 なし 0品目 あり
トップバリュ みりんタイプ調味料(北海道・東北)1000ml 醸造調味料 公式に記載なし 水あめ、醸造調味料[米、米麹、食塩]、アルコール、食塩 添加物欄の記載なし 0品目 あり(添加物は別欄)
盛田 醸造みりんタイプ 1L 醸造調味料 公式に記載なし 水あめ、醸造調味料(米、米麹、食塩)、食塩/アルコール アルコール 1品目 あり
味の一醸造 味の母 720ml 公式に品目の記載なし 10% 米、米麹、食塩 なし 0品目 あり(欄名は「原材料」)
料理酒・食塩を加えたもの(酒類ではない)
キッコーマン 清酒風料理酒(発酵調味料)1L 発酵調味料 14% 米発酵調味液、水あめ、小麦発酵調味液、食塩/酸味料 酸味料 1品目 あり
日の出 料理酒(醇良) 料理酒 13.5% 米・米こうじの醸造調味料、たんぱく加水分解物、食塩、水あめ、ブドウの醸造調味料/酒精、酸味料 酒精、酸味料 2品目 あり
日の出 国産米純米料理酒 400ml 料理酒 12.0% 米、米こうじ、食塩 なし 0品目 あり
トップバリュ 純米料理酒 500ml 料理酒 公式に記載なし 米、米こうじ、食塩 添加物欄の記載なし 0品目 あり(添加物は別欄)
セブンプレミアム 料理酒 1000ml 料理酒 公式に記載なし 米・米こうじの醸造調味料、食塩、水あめ、たんぱく加水分解物、さつまいも発酵液/酒精 酒精 1品目 あり
盛田 国産米100% 純米料理酒 1L 料理酒 公式に記載なし 米、米麹、食塩 なし 0品目 あり
CO・OP 料理酒 1000ml 料理酒 公式に記載なし 米・米こうじの醸造調味液、たん白加水分解物、食塩、水あめ、ぶどう発酵調味液/アルコール、酸味料 アルコール、酸味料 2品目 あり(添加物は別欄)
料理酒・食塩を加えていないもの(清酒=酒類)
マンジョウ 国産米こだわり仕込み 料理の清酒 500ml 清酒 13.5% 米、米こうじ、醸造アルコール なし 0品目 あり
福光屋 福正宗 純米料理酒 清酒 13.9度 米、米麹 なし 0品目 あり
トップバリュ 国産米100%料理用清酒 500ml 清酒 公式に記載なし 米、米こうじ、醸造アルコール、糖類 添加物欄の記載なし 0品目 あり(添加物は別欄)
盛田 米だけの料理用清酒 清酒 公式に記載なし 米、米こうじ なし 0品目 あり

※イオンとセブン&アイの商品は、公式ページにアルコール分の記載がありませんでした。またイオンは原材料名と添加物を別々の欄で示しており、トップバリュの4商品には添加物欄がありません。白扇酒造は原材料名の欄ではなく、商品説明の本文に3つの原料を示しています。

まとめると、30商品のうち21商品で後ろが空でした。内訳は本みりん10、みりん風調味料1、みりんタイプ3、加塩の料理酒3、清酒4です。

みりん風調味料は4商品のうち3商品に酸味料が1品目付きました。いちばん多かったのは日の出和風天国みりんタイプの3品目です。

2026年9月4日に10商品を足して30商品にし、いちばん右に「原材料名の記載」という列を加えました。足した10商品の数字は、同じ日に各社の公式ページで取得したものです。内訳は本みりん3、みりん風調味料2、みりんタイプ2、食塩を加えた料理酒2、清酒1になります。

足した10商品のうち、後ろが空だったのは7商品です。もとの20商品では14商品でした。残る9商品には1品目以上が付いています。

公式ページに原材料名が見つからず、表に入れなかった商品もあります。角谷文治郎商店の三州三河みりん、生活クラブのみりん風醸造調味料、宝酒造のタカラ「料理のための清酒」の3つです。味の素は、家庭用のみりん風調味料が公式サイトに見当たりませんでした。外した3商品のうち2つは、外した理由のほうが大事でした。次の見出しで書きます。

本みりんを名乗る条件は、法律と政令が数字で決めていた

格子の影が差す真鍮の面に、金色の小片が3つ重なる

「本みりん」の3文字は、各社が好きに付けた売り文句ではありません。もとは酒税法の第3条にある品目名です。第十一号から、そのまま引用します。

みりん 次に掲げる酒類でアルコール分が十五度未満のもの(エキス分が四十度以上であることその他の政令で定める要件を満たすものに限る。)をいう。

イ 米及び米こうじに焼酎又はアルコールを加えて、こしたもの

ロ 米、米こうじ及び焼酎又はアルコールにみりんその他政令で定める物品を加えて、こしたもの(以下ハ、ニ略)

上限は15度未満です。今回の本みりん10商品のうち、アルコール分の記載があった9商品は9.5度から14.5度の間に収まりました。

「政令で定める要件」の中身は酒税法施行令の第5条にあります。示されているのは3つの数字です。

  • エキス分が40度以上であること
  • 原料のぶどう糖および水あめの重量の合計が、米(こうじ米を含む)の重量の2.5倍以下であること
  • 使用した原料ぶどう糖等の固形分の重量が、不揮発性成分の重量の80%以下であること

エキス分は公式ページにも出ます。マンジョウ本みりんが50度、九重味淋の本みりん 九重が45度以上でした。

同じ第5条の第2項には、みりんに加えてよい原料も並びます。とうもろこし、ぶどう糖、水あめ、有機酸、アミノ酸塩などです。つまり本みりんでも、水あめや有機酸を原料として使えます。

いっぽう、みりん風調味料と発酵調味料には、食品表示基準に定義がありませんでした。

食品表示基準の全文に、この2語はどちらも出てきません。しょうゆやトマト加工品には個別の定義がありますが、みりん類にはありません。

日本農林規格(JAS)も同じでした。農林水産消費安全技術センターの格付の対象となるJAS一覧には飲食料品40規格が並びます。しょうゆ、風味調味料、ドレッシング、醸造酢などです。みりんという品目のJASはありませんでした。

本みりんだけ酒税法の定義があり、他2区分は定義なしと示した図

表示のルールにも差があります。食品表示基準の第5条は、酒類を販売する場合に原材料名の表示を要しないと定めています。実際、宝酒造の「料理のための清酒」やセブンプレミアムの本みりんは、公式ページに原材料名の記載がありませんでした。

原材料名の欄がない商品があった。表示の義務が酒類だけ別だから

焦茶の革の台に真鍮の細長い板が二枚並び、左の一枚だけに細い筋が入る

30商品ぶんの公式ページを見ていて、1つだけ違うものが出ました。原材料名という欄がない商品です。

白扇酒造の福来純「伝統製法」熟成本みりん1.8Lがそれでした。公式の商品ページに並ぶのは、種別、日本酒度、使用米、アルコール度数、精米歩合、酸度の6つです。原材料は説明文のほうに、もち米と米麹と米焼酎の3つと書かれています。

表に入れなかった商品でも同じことが起きました。宝酒造のタカラ「料理のための清酒」900ML紙パックです。出ているのは酒類の品目、容量、容器、参考小売価格、JANコード、賞味期限、アルコール度数までで、原材料は出てきません。

同じ会社の同じ書式のページで、タカラ本みりん「純米」〈国産米100%〉300MLペットのほうには「原材料」の項目があります。米、もち米、米こうじ、醸造アルコールと出ます。書式は同じで、項目の数だけが違いました。

角谷文治郎商店の三州三河みりんも、公式の通販ページに原材料名が見つかりませんでした。

この差は各社の方針ではなく、法律で決まっていました。

国税庁が食品表示法の概要(酒類表示編)という資料で、酒類の表示項目を一覧にしています。そこで原材料名は「酒類は表示不要」と書かれています。根拠は食品表示基準の第5条第1項です。

表示不要とされているのは3つでした。原材料名、アレルゲン、原産国名です。同じ資料の注記に、この3つを表示しようとするときは基準の定める方法で表示するよう努める、とあります。載せるかどうかは、各社の判断になります。

いっぽう添加物は、この3つに入っていません。同じ一覧に「使用された添加物を重量順に全て表示」と書かれています。酒類でも添加物の表示は義務のままです。

表示の枠に入る項目も違いました。酒類の一括表示欄(別記様式一)に入るのは、名称(品目)、添加物、原料原産地名、内容量、食品関連事業者の5つです。原材料名はこの枠に入りません。

ただし例外があります。同じ資料に、清酒は「清酒の製法品質表示基準」により原材料名の表示義務がある、と書かれています。国内製造のワインなら「果実酒等の製法品質表示基準」です。30商品でいえば、原材料名を載せるかどうかが各社の判断になるのは本みりんの10商品だけで、清酒の4商品には義務が残ります。

実データはこうなりました。30商品のうち、公式ページに原材料名の記載があったのは29商品です。なかった1商品は白扇酒造の本みりんで、表示の義務がない酒類でした。

酒類でない16商品は、16商品とも記載がありました。みりん風調味料も発酵調味料も食塩を加えた料理酒も、酒税法の外にいるので一般の加工食品と同じ扱いです。原材料名は義務になります。

義務がないのに載せている商品のほうが多い、という結果でもあります。本みりん10商品のうち9商品が、自分から原材料名を出していました。

だから、原材料名が見当たらない1本に当たったときは、こう読みます。まず品目の欄を見て、本みりんかどうかを確かめます。本みりんなら、書いていないことと中身の話は別です。

そして添加物の欄は、酒類でも義務のまま残ります。原材料名が出ていない商品でも、添加物を使っていれば重量の多い順に並ぶ決まりです。今回の酒類14商品には、その表示が1つもありませんでした。

料理酒に食塩が入る理由を、メーカーが公式に書いていた

真鍮の面に、金色の細い棒が2本まっすぐ並ぶ

料理酒の原材料名に「食塩」が入る商品と、入らない商品があります。この差は味のためではなく、酒税のためでした。

キング醸造の料理酒とはのページに、そのまま書かれています。

「料理酒」は製造段階で「食塩」を加えて酒税対象外(=食品扱い)になるようにしております。そのため、アルコール分を含みますが、酒税がかからない為「日本酒」に比べて安価に購入することができます。

福光屋の書き方は、同じ仕組みを別の言葉にしたものです。福正宗 純米料理酒の資料に「塩分を加えるなどの不可飲処置をしていないため余計な塩味がつかず」とあります。

キッコーマンはもっと直接的でした。清酒風料理酒の公式の商品ページに「本品は酒税法上の酒類ではありません」と明記されています。

この商品のアルコール分は14%です。本みりんの13.5%以上14.5%未満とほぼ同じです。それでも酒類になりません。

なお酒税法の条文には、食塩を加えると酒類でなくなるという規定は見当たりませんでした。手がかりになるのは第2条の定義のほうです。

食塩が入る影響は数字にも出ます。日の出 料理酒(醇良)の食塩相当量は大さじ1杯で0.3g、清酒のほうは0.0gでした。下味と煮汁の両方に使えば、その分だけ塩が足されます。

みりん風調味料の酸味料は、抜いたアルコールの代役だった

金色の面の中央に、黒い革のリングが1つ置かれる

30商品で表示のあった添加物は、のべ13品目でした。内訳は酸味料7、酒精3、アルコール2、調味料(アミノ酸等)1です。いちばん多いのは酸味料でした。

この酸味料が何をしているのか。キング醸造の新味料(みりん風調味料)とはのページに、はたらきの一覧があります。

そこには「肉や魚の臭みを消す ○ ※酸味料の効果」と書かれています。本みりんの同じ一覧では、その役目を担うのがアルコールです。

みりん風調味料のアルコール分は0.4度以下です。酸味料は味を濃くするためではなく、抜けたアルコールのかわりに入っています。

水あめがどこに書かれるかも書いておきます。水あめはスラッシュの左側で、添加物ではなく原材料です。みりん風調味料4商品のうち3商品では、水あめが1番目でした。残る1商品も1番目は糖類で、その中身は水飴とぶどう糖果糖液糖と砂糖です。

本みりんの甘みは、もち米のデンプンが米こうじの酵素で分解されて生まれます。みりん風調味料は、その糖を直接入れて甘くしています。

酒精とアルコールの表記、そして調味料(アミノ酸等)は、食塩入りの商品だけに出ました。酒精は3商品、アルコールの表記は2商品、調味料(アミノ酸等)は1商品です。食塩のない商品には1つも付いていません。

ただし、この2つを加える目的は、どの商品ページにも書かれていませんでした。酒精のほうは、味噌で同じ表示が付く理由をメーカーが述べています。内訳は味噌の酒精が何のために入るのかにあります。

調味料(アミノ酸等)がひとまとめの表記で済む理由は、同じ表記を宅配弁当9社で確認した結果で扱いました。

値段の差はどこから出るか。そして、どれを手に取るか

真鍮の丸いつまみが5つ並んでいる

本みりんが高いのは酒税のせいなのか。まず税率を見ます。酒税法の第23条第4項第二号に、みりんの税率があります。1キロリットルにつき2万円、1リットルなら20円です。

次に、同じ会社の同じ1リットルで、比べられる組み合わせを探しました。

  • マンジョウ 本みりん 1L/希望小売価格773円(税抜)。アルコール分13.5%以上14.5%未満
  • キッコーマン 清酒風料理酒(発酵調味料)1L/希望小売価格538円(税抜)。アルコール分14%

差は235円でした。酒税の20円では、この差を説明しきれません。値段の差は酒税ではなく、原料と作り方から出ています。

プライベートブランドも同じでした。トップバリュは本みりん1000mlが298円、みりんタイプ調味料が188円(いずれも税抜)です。差は110円になります。

セブンプレミアムは本みりん1000mlが382円、みりん風調味料が257円(いずれも税込)でした。

高い商品まで入れると、幅は一気に広がります。白扇酒造の福来純「伝統製法」熟成本みりん1.8Lは公式通販で3,520円(税込)です。タカラ本みりん「純米」〈国産米100%〉1.8Lは参考小売価格1,358円(税抜)でした。

ここから分かることが1つあります。原材料名の後ろが空かどうかと、値段の高さは関係ありません。0品目だった21商品には、298円の商品も3,520円の商品も入ります。

そのうえで、売り場での選び方を3つに分けます。

  • 添加物の表示がないものを選ぶなら/品目の欄が「本みりん」の1本。今回は10商品とも0品目で、うち4商品はキッコーマンと宝酒造の定番、1商品はイオンのプライベートブランドでした
  • 加熱しない料理に使いたいなら/みりん風調味料。ただし4商品のうち3商品に酸味料が付きます。煮切る手間がいらないかわりの1品目です
  • 料理酒を選ぶなら/原材料名に「食塩」があるかを先に確認します。ないものは清酒で、今回の4商品はすべて0品目でした

買える場所です。本みりんと清酒は酒類なので、酒類を扱う売り場にあります。トップバリュはイオングループ、セブンプレミアムはヨークグループのスーパーが取り扱い先です。

白扇酒造と九重味淋には公式の通販があります。福来純の1.8Lが3,520円、九重櫻の500mlが1,490円(いずれも税込)で出ています。

そのうえで、みりんと料理酒を入れ替えても、夕方の献立までは決まりません。手を動かす時間は変わらないままです。

ほかの売り場でも同じ読み方が通じるかは、7つの売り場ぶんの原材料名を写した出発点のほうにまとめました。台所に立つ日を減らしたいなら、使う原材料を絞って調理済みのおかずが届く宅食という手もあります。

シェフの無添つくりおき

シェフの無添つくりおきの手作り惣菜

  • 初回26%OFF+初回の送料は無料
  • 1回だけのお試しOK・定期縛りなし
  • 化学調味料・保存料など不使用(公式表記)

無添加惣菜をご自宅に。初回は26%OFF、送料も無料

キャンペーン内容は公式サイトでご確認ください

よくある質問

Q. 本みりんとみりん風調味料は、料理で入れ替えて使えますか。
A. 使う場面が変わります。キング醸造の解説では、本みりんはアルコールを含むため加熱が必要、みりん風調味料は加熱不要と区別されています。火を使わない料理で手順が減るのは、みりん風調味料です。

Q. 「発酵調味料」と「みりんタイプ」は違うものですか。
A. 今回調べたかぎりでは同じものでした。どちらも食塩を加えて酒類から外した商品で、キング醸造は「発酵調味料(みりんタイプ)」と併記しています。

Q. 本みりんにJASマークは付きますか。
A. 付きません。格付の対象となるJASの飲食料品40規格に、みりんという品目がないためです。ただし有機加工食品のJASは別枠で、有機認証を受けたみりんは実在します。

Q. 料理酒の食塩は、料理の味に影響しますか。
A. 大さじ1杯あたり0.3gの商品がありました。キング醸造は自社の料理酒について「お塩は、やや控えめにお使いください」と案内しています。塩の量を管理している場合は、原材料名に食塩があるかを先に確認するほうが確実です。

Q. アルコール分が14%あるのに酒類でない商品があるのはなぜですか。
A. 酒税法第2条の「酒類」は、アルコール分一度以上の飲料と定められています。食塩を加えて飲用に向かない状態にすると、この「飲料」から外れる形です。

まとめ:品目の欄を先に確認して、裏のスラッシュで決める

真鍮の天秤が2つ、暗い台の上に立てられている

14社30商品の原材料名から出たことを3つに絞ります。

  • 酒類の14商品は14商品とも0品目。本みりん10商品も清酒4商品も、添加物は書かれていませんでした
  • 酒類でない16商品では、0品目は7商品。みりん風調味料は4商品のうち3商品に酸味料が1品目付きます
  • アルコール分14%でも酒類でない商品がある。食塩を加えて酒税法第2条の「飲料」から外す仕組みです

売り場でやることは2つです。品目の欄で3つのうちどれかを確かめて、裏返してスラッシュがあるかを見る。それで決まります。

料理酒だけは、もう一手間かかります。同じ「料理酒」でも0品目から2品目まで分かれました。原材料名に食塩があるかどうかが、最初の目印です。

2026年9月4日に10商品を足し、原材料名の記載があるかどうかの列を加えました。足したぶんで分かったのは、原材料名の欄がない商品があること、そして欄がないのは酒類だけだということです。

表示は改訂されます。ここに挙げた数字は2026年8月30日時点、足した10商品は2026年9月4日時点で公式ページに出ていたものです。購入前には、手元の商品のラベルをご確認ください。

シェフの無添つくりおき

シェフの無添つくりおきの手作り惣菜

  • 初回26%OFF+初回の送料は無料
  • 1回だけのお試しOK・定期縛りなし
  • 化学調味料・保存料など不使用(公式表記)

無添加惣菜をご自宅に。初回は26%OFF、送料も無料

キャンペーン内容は公式サイトでご確認ください

タイトルとURLをコピーしました