ラベルさん業務スーパーの公式サイトには、商品ページが2種類あります。片方に原材料は載っていません。もう片方には載っています。同じ会社の、同じ商品です。
この記事では、原材料が公表されていた12商品を照合しました。添加物の品目数は0から7まで幅があり、0品目だったのは7品です。
どのページに原材料が出るのか。どの商品が0品目だったのか。明日の買い物でそのまま使える順番で書きます。
業務スーパーの商品ページに、原材料は書かれていない

業務スーパーの公式サイトには、商品紹介のページがあります。そこに原材料の記載はありませんでした。
このページに出ているのは、次の6つです。
- 内容量
- 原産国
- 保存方法
- 栄養成分(100gあたり)
- アレルギー
- JANコード
たとえば「骨とりさばフィレ(定塩)」のページ。内容量340g、原産国は中国、食塩相当量は100gで1.5gまで出ています。それでも原材料の欄はありません(出典)。
商品紹介ページを20商品ぶん照合しました。原材料の欄があったのは0件です。
栄養成分は出ているのに、原材料は出ていません。ここが分かれ目です。
食塩相当量やエネルギーは、この6項目で足ります。添加物の品目数は、この6項目からは出せません。
つまり、商品紹介ページだけでは判断が止まります。
原材料が読めるのは、公式オンラインショップのほうだった

同じ会社が運営する公式オンラインショップには、原材料が載っています。
商品ページの下のほうに「原材料」という欄があり、表示ラベルとほぼ同じ文字列が出ています。
オンラインショップの新着20商品で状況を記録しました。結果はこうです。
- 原材料が載っていた商品:16品
- 欄そのものがなかった商品:4品(台湾大根もち、白玉団子、おとなの大盛カレー甘口・辛口)
同じ20商品を商品紹介ページ側でも照合しています。そちらは0品でした。
同じ会社の、同じ商品です。それでもページによって出る情報が違いました。

原材料の欄には「/」が入ることがあります。「/」より後ろに来るものが食品添加物です。「無添加」という言葉の扱いとあわせて覚えておくと迷いません。
探し方はかんたんです。オンラインショップの検索窓に商品名を入れます。商品ページの下に「内容量」「原産国」「栄養成分」と続き、その後ろに「原材料」が出ます。
なお、オンラインショップの配送は関東など一部の地域だけです。ページを表示するだけなら、住んでいる場所は関係ありません。
ただし注意が1つ。オンラインショップのページには、規格が変わる場合があると書かれています。原材料も原産国も、その対象です。
最後は手元の袋が正解になります。ウェブの表示は、買う前の下調べという位置づけです。
添加物が0品目だった7品

添加物の表示がまったくない商品は、実在しました。12品のうち7品です。
「/」が原材料の中に一度も出てこなかった商品を並べます。
| 商品名 | 原材料に書かれていたもの | 原産国 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 自然解凍で使えるブロッコリー 400g | ブロッコリー | 中国 | 公式 |
| スーパースイートカーネルコーン 1kg | とうもろこし | 中国 | 公式 |
| 大豆水煮 1kg | 大豆、食塩 | 中国 | 公式 |
| スパゲッティ1.5mm 5kg | デュラム小麦のセモリナ | トルコ | 公式 |
| 焼のり 3切30枚 | 乾のり(国内産) | ― | 公式 |
| エキストラバージンオリーブオイル 916g | 食用オリーブ油 | スペイン | 公式 |
| トリノで作ったトマトパスタソース 680g | トマトピューレ、たまねぎ、砂糖、バジルペースト、ガーリックピューレ、植物油脂、食塩 | イタリア | 公式 |
7品のうち6品は、原材料が1つか2つだけでした。
中身をもう少し書きます。
- ブロッコリーとコーンは、野菜そのもの1行だけ
- 大豆水煮は「大豆、食塩」の2つ。水煮でも表示が伸びない例
- スパゲッティ5kgは、デュラム小麦のセモリナ1行
- 焼のりは「乾のり(国内産)」1行。味つけのりだと別の結果になる
- オリーブオイルは「食用オリーブ油」1行
注目したいのは7番目のパスタソースです。ソース類でも「/」が出てこない商品がありました。原材料は7つ、すべて食材と調味料です。
ここから言えることは1つ。素材そのものに近い商品ほど、表示が短くなります。
もう1つ。この7品には1kgや5kgの袋が混じります。家族が多い家なら、使い切りやすい単位です。
添加物が書かれていた5品は、1品目から7品目まで幅がある

残りの5品には、添加物の表示がありました。品目数は1から7まで散っています。
| 商品名 | 「/」の後ろに書かれていたもの | 品目数 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 有機たけのこ乱切り(水煮) 1kg | pH調整剤 | 1 | 公式 |
| 冷凍なすの揚げ浸し 600g | 調味料(核酸等)、pH調整剤、増粘剤(加工デンプン) | 3 | 公式 |
| 鶏そぼろ 160g | 甘味料(ソルビトール)、調味料(アミノ酸等)、酸味料、増粘剤(キサンタン) | 4 | 公式 |
| もちもち豚肉水餃子 500g | 増粘剤(加工デンプン)、調味料(アミノ酸)、炭酸Na、甘味料(ソルビトール)、リン酸塩(Na)、クエン酸 | 6 | 公式 |
| 串フランク | 加工デンプン、リン酸塩(Na、K)、調味料(アミノ酸等)、保存料(ソルビン酸)、酸化防止剤(V.C)、発色剤(亜硝酸Na)、赤色102号 | 7 | 公式 |
並び方に規則があります。手が加わった品数だけ、右側が長くなります。
- 水煮にしただけの、たけのこは1品目
- 味をつけて凍らせた、なすは3品目
- ひき肉を味つけした、そぼろは4品目
- 皮と具を別に作る、水餃子は6品目
- 色と日持ちまで作った、串フランクは7品目
12品ぜんぶを通すと、幅は0品目から7品目でした。ひとくくりにできる数字ではありません。
もう1つ、表示には限界があります。製造の途中で使って最後に残らないものは、加工助剤として表示が免除されます。
つまり「/」がない商品でも、工程で何も使っていないとまでは言えません。読み取れるのは、ラベルに書かれた範囲までです。
業務スーパーには、ほかの店と違う事情が3つある

同じ「スーパー」でも、業務スーパーは仕入れの形が違います。ここを知っておくと表示の意味が変わります。
公式サイトが公表している事情は3つです(出典)。
- 直輸入が多い。世界約50カ国から、まとめて輸入している
- 自社グループ工場がある。国内28工場で、オリジナル商品を製造している(2026年7月現在)
- 1袋が大きい。今回の12品にも1kgや5kg入りがあった
輸入品は、原産国が表示ラベルに必ず出ます。今回の7品でも、トルコ・スペイン・イタリア・中国と分かれました。
自社工場のオリジナル商品は、業務スーパーでしか買えません。だから他店の同種商品と表示を照合できない場面が出ます。
大容量も効いてきます。今回の0品目7品のうち、3品が1kg以上でした。表示が短い商品は、まとめ買いの単位で置かれていることが多い、という並びです。
もう1つ。公式サイトは商品開発の事前審査に「食品添加物」の項目があると書いています(出典)。審査の中身までは公表されていません。
店舗は全国1,144店(2026年7月現在)。ただし、すべての店に同じ商品があるとは限りません。公式サイトにもその断り書きがあります。
明日、売り場でどう選ぶか

やることは3つだけです。
- 行く前に、公式オンラインショップで商品名を検索する。原材料がそこに出ます
- 店では袋を裏返す。「/」がなければ、添加物の表示はありません
- 迷ったら素材の袋を選ぶ。冷凍野菜・水煮・乾麺・のり・油は表示が短い
- 味つけ済みは品目数で選ぶ。同じ冷凍ケースに1品目と7品目が同居する
3つ目がいちばん効きます。今回の0品目7品は、すべて味がついていない商品でした。
今回の12品でいうと、副菜と主食は0品目でそろいます。ブロッコリー、コーン、大豆、スパゲッティ、のり。ここは業務スーパーの得意なところです。一般のスーパーで同じ見方をしたときの結果は、添加物0品目だった7つの売り場にまとめています。
反対に、味つけ済みの主菜は数字が上がりました。冷凍ケース全体の傾向は無添加冷凍食品はスーパーで買える?に整理しています。
主菜の品目数まで下げたいなら、買い物の外側で足す手もあります。何を使わないかを公式に明記した会社なら、頼む前に方針が読み取れます。おかず宅配5社の公表内容を1枚に整理しています。
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よくある質問
Q. 業務スーパーの商品は、添加物が多いのですか。
A. 今回の12品では0品目から7品目まで幅がありました。商品ごとに違います。多い少ないを店単位で言える数字は出ていません。
Q. 公式サイトに原材料が載っていないのは、問題ですか。
A. 表示の義務は商品のラベルにかかります。ウェブに載せる義務はありません。原材料名が注文前に読める会社と読めない会社の差は、宅配弁当14社の公開状況でも同じでした。
Q. 「無添加」と書かれた商品はありますか。
A. 今回の12品には、その表記はありませんでした。2024年春から、パッケージに書ける条件が厳しくなっています。
Q. オンラインショップは誰でも使えますか。
A. 配送は関東など一部の地域だけです。商品ページを表示して原材料を確認するだけなら、どこからでもできます。
Q. 中国産が多いのは、添加物と関係がありますか。
A. 今回のデータでは結びつきませんでした。0品目の7品にも中国産が3品あります。7品目だった串フランクは、鶏肉が国産またはタイ産でした。
Q. 「/」がなければ、何も使っていないということですか。
A. そこまでは言えません。加工助剤のように、表示が免除される使い方があります。ラベルに書かれた範囲で分かる、というのが正確です。
まとめ:原材料が読めるのは公式の1か所だけだった

今回の要点をまとめます。
- 公式サイトの商品紹介ページに、原材料の記載はない(20商品で0件)
- 公式オンラインショップには載っている(20商品中16品)
- 12品を照合すると、添加物は0品目から7品目まで幅があった
- 0品目は7品。冷凍野菜、水煮、乾麺、のり、油、トマトソース
- 味つけの工程が増えるほど、「/」の後ろは長くなった
業務スーパーは、副菜と主食を短い表示で用意しやすい店でした。冷凍野菜、水煮、乾麺。ここは強いところです。
残るのは主菜です。味をつけて凍らせた商品ほど、右側が長くなりました。
そこは宅配で足すほうが、買い物の時間を減らせます。
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