【無添加をうたう外食チェーン】皿の原材料名は義務の外

一灯の輪の中に黒い丸壺が1つ置かれる 体に悪い?食品査定
ラベルさんラベルさん
無添加をうたっているチェーン店って、どこがあるのかな。
うーめんうーめん
公式に書いている会社は少ない。25社のうち7社だった。

公式サイトで添加物に触れていた外食チェーンは、25社のうち7社でした。

7社の書き方は同じではありません。使わない品目の名前を出す会社、使う方針だけを書く会社、原材料名をそのまま出す会社。この3つに分かれました。

残る18社に記載がないのは、店の姿勢の話ではありません。外食の料理には、そもそも原材料名の欄がないからです。書いていないことは、使っていることを意味しません。

この記事の中心は、25社の社名が入った一覧です。各社が公式に出しているものを、社名ごとに記録します。引用と数字は、2026年8月30日に各社の公式ページから写しました。

無添加をうたっていたのは、外食チェーン25社のうち7社

暗い布の上に黒い小皿が7枚並んでいる

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先に社名を出します。添加物について公式サイトに文章があったのは、次の7社でした。

  • くら寿司……四大添加物を使用していないと明記
  • 大戸屋……使わない食品添加物220品目を物質名で公表
  • 松屋……4語を使わないタレを「無添加タレ」と表記
  • AFURI……着色料・保存料・化学調味料を使用しないと明記
  • 日本マクドナルド……必要最低限の範囲で使用していると明記
  • Soup Stock Tokyo……原材料名のPDFに添加物まで掲載
  • デニーズ……低アレルゲンメニューの原材料名に添加物まで掲載

7社のうち4社は、使わないものの名前を出しています。1社は使う前提で方針を示しました。2社は原材料名をそのまま公表しています。

残る18社の公式サイトには、添加物についての記述が見当たりませんでした。ただし、これには決まりの上での理由があります。次の見出しで原文を出します。

外食の料理に原材料名が付かないから、公表は各社の判断で決まる

格子の影が落ちる厚布の上の黒い小鉢

結論から書きます。店の席で食べる料理に、原材料名や添加物の表示は求められていません。根拠は食品表示基準という内閣府令の第三条です。

見出しは「横断的義務表示」です。何をどう表示するかを決めた条文で、原材料名も添加物もこの表の中にあります。書き出しはこうなっています。

食品関連事業者が容器包装に入れられた加工食品(業務用加工食品を除く。以下この節において「一般用加工食品」という。)を販売する際(設備を設けて飲食させる場合を除く。第六条及び第七条において同じ。)には、次の表の上欄に掲げる表示事項が同表の下欄に定める表示の方法に従い表示されなければならない。

かっこの中に条件が2つ入っています。容器包装に入れられていること。そして、設備を設けて飲食させる場合を除くこと。

店内で出す料理は、どちらの条件にも当てはまりません。だから、この表にある原材料名も添加物も、飲食店には当てはまりません。

表示の決まりが容器包装で止まり、店内の皿まで届かない位置の図

「無添加」という言葉のほうも同じ形になります。消費者庁の食品添加物の不使用表示に関するガイドライン(令和4年3月30日)に、適用範囲の章があります。

食品表示基準の規定に基づき、一般用加工食品の容器包装における、食品衛生法第4条第2項に規定する食品添加物の不使用表示について適用する。

対象は容器包装の表示です。店内のメニュー表や会社のウェブサイトに書かれた説明文は、この範囲の外にあります。

ここまでを1文にまとめます。外食で「無添加」と公表するかどうかは、その会社が自分で決めて出しているかどうかで決まる。

「無添加」という言葉に決まった定義がないのは、売り場でも同じです。くわしくは3文字に定義がないという出発点にまとめてあります。

表示が必要かどうかは、売り方によって変わります。スーパーの惣菜コーナーでも同じことが起きます。理由は対面で量る惣菜に表示が付かない理由で示しました。

外食チェーン25社が公式に出しているものの一覧

暗がりに黒い小鉢がいくつも散らばる

確認日は2026年8月30日です。社名をクリックすると、根拠にした公式ページへ移動します。

チェーン添加物についての公表その範囲アレルギー/原産地/栄養成分原材料名
くら寿司四大添加物の不使用を明記全ての食材アレルギー・原産地・カロリー主な原材料と産地
スシロー見当たらず―アレルゲン・原料原産地記載なし
はま寿司見当たらず―アレルゲン・原産地・カロリー記載なし
かっぱ寿司見当たらず―アレルゲン・原産地記載なし
大戸屋不使用の220品目を公表ドリンクを除くメニューアレルギー・栄養成分記載なし
やよい軒見当たらず―アレルギー・原産国・栄養成分記載なし
ガスト(すかいらーく)見当たらず―アレルギー・カロリー・塩分記載なし
サイゼリヤ見当たらず―アレルゲン・原産地・カロリー・塩分記載なし
リンガーハット見当たらず―アレルギー・原産地・栄養価記載なし
ロイヤルホスト見当たらず―アレルゲン・原産地・栄養成分記載なし
デニーズ原材料名の中に添加物を掲載低アレルゲンメニューアレルギー・栄養成分あり(低アレルゲンメニュー)
松屋4語を使わないタレと明記プレミアム牛めしなどアレルギー・原産地・栄養成分記載なし
日本マクドナルド必要最低限の範囲で使用と明記全体の方針とビーフアレルギー・原料原産地・栄養成分記載なし
モスバーガー見当たらず―アレルギー・主要原産地・栄養成分記載なし
フレッシュネスバーガー見当たらず―アレルギー・原産地・栄養成分記載なし
ドムドムハンバーガー見当たらず―アレルゲン・カロリー記載なし
Soup Stock Tokyo原材料名の中に添加物を掲載店内飲食メニューアレルギー・原産地・栄養成分あり(重量順)
スターバックス見当たらず―アレルゲン・原料原産地・栄養成分記載なし
ドトールコーヒーショップ見当たらず―アレルギー・栄養成分記載なし
コメダ珈琲店見当たらず―アレルギー・カロリー記載なし
丸亀製麺見当たらず―アレルギー・産地記載なし
幸楽苑見当たらず―アレルギー記載なし
CoCo壱番屋見当たらず―アレルギー・原産地・栄養成分記載なし
サブウェイ見当たらず―アレルゲン・原産地・栄養成分記載なし
AFURI3種を使用しないと明記ブランド全体の方針見当たらず記載なし

会社ごとに差が出たのは2か所です。添加物についての公表と、原材料名です。

アレルギーの情報は、25社のうち24社が公開していました。原材料名まで出していたのは2社です。

アレルギーの情報にも、外食では表示義務がありません。消費者庁は外食・中食での食物アレルギーのページで、これを事業者が自主的に行う取組として位置づけています。それでも24社が出しています。

添加物に触れた7社は、3つの書き方に分かれた

闇の中でふちが光る黒い角皿が3枚

同じ「公表している」でも、中身は3通りでした。順に見ていきます。

使わないものの名前を出している……4社

くら寿司、大戸屋、松屋、AFURIがこの形です。抜いたものの名前が公式に書かれています。

大戸屋は物質名まで公表しています。不使用食品添加物一覧に、保存料19品目、着色料14品目、調味料31品目、香料156品目が出ています。合計220品目です。

大戸屋のメニューでは下記リストに含まれる特定の保存料・着色料・香料・調味料を使用しておりません。(ドリンクを除く)

松屋は4つの語で範囲を示しています。プレミアム牛めしの案内に、無添加タレの定義が出ています。

化学調味料、人工甘味料、合成着色料、合成保存料を使用しないタレの事です。

AFURIは3つの語です。ブランドのページに一文があります。

着色料、保存料などは元より、化学調味料(うま味調味料)のような人工的なものは使用致しません。

くら寿司は四大添加物という4語で範囲を示しています。対象は全ての食材と明記されています。

使う前提で方針を書いている……1社

日本マクドナルドがこの形です。よくあるご質問に回答が出ています。

食品衛生法で使用が認められている食品添加物を製品と原材料の品質とおいしさを保つことを目的に必要最低限の範囲で使用しています。ちなみにビーフには、保存料など食品添加物は一切使用していません。

使っていると先に書き、そのうえでビーフ1つだけ例外を挙げています。使わない品目を並べる会社とは、書き方が逆です。

原材料名をそのまま出している……2社

Soup Stock Tokyoとデニーズです。使う使わないの説明ではなく、入っているものの名前をそのまま並べています。

Soup Stock Tokyoは、店内飲食メニューのPDFにスープごとの原材料名を重量順で載せています。添加物もその中に入ります。

デニーズは低アレルゲンメニュー原材料詳細で公表しています。低アレルゲンハンバーグの記載はこうです。

豚肉、ソテーオニオン、でん粉、豚脂肪、食塩、砂糖、香辛料/調味料(有機酸等)、未焼成Ca、pH調整剤

スラッシュの後ろが添加物です。スーパーの商品の裏と同じ書き方が、そのまま公式サイトに出ています。ただし対象は低アレルゲンメニューに限られます。

記載がなかった18社について、言えることと言えないこと

窓のある暗い部屋に一灯だけ照らされた壺

ここは読み違えやすいところです。先に結論を書きます。公式サイトに書いていないことは、使っていることを意味しません。

理由は第三条にあります。表示事項の対象から飲食店が外れているので、書く必要がありません。書かないのは、決まりの上では普通のことです。

言えるのは1つだけです。いまの時点で、その情報が公式サイトから手に入らない。それ以上でも以下でもありません。

もう1つ、いつ見たかという問題もあります。公式サイトの内容は入れ替わります。この記事の一覧も、2026年8月30日という日付付きの記録です。

実例を1つ挙げます。リンガーハットのおいしさと安全のページに、8月30日時点で並ぶ項目は3つでした。国産化の歩み、主要商品の原産地情報、アレルギー・栄養価情報です。保存料についての項目は、この3つの中にありませんでした。

だからこの一覧は、その日に公式サイトへ出ていた内容の写しです。気になる店があれば、注文の前にその会社のページで最新の記載を確認してください。

買って帰るものなら、分かることが増えます。袋に入った商品には原材料名が付くからです。売り場ごとの結果は原材料名が付いてくる7売り場の結果にまとめました。

その原材料名にも、書かなくてよい範囲があります。作る途中だけ使って残らない加工助剤と、原材料から持ち越されて働きが残らない量のキャリーオーバーは、書かなくてよいことになっています。袋の商品で添加物0品目と読める場合も、表示に出てこなかったという意味です。

どの店で食べるかを決めるまでの順番

格子の影の中に黒い丸皿を3枚重ねた

一覧の使い方を、3つの手順にします。

  1. 気にするものを1つ決める。保存料か、着色料か、うま味の調味料か。1つに絞ると、一覧のどこを見ればいいかが決まります
  2. その語が公式に出ている会社から選ぶ。保存料なら大戸屋・松屋・くら寿司・AFURI。入っているものを全部見たいなら、Soup Stock Tokyoとデニーズです
  3. 該当がなければ、店で1品だけ尋ねる。全部を聞くと店も答えに困ります。気になる1皿だけ、仕入れ先の資料があるか聞いてみてください

3つ目の補足です。外食チェーンの店舗には、仕入れた加工品の規格書が置かれていることがあります。混み合う時間を外すと、話が通りやすくなります。

それでも分からない日はあります。家で食べるなら、注文の前に原材料名を確認できます。違うのは、そもそも分かることの量です。

よくある質問

Q
無添加をうたう外食チェーンはどこですか?
A

2026年8月30日時点で、使わない添加物の名前を公式に出していたのは、くら寿司、大戸屋、松屋、AFURIの4社です。原材料名に添加物まで載せていたのは、デニーズとSoup Stock Tokyoの2社です。

Q
外食のメニューに原材料名がないのは決まりに反しますか?
A

反しません。食品表示基準の第三条が対象にしているのは、容器包装に入った加工食品の販売です。設備を設けて飲食させる場合は、かっこ書きで外れています。

Q
公式サイトに書いていない会社は、添加物を使っているということですか?
A

そうは読めません。外食には表示義務がないため、書かない状態が普通です。分かるのは、公式サイトからその情報が手に入らないという事実だけです。

Q
大戸屋の220品目は、何を足した数ですか?
A

公式の不使用食品添加物一覧に並ぶ物質名の数です。保存料19、着色料14、調味料31、香料156を合計した数になります。対象はドリンクを除くメニューです。

Q
外食チェーンのアレルギー情報は義務ですか?
A

義務ではありません。外食や中食での情報提供について、消費者庁は事業者が自主的に行う取組と位置づけています。今回の25社では24社が公開していました。

Q
お店で添加物について尋ねたら答えてもらえますか?
A

店と品目によります。仕入れ先の規格書が店に届いていれば、示してもらえる場合があります。答えが返りやすいのは、気になる1品に絞って尋ねたときです。

まとめ:一覧は「どこまで公表されているか」の記録

真横から見た黒い鉢のふちが細く光る

3つにまとめます。

  • 社数……外食チェーン25社のうち、添加物について公式に書いていたのは7社
  • 書き方……使わない名前を出す4社、使う方針を書く1社、原材料名を出す2社の3通り
  • 制度……食品表示基準の第三条で、設備を設けて飲食させる場合は表示事項の対象外

どの店なら食べられるか。店内の表示を見ても分かりません。判断の材料は、会社が自分から出した文章です。

だから一覧の使い方は1つです。気にしている言葉が公式に出ている会社を先に選ぶ。出ていない会社を外すための表ではありません。

外で食べる日を減らす必要もありません。週のうち何日かだけ、原材料名を先に確認できるようにする。それだけで、中身が分かる日が増えます。

作る時間がない日は、届けてもらう手もあります。注文の前に中身が分かるサービスなら、選ぶ前に確認できます。

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