ラベルさん先に結論です。6商品とも、1食分の栄養成分は出していませんでした。公式に出ているのは100gあたりか、1びん分の数字だけです。
そのうえで100gにそろえると、食塩相当量は2.5gから17.3gまで6.9倍ひらきました。ただし、どれも100gを一度にかける商品ではありません。数字はすべて2026年8月27日に各社公式サイトで確認しました。
「なめたけは体に悪い」と言われる出どころは、日持ちと甘じょっぱさ

この言われ方には、出どころが2つあります。
1つめは日持ちです。えのきたけを味つけしただけの中身が、常温の売り場に何か月も置かれています。だから保存料が入っているはずだ、という受け取り方です。
2つめは甘じょっぱさです。ごはんが進むほど味が濃いのだから、食塩も糖も多いはずだ、という見方です。
どちらも、瓶の裏を開けばその場で答えが出ます。東京都保健医療局の解説によると、食品添加物は原材料と区別して書くことになっています。原材料名欄のスラッシュ(/)の後ろに、まとめて書く方法もあります。
つまりスラッシュの後ろに「保存料」の3文字があるかどうかで、1つめは片づきます。2つめは栄養成分表示の食塩相当量の行です。両方とも公式サイトに載っているので、6商品ぶんを集めました。
添加物の品目数で、ごはんのお供6商品を並べた

並べ方は2つだけです。味は入れていません。
- 原材料名のスラッシュ(/)より後ろに書かれた添加物が、何品目あるかを数える
- 同じ品目数のときは、100gあたりの食塩相当量が多いほうを上位に置く
栄養成分は100gにそろえました。6商品のうち5商品は公式が100gあたりで出しています。宝幸の焼鮭ほぐしだけは1びん52g当たりの表示なので、52で割って100をかけました。食塩相当量なら2.1÷52×100で4.0gです。
| 順位 | 商品 | 添加物の品目数 | 内容量 | 原材料名の1番目 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 桃屋 いか塩辛 | 7品目 | 110g | いか |
| 2 | ナガノトマト 明太子なめ茸 ボトル入り | 6品目 | 270g | えのきたけ |
| 3 | 桃屋 梅ごのみ | 3品目 | 105g | 梅肉 |
| 4 | 不二食品 ちりめん山椒 | 3品目 | 85g | ちりめんじゃこ |
| 5 | 宝幸 焼鮭ほぐし 大豆たんぱく入り | 3品目 | 52g×2 | さけ |
| 6 | ナガノトマト なめ茸ボトル入り | 3品目 | 270g | えのきたけ |

先に断っておきます。この順位は表示されている添加物の品目数が多い順であって、体に悪い順ではありません。
目に留まるのは下の4商品です。6商品のうち4商品が3品目で横並びになりました。梅も、ちりめんじゃこも、さけも、えのきたけも、そろって3つです。
出どころは公式サイトです。いか塩辛、梅ごのみ、明太子なめ茸ボトル入り270g、なめ茸ボトル入り270g、ちりめん山椒、焼鮭ほぐし 大豆たんぱく入りの各ページから、2026年8月27日に写しました。
保存料が書かれていたのは、6商品のうち1商品だけ

スラッシュの後ろを、6商品ぶんそのまま書き出します。
| 商品 | スラッシュより後ろ |
|---|---|
| 桃屋 いか塩辛 | グリセロール、調味料(アミノ酸等)、ソルビット、酒精、甘味料(甘草)、安定剤(キサンタン)、酸化防止剤(V.E) |
| ナガノトマト 明太子なめ茸 | 増粘剤(加工デンプン)、調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンC)、トレハロース、発色剤(亜硝酸Na) |
| 桃屋 梅ごのみ | 調味料(アミノ酸)、酸味料、野菜色素 |
| 不二食品 ちりめん山椒 | 調味料(アミノ酸)、保存料(ソルビン酸K)、安定剤(増粘多糖類) |
| 宝幸 焼鮭ほぐし 大豆たんぱく入り | ソルビット、調味料(アミノ酸)、着色料(黄5、赤102) |
| ナガノトマト なめ茸ボトル入り | 増粘剤(加工デンプン)、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンC) |
保存料と書かれていたのは、不二食品のちりめん山椒の1商品だけでした。ソルビン酸Kです。
なめたけの2商品には保存料の表示がありません。書かれていたのは増粘剤、pH調整剤、酸化防止剤です。常温で日持ちするのは保存料のおかげ、という受け取り方は、この2商品には当てはまりませんでした。
ここは前に確かめたのり佃煮と少し違います。のり佃煮6商品を1食10gにそろえた記事では、保存料はどの商品にも書かれていませんでした。ごはんのお供でも、種類をまたぐと1つだけ出てきます。
もう1つ、同じ会社の2商品を見比べます。ナガノトマトのなめ茸は3品目、明太子なめ茸は6品目でした。増えた3つは調味料(アミノ酸等)、トレハロース、発色剤(亜硝酸Na)です。
明太子なめ茸の原材料名には、すけとうだらの卵巣が加わっています。発色剤は色にかかわる用途の添加物です。品目数が2倍になったのは、えのきたけが変わったからではありません。
1食分の表示は6商品ともなし。100gで食塩は2.5gから17.3gまで

ここからが今回いちばん引っかかったところです。6商品とも、栄養成分を1食分では出していませんでした。
| 商品 | 100gあたりの食塩相当量 | エネルギー | 添加物の品目数 | 公式の表示単位 |
|---|---|---|---|---|
| 桃屋 いか塩辛 | 17.3g | 105kcal | 7品目 | 100g当り |
| 桃屋 梅ごのみ | 9.9g | 82kcal | 3品目 | 100g当り(びん) |
| 不二食品 ちりめん山椒 | 6.3g | 245kcal | 3品目 | 100g当り |
| 宝幸 焼鮭ほぐし 大豆たんぱく入り | 4.0g | 165kcal | 3品目 | 1びん52g当たり |
| ナガノトマト 明太子なめ茸 | 3.1g | 88kcal | 6品目 | 100gあたり |
| ナガノトマト なめ茸ボトル入り | 2.5g | 72kcal | 3品目 | 100gあたり |
右の列を見てください。100gか、1びん分か、そのどちらかです。「1食分」と書いてある商品は1つもありません。
同じ桃屋でも、のり佃煮は1食分10g当りで出しています。いか塩辛と梅ごのみは100g当りです。会社が変わったのではなく、商品が変わると単位が変わりました。
理由は、たぶん量が決まらないからです。ふりかけは1袋、のり佃煮はひとすくいで、だいたいの量が決まります。なめたけや鮭フレークは、かける量を食べる人が決めます。
そのぶん、数字は自分で動かせます。ふりかけ6商品の表示を並べた記事では1袋が決まっていたので、そこは動かせませんでした。ここが瓶詰めとの違いです。
そのうえで100gの開きを見ます。いちばん多いいか塩辛の17.3gと、いちばん少ないなめ茸の2.5gで、6.9倍でした。桃屋の公式ページには、いか塩辛の塩分は約17%で濃口醤油の約1.2倍と書かれています。
ただし、いか塩辛を100gかける人はいません。のり佃煮と同じ1食10gに置きかえるなら、表の数字を10で割ります。いか塩辛が1.73g、なめ茸が0.25gです。開きは6.9倍のまま、絶対量だけが10分の1になります。
保存料が書かれているかどうかで、食塩の多さは決まらない

ここを一緒にすると、選び方をまちがえます。日本で使える添加物には使用量の決まりがあり、書かれた品目が多いことは、口に入る量の多さとは別です。
今回も、順位は列ごとに入れかわりました。品目数2位の明太子なめ茸は、100gあたりの食塩が3.1gで下から2番目です。逆に3品目の梅ごのみは9.9gで上から2番目でした。
唯一の保存料入りだったちりめん山椒も、食塩は6.3gで真ん中です。保存料の3文字があるかどうかと、食塩の量は、別の話です。
食塩のほうも、目安を出しておきます。厚生労働省のe-ヘルスネットを開きます。日本人の食事摂取基準2025年版の目標量は、18歳以上の男性で1日7.5g未満、女性で6.5g未満です。
1食10gに置きかえたいか塩辛の1.73gは、男性の目標量の2割強にあたります。なめ茸の0.25gなら3%ほどです。同じ「ごはんのお供」でも、置きかえられる幅がここまで違います。
じゃあ、瓶を裏返してどこを見るか

6商品を集めて分かったことから、3つに絞ります。
1つめ。品目数ではなく、100gあたりの食塩の行を見る。4商品が3品目で横並びになったのに、食塩は2.5gから9.9gまで動きました。数だけでは分かれません。
2つめ。かける量を先に決める。1食分の表示がない以上、量は自分で決めることになります。決めてしまえば、100gの数字がそのまま差になります。
3つめ。保存料が気になるなら、スラッシュの後ろの3文字だけ確かめる。今回の6商品では、そこに「保存料」があったのは1商品だけでした。5秒で終わります。
そのうえで、お供を替えるより、おかずのほうを切り替えたいという日もあります。ごはんのお供は1品替えても、その日のおかずはまだ決まらないからです。瓶を選び直す代わりに、添加物を使わないと決めて作った惣菜を運んでもらう手もあります。
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よくある質問
- Qなめたけに保存料は入っていますか?
- A
ナガノトマトの公式サイトで確認したなめ茸ボトル入りと明太子なめ茸には、保存料の表示はありませんでした。書かれていたのは増粘剤(加工デンプン)、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンC)などです。今回の6商品で保存料があったのは、不二食品のちりめん山椒だけでした。
- Qなめたけの食塩は、ほかのごはんのお供と比べて多いですか?
- A
6商品のなかでは最も少ない数字でした。100gあたりの食塩相当量は、なめ茸ボトル入りが2.5g、明太子なめ茸が3.1gです。最も多いいか塩辛の17.3gとは6.9倍の差がありました。
- Q明太子なめ茸だけ添加物が6品目あるのはなぜですか?
- A
同じナガノトマトのなめ茸ボトル入りは3品目です。明太子なめ茸ではそこに調味料(アミノ酸等)、トレハロース、発色剤(亜硝酸Na)が加わります。原材料名にはすけとうだらの卵巣も並んでいて、発色剤は色にかかわる用途の添加物です。
- Q1食分はどれくらいの量ですか?
- A
今回の6商品は、公式サイトに1食分の栄養成分を出していませんでした。表示は100gあたりが5商品、1びん52g当たりが1商品です。同じ桃屋でも、のり佃煮は1食分10g当りで出しています。この記事では比べやすいように、すべて100gにそろえました。
まとめ:口に入る量を決めるのは、メーカーではなく自分

6商品を集めて出た答えは3つです。1食分の表示はどこにもなく、保存料は1商品だけ。そして100gあたりの食塩は2.5gから17.3gまで6.9倍ひらいていました。
なめたけの2商品に絞ると、どちらも保存料の表示はなく、食塩も6商品でいちばん少ない数字です。日持ちと味の濃さから思っていたのとは、逆の結果でした。
明日やることは1つ。瓶を裏返して、栄養成分表示が「100gあたり」か「1食分」かを確かめる。100gあたりと書いてあれば、その数字は一度に口へ入る量ではありません。かける量を決めるのは手もとのスプーンです。
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