【ノンオイルは脂質ゼロではない】ドレッシングは体に悪い?添加物は2〜7品目

夕方の窓辺の食卓に置かれた大きな木のサラダボウル 体に悪い?食品査定
ラベルさんラベルさん
ドレッシングって油のかたまりでしょ。だからノンオイルを買ってるんだけど、それなら安心なんじゃないの?
うーめんうーめん
そのノンオイルという言葉には、数字の線がある。6商品の表示を100gに直してみた

先に結論です。「ノンオイル」は脂質がゼロという意味ではありません。食用油脂を原材料に使っていない、という意味です。

そして「ノンオイルドレッシング」と書けるのは、製品100gの脂質が3g未満のときだけです。

6商品を100gに直すと、脂質は0gから47.3gまで開きました。食塩相当量は2.7gから5.3g、添加物は2品目から7品目です。

数字はすべて2026年8月27日に、各社の公式サイトと消費者庁の資料で確認しています。

「ドレッシングは体に悪い」と言われる出どころは、原材料名の1番目

昼の台所の作業台に置かれた透明な小びんと白い小皿

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まず、うわさの出どころを見ます。ピエトロドレッシング 和風しょうゆの原材料名は、こう書かれています。

食用植物油脂(国内製造)、玉ねぎ、醸造酢、しょうゆ、砂糖、食塩、オリーブ、レッドピメント、香辛料/調味料(アミノ酸等)、甘味料(カンゾウ)

1番目は食用植物油脂です。栄養成分表示もそのとおりでした。1食15gでエネルギーは72kcal、脂質は7.1gです。100gに直すと480kcal、脂質47.3gになります。重さの半分近くが油です。

だから多くの人がノンオイルに手を伸ばします。ところがノンオイルは、決まりの上では「ドレッシング」ではありません

ドレッシングは3タイプ。添加物の品目数はタイプごとに違った

白い台に横一列で置かれた六つの小さなガラスの器

キユーピーが公式サイトのよくある質問で、3つに分けていました。

油と水が分かれているセパレートタイプ、乳化して混ざっているクリーミィタイプ、そしてノンオイルタイプです。粘度がそれぞれ違います。

3タイプがそろうよう6商品を選び、スラッシュより後ろの数を並べました。

商品製造元タイプ添加物の品目数原材料名の1番目
リケンのノンオイル 青じそ理研ビタミンノンオイル7品目しょうゆ
キユーピーノンオイル青じそキユーピーノンオイル5品目しょうゆ
キユーピーノンオイル ごまと香味野菜キユーピーノンオイル4品目しょうゆ
キユーピー深煎りごまドレッシングキユーピークリーミィ4品目食用植物油脂
キユーピーシーザーサラダドレッシングキユーピークリーミィ3品目食用植物油脂
ピエトロドレッシング 和風しょうゆピエトロセパレート2品目食用植物油脂
ドレッシング6商品の添加物の品目数を比べた図。最多7品目、最少2品目

タイプできれいに分かれました。セパレートが2品目、クリーミィが3品目と4品目、ノンオイルが4品目から7品目です。油を使っていない3品のほうが多くなりました。

原材料名の1番目も割れました。油の入った3品は食用植物油脂から、ノンオイルの3品はしょうゆから始まります。油が抜けた分、しょうゆがいちばん重くなりました。

出どころは各社の公式サイトです。ピエトロの和風しょうゆ、キユーピーの深煎りごまシーザーサラダノンオイル青じそノンオイル ごまと香味野菜、理研ビタミンのリケンのノンオイル 青じそです。

「ノンオイル」は脂質ゼロではない。線は100gで3g未満だった

窓辺の木の台に広げた一枚の白い紙と細いものさし

ここで、言葉の決まりを見ておきます。消費者庁の食品表示基準の資料(PDF・令和7年8月)に、2つの定義が並んでいました。

ドレッシングは、食用植物油脂と、食酢またはかんきつ類の果汁を必須原材料として作ったもの。つまり油は、なくてはならない材料です。

ドレッシングタイプ調味料は、食酢またはかんきつ類の果汁で作ったもので、食用油脂を原材料として使っていないものに限る。ノンオイルはこちらに入ります。

名称の欄に書ける言葉も6つに決まっています。マヨネーズ、サラダクリーミードレッシング、半固体状ドレッシング、乳化液状ドレッシング、分離液状ドレッシング、ドレッシングタイプ調味料です。

そして同じ資料の表示禁止事項に、こうあります。ドレッシングタイプ調味料に「ドレッシング」と書いてはいけない。ただし製品100g中の脂質量が3g未満なら「ノンオイルドレッシング」と書ける、と。

キユーピーもよくある質問で同じ説明をしています。ドレッシング類の表示に関する公正競争規約による決まりです。100g中の脂肪量が3グラム未満なら表示できる、とあります。

だからノンオイルでも、脂質はゼロとは限りません。6商品の中に、その実例があります。

キユーピーノンオイル ごまと香味野菜です。公式サイトの注意書きに、本品は食用油脂不使用で、脂質は原材料のごま等に由来すると書かれています。

数字を見ると、1食15gで脂質0.3gでした。100gに直すと2.0gです。3gの線の内側なので、ノンオイルと名乗れます。

なお、名称の欄そのものは各社の商品ページに載っていません。この記事の3タイプは、原材料名に食用植物油脂があるかと、キユーピーの説明をもとに分けています。

この資料には見直し要望も載っています。決まりは動く可能性があります。表示のルール全体は無添加とは?売り場での見分け方にまとめています。

100gに直すと脂質は0gから47.3g。食塩が多いのは油を抜いた3品だった

調理台に並べた計量スプーンと目盛りのついた小さな容器

次は栄養成分表示です。6商品とも、大さじ約1杯の15gあたりで書かれていました。多さが分かりにくいので100gに直します。15g表示の数字に、100÷15=約6.67をかけました。

商品タイプ100gの脂質エネルギー食塩相当量添加物
ピエトロドレッシング 和風しょうゆセパレート47.3g480kcal5.3g2品目
キユーピーシーザーサラダドレッシングクリーミィ46.7g453kcal2.7g3品目
キユーピー深煎りごまドレッシングクリーミィ36.0g393kcal3.3g4品目
キユーピーノンオイル ごまと香味野菜ノンオイル2.0g80kcal4.7g4品目
キユーピーノンオイル青じそノンオイル0g53kcal4.7g5品目
リケンのノンオイル 青じそノンオイル0g53kcal5.3g7品目

※100gは各社公式の15g表示から計算した数字です。

脂質は47.3gから0gまで開きました。油の入った3品は36.0g以上、ノンオイルの3品は2.0g以下で、真ん中がありません。

ノンオイル3品の食塩相当量は、100gで4.7gから5.3gでした。いっぽう脂質46.7gのシーザーサラダは2.7g、脂質36.0gの深煎りごまは3.3gです。

油を抜いた3品のほうが、食塩は多く入っていました。ノンオイルにすれば塩も減る、という並びにはなっていません

ただし、幅で見るのが正しいと思います。もとの表示は15gで0.1g刻みです。0.1gの違いが、100gでは約0.67g動きます。2.7gと3.3gの差は大きく取りすぎないほうが安全です。

ただし、添加物の品目数が多い=体に悪い、ではない

午後の窓辺に置かれた空のサラダボウルとたたんだ布巾

ここまでの品目数は、安全性の順位ではありません。

1つめ。ノンオイルのごまと香味野菜は4品目で、脂質36.0gの深煎りごまと同じ数でした。ノンオイルだから必ず多い、とは言えません。

2つめ。ピエトロドレッシング グリーン 和風しょうゆも公式サイトで確認しました。同じ会社の同じ味でタイプが重なるため、表からは外しています。

1食15gの脂質は2.4gで、和風しょうゆの7.1gより下がっています。それでも添加物は2品目のままでした。原材料名の4番目に寒天があります。とろみを食材で足したということです。

油を減らせば添加物が増える、という一本道ではありません。

3つめ。予想が外れた点です。クリーミィには乳化剤が入っていると思って見に行きましたが、乳化剤という文字は6商品のどこにもありませんでした。増粘多糖類も出てきません。

クリーミィの2品は、原材料名に卵黄があります。添加物ではなく卵黄で乳化させている、ということです。

かわりに出てくるのが増粘剤でした。入っていたのは5品で、いずれもキサンタンガムです。入っていないのは、脂質47.3gのセパレート1品だけでした。

キユーピーはよくある質問で増粘剤の役目を説明しています。粘度をつけて、野菜にからみやすくするためのものです。キサンタンガムは、とうもろこし等から作られると書かれていました。

油そのものが、野菜にからむ役目をしています。その油を減らすと、役目は別のものが引き受けます。増粘剤か、卵黄か、寒天のような食材か。会社によって答えが分かれていました。

じゃあ、どれを選んで、どう使うか

朝の食卓に置かれた白い器とちぎった葉野菜

6商品から分かったことを、3つに絞ります。

1つめ。原材料名の1番目を見る。「食用植物油脂」なら油が入っています。「しょうゆ」なら油を使っていないタイプで、名称の欄は「ドレッシングタイプ調味料」になります。

2つめ。ノンオイルを選ぶなら、脂質より食塩相当量を見る。ノンオイル3品は100gで4.7gから5.3gでした。油の入ったクリーミィ2品は2.7gと3.3gです。

3つめ。とろみの正体を原材料名でたしかめる。スラッシュより後ろに増粘剤があれば添加物です。卵黄や寒天なら食材で、書かれる場所はスラッシュより前になります。

1番目が食用植物油脂の商品を選ぶなら、隣に並ぶマヨネーズも同じ見方で読めます。食用植物油脂が65%以上でないと、マヨネーズとは名乗れません。6商品の追い方はマヨネーズの名称欄を確かめた記事にあります。

そのうえで、調味料より、おかず全体を切り替えたいという日もあります。添加物を使わないと決めて作られた惣菜を、届けてもらう方法もあります。

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よくある質問

Q
ノンオイルなら脂質はゼロですか?
A

ゼロとは限りません。食用油脂を原材料に使っていないという意味です。キユーピーノンオイル ごまと香味野菜は100gあたり2.0gありました。公式サイトには、原材料のごま等に由来すると書かれています。

Q
「ノンオイルドレッシング」と書ける決まりはありますか?
A

あります。消費者庁の資料に、ドレッシングタイプ調味料のうち製品100g中の脂質量が3g未満のものが「ノンオイルドレッシング」と表示できる、とあります。キユーピーも同じ決まりを説明しています。

Q
ノンオイルにすると添加物は増えますか?
A

この6商品では増えていました。ノンオイル3品が4品目から7品目、油の入った3品が2品目から4品目です。ただし別に確認したピエトロドレッシング グリーンは、脂質を下げても2品目のままでした。

Q
ノンオイルにすると食塩は減りますか?
A

減っていませんでした。100gあたりの食塩相当量は、ノンオイル3品が4.7gから5.3gです。油の入ったシーザーサラダドレッシングは2.7g、深煎りごまドレッシングは3.3gでした。

Q
クリーミィなドレッシングには乳化剤が入っていますか?
A

この6商品には入っていませんでした。乳化剤という文字はどの原材料名にもありません。クリーミィの2品には卵黄があり、これで乳化させています。かわりに増粘剤のキサンタンガムが5品に入っていました。

まとめ:ノンオイルという言葉には、100gで3gという線がある

明るい台所の窓辺に伏せて並べられた小さなガラスの器

答えは2つです。ノンオイルは脂質ゼロではなく、食用油脂を使わないという意味でした。名乗れるのは、100gの脂質が3g未満のときだけです。

そして油を抜いた3品は、添加物が4品目から7品目、食塩が4.7gから5.3gでした。油の入った3品は2品目から4品目、食塩2.7gから5.3gです。減らした分は、とろみと味で埋められていました。

明日やることは1つ。冷蔵庫のボトルを出して、原材料名の1番目を見てみる。「食用植物油脂」か「しょうゆ」か。それだけで、どのタイプかが分かります。

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