ラベルさん先に結論です。さけるチーズの種類別はナチュラルチーズでした。主原料は北海道産の生乳と食塩だけです。ここまでは、うわさとは逆の結果になりました。
ところが、書かれている添加物の品目数は2品目から4品目。プロセスチーズである6Pチーズとスライスチーズは、どちらも乳化剤の1品目だけでした。数字はすべて2026年8月26日に各社公式サイトで確認しました。
「さけるチーズは体に悪い」と言われる出どころは、あの形

この言われ方が広まったのは、形が理由だと考えられます。手で細く裂ける乳製品は、自然にできたものに見えにくい。そこに味違いが何種類も並ぶので、いかにも作りこまれた食品だと思われやすくなります。
ですが、パッケージの一括表示欄には答えが書かれています。雪印メグミルクのミルク便利帳は、チーズが乳等省令でナチュラルチーズとプロセスチーズに分けられていて、種類別の欄で見分けられると説明しています。
ナチュラルチーズは生乳を乳酸菌や酵素で固めたもの、プロセスチーズはそれを加熱してまとめ直したものです。さけるチーズ プレーンの公式ページの種類別はナチュラルチーズでした。では、添加物はどうか。並べたほうが早いです。
チーズ7商品を、添加物の品目数が多い順に並べた

並べ方は2つだけです。味は判断に入れていません。
- 原材料名のスラッシュ(/)より後ろに書かれた添加物が、いくつあるかを見る
- 同じ品目数のときは、公式ページに載っている並び順のとおりに置く
並べたのは、さけるチーズ5種類と、比べるためのプロセスチーズ2商品です。
| 順位 | 商品 | 種類別 | 添加物の品目数 | 添加物の中身 | 1本・1個あたりの脂質 | 食塩相当量 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 雪印北海道100 さけるチーズ スモーク味 | ナチュラルチーズ | 4品目 | 調味料(アミノ酸)、乳酸、香料、くん液 | 5.7g | 0.49g |
| 2 | 同 とうがらし味 | ナチュラルチーズ | 3品目 | 調味料(アミノ酸)、香料、乳酸 | 5.7g | 0.49g |
| 3 | 同 バター醤油味 | ナチュラルチーズ | 3品目 | 調味料(アミノ酸)、香料、乳酸 | 5.7g | 0.49g |
| 4 | 同 ローストガーリック味 | ナチュラルチーズ | 3品目 | 調味料(アミノ酸)、香料、乳酸 | 5.7g | 0.49g |
| 5 | 同 プレーン | ナチュラルチーズ | 2品目 | 調味料(アミノ酸)、乳酸 | 5.7g | 0.49g |
| 6 | 雪印メグミルク 6Pチーズ | プロセスチーズ | 1品目 | 乳化剤 | 4.4g | 0.52g |
| 7 | 明治北海道十勝スライスチーズ | プロセスチーズ | 1品目 | 乳化剤 | 4.4g | 0.40g |

脂質と食塩相当量は公式ページの表示のままです。単位はさけるチーズが1本25g、6Pチーズが1個(102gの6個入り)、明治のスライスチーズが1枚16gと、商品ごとに違います。
先に断っておきます。この順位は表示されている添加物の品目数が多い順であって、体に悪い順ではありません。実際、100gに直すと順位はひっくり返りました。それは後で出します。
品目数が少なかったのは、プロセスチーズのほうだった

さけるチーズで増えているのは、香料とくん液
プレーンの原材料名は生乳(北海道産)、食塩/調味料(アミノ酸)、乳酸。スラッシュより前が2つ、後ろが2つです。味違いになると、ここに香料が1つ足されます。
いちばん多かったスモーク味は、香料に加えてくん液が書かれていました。くん液は煙の成分を水にうつしたもので、実際に燻さずに香りをつけるために使われます。品目数が4になった理由は、これだけです。
とうがらし味の原材料名に、とうがらしは書かれていない
並べていて目についたのが、とうがらし味です。原材料名は生乳(北海道産)、食塩/調味料(アミノ酸)、香料、乳酸。プレーンに香料が1つ増えただけで、とうがらしそのものは書かれていませんでした。
バター醤油味とローストガーリック味も、原材料名はまったく同じ4つです。味の違いは、香料でついているということになります。栄養成分表示も5種類すべて同じ値でした。
6Pチーズとスライスチーズは、乳化剤1つで終わっている
6Pチーズの原材料名はナチュラルチーズ(外国製造、国内製造)/乳化剤。明治の十勝スライスチーズもナチュラルチーズ(国内製造、外国製造)/乳化剤で、どちらも1品目でした。
プロセスチーズはナチュラルチーズを溶かしてまとめ直すので、乳化剤がその役目を持ちます。加工の度合いは高いのに、書かれる添加物の品目数は少ない。品目数だけを見ると、うわさとは逆になります。
ただし「添加物が多い=体に悪い」ではない

ここを一緒にすると、選び方をまちがえます。品目数は用途の数であって、食べる量ではないからです。単位をそろえると、順位は入れ替わりました。
1本25gのさけるチーズを100gに直すと、脂質22.8g、食塩相当量1.96g、カルシウム572mg、エネルギー320kcalです。6Pチーズは1個17gなので100gで脂質25.9g、食塩相当量3.1g。明治のスライスチーズは1枚16gで脂質27.5g、食塩相当量2.5gでした。
つまり、添加物がいちばん多かったさけるチーズが、100gあたりの食塩と脂質ではいちばん少ないという結果です。1本あたりで見ても食塩は0.49gで、6Pチーズの0.52gより下でした。
もう1つ、たんぱく質とカルシウムも見ておきます。さけるチーズは1本でたんぱく質6.8g、カルシウム143mg。6Pチーズは1個でたんぱく質3.5g、カルシウム99mg、明治のスライスチーズは1枚でたんぱく質3.4g、カルシウム107mgでした。
1本と1個では重さが違うので、そのまま優劣にはできません。ただ1回に食べる単位で見ると、さけるチーズのほうが取れる量は多いという数字になります。ここも品目数とは別の話です。
この入れ替わりは、ほかの食品でも起きています。無添加ソーセージ4商品を見比べた記事では発色剤を抜いた商品のほうが食塩が多く、無添加冷凍食品をスーパーで探した記事でも同じ形の逆転がありました。
では、おやつに何を選ぶか

答えは2段階です。まず一括表示欄の種類別を見る。ナチュラルチーズかプロセスチーズかは、そこに必ず書いてあります。さけるチーズはナチュラルチーズで、原料は生乳と食塩でした。
次に味違いを買うかどうかを決める。プレーン以外は香料が足されます。香りが要らないなら、プレーンで品目数は2つになります。「無添加」という言葉が何を指すのかは無添加とは?にまとめてあります。
同じ乳製品でヨーグルトを選ぶなら、数え直した16商品が手がかりになります。添加物0品目は8商品で、商品名と売り場は市販ヨーグルトを16商品で確かめた記事にあります。
ただし弱点もあります。チーズを1本足しても、その日の食事はまだそろっていません。おやつやおつまみで済む話で、夕食の中身は別に決める必要があります。
だから食事のほうも添加物を減らしたい人には、もう1つの選び方があります。添加物を使わないと決めて作られた惣菜を、届けてもらう方法です。
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よくある質問
- Qさけるチーズはナチュラルチーズですか、プロセスチーズですか?
- A
雪印メグミルクの公式ページでは、種類別がナチュラルチーズと書かれています。原材料名は生乳(北海道産)と食塩で、スラッシュより後ろに調味料(アミノ酸)と乳酸が並びます。
- Qさけるチーズに入っている添加物は何ですか?
- A
プレーンは調味料(アミノ酸)と乳酸の2品目です。とうがらし味・バター醤油味・ローストガーリック味は香料が足されて3品目、スモーク味はさらにくん液が加わって4品目でした。
- Q6Pチーズのほうが添加物は少ないのですか?
- A
書かれている品目数だけを見ればそうです。6Pチーズと明治北海道十勝スライスチーズは、どちらも乳化剤の1品目でした。ただし100gに直すと、食塩相当量も脂質もさけるチーズより多くなります。
- Q1本の食塩相当量はどのくらいですか?
- A
1本25gあたり0.49gです。6Pチーズは1個0.52g、明治のスライスチーズは1枚16gで0.40gでした。厚生労働省が示す1日の目標量は男性7.5g未満、女性6.5g未満です。
まとめ:種類別はナチュラルチーズ。数が増える理由は香りだった

7商品を並べて出た答えは1つです。さけるチーズはナチュラルチーズで、原料は生乳と食塩。書かれた添加物は2品目から4品目で、増えていたのは香料とくん液でした。プロセスチーズ2商品は乳化剤の1品目だけです。
明日やることは1つ。袋の一括表示欄で、種類別がナチュラルチーズかプロセスチーズかを見る。その1行で、何を買っているかがわかります。
そのうえで「食事のほうも添加物を減らしたい」なら、宅配に切り替える手があります。5社の原材料名を比べた無添加のおかず宅配おすすめ5社と、料金と仕組みを確かめたシェフの無添つくりおきの検証記事もどうぞ。
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