ラベルさん先に結論です。6商品とも、色をつける添加物が1つもありませんでした。保存料も、どの商品にも書かれていません。
差がついたのは食塩です。100gあたりの食塩相当量は1.70gから2.43g。いちばん多い焼ちくわは、1袋136gで3.3gが入っていました。数字はすべて2026年8月27日に各社公式サイトで確認しています。
「練り物は添加物だらけ」と言われる出どころは、すり身という作り方

そう言われる理由は、作り方にあります。魚を切り身のまま焼くのではなく、いったんすりつぶして形を作り直します。手が加わっているぶん、何か入っていると思われます。
もうひとつが、ピンク色をした魚肉ソーセージの印象です。どちらも魚のすり身なので、ちくわやかまぼこも同じだろうと重なります。
ところが原材料名を開くと、そこが違いました。紀文の焼ちくわで、スラッシュ(/)より後ろに書かれているのはこの3つです。
調味料(アミノ酸等)、加工でん粉、貝Ca
着色料も保存料もありません。残りの5商品も同じでした。まず、その中身から出します。
練り物6商品を、添加物の品目数で並べる

順位のつけ方は2つだけです。味は入れていません。
- 原材料名のスラッシュ(/)より後ろに、添加物がいくつ並んでいるか
- 同数のときは、100gあたりの食塩相当量が多いほうを上に置く
選んだのは、原材料名を公式サイトに載せている4社の6商品です。ちくわ3つ、かまぼこ2つ、はんぺん1つ。うち1つは、保存料不使用をうたう商品です。
| 順位 | 商品 | 添加物の品目数 | スラッシュより後ろ | でん粉の位置 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 紀文 はんぺん大判 | 5品目 | 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、セルロース、増粘多糖類、pH調整剤 | 3番目 |
| 2 | 紀文 姫かま 白 | 4品目 | 調味料(アミノ酸等)、加工でん粉、炭酸Ca、貝Ca | 3番目 |
| 3 | スギヨ 生ちくわ | 4品目 | 加工でん粉、pH調整剤、炭酸Ca、調味料(アミノ酸) | スラッシュより前になし |
| 4 | 一正の蒲鉾 白 | 4品目 | 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、ソルビトール | スラッシュより前になし |
| 5 | 紀文 焼ちくわ | 3品目 | 調味料(アミノ酸等)、加工でん粉、貝Ca | 2番目 |
| 6 | 岡虎 自然派良品ちくわ | 0品目 | 表示なし | 2番目 |
原材料名の1番目は、6商品とも魚肉でした。重い順に書く決まりなので、いちばん多いのは魚のすり身ということです。
でん粉の位置は3つに分かれました。2番目に来る商品、3番目に来る商品、そしてスラッシュより前にでん粉がない商品です。ただしこの順番は、あとで出るたんぱく質の量とつながりませんでした。
出どころは各社の公式サイトです。はんぺん大判、姫かま 白、生ちくわ、一正の蒲鉾 白、焼ちくわ、自然派良品ちくわの各ページです。取得日は2026年8月27日です。
6商品に共通していたのは、色をつける添加物がないこと

表の4列目を縦に読むと、同じ顔ぶれが並びます。加工でん粉、調味料、炭酸Ca、pH調整剤。用途はつなぎと味と、かたさの調整です。
着色料は、どの商品にも書かれていません。保存料も同じです。白いかまぼこも、焼き色のついたちくわも、色は付けずに作られていました。
ここが魚肉ソーセージとの分かれ目です。魚肉ソーセージ6商品の表示を確かめた記事では、3商品に赤色106号という合成着色料が書かれていました。同じ魚のすり身でも、あのピンク色を作る工程が、ちくわとかまぼこにはありません。
脂質も違いました。魚肉ソーセージ6商品は100gあたり5.1gから9.3g。今回の6商品は0.2gから2.1gで、いちばん多い商品でも半分以下です。すり身に脂を混ぜて詰める作り方と、そのまま焼いたり蒸したりする作り方の差が、ここに出ています。
つまり同じ「魚のすり身」でも、見るところが入れかわります。魚肉ソーセージなら色、ちくわとかまぼこなら別の列です。「無添加」という言葉が何を指すのかは、無添加とは?売り場での見分け方にまとめています。
100gあたりにそろえると、効いてくるのは食塩だった

公式の表示単位は、商品ごとにばらばらです。1包装136g、85g、100g、4本84g、1本180g。そのままでは横に並びません。
そこで表示値×100÷内容量(g)で、100gあたりに直しました。焼ちくわなら、食塩相当量3.3g×100÷136=2.43gです。
| 商品 | 食塩相当量 | たんぱく質 | 脂質 | エネルギー |
|---|---|---|---|---|
| 紀文 焼ちくわ | 2.43g | 10.6g | 2.1g | 125kcal |
| 紀文 姫かま 白 | 2.35g | 10.4g | 1.3g | 91kcal |
| スギヨ 生ちくわ | 2.02g | 10.6g | 2.1g | 114kcal |
| 一正の蒲鉾 白 | 2.00g | 10.1g | 0.2g | 93kcal |
| 紀文 はんぺん大判 | 1.80g | 10.7g | 0.4g | 90kcal |
| 岡虎 自然派良品ちくわ | 1.70g | 11.5g | 0.2g | 91kcal |

すべて100gあたりの値です。はんぺん大判は公式の表示がもともと100gあたり。自然派良品ちくわは、岡虎の栄養成分表示の一覧に100g当たりで載っている値を使いました。
食塩相当量は1.70gから2.43gまで。いちばん多い焼ちくわと、いちばん少ない自然派良品ちくわで1.4倍の開きです。
たんぱく質は10.1gから11.5gで、6商品とも10gを超えていました。脂質はいちばん多い商品でも2.1gです。たんぱく質が多くて脂質が少ない、という点では6商品に差がありません。だから選ぶときに残るのは、いちばん左の列になります。
1袋や1本をそのまま食べると、数字はこう変わります。一正の蒲鉾 白は1本180gで3.6g。紀文の焼ちくわは1袋136gで3.3g。姫かま 白は1袋85gで2.0gでした。
ただし、品目数が多い=体に悪い、ではない

ここを混ぜると、選び方を間違えます。品目数は安全性の順位ではありません。
6商品でも、2つの順位はそろいませんでした。品目数が最多のはんぺん大判は、食塩相当量が1.80gで下から2番目。脂質も0.4gです。3品目の焼ちくわのほうが、食塩は2.43gで多くなっています。
表に入れなかった商品でも、同じことが起きています。カネテツの伝統ちくわ2本は、添加物が加工でん粉と調味料(有機酸等)の2品目だけ。それでも100gあたりの食塩相当量は2.5gで、今回の6商品のどれよりも多い値でした。
ちくわが4つになるので表からは外しましたが、品目数の少なさと食塩の少なさは別だと分かる例です。出どころはカネテツデリカフーズの商品ページです。
鈴廣の百年ちくわも外しました。公式ページに添加物は「なし」と書かれていて、この記事の主役になれる商品です。ただし、たんぱく質と食塩相当量の数字が公式に出ていません。取れなかった数字は表に入れない、という理由です。
食塩のほうには目安があります。厚生労働省のe-ヘルスネットによると、1日の目標量は18歳以上の男性で7.5g未満、女性で6.5g未満。100gで2.43gなら、男性の目標のおよそ3割にあたります。
じゃあ、どれを選んで、どう食べるか

6商品から分かったことを、3つに絞ります。
1つめ。色で選ぶ場面ではない。白いかまぼこも、焼き色のついたちくわも、6商品すべて着色料を使っていませんでした。原材料名でそこを探しても、差はつきません。
2つめ。おでんや弁当に入れる日は、食塩を先に足しておく。焼ちくわは1袋136gで2本入りなので、1本あたり1.65g。蒲鉾は1本180gで3.6gです。汁やたれをかける前に、この分がもう乗っています。
3つめ。品目数を0にしたいなら、スラッシュのない商品を選ぶ。岡虎の自然派良品ちくわは原材料名にスラッシュがなく、食塩も1.70gで6商品の最少でした。ただし賞味期限は発送日を含めて7日と短く、買える場所も限られます。
そのうえで、練り物を選び直すより、おかずのほうを切り替えたいという日もあります。添加物を使わないと決めて作られた惣菜を、届けてもらう方法もあります。
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よくある質問
- Qちくわやかまぼこに保存料は入っていますか?
- A
今回の6商品には、保存料は書かれていませんでした。スラッシュより後ろに並んでいたのは、加工でん粉・調味料・炭酸Ca・pH調整剤などで、用途はつなぎと味とかたさの調整です。
- Q白いかまぼこに着色料は使われていますか?
- A
今回の6商品には、着色料の表示がありませんでした。同じ魚のすり身でも、魚肉ソーセージ6商品では3商品に赤色106号が書かれています。色をつける工程があるかどうかが違いです。
- Q添加物の表示がない練り物はありますか?
- A
あります。岡虎の自然派良品ちくわは原材料名にスラッシュがなく、公式サイトに保存料不使用と書かれています。100gあたりの食塩相当量は1.70g、たんぱく質は11.5gで、どちらも6商品でいちばん良い値でした。
- Qでん粉が多い練り物は、原材料名で分かりますか?
- A
並び順だけでは分かりませんでした。でん粉が2番目の自然派良品ちくわはたんぱく質11.5gで最多、でん粉のない一正の蒲鉾 白は10.1gで最少です。量を数字で知りたいときは、紀文の姫かま 白のように「でん粉含有率5%」と公式ページに書いてある商品を選ぶと確かめられます。
まとめ:見るのは色ではなく、100gに入る2.43g

6商品から出た答えは2つです。ちくわ・かまぼこ・はんぺんには、色をつける添加物も保存料もありませんでした。同じ魚のすり身でも、魚肉ソーセージとはここが分かれます。
そして100gあたりの食塩相当量は1.70gから2.43g。たんぱく質は10.1gから11.5g、脂質は最大でも2.1gで横並びでしたから、選ぶ手がかりは食塩の列だけ残ります。
明日やることは1つ。買った袋の栄養成分表示で、内容量と食塩相当量を1度そろえてみる。表示値×100÷内容量で、100gあたりの数字が出ます。1袋で3.3gと分かれば、汁の味つけが変わります。
練り物を選び直すのが大変な日は、宅配に切り替える手もあります。5社の原材料表示を比べた無添加のおかず宅配おすすめ5社と、料金と中身を確かめたシェフの無添つくりおきの検証記事もどうぞ。
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