ラベルさん先に結論です。添加物の数で並べても、体に効いてくる順番にはなりませんでした。各社の公式サイトで6商品を確かめたところ、添加物は12〜18品目。ところが100gあたりの食塩相当量は、1位の商品より5位の商品のほうが多いという結果でした。
毎日の体に積み上がるのは、めんを揚げている油と、スープに入っている食塩です。この記事では6商品を添加物の数で並べたうえで、その2つの数字も全部出します。数字はすべて2026年8月22日に各社公式サイトで確認したものです。
ひとまとめに語られるのは、売り場が同じだから

この検索が生まれる理由は、売り場の並べ方にあります。109gの大盛りラーメンも、71gの小さいカップも、同じ売り場に横並びで置かれている。だから1つの塊として語られます。
ただし、カップめんを日持ちさせているのは薬剤ではありません。今回確かめた6商品の原材料名には、保存料が1つも並んでいませんでした。めんを油で揚げて水分を抜き、乾いた具とスープを組み合わせているからです。
では、12〜18品目という数はどこから来ているのか。並べて比べたほうが早いです。
添加物の数で6商品を並べた

順位のつけ方は2つだけです。
- 原材料名のスラッシュ(/)より後ろに書かれた添加物が、いくつ並んでいるかを数える
- 同数のときは、100gあたりの食塩相当量が多いほうを上位に置く
| 順位 | 商品 | 添加物の表示数 | 内容量 | 脂質 | 食塩相当量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 日清のどん兵衛 きつねうどん[東] | 18 | 96g | 19.4g | 4.9g |
| 2 | カップヌードルPRO 塩分控えめ | 16 | 75g | 24.1g | 4.1g |
| 3 | サッポロ一番 カップスター 醤油 | 15 | 71g | 13.8g | 6.5g |
| 4 | カップヌードル | 15 | 78g | 20.0g | 5.9g |
| 5 | マルちゃん 赤いきつねうどん[東] | 12 | 96g | 18.8g | 6.0g |
| 6 | スーパーカップ1.5倍 しょうゆラーメン | 12 | 109g | 17.2g | 5.8g |

この順位は表示されている添加物の数が多い順であって、体に悪い順ではありません。ただ、並べると見えるものがありました。
脂質と食塩相当量は100gあたりに換算しました。日清食品のどん兵衛は1食96g、サンヨー食品のカップスターは1食71g、東洋水産の赤いきつねは1食96g、エースコックのスーパーカップは1食109gと、公式の表示単位が商品ごとに違うためです。
6商品すべてに入っていたのは、同じ4つだった

12品目の商品と18品目の商品を見比べると、重なっている名前があります。
加工でん粉・調味料(アミノ酸等)・カラメル色素
この3つは6商品すべてに入っていました。加工でん粉はめんとスープにとろみと食感をつけ、調味料(アミノ酸等)はうまみを、カラメル色素はスープの色をつくります。
酸化防止剤(ビタミンE)も6商品すべてに入っている
4つ目がこれです。6商品はどれも「油揚げめん」——つまりめんを油で揚げています。揚げた油は時間がたつと酸化するため、ビタミンEが使われています。
差がついているのは、色と香りの数
18品目のどん兵衛には、カラメル色素のほかにパプリカ色素、クチナシ色素、ベニコウジ色素が並びます。12品目のスーパーカップは、色素がカラメルとカロチノイドの2つだけ。増えているぶんは、ほとんどが色と香りです。
つまり、6商品に共通しているのはめんを油で揚げていること。数の差をつくっていたのは、その先の色と香りでした。
ただし「数が多い=体に悪い」ではない

表をもう一度見てください。添加物が18品目で1位のどん兵衛は、100gあたりの食塩相当量が4.9g。ところが12品目で5位の赤いきつねは6.0gです。順位が入れ替わっています。
2位のカップヌードルPROはもっとはっきりしています。この商品は塩分控えめと書かれていて、100gあたりの食塩相当量は6商品で最も少ない4.1g。それでも添加物は16品目です。食塩や糖質を減らすほど、味をつくる工程は増えます。
毎日の体に積み上がるのは右の2列のほうです。100gあたりの脂質は13.8g〜24.1gで1.7倍の開き、食塩相当量は4.1g〜6.5gでおよそ1.6倍の開きがありました。厚生労働省のe-ヘルスネットによれば、食塩相当量の目標量は18歳以上の男性で1日7.5g未満、女性で6.5g未満。商品によっては1食で1日の目標量の8割が入る計算です。物差しは2本必要です。
同じ麺類でも、冷凍のほうは事情が違いました。冷凍うどん6商品を比べた記事では、差をつくっていたのはめんではなく袋に入ったつゆのほうです。汁物の食塩が気になるなら、インスタント味噌汁の添加物と食塩を比べた記事もあわせてどうぞ。
じゃあ、夜は何を食べるか

その場でできることが1つあります。スープを残すことです。
各社は食塩相当量を「めん・かやく」と「スープ」に分けて公表しています。スーパーカップ1.5倍しょうゆラーメンは1食6.3gのうち4.3gがスープ。赤いきつねうどんは5.8gのうち3.5g、どん兵衛は4.7gのうち2.7gがスープです。この3商品は、スープを残すだけで食塩相当量が半分以下になります。
売り場での見分け方は無添加冷凍食品はスーパーで買える?売り場での選び方に、「無添加」という言葉が何を指すのかは無添加とは?にまとめてあります。
めんそのものを替える道もあります。即席めん12商品の原材料名を公式サイトから取得したところ、添加物0品目のラーメンが3商品ありました。置いてある場所はラーメン12商品の販売先を確かめた記事にあります。
ただし限界もあります。スープを残しても、めんの油は残せません。そしてカップめんが選ばれる理由は、湯を入れて3分で夜ごはんが終わることです。そこを埋めない提案は続きません。
だから温めるだけでメインのおかずになるものを、外から入れる手があります。添加物を使わないと決めてつくられた総菜を、届けてもらう選択肢です。
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よくある質問
- Qカップラーメンに保存料は入っていますか?
- A
今回確かめた6商品には、どれも保存料は入っていませんでした。めんを油で揚げて水分を抜き、乾いた具とスープを組み合わせているためです。ただし、めんの油が酸化しないように酸化防止剤(ビタミンE)は6商品すべてに入っていました。
- Q1位のどん兵衛は食べないほうがいいですか?
- A
そうは言えません。今回の順位は添加物の表示数で並べたもので、安全性の順位ではないからです。どん兵衛きつねうどん[東]は1食96gで435kcal・脂質18.6g・食塩相当量4.7g。この数字を見て、毎日にするか週1回にするかを決めるのが現実的です。
- Q塩分控えめの商品を選べば安心ですか?
- A
食塩相当量は確かに減ります。ただし今回並べた中では、塩分控えめをうたうカップヌードルPROが添加物16品目で2位でした。減らすほど味をつくる工程が増えるためで、どちらを優先するかは分けて考えたほうが確実です。
- Q添加物の数はどこで確認できますか?
- A
各メーカーの公式サイトの商品ページに、原材料名がそのまま載っています。スラッシュ(/)より後ろが添加物です。売り場ではフタの裏やカップ側面の同じ位置を見れば、その場で数えられます。
まとめ:見るのは添加物より、油と食塩

6商品を並べて出た答えは1つです。カップラーメンそのものが悪いのではなく、添加物の数と、体に積み上がる数字は一致しませんでした。18品目の商品より12品目の商品のほうが、100gあたりの食塩相当量は多かった。共通していたのは、6商品すべてがめんを油で揚げていることでした。
明日やることは1つ。スープを飲み干さない。それだけで、商品によっては食塩相当量が4.3g減ります。
そのうえで「3分で終わる夜ごはんを、別のものに替えたい」なら、宅配という手があります。5社の原材料表示を比べた無添加のおかず宅配おすすめ5社と、料金と仕組みを確かめたシェフの無添つくりおきの検証記事もどうぞ。
湯を注ぐだけという点は同じでも、麺ではなくごはんの一品は中身が変わります。10種の原材料名を用途別に仕分けたカレーメシは体に悪い?では、味と香りの添加物は3個から6個でした。
同じ売り場に並ぶ棒ラーメンは、めんを油で揚げていません。1食82gの脂質2.6gが袋麺18.6gの7分の1だった話はマルタイラーメンは体に悪い?にあります。
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