【無添加のココアどこで買える】13商品中6つは原材料名が1行

濃い木の厚板が一枚立てかけられ、細い鉄の棒が二本添っている 体に悪い?食品査定
ラベルさんラベルさん
ココアってカカオを粉にしただけでしょ。無添加のものを探すのに、どこへ行けばいいの?
うーめんうーめん
遠くまで行かなくても見つかる。ただしココアには2つの種類があって、探す場所が変わる。13商品の表示を写し取って確かめた。

飲むココアの市販13商品について、各社の公式サイトに載っている原材料名をそのまま写しました。その結果、添加物の表示がなかったのは6商品でした。原材料名が「ココアパウダー」の一行だけで終わる商品が、実際にあります。

そして、残りの7商品の品目数を押し上げていたものが、予想と違いました。香料でも乳化剤でもありません。カルシウムと鉄の名前でした。

この記事では13商品の原材料名を種類別に並べ、どこで手に入るかまで書きます。表示は2026年9月2日に各社公式サイトで確認したものです。

添加物の表示がなかったココアは、13商品のうち6商品

濃い木の厚板に、黒い焼き物の平皿が六枚一列で並んでいる

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先に答えを出します。砂糖も乳製品も加えていない粉のココアなら、今回の6商品はどれも原材料名が一行か二行で終わっていました。添加物の名前は出てきません。

たとえば森永製菓の純ココア110gは、原材料名が「ココアパウダー」だけです。共立食品の純ココア120gも同じ一行でした。有機の商品も同様で、オーサワジャパンは「有機ココアパウダー(オランダ)」、桜井食品は「オーガニックカカオ豆」で終わります。

ここで言う0品目は、公式ページの原材料名に添加物の名前が出てこなかったという意味です。製造の途中で働きを終える加工助剤と、原材料に付いてきてごく少量で残るキャリーオーバーには、書く義務がありません。入っていないことを確かめたわけではない、という前提で読んでください。

いっぽう、砂糖などを足した商品は事情が変わります。7商品すべてに添加物の表示があり、いちばん多い商品は9品目でした。ただしその7商品の中身も、思っていたものとは違いました。

「純ココア」と名乗れる条件は、規約で決まっている

暗い部屋の奥で、木目の濃い薄い板が一枚だけ立てかけてある

飲むココアは、表示のうえで2つに分かれます。純ココアと調整ココアです。この線引きは各社が勝手に決めているわけではありません。

共立食品は、純ココアという表示について「ココアの規約により、ココアパウダーのうち、ココアバターが全重量の22%以上、水分が7%以下のもので、バニラ系の香料以外のものを含まないものという決まりがございます」と説明しています(共立食品よくあるご質問)。

ここは大事なところです。純ココアという名前でも、バニラ系の香料までは認められています。カカオだけしか入っていないと決めつけるのは早い、ということになります。ただし今回の6商品に、香料を書いていた商品は1つもありませんでした。

パッケージに「ココアバター22〜24%」と書いてあるのも、この規約が理由です。森永製菓は「公正競争規約により、純ココア(ココアパウダー)については、種類別名称にココアバターの重量百分比を併記することが定められているため表示をしています」と答えています(森永製菓お問い合わせ窓口)。

調整ココアは、ココアパウダーにあらかじめ砂糖と乳製品を加えて飲みやすくしたものです。日本チョコレート・ココア協会は、これを「調製ココア」と呼び、公正競争規約に規定があると説明しています。実際の商品では名称欄が「調整ココア」となっていて、トップバリュとコープの2商品もその表記でした。

13商品の原材料名を、そのまま並べる

濃い木の面に、黒く沈んだ薄い円板が七枚等間隔に並んでいる

まず、砂糖も乳製品も加えていない6商品です。スラッシュの左が原材料、右が添加物にあたります。

商品(内容量) 原材料名 添加物 数
森永製菓 純ココア(110g) ココアパウダー 表示なし 0品目
共立食品 純ココア(120g) ココアパウダー 表示なし 0品目
共立食品 ブラックココアパウダー(40g) ココアパウダー(ココアバター10〜12%) 表示なし 0品目
オーサワのオーガニックブラックココア(120g) 有機ココアパウダー(オランダ) 表示なし 0品目
桜井食品 オーガニックココアパウダー(100g) オーガニックカカオ豆 表示なし 0品目
ノヴァ 有機ココアパウダー(1kg) 有機ココアパウダー 表示なし 0品目

出典は各社の公式商品ページです。森永製菓/共立食品 純ココア/共立食品 ブラックココアパウダー/オーサワジャパン/桜井食品/ノヴァ。

次に、砂糖などを加えた調整ココア7商品です。添加物の少ない順に載せます。

商品(内容量) 原材料名 添加物 数
トップバリュ ミルクココア(240g) 砂糖(外国製造)、ぶどう糖、ココアパウダー(ココアバター17〜19%)、乳糖、クリーミングパウダー[水あめ、植物油脂、カゼイン(乳成分を含む)]、麦芽糖、全粉乳、脱脂粉乳、カカオマス、食塩 香料(乳由来)、pH調整剤 2品目
CO・OP ミルクココア(Ca・鉄)(220g) 砂糖(国内製造)、ココアパウダー(ココアバター15〜17%)、ぶどう糖、デキストリン、脱脂粉乳、クリーミングパウダー、食塩 炭酸Ca、カゼインNa、ピロリン酸鉄 3品目
森永製菓 ミルクココア(200g) 砂糖(外国製造)、ココアパウダー(ココアバター22〜24%)、ぶどう糖、脱脂粉乳、乳糖、クリーミングパウダー、麦芽糖、全粉乳、カカオマス、食塩 香料、pH調整剤、乳化剤 3品目
ブルボン ミルクココア(200g) 砂糖(国内製造)、ココアパウダー(ココアバター16〜18%)、ぶどう糖、デキストリン、クリーミングパウダー(乳成分を含む)、脱脂粉乳、バターミルクパウダー、食塩 炭酸カルシウム、香料、カゼインNa(乳由来)、ピロリン酸第二鉄 4品目
森永製菓 割るだけココア(240g) 砂糖(外国製造)、ぶどう糖、水あめ、ココアパウダー、果糖ぶどう糖液糖、食塩 グリセリン、香料、乳化剤、増粘多糖類 4品目
森永製菓 牛乳で飲むココア(180g) 砂糖(外国製造、国内製造)、ココアパウダー(ココアバター10〜12%)、ぶどう糖、食用油脂、食塩、殺菌乳酸菌粉末 炭酸カルシウム、乳化剤、香料(乳由来)、ピロリン酸鉄、ナイアシン、V.B1、V.A、V.B2、V.D 9品目
森永製菓 セノビー(180g) 砂糖(外国製造、国内製造)、ホエイたんぱく(乳成分を含む)、ココアパウダー(ココアバター10〜12%)、食用油脂、食塩、殺菌乳酸菌粉末 炭酸カルシウム、乳化剤、香料、ピロリン酸鉄、ナイアシン、V.B1、V.A、V.B2、V.D 9品目

出典はトップバリュ/コープ商品情報検索/森永製菓 ミルクココア/ブルボン/森永製菓 割るだけココア/森永製菓 牛乳で飲むココア/森永製菓 セノビーです。

トップバリュだけは書き方が違います。原材料名の欄にはスラッシュがなく、添加物は「添加物」という別の欄に書かれています。中身は香料(乳由来)とpH調整剤の2品目です。原材料名の欄だけを見ると0品目に見えるので、別の欄まで見てください。

調整ココアの品目数を押し上げていたのは、カルシウムと鉄

格子の影が落ちる木の台に、黒い小鉢が三枚崩し積みにされている

調整ココア7商品に書かれていた添加物は、合計34品目です。名前ごとに集計すると、上位の顔ぶれが予想と入れ替わりました。

  • 香料:7商品中6商品
  • 乳化剤:7商品中4商品
  • 炭酸カルシウム(炭酸Ca):7商品中4商品
  • ピロリン酸鉄(ピロリン酸第二鉄):7商品中4商品
  • カゼインNa:7商品中2商品
  • ナイアシン、V.B1、V.A、V.B2、V.D:それぞれ2商品
  • pH調整剤:7商品中2商品
  • グリセリン、増粘多糖類:それぞれ1商品
  • 甘味料:0商品
調整ココア7商品の添加物を名前ごとに示した図。香料が6商品、炭酸カルシウムとピロリン酸鉄が4商品ずつ

ここが今回いちばん意外だったところです。カルシウム、鉄、ビタミンの名前で書かれている品目を足すと18品目になります。34品目のうち半分以上が、味づくりとは別の目的の品目でした。

実際、9品目だった2商品からカルシウムと鉄とビタミンを除くと、残るのは乳化剤と香料の2つだけです。いちばん長く見える表示が、いちばん複雑な味付けをしているわけではありませんでした。

甘味料は7商品とも書かれていません。甘さは砂糖とぶどう糖で作られていました。

pH調整剤は2商品で、森永製菓とトップバリュのミルクココアです。7商品中2商品にとどまり、液体の商品ほど出番は多くないと読めます。液体側の様子はアーモンドミルク12商品の添加物と比べると差がはっきりします。

2025年3月28日、栄養強化の添加物の表示免除がなくなった

夕方の窓がある暗い部屋で、濃い木の角材が一本だけ横たわる

カルシウムや鉄の名前が書いてある商品と、書いていない商品があります。ここには決まりの変わり目がからんでいます。

消費者庁の資料によると、令和7年3月28日に食品表示基準が改められ、一般用加工食品の横断的義務表示における添加物の免除規定のうち、栄養強化の目的で使用されるものに関する記述が削除されました。施行は同じ令和7年3月28日、経過措置は令和12年3月31日までです(消費者庁・これまでの食品表示基準の改正概要について)。

西暦にすると、2025年3月28日に変わり、2030年3月31日までは前の決まりでの表示も認められる、という形です。福岡市は「これまで特別用途食品及び機能性表示食品などの一部の食品を除いて、栄養強化を目的として使用された添加物については表示義務がありませんでした」と説明しています(福岡市・栄養強化目的で使用した添加物の表示義務化)。

買う側にとっての意味は1つです。いま書いていない商品に入っていないとは限りません。2030年3月31日までの間は、書いてある商品と書いていない商品が並ぶ時期になります。

今回カルシウムや鉄の名前を出していたのは4商品です。この数は今後増えるので、品目数だけを見比べる意味は薄くなります。

なお、この記事では栄養がどう働くかには触れません。表示に何が書いてあるかだけを見ています。麦芽の飲み物の1杯分の数字は麦芽飲料1杯の糖類と鉄を確かめた記事にまとめてあります。

品目の数は、口に入る量とは別の話

濃い木の板が二枚ずらして重なり、奥に黒い器の縁が見えている

この2つを重ねて読むと、選ぶ基準がずれます。国内で使ってよいとされる添加物には使える量の上限があるので、品目の数がそのまま口に入る量になるわけではありません。多い順に並べても、体への影響の順番にはなりません。

そして、原材料名が同じ一行でも中身がそろっているとは限りません。共立食品の2商品がわかりやすい例です。純ココア120gもブラックココアパウダー40gも原材料名は「ココアパウダー」ですが、食塩相当量は100gあたり0.05gと0.25gで、5倍の差があります。

差が出る理由の1つが、粉にする前の工程です。共立食品は「元々カカオ豆は酸性が強いので、ココアをまろやかにするためにアルカリ処理をする工程がございます」と説明しています(共立食品よくあるご質問)。

今回の13商品では、原材料名に炭酸カリウムなどのアルカリ剤が書かれた商品は1つもありませんでした。処理の有無は原材料名の外に出ます。桜井食品は商品名を「オーガニックココアパウダー(非アルカリ処理)」としていて、原材料名ではなく商品名で示しています。

つまり、表示を見て分かるのは「何が書いてあるか」までです。この見方は無添加という表示の決まりごとにまとめてあります。板チョコで乳化剤を外すと何が起きるかは板チョコ14商品の原材料名を並べた記事にあります。

どこで買うか。買い場は2通りに分かれる

木の卓に茶こしのココアと泡立て器、右で段ボール箱から紙袋を出す手

添加物の表示がなかった6商品の売られ方から、行き先は2通りに整理できます。

1つめ、スーパーの製菓材料の売り場。森永製菓の純ココアと共立食品の2商品は、ケーキやクッキーの材料と一緒に置かれる商品です。共立食品は製菓・製パンの材料を扱う会社で、ブラックココアパウダーの説明も焼き菓子とティラミス向けになっています。飲み物の売り場だけを見て「無いね」と帰るのが、いちばんもったいないところです。

2つめ、自然食品店と各社の通販。オーサワジャパン、桜井食品、ノヴァの3商品はこの流れで手に入ります。桜井食品は47都道府県別の取扱店ページと、ネット通販の窓口を公式サイトで案内しています。ノヴァの有機ココアパウダーは1kgの業務用です。

砂糖入りを選ぶなら、添加物の品目がいちばん少なかったのはトップバリュのミルクココア240gです。イオンのお店で買える商品で、書かれていた添加物は香料(乳由来)とpH調整剤の2品目でした。生協を使っているなら、CO・OPのミルクココア(Ca・鉄)が3品目です。

買う場所が限られている商品もあります。森永製菓のセノビーは、公式の商品情報で180gが「インターネット通販・ドラッグストア限定」、84gが「インターネット通販・ドラッグストア除く」と分けられていました。同じ名前でも容量で行き先が違います。

ついでに1つ。バンホーテンのココアは片岡物産のブランドサイトに商品ページがありますが、原材料名と栄養成分の記載がないため、今回の13商品には入れていません。

売り場を回る順番はスーパーで無添加を買うときの回り方にまとめてあります。飲み物のついでに毎日のおかずも見直すなら、使わないものを公式に明記している宅配を1回だけ試す方法もあります。

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砂糖と乳製品を足すと行が伸びるのは、となりの売り場でも同じでした。コーヒー14商品のうち12商品に添加物の表示がなかった話で商品を分けていたのも、やはり乳が入る行です。

よくある質問

純ココアと調整ココアは、何が違いますか。
砂糖と乳製品を加えてあるかどうかです。純ココアと表示できるのは、ココアバターが全重量の22%以上、水分が7%以下で、バニラ系の香料以外を含まないものと規約で決まっています。調整ココアは、そこに砂糖と乳製品を加えて飲みやすくしたものを指します。

砂糖入りのココアを選ぶと、添加物も増えますか。
今回の13商品では、砂糖入りの7商品すべてに添加物の表示があり、砂糖を加えていない6商品には1つもありませんでした。ただ、砂糖入りの中でも2品目から9品目まで差があります。多い商品で増えていたのはカルシウムと鉄とビタミンの品目でした。

ココアのアルカリ処理は、原材料名に書かれますか。
今回の13商品では、炭酸カリウムなどのアルカリ剤が原材料名に書かれた商品はありませんでした。処理の有無を示している商品は、原材料名ではなく商品名に「非アルカリ処理」と入れていました。

カルシウムや鉄が書いてない商品には、入っていないのですか。
そうとは限りません。2025年3月28日までは、栄養強化の目的で使った添加物の表示が免除されていました。免除は削除されましたが、経過措置が2030年3月31日まであるため、いまは書いてある商品と書いていない商品が並びます。

まとめ:無添加のココアは、砂糖と乳製品を足していないものを選ぶ

濃い木の厚板の中央に、黒い小皿が一枚だけ空のまま置かれる

市販の飲むココア13商品を公式ページの表示で確かめて、分かったことをまとめます。

  • 添加物の表示がなかったのは6商品。砂糖も乳製品も加えていない粉のココアは全部が該当した
  • 砂糖入りの調整ココアは7商品すべてに添加物の表示があった。いちばん少ないのはトップバリュ ミルクココア240gの2品目
  • 調整ココア7商品の添加物は合計34品目。うち18品目がカルシウム・鉄・ビタミンの名前だった
  • いちばん多く出てきたのは香料で6商品、次が乳化剤の4商品
  • 甘味料は0商品、pH調整剤は2商品だった
  • アルカリ剤が原材料名に書かれた商品は0商品。処理の有無は商品名の側に出ていた

探し方は単純です。飲み物の売り場ではなく、製菓材料の売り場へ行く。そこにある「ココアパウダー」の一行が、今回いちばん短い表示でした。砂糖と牛乳は自分で足せます。

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表示の内容は2026年9月2日にメーカー公式ページで確認しました。中身は改定されることがあるため、買う前にお手元の商品の原材料名をご覧ください。

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