【ラクトアイスは8位】市販アイス11商品の体に悪いランキング|差は外の皮にあった

夕方の台所のカウンターに置かれた無地のアイスカップ 体に悪い?食品査定
ラベルさんラベルさん
「体に悪いアイスのランキング」って、たいていラクトアイスが1位でしょ。……その順番、どこから来たか知ってる?
うーめんうーめん
出所がわからない。だから市販11商品の原材料名を公式サイトで開いて、添加物の多い順に並べ直した。ラクトアイスは1位ではなかった。

先に結論です。ラクトアイスと書かれている明治エッセル スーパーカップ超バニラは、11商品中8位でした。添加物は香料とアナトー色素の2つだけです。いちばん多かったのはロッテのモナ王バニラで7品目、いちばん少なかったのはグリコの牧場しぼりミルクでゼロ。ラクトアイスは、真ん中よりも下でした。

順番を決めていたのは、ラクトアイスかアイスクリームかという種類別ではありませんでした。上位に来た4商品には、別の共通点があります。数字はすべて2026年8月23日に各社公式サイトで確認したものです。

順位商品添加物1個あたり
1ロッテ モナ王 バニラ7品目232kcal
2森永製菓 チョコモナカジャンボ6品目312kcal
3ロッテ 雪見だいふく5品目83kcal
8明治 エッセル スーパーカップ 超バニラ(ラクトアイス)2品目374kcal

4位から11位までは、このあとの表にすべて載せています。

「ラクトアイスがいちばん体に悪い」という順番は、どこから来たのか

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この話は、パッケージの「種類別」から始まっています。日本アイスクリーム協会によると、市販のアイスは乳成分の量で4つに分かれます。アイスクリームは乳固形分15.0%以上でうち乳脂肪分8.0%以上、アイスミルクは乳固形分10.0%以上でうち乳脂肪分3.0%以上、ラクトアイスは乳固形分3.0%以上、氷菓はそれ以外です。

この4段階を見ると、下に行くほど乳が薄いとわかります。だから「乳が少ない=安い材料でごまかしている=体に悪い」という話につながったのだと考えられます。同じ協会の説明では、アイスミルクとラクトアイスには植物油脂が使われることもあると書かれています。

ただし、これは乳の量の規格であって、添加物の量の規格ではありません。ラクトアイスだから添加物が多い、とはどこにも書かれていません。実際に11商品を並べると、この思い込みは崩れました。

ラクトアイスを含む市販アイス11商品を、添加物の数で並べた

白い机の上に無地のアイスの容器がいくつも置かれている

順位の付け方は2つだけです。味とイメージは判断に入れていません。

  • 原材料名のスラッシュ(/)より後ろに書かれた添加物が、いくつあるかを見る
  • 同じ数のときは、1個(1本)あたりのエネルギーが高いほうを上位に置く

「着色料(アナトー、クチナシ)」のように、かっこの中に2つ書かれているものは1品目として扱いました。東京都保健医療局は、食品添加物は原材料と区別して表示することになっていて、スラッシュの後ろにまとめて書く方法があると説明しています。つまりスラッシュの後ろを見れば、その場で確かめられます

順位商品添加物種類別エネルギー脂質
1ロッテ モナ王 バニラ7品目記載なし232kcal10.6g
2森永製菓 チョコモナカジャンボ6品目記載なし312kcal17.7g
3ロッテ 雪見だいふく5品目記載なし83kcal2.6g
4グリコ ジャイアントコーン チョコ&ミルク4品目アイスミルク283kcal16.5g
5ロッテ 爽 バニラ(夏期限定)4品目記載なし215kcal10.6g
6赤城乳業 ガリガリ君ソーダ4品目氷菓66kcal0g
7森永乳業 PARM(パルム)チョコレート3品目記載なし130kcal8.8g
8明治 エッセル スーパーカップ 超バニラ2品目ラクトアイス374kcal23.4g
9ハーゲンダッツ ミニカップ バニラ1品目アイスクリーム244kcal16.3g
10森永乳業 MOW バニラ1品目記載なし221kcal10.1g
11グリコ 牧場しぼり ミルク0アイスクリーム154kcal7.0g
市販アイス11商品の添加物の品目数を比べた図。1位は7個、11位はゼロ

エネルギーと脂質は、各社が公式サイトに載せている単位のまま書いています。雪見だいふくは1個47mlが2個入りなので1個あたり、パルムは1本50mlが6本入りなので1本あたりの値です。内容量がそろっていないので、大きさの比較ではなく1回に手に取る1個の量として読んでください。

先に断っておきます。この順位は表示されている添加物が多い順であって、体に悪い順ではありません。ただ、並べたら見えたものがありました。

11商品の原材料名を、そのまま書き出した

数だけ見せられても確かめようがないので、公式サイトに載っている原材料名をそのまま並べます。スラッシュ(/)より後ろが添加物です。アレルギー表示のかっこ書きは省いています。

商品原材料名(公式サイトの表記)
1位 モナ王 バニラ乳製品、砂糖、モナカ、植物油脂、水あめ、デキストリン、食塩/加工でん粉、乳化剤、安定剤(増粘多糖類)、香料、膨脹剤、甘味料(アセスルファムK)、着色料(アナトー、クチナシ)
2位 チョコモナカジャンボチョコレートコーチング、砂糖、モナカ、乳製品、植物油脂、水あめ、デキストリン、食塩/加工デンプン、乳化剤、安定剤(増粘多糖類)、香料、アナトー色素、カロテン色素
3位 雪見だいふく砂糖、水あめ、もち米粉、乳製品、植物油脂、でん粉、乾燥卵白、デキストリン、ローストシュガーシロップ、食塩/乳化剤、安定剤(増粘多糖類)、加工でん粉、香料、着色料(クチナシ、アナトー)
4位 ジャイアントコーンチョコレート、乳製品、砂糖、コーン、チョコレートコーチング、水あめ、植物油脂、アーモンドクランチ/乳化剤、香料、安定剤(増粘多糖類)、着色料(カラメル色素、アナトー、カロチン)
5位 爽 バニラ(夏期限定)砂糖、植物油脂、乳製品、果糖、卵黄、乳等を主要原料とする食品、デキストリン、食塩、食物繊維/乳化剤、香料、安定剤(増粘多糖類)、アナトー色素
6位 ガリガリ君ソーダ異性化液糖、砂糖、りんご果汁、ぶどう糖、ライム果汁、水あめ、食塩/香料、安定剤(ペクチン)、酸味料、着色料(スピルリナ青、クチナシ、紅花黄)
7位 パルム チョコレート乳製品、準チョコレート、砂糖、水あめ、加糖卵黄/乳化剤、香料、安定剤(増粘多糖類)
8位 エッセル スーパーカップ 超バニラ乳製品、植物油脂、砂糖、水あめ、卵黄、食塩/香料、アナトー色素
9位 ハーゲンダッツ ミニカップ バニラクリーム(生乳(北海道))、脱脂濃縮乳、砂糖、卵黄/バニラ香料
10位 MOW バニラ乳製品、水あめ、砂糖、加糖卵黄、カラメルシロップ/香料
11位 牧場しぼり ミルク生乳(国産)、乳製品、水あめ、砂糖、卵黄、バニラエキス、食塩(スラッシュなし)

こうして縦に並べると、上のほうにだけ出てくる言葉があります。モナカ、もち米粉、コーン、チョコレートコーチング。どれもアイスではなく、アイスの外についているものです。

上位4商品に共通していたのは、アイスを包む皮だった

二つに割ったモナカの断面から白いアイスがのぞいている

1位と2位は、どちらもモナカの皮がついている

モナ王バニラの7品目でいちばん目を引くのは膨脹剤です。これは生地をふくらませるために使うもので、アイスには要りません。皮を焼くために入っている1品目だと考えられます。甘味料(アセスルファムK)が入っていたのも、11商品でこれ1つだけでした。

チョコモナカジャンボで見るべきは、添加物より原材料名の順番です。1番目がチョコレートコーチング、3番目がモナカ。原材料名は重い順に書く決まりなので、アイスより先に、皮とチョコが来ていることになります。乳製品は4番目です。

3位はもち、4位はコーンとチョコが乗っている

雪見だいふくは、原材料名の3番目にもち米粉が来ます。アイスを包んでいる、あのやわらかいおもちの分です。添加物5品目のうち、加工でん粉と乳化剤と安定剤の3つは、もちのやわらかさを保つためにも使われるものです。

ジャイアントコーン チョコ&ミルクにはコーン、チョコレートコーチング、アーモンドクランチの3つが並びます。着色料はカラメル色素・アナトー・カロチンの3つがまとめて1品目。色をつける相手は、アイスではなくチョコとコーンのほうです。

下位の商品には、包むものが何もない

いちばん少なかった牧場しぼりミルクの原材料名には、スラッシュがありません。生乳から食塩まで7つ書いて、それで終わりです。MOWバニラは香料だけの1品目、ハーゲンダッツのミニカップ バニラもバニラ香料だけの1品目でした。

3つともカップに中身が入っているだけで、皮もチョコもついていません。上位4商品と下位3商品の違いは、そこでした。爽バニラガリガリ君ソーダは皮こそありませんが、氷のつぶを作るための安定剤や、色をつけるための着色料で4品目になりました。

ラクトアイスは8位。種類別では順番が決まらない

もうひとつ、はっきり出たことがあります。種類別を公式サイトに書いていたのは、11商品のうち5商品だけでした。明治・グリコ・赤城乳業・ハーゲンダッツは書いていて、ロッテ・森永乳業・森永製菓の商品ページには書かれていません。

そして書いてあった5商品の順位は、アイスミルクが4位、氷菓が6位、ラクトアイスが8位、アイスクリームが9位と11位。ラクトアイスは、氷菓よりもアイスミルクよりも下でした。乳の量で決まる4段階と、添加物の数の順番は、別ものです。

乳固形分の実数を出していたのは、2商品だけだった

もう一歩ふみこんで、乳固形分の実際の数字を探しました。公式サイトに載せていたのは11商品のうち2商品です

  • 明治 エッセル スーパーカップ 超バニラ:無脂乳固形分8.5%、植物性脂肪分13.0%、卵黄脂肪分0.5%
  • ハーゲンダッツ ミニカップ バニラ:無脂乳固形分10.0%、乳脂肪分15.0%、卵脂肪分0.8%

この2つを見比べると、話がはっきりします。スーパーカップの脂肪分13.0%は、ほとんどが植物性です。ハーゲンダッツの15.0%は乳脂肪分です。同じくらいの脂肪の量でも、中身が牛の脂か植物の油かが違います。

ただし、これは「どちらが体に悪いか」の答えではありません。残りの9商品は数字を出していないので、11商品を脂肪の種類で並べることはできませんでした。ここは調べきれなかった部分です。

ただし「添加物が少ないラクトアイス=体にいい」ではない

スプーンですくったバニラアイスが小皿の上でとけはじめている

この順位と体への良し悪しを一緒にすると、選び方をまちがえます。日本で使用が認められている添加物には使用量の上限があり、書かれている数が多いことは、そのまま食べる量の多さにはなりません

実際、エネルギーで並べ替えると順位がひっくり返ります。添加物が2品目しかない8位の明治エッセル スーパーカップ超バニラは、1個374kcal・脂質23.4gで11商品のうち最多でした。公式サイトによれば、無脂乳固形分8.5%、植物性脂肪分13.0%、内容量200mlです。ほかより器が大きいぶん、1個で入る量も増えます。

逆に、添加物が7品目でいちばん多かったモナ王バニラは232kcal・脂質10.6g。添加物6品目のチョコモナカジャンボは312kcal・脂質17.7gで、こちらはエネルギーでも上から2番目でした。添加物の順位とエネルギーの順位は、そろいません

100mlあたりに直すと、いちばん濃いのはパルムだった

内容量がばらばらなので、公式サイトの値から100mlあたりに計算し直しました。器の大きさをそろえると、順番がまた変わります。

商品内容量100mlあたりエネルギー100mlあたり脂質
パルム チョコレート50ml260kcal17.6g
ハーゲンダッツ ミニカップ バニラ110ml222kcal14.8g
チョコモナカジャンボ150ml208kcal11.8g
ジャイアントコーン140ml202kcal11.8g
エッセル スーパーカップ 超バニラ200ml187kcal11.7g
雪見だいふく47ml177kcal5.5g
MOW バニラ140ml158kcal7.2g
モナ王 バニラ160ml145kcal6.6g
牧場しぼり ミルク120ml128kcal5.8g
爽 バニラ190ml113kcal5.6g
ガリガリ君ソーダ105ml63kcal0g

そろえると、スーパーカップは5番目まで下がります。1個で374kcalなのは中身が濃いからではなく、200mlと器が大きいからでした。逆にパルムは1本130kcalですが、100mlあたりでは260kcalで11商品のいちばん上です。1本が50mlと小さいので、そう見えないだけでした。

ここも読み方に注意が必要です。mlは重さではなく、かさの単位です。アイスは作るときに空気を含ませるので、同じ100mlでも入っている量は商品ごとに違います。それでも「1個の大きさが違うだけ」なのか「中身が濃い」のかは、これで見分けられます。

植物油脂についても同じことが言えます。上位5商品には、たしかに全部に植物油脂が書かれていました。ただし8位のスーパーカップにも、原材料名の2番目に植物油脂が書かれています。だから植物油脂のあるなしだけでは、順番は決まりませんでした。

毎日の体に積み上がるのは、むしろエネルギーと脂質のほうです。厚生労働省のe-ヘルスネットによれば、食塩相当量の目標量は18歳以上の男性で7.5g/日未満、女性で6.5g/日未満。今回の11商品はどれも1個0.22g以下なので、アイスで気にする数字は塩ではありません

この見方は、ほかの食品でも同じでした。体に悪い菓子パンランキングでは中身のクリームで添加物が増えていましたし、冷凍食品は体に悪い?のランキングでも、名指しされる理由と実際に書かれているものはずれていました。

では、アイスをどう選ぶか

夕方の台所でアイスを小皿に取り分けている場面

答えは2段階です。まず売り場では、種類別ではなくスラッシュの後ろを見る。今回の11商品では、モナカ・もち・コーンのようにアイスを包むものがついている商品ほど、書かれている品目が増えました。カップに中身だけ入っている商品は、1品目か0でした。

売り場で3秒あれば、ここまで確かめられます。

  • スラッシュの後ろが何行あるかを見る。皮つきの商品は、だいたい長くなります
  • 原材料名の1番目と2番目を見る。ここにチョコやモナカが来ていたら、アイスは主役ではありません
  • エネルギーを内容量で割る。1個の数字が大きくても、器が大きいだけのことがあります

ラクトアイスという表示だけで避ける必要はありません。ラクトアイス1種類だけを取り出して、法律の規格・カロリー・脂質・植物油脂を確かめたものはラクトアイスは体に悪い?の記事にあります。こちらの記事は11商品の順位、あちらはラクトアイス単体の中身の話です。「無添加」という言葉が何を指すのかは無添加とは?をどうぞ。

ただし弱点もあります。アイスを1つ選び直しても、その日の食事はまだ何も決まっていません。アイスは1日に1個か2個の話です。毎日3食のほうが、体に積み上がる量はずっと多くなります。

だから食べるものの中身を気にするなら、まず毎日のおかずから見直すほうが効きます。添加物を使わないと決めて作られた惣菜を、届けてもらう方法があります。

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よくある質問

Q
ラクトアイスは体に悪いランキングで何位でしたか?
A

11商品中8位でした。ラクトアイスと書かれている明治エッセル スーパーカップ超バニラは、添加物が香料とアナトー色素の2品目だけです。アイスミルクのジャイアントコーンは4位、氷菓のガリガリ君ソーダは6位で、どちらもラクトアイスより上でした。

Q
添加物がいちばん多かったのはどれですか?
A

ロッテのモナ王バニラで7品目でした。加工でん粉、乳化剤、安定剤、香料、膨脹剤、甘味料、着色料です。このうち膨脹剤は生地をふくらませるためのもので、アイスそのものには使いません。

Q
植物油脂が入っていたら避けたほうがいいですか?
A

今回の並びでは、それだけでは決められませんでした。植物油脂は上位5商品すべてに書かれていましたが、添加物が2品目しかない8位のスーパーカップにも書かれています。順位を分けていたのは、皮やチョコがついているかどうかでした。

Q
種類別はどこで確認できますか?
A

商品パッケージの裏面に書かれています。公式サイトのほうは、今回の11商品のうち5商品にしか載っていませんでした。明治・グリコ・赤城乳業・ハーゲンダッツは載せていて、ロッテ・森永乳業・森永製菓の商品ページには書かれていません。

まとめ:ラクトアイスは8位。分かれ目は種類別ではなく皮だった

夕方の食卓に置かれたアイスのカップと麦茶のコップ

11商品を並べて出た答えは1つです。添加物を増やしていたのはアイスそのものではなく、外についているモナカ・もち・コーンでした。1位のモナ王は7品目、11位の牧場しぼりはゼロ。そしてラクトアイスは8位で、氷菓よりもアイスミルクよりも下でした。「ラクトアイスがいちばん体に悪い」という順番は、原材料名のうえでは出てきませんでした。

明日やることは1つ。売り場で種類別ではなく、スラッシュの後ろを見る。皮のついていないカップのアイスは、そこがだいたい短くなっています。

そのうえで「食べるものの中身を気にしたい」なら、アイスより先に毎日のおかずです。5社の原材料名を比べた無添加のおかず宅配おすすめ5社と、料金と仕組みを確かめたシェフの無添つくりおきの検証記事もどうぞ。

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