ラベルさん先に結論です。アジシオの原材料名は「海水(日本)/グルタミン酸ナトリウム」の2つだけで、添加物は1品目。6商品のうち添加物がいちばん多かったのは、減塩をうたう商品の4品目でした。
そして100gあたりの食塩相当量は91.5gで、6商品のうち4番目。いちばん多かったのは添加物ゼロの焼き塩で98.3gです。数字はすべて2026年8月26日に各社公式サイトで確認しました。
「アジシオは体に悪い」と言われる出どころは、呼び名のほう

言われ方のもとは「化学調味料」という呼び名です。味の素の公式サイトによると、アジシオの原材料名は「海水(日本)/グルタミン酸ナトリウム」。スラッシュの後ろが添加物なので、書かれている添加物は1品目だけです。
そのグルタミン酸ナトリウムが何かというと、うま味成分のグルタミン酸を塩の形にしたものです。味の素は公式の解説ページで、アジシオを塩の表面にうま味成分をつけた調味塩だと説明しています。昆布やかつお節にも含まれる成分です。
表示のきまりも書いておきます。東京都保健医療局は、食品添加物は原材料と区別して表示することになっていて、原材料名欄でスラッシュ(/)の後ろにまとめて書く方法があると説明しています。「化学調味料」は現在の表示に出てくる名前ではありません。袋に書かれるのは物質名か用途名です。
ここまでは呼び名の話です。中身は、数字を並べたほうが早いです。
塩6商品の原材料名を、添加物の品目数で並べた

並べ方の決まりは2つです。味の好き嫌いは入れていません。
- スラッシュ(/)の右側に並ぶ添加物が、いくつあるかを数える
- 同じ品目数なら、100gあたりの食塩相当量が多い商品を上にする
栄養成分値は各社公式サイトの100gあたりの表示です。塩事業センターの精製塩だけは公式サイトに栄養成分表示がなく、品質規格の塩化ナトリウム99.5%以上という値が出ていました。
| 順位 | 商品 | 添加物の品目数 | 原材料名 | エネルギー(100g) | 食塩相当量(100g) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | やさしお(味の素) | 4品目 | 海水(日本)/調味料(無機塩等)、炭酸マグネシウム、グルタミン酸カルシウム、ポリグルタミン酸 | 4kcal | 46.0g |
| 2 | 精製塩(塩事業センター) | 1品目 | 天日塩(メキシコ)/炭酸マグネシウム | 記載なし | 記載なし |
| 3 | アジシオ(味の素) | 1品目 | 海水(日本)/グルタミン酸ナトリウム | 31kcal | 91.5g |
| 4 | 瀬戸のほんじお 焼き塩(味の素) | 0品目 | 海水(日本) | 0kcal | 98.3g |
| 5 | 伯方の塩(伯方塩業) | 0品目 | 輸入天日塩田塩(93% メキシコまたはオーストラリア)、海水(7% 日本) | 0kcal | 95.5g |
| 6 | 瀬戸のほんじお(味の素) | 0品目 | 海水(日本) | 0kcal | 89.7g |
この0品目は「原材料名に書く義務のある添加物がなかった」という意味です。加工助剤やキャリーオーバーは表示が免除されるので、製塩の途中まで何も使っていないと決まったわけではありません。

出典はやさしお、精製塩、瀬戸のほんじお 焼き塩、伯方の塩、瀬戸のほんじおの各公式ページです。アジシオの値は公式サイトに「サンプル分析による推定値」と注記があります。
先に断っておきます。この順位は書かれている添加物の品目数が多い順であって、体に悪い順ではありません。
差が出たのは添加物の欄ではなく、エネルギーの行だった

塩なのにエネルギーがゼロでないのは2商品だけ
表のエネルギーの行を横に見てください。4商品は0kcal、アジシオは31kcal、やさしおは4kcalです。塩にエネルギーはないので、ゼロでない商品は塩以外のものが混ざっていることになります。
アジシオはたんぱく質も5.0g、炭水化物も2.8gと表示されています。塩だけならどちらも0gです。この数字がグルタミン酸ナトリウムのぶんだと読めます。袋を開けなくても、栄養成分表示の上のほうを見るだけで見当がつきます。
添加物ゼロの商品が、いちばんしょっぱかった
100gあたりの食塩相当量でいちばん多かったのは、添加物ゼロの瀬戸のほんじお 焼き塩の98.3gでした。次が伯方の塩の95.5g。アジシオは91.5gで4番目、いちばん少ないのは減塩タイプのやさしおの46.0gです。
同じ1gをふったときの食塩相当量に直すと、焼き塩が0.983g、アジシオが0.915gになります。「添加物が入っている塩ほどしょっぱい」という並びにはなりませんでした。
添加物がいちばん多かったのは、減塩をうたう商品
やさしおの原材料名には、調味料(無機塩等)、炭酸マグネシウム、グルタミン酸カルシウム、ポリグルタミン酸の4品目が並びます。食塩相当量を46.0gまで下げるかわりに、味を保つための添加物が増えています。減塩と書いてあるほうが原材料名は長い、という結果でした。
ただし、添加物が少ない=体にいい、ではない

この2つを重ねて考えると、選ぶ基準がずれます。日本で認められている添加物には使う量の上限があり、書かれている品目数の少なさは、そのまま体への良さにはなりません。
今回がまさにそれです。添加物ゼロの焼き塩は、100gあたりの食塩相当量が6商品でいちばん多い98.3g。添加物4品目のやさしおは46.0gでいちばん少ない。原材料名の長さと、食塩相当量の多さは、逆の順番になっていました。
量の目安も書いておきます。厚生労働省のe-ヘルスネットによれば、食塩相当量の1日の目標量は18歳以上の男性で7.5g未満、女性で6.5g未満です。塩は直接ふる量よりも、しょうゆやみそ、加工品から入ってくる分のほうが多くなります。インスタント味噌汁5商品を比べた記事では、1杯で1.4gから2.2gでした。ねこぶだし6商品の記事では、大さじ1杯で目標量の4分の1が動いています。
では、塩と味つけをどう選ぶか

見るところは2つです。まず売り場では、袋を裏返して栄養成分表示のエネルギーの行を見る。0kcalなら中身は塩だけ、0kcalでなければ塩以外が入っています。そのうえで食塩相当量を見れば、同じ1gでどれだけ違うかがわかります。
塩の袋に書かれた「無添加」が何を指しているのかは無添加とは?で整理しました。
ただし弱点もあります。塩を替えても、その日のおかずはまだ決まっていません。家で使う塩の量より、味の付いた惣菜や加工品から入ってくる量のほうが大きいからです。
だから味つけまで任せたい人には、もう1つの選び方があります。添加物を使わずに作ると決めた惣菜を、届けてもらう方法です。
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よくある質問
- Qアジシオに書かれている添加物はいくつですか?
- A
1品目です。味の素の公式サイトに載っている原材料名は「海水(日本)/グルタミン酸ナトリウム」で、スラッシュの後ろはグルタミン酸ナトリウムだけでした。
- Qアジシオは普通の塩よりしょっぱいですか?
- A
表示の数字では違いました。100gあたりの食塩相当量はアジシオが91.5gで、今回の6商品のうち4番目。いちばん多かったのは添加物ゼロの瀬戸のほんじお 焼き塩で98.3gでした。
- Q袋に「化学調味料」とは書かれないのですか?
- A
書かれません。原材料名に載るのは「グルタミン酸ナトリウム」や「調味料(アミノ酸等)」といった物質名か用途名です。化学調味料は現在の表示に出てくる名前ではありません。
- Q減塩タイプの塩なら添加物も少ないですか?
- A
今回は逆でした。6商品のうち添加物の品目数がいちばん多かったのは減塩タイプのやさしおで、調味料(無機塩等)など4品目。食塩相当量は100gあたり46.0gで、いちばん少ない数字です。
まとめ:読む場所は原材料名より、栄養成分表示の1行目

6商品を突き合わせて出た答えは2つです。アジシオの原材料名は2つで、添加物は1品目。そして100gあたりの食塩相当量は91.5gで、添加物ゼロの焼き塩より6.8g少ない。原材料名の長さと、食塩相当量の多さは、逆の順番になっていました。
明日やることは1つ。塩の袋を裏返して、エネルギーが0kcalかどうかを見る。0kcalでなければ、塩以外のものが入っています。
そのうえで「味つけごと任せたいが添加物は控えたい」なら、宅配という手もあります。5社の表示を突き合わせた無添加のおかず宅配おすすめ5社と、値段と届き方を確かめたシェフの無添つくりおきの検証記事があります。
塩の代わりに粉のだしで味をつける日もあります。ほんだしの表示を確かめた記事では、添加物は1品目、1gのうち0.40gが食塩相当量でした。
塩の多さで並べると、香味ペーストは6商品のうち4番目でした。かわりに脂質だけが16.9倍ひらいています。表は香味ペーストは体に悪い?に出しました。
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