ラベルさん先に結論です。6商品すべてに書かれていたのは、発色剤(亜硝酸Na)でした。いっぽう保存料が書かれていたのは3商品だけ。同じカルパスでも、あるものとないものに分かれます。
もう1つ、6商品に共通していた数字があります。100gあたりの脂質が32.9gから40.9g。重さのおよそ3割から4割が脂です。この記事では6商品を添加物の品目数で並べ、順位の根拠まで全部出します。数字はすべて2026年8月26日に各社公式サイトで確認しました。
「カルパスは体に悪い」と言われる出どころは、小ささと「加工肉」という言葉

言われる理由は2つあります。1つは、常温で何か月ももつことです。ヤガイのおやつカルパス3.4gは、公式サイトに賞味期限が製造日より210日と書かれています。生の肉はそこまでもたないので、何か強いものが入っていると思われがちです。
もう1つは、加工肉というくくりです。国立がん研究センターは、国際がん研究機関(IARC)が加工肉を「人に対して発がん性がある(Group1)」と判定したことについて説明しています。ハムやベーコンと同じ枠で語られるので、カルパスも一緒に名前が挙がります。
ただし、日もちの理由は添加物とはかぎりません。農林水産省が公開しているソーセージの日本農林規格には、乾燥させて水分を35%以下にしたものをドライソーセージ、55%以下のものをセミドライソーセージとする定義が書かれています。水を抜くこと自体が、日もちさせるやり方です。
そのうえで、何が書かれているかは商品ごとに違います。食品添加物は原材料と区別して表示することになっていて、原材料名欄でスラッシュ(/)の後ろにまとめて書く方法がある、というのが東京都保健医療局の説明です。つまりスラッシュの後ろを見れば、その商品に何を使ったかがその場でわかります。
添加物の品目数でカルパス6商品を並べた

順位の付け方は2つだけです。味は判断に入れていません。
- 原材料名のスラッシュ(/)より後ろに書かれた添加物が、何品目あるかを数える
- 同じ品目数のときは、100gあたりの食塩相当量が多いほうを上位に置く
「リン酸塩(Na,K)」のようにカッコの中に2つ書かれているものは、表示のうえで1品目として扱いました。並べたのは、スーパーやコンビニで手に入りやすいヤガイとなとりの6商品です。
| 順位 | 商品 | 添加物の品目数 | 保存料 | 脂質 | 食塩相当量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | なとり ペンシルカルパス 18本入り | 10品目 | なし | 32.9g | 4.3g |
| 2 | ヤガイ 激辛カルパス 唐辛子 66g | 8品目 | ソルビン酸K | 34.8g | 3.8g |
| 3 | なとり お得なおつまみ ジャッキーカルパス | 7品目 | なし | 34.3g | 3.7g |
| 4 | ヤガイ ベビーカルパス 93g | 7品目 | ソルビン酸K | 40.9g | 3.5g |
| 5 | ヤガイ スモークカルパス 65g | 7品目 | ソルビン酸K | 40.9g | 3.5g |
| 6 | ヤガイ おやつカルパス BOX102g | 6品目 | なし | 39.2g | 3.9g |

脂質と食塩相当量は100gあたりに計算し直しました。公式サイトの表示単位が、なとりのペンシルカルパスは1本7g、ヤガイの激辛カルパスは1袋66g、ベビーカルパスは1袋93g、スモークカルパスは1袋65gと、商品ごとに違うためです。ジャッキーカルパスとおやつカルパスBOX102gは、公式サイトに100gあたりの値が載っています。
4位と5位は、表では食塩相当量がどちらも3.5gです。小数第2位まで出すとベビーカルパスが3.55g、スモークカルパスが3.54gだったので、この並びにしました。
先に断っておきます。この順位は表示されている添加物が多い順であって、体に悪い順ではありません。それでも、6商品を並べると分かったことがありました。
6商品すべてに発色剤。分かれたのは保存料のほうだった

共通していた1つ目は、発色剤(亜硝酸Na)
表の6商品を縦に読むと、全部の末尾に発色剤(亜硝酸Na)が書かれています。例外はありませんでした。カルパスは塩漬した肉を乾燥させて作るので、赤い色を保つために使われています。発色剤の説明は、無添加ソーセージ4商品の原材料を見比べた記事にまとめてあります。
保存料が書かれていたのは、ヤガイの袋入り3商品
いっぽう保存料(ソルビン酸K)は、2位の激辛カルパス、4位のベビーカルパス、5位のスモークカルパスの3商品だけでした。いずれも太めのカルパスが袋にそのまま入っているタイプです。
6位のおやつカルパスには書かれていません。公式サイトによると、この商品は1本ずつのフレッシュパック(真空包装)です。ただし1位のペンシルカルパスと3位のジャッキーカルパスにも保存料はありませんでした。包み方だけで決まる話ではなく、メーカーと商品ごとに分かれます。
保存料の欄が「なし」なのは、表示の義務がある保存料が原材料名になかったという意味です。加工助剤やキャリーオーバーにあたるものは書かなくてよいので、製造の全工程で使われていないとは限りません。
共通していた2つ目は、重さの3割を超える脂質
表の右から2列目を見てください。100gあたりの脂質は32.9gから40.9g。6商品とも、重さの3割以上が脂です。いちばん少ない1位のペンシルカルパスでも32.9gあります。
これは同じおつまみでも様子が違います。なとりの厚切ビーフ31gを100gに直すと、脂質は3.5g、食塩相当量は5.5g。ジャーキーは脂が少なくて塩が多く、カルパスはその逆でした。粗挽きサラミ30gは100gあたり脂質33.0gで、カルパスと同じ並びです。
ただし、添加物が少ない=体にいい、ではない

この2つを一緒にすると、選び方をまちがえます。日本で使用が認められている添加物には使用量の上限があり、品目が多くても、食べる量が多いとはかぎりません。
今回それがはっきり出たのが6位です。添加物が6品目でいちばん少なかったおやつカルパスは、100gあたりの食塩相当量3.9gで、6商品のなかで2番目に多い数字でした。逆に、添加物10品目で1位だったペンシルカルパスは、脂質32.9gで最少です。順位と数字はそろっていません。
もう1つ、100gという単位にも注意が必要です。おやつカルパスは1本3.4g。公式サイトの1本あたりの値は16kcal、脂質1.3g、食塩相当量0.1gです。1本ならごくわずかですが、10本で34gになり、160kcal・脂質13g・食塩相当量1.0gになります。
厚生労働省のe-ヘルスネットによれば、食塩相当量の1日の目標量は18歳以上の男性で7.5g未満、女性で6.5g未満です。10本なら1日の目標の1割から2割弱にあたります。見る欄は2つあります。添加物の品目数で分かるのは「色と日もちをどうやって作っているか」、脂質と食塩相当量で分かるのは「毎日どれだけ積み上がるか」です。順位は一致しません。
食塩のほうが主役になる食品もあります。生ハム6商品の食塩と添加物を比べた記事では、添加物3品目でも100gあたりの食塩相当量が7.4gという商品がありました。脂質のほうは、ハムとベーコンを100gにそろえた記事で、いちばん少ないハムといちばん多いベーコンが13倍ひらいていました。
では、カルパスとどう付き合うか

見るところは2つです。まず売り場では、袋を裏返してスラッシュの後ろに「保存料」の3文字があるかどうかを見る。今回の6商品では、そこで3対3に分かれました。避けたいなら、1本ずつ包まれているタイプに保存料の表示がない商品がありました。
次に、本数を先に決めることです。脂質は重さの3割から4割なので、増えるのは食べた本数のぶんだけです。袋ごと手元に置くと本数は数えにくくなります。「無添加」という言葉が何を指すのかは無添加とは?にまとめました。
ただし限界もあります。カルパスを1本減らしても、その日のおかずはまだ決まっていません。おつまみやおやつの位置にある食品なので、減らせるのは間食のぶんだけです。
だから間食ではなく夕飯を変えたい人には、もう1つの道があります。おかずを作らずに済ませたい日に、添加物を足さない惣菜を冷蔵で届けてもらう手です。
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よくある質問
- Qカルパスに保存料は入っていますか?
- A
商品によって分かれました。今回の6商品では3商品に保存料(ソルビン酸K)が書かれ、残る3商品には書かれていません。ヤガイのおやつカルパス、なとりのペンシルカルパスとジャッキーカルパスには表示がありませんでした。
- Q6商品に共通して入っていた添加物は何ですか?
- A
発色剤(亜硝酸Na)です。6商品すべての原材料名に書かれていました。ほかに、調味料・リン酸塩・酸化防止剤(ビタミンC)も多くの商品に共通しています。
- Qカルパスは1日何本までですか?
- A
本数の決まりはありません。数字だけ書いておくと、ヤガイのおやつカルパスは公式サイトの1本(3.4g)あたりの値が16kcal・脂質1.3g・食塩相当量0.1gです。10本で160kcal・脂質13g・食塩相当量1.0gになります。
- Qカルパスとサラミ、ジャーキーはどこが違いますか?
- A
脂質と食塩相当量の出方が違います。なとりの粗挽きサラミは100gあたり脂質33.0gでカルパスと同じ並びでしたが、厚切ビーフは脂質3.5g・食塩相当量5.5g。ジャーキーは脂が少なく塩が多いという結果でした。
まとめ:全部に発色剤、保存料は半分。脂質は本数で変わる

6商品を並べて出た答えは2つです。発色剤(亜硝酸Na)は6商品すべてに書かれていて、保存料が書かれていたのは3商品だけ。そして100gあたりの脂質は32.9gから40.9gで、どれも重さの3割を超えていました。
明日やることは1つ。袋を開ける前に、今日は何本にするかを先に決める。1本3.4gなら脂質1.3gですが、10本で13gになります。
カルパスを減らしても、その日の夕飯は残ります。夕飯を宅配にするなら、原材料表示を5社ぶん書き出した無添加のおかず宅配おすすめ5社が下調べの材料です。値段の内訳はシェフの無添つくりおきの検証記事にあります。
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