ラベルさん先に結論です。エバラ 黄金の味は、甘口も中辛も辛口も、大さじ1杯17gあたりの食塩相当量が0.9gで同じでした。エネルギーも21kcal、20kcal、21kcalです。
はっきり動いたのは晩餐館のほうでした。甘口の1.1gに対して、中辛口は1.4gです。数字はすべて2026年8月27日に、各社の公式サイトで取得しました。
「焼肉のタレは体に悪い」と言われる出どころは、あの照りと甘さ

うわさの入口は、たいてい見た目です。茶色く照っていて、口に入れると甘い。だから何か入っているはずだ、という順番で話が進みます。
ところが表示を開くと、そこは静かでした。6商品のスラッシュより後ろは、1品目から3品目です。保存料も甘味料も、6商品のどれにもありませんでした。
いちばん少ないのは黄金の味の3本で、カラメル色素の1品目だけです。いちばん多い晩餐館の2本でも、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工デンプン、キサンタン)、カラメル色素の3品目でした。
では何を見ればいいのか。実際に量が動いていたのは、食塩と炭水化物のほうです。ただしその動き方が、パッケージの「甘口」「辛口」とつながっていませんでした。
焼肉のタレ6商品を100gにそろえた

先に単位をそろえます。ここが焼肉のタレのやっかいなところで、1回分の重さが会社ごとに違います。
エバラ 黄金の味は大さじ1杯17g、キッコーマン わが家は焼肉屋さんは18g、日本食研 晩餐館は1食25gでの表示でした。そのままでは並びません。
換算はかんたんです。表示の値 ÷ 1回分の重さ × 100。たとえば晩餐館 甘口の食塩相当量1.1gなら、1.1 ÷ 25 × 100 = 4.4gになります。
100gあたりの食塩相当量が多い順に並べます。
| 順位 | 商品 | 食塩相当量 | 炭水化物 | エネルギー | 添加物の品目数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | わが家は焼肉屋さん 中辛 | 6.1g | 30.0g | 150kcal | 2品目 |
| 2 | 晩餐館 焼肉のたれ 中辛口 | 5.6g | 26.0g | 140kcal | 3品目 |
| 3 | 黄金の味 甘口 | 5.3g | 26.5g | 124kcal | 1品目 |
| 3 | 黄金の味 中辛 | 5.3g | 24.1g | 118kcal | 1品目 |
| 3 | 黄金の味 辛口 | 5.3g | 25.9g | 124kcal | 1品目 |
| 6 | 晩餐館 焼肉のたれ 甘口 | 4.4g | 33.6g | 164kcal | 3品目 |

上と下の差は6.1gと4.4gで1.4倍でした。調味料としては、そこまで大きな開きではありません。
目に留まるのは真ん中です。黄金の味の3本が、5.3gできれいにそろっています。甘口も中辛も辛口も、同じ値でした。
出どころは各社の公式サイトです。黄金の味 甘口、黄金の味 中辛、黄金の味 辛口、晩餐館焼肉のたれ甘口、晩餐館焼肉のたれ中辛口、わが家は焼肉屋さん 中辛の各ページから、2026年8月27日に取得しました。
黄金の味は、甘口も中辛も辛口も食塩0.9gだった

換算する前の値も並べておきます。パッケージに書いてあるのは、こちらの数字です。
| 商品 | 表示の単位 | その量の食塩相当量 | 100gあたりの食塩 | 100gあたりの炭水化物 |
|---|---|---|---|---|
| 黄金の味 甘口 | 大さじ1杯17g | 0.9g | 5.3g | 26.5g |
| 黄金の味 中辛 | 大さじ1杯17g | 0.9g | 5.3g | 24.1g |
| 黄金の味 辛口 | 大さじ1杯17g | 0.9g | 5.3g | 25.9g |
| 晩餐館 甘口 | 1食25g | 1.1g | 4.4g | 33.6g |
| 晩餐館 中辛口 | 1食25g | 1.4g | 5.6g | 26.0g |
| わが家は焼肉屋さん 中辛 | 大さじ1杯18g | 1.1g | 6.1g | 30.0g |
黄金の味の3本は、甘口も中辛も辛口も0.9gです。辛さの表示が3段階あっても、食塩は動きませんでした。
糖のほうも、辛さの順にはなっていません。100gあたりの炭水化物は甘口26.5g、辛口25.9g、中辛24.1gでした。いちばん少ないのは真ん中の中辛です。
つまりこの3本では、「辛口にすれば糖が減る」も「甘口だから塩は控えめ」も成り立ちません。辛さの表示は、口に入る量の目印になっていないということです。
一方で晩餐館は動きました。1食25gあたりの食塩は、甘口1.1gに対して中辛口1.4g。100gにそろえると4.4gと5.6gで、中辛口が1.3倍です。炭水化物は逆に、甘口の33.6gが中辛口の26.0gを上回りました。
動いた晩餐館は、原材料名の1番目が入れ替わっていた

同じシリーズなのに、片方は動いて、片方は動かない。その違いは原材料名の先頭に出ていました。
| 商品 | 原材料名の1番目 | 2番目 | 添加物の品目数 |
|---|---|---|---|
| 黄金の味 甘口 | 果実ピューレ | 醤油 | 1品目 |
| 黄金の味 中辛 | 果実ピューレ | 醤油 | 1品目 |
| 黄金の味 辛口 | 果実ピューレ | 醤油 | 1品目 |
| 晩餐館 甘口 | 砂糖 | 醤油 | 3品目 |
| 晩餐館 中辛口 | 醤油 | 米発酵調味料 | 3品目 |
| わが家は焼肉屋さん 中辛 | しょうゆ | 果糖ぶどう糖液糖 | 2品目 |
黄金の味は3本とも、1番目が果実ピューレ(りんご(国産)、もも、うめ)でした。2番目の醤油も共通です。辛口はここにコチュジャンが4番目、豆板醤が6番目として入るだけでした。
土台が同じで、上に辛味だけを足している。だから食塩もエネルギーもほとんど動きません。
晩餐館は違いました。甘口は砂糖から始まり、中辛口は醤油から始まります。いちばん量の多い原料そのものが入れかわっています。糖が減って醤油が増えれば、炭水化物が下がって食塩が上がるのは自然な話です。
1番目にしょうゆが来る商品ほど食塩が高い、という並びは味ぽん7商品を100gに直した記事でも同じでした。今回の6商品でも、しょうゆ始まりのわが家は焼肉屋さんが6.1gで最多です。
逆に、同じ看板のシリーズなのに中身が入れかわる例はかんたん酢6商品を確かめた記事にもあります。シリーズ名ではなく、1本ずつ先頭を見るしかないということです。
ただし、食塩が少ない=軽い、ではない

ここまで食塩で並べてきましたが、この順位はそのまま良し悪しにはなりません。反対を向く数字が3つあります。
1つめ。食塩が最少の商品が、糖とエネルギーでは最多でした。晩餐館 甘口は100gの食塩が4.4gで6商品のいちばん下です。ところが炭水化物は33.6g、エネルギーは164kcalで、どちらも6商品のいちばん上でした。
2つめ。添加物の品目数と食塩は、別の並びです。添加物が3品目でいちばん多い晩餐館 甘口が、食塩ではいちばん少ない。1品目の黄金の味は5.3gで真ん中です。品目数が少ないほうが塩は多い、という並びになりました。
3つめ。100gは物差しであって、1回に使う量ではありません。しかも今回は、その1回分が17g、18g、25gとばらついていました。晩餐館 甘口は100gで最少でも、メーカーの想定する1食25gでは食塩1.1gです。黄金の味の0.9gより多くなります。
順位は、比べる単位を変えると入れかわります。どちらか片方だけを見て決めないほうがよさそうです。
じゃあ、どれを選んで、どう使うか

6商品を100gにそろえて分かったことから、3つに絞ります。
1つめ。辛さの表示で選ばない。黄金の味は甘口も中辛も辛口も、大さじ1杯17gの食塩相当量が0.9gで同じでした。辛口にしても甘口にしても、口に入る塩は変わりません。
2つめ。見るのは原材料名の1番目。果実や砂糖から始まる商品と、しょうゆから始まる商品では、100gの食塩が4.4gから6.1gまで開きました。同じ「焼肉のたれ」でも、いちばん多い原料が違います。
3つめ。もみだれとつけだれを、二重にしない。黄金の味は大さじ1杯17gで食塩0.9g。焼く前にもんで、焼いたあとにもつければ、2杯で1.8gになります。名前を選び直すより、この足し算のほうが効きます。
なお、今回の6商品には入れていませんが、添加物の表示がないたれもあります。モランボン ジャン 焼肉の生だれとエバラ 焼肉のたれ 醤油味は、どちらも原材料名にスラッシュがありませんでした。ただし100gあたりの食塩は7.6gと7.2gで、今回の6商品のどれよりも多い値です。
そのうえで、たれから見直すより、おかず全体を切り替えたいという日もあります。添加物を使わないと決めて作られた惣菜を、届けてもらう方法もあります。
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よくある質問
- Q焼肉のタレに添加物はどのくらい入っていますか?
- A
今回の6商品では1品目から3品目でした。黄金の味の3本はカラメル色素の1品目だけです。最多は晩餐館の2本で、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工デンプン、キサンタン)、カラメル色素の3品目でした。保存料と甘味料は6商品のどれにもありません。
- Q甘口と辛口では、どちらが食塩は多いのですか?
- A
シリーズによって違います。黄金の味は甘口も中辛も辛口も、大さじ1杯17gあたり0.9gで同じでした。晩餐館は1食25gあたりで甘口1.1g、中辛口1.4gと、中辛口のほうが多くなります。
- Q甘口のほうが糖は多いですか?
- A
晩餐館ではそうなりました。100gあたりの炭水化物は甘口33.6g、中辛口26.0gです。ただし黄金の味では甘口26.5g、辛口25.9g、中辛24.1gで、いちばん少ないのは真ん中の中辛でした。
- Q焼肉のタレは1回にどのくらい使う前提の表示ですか?
- A
会社ごとに違います。黄金の味は大さじ1杯17g、わが家は焼肉屋さんは18g、晩餐館は1食25gでの表示でした。1回分がそろっていないので、比べるときは100gに直す必要があります。
まとめ:辛さの表示ではなく、原材料名の1番目

6商品を100gにそろえて出た答えは2つです。黄金の味は甘口も中辛も辛口も、大さじ1杯17gの食塩相当量が0.9gでした。辛さが3段階あっても、口に入る塩は同じです。
そして動いたのは、原材料名の1番目が入れかわった晩餐館だけでした。甘口は砂糖から、中辛口は醤油から始まります。100gの食塩は4.4gと5.6gで1.3倍ちがいました。
添加物のほうは1品目から3品目で、保存料も甘味料もありません。気にする先は、スラッシュの後ろではなく先頭のほうだと思います。
今夜やることは1つ。使う前に、ボトルの原材料名を1行目だけ見てみる。果実か、砂糖か、しょうゆか。それだけで、100gの食塩が4.4gなのか6.1gなのかの見当がつきます。
たれから見直すのが大変な日は、宅配に切り替える手もあります。5社の原材料表示を比べた無添加のおかず宅配おすすめ5社と、料金と中身を確かめたシェフの無添つくりおきの検証記事もどうぞ。
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