ラベルさん先に結論です。インスタント味噌汁に使われている添加物は、多い商品で5品目、少ない商品で2品目でした。メーカー公式サイトの原材料表示を5商品ぶん確かめたところ、使われていたものはほとんどが「調味料(アミノ酸等)」と「酒精」の2つで、だしのうま味と、みその日もちのために使われています。
そして、並べてもう1つわかりました。添加物が少ない商品ほど塩分も少ない、ということはありませんでした。毎日の体に効いてくるのは添加物の数ではなく、1杯あたりの食塩相当量です。数字はすべて2026年8月22日に各社公式サイトで確認しました。
「体に悪い」と言われる理由は、袋の裏の1行

インスタント味噌汁の袋を裏返すと、原材料名の最後に「調味料(アミノ酸等)」と書かれています。この1行が「うま味を後から足している」と読まれて、うわさのもとになっています。
ただし、この1行は探して見つけるものではありません。消費者庁の資料のとおり、加工食品の原材料名はスラッシュ(/)の前が食品の材料、後ろが添加物と決まっています。書く順番も重い順です。
つまり袋の裏を見れば、添加物がいくつ使われているかはその場で数えられます。そこで5商品ぶん比べました。
添加物の数で5商品を並べた

順位のつけ方は2つだけです。味は入れていません。食べていないからです。
- 原材料名のスラッシュ(/)より後ろに書かれた添加物が、何品目あるかを数える
- 同じ品目数のときは、100gあたりの食塩相当量が多いほうを上に置く
並べたのは、スーパーで買いやすい5商品です。

| 順位 | 商品 | 添加物の品目数 | 1杯あたりの食塩相当量 | 100gあたりの食塩相当量 | 1食の重さ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | アマノフーズ いつものおみそ汁 とうふ | 5 | 1.7g | 17.0g | 10g |
| 2 | 永谷園 生みそタイプみそ汁 あさげ | 4 | 2.0g | 11.0g | 18.1g |
| 3 | ハナマルキ 即席わかめ汁 | 2 | 2.2g | 12.2g | 18.0g |
| 4 | マルコメ 生みそ汁 料亭の味 わかめ | 2 | 1.9g | 10.6g | 18.0g |
| 5 | ハナマルキ おいしい減塩 即席わかめ汁 | 2 | 1.4g | 9.7g | 14.5g |
この順位は、書かれている添加物の品目数が多い順です。体に悪い順ではありません。
1食の重さが10gから18.1gまでちがうので、右から2列目は100gあたりに計算し直した数字を入れました。1杯あたりの数字は各社公式サイトの表示そのままです。公式の表示単位はハナマルキが1食18.0g、マルコメが1食18g、永谷園が1食18.1g、アサヒグループ食品のアマノフーズが1食10gです。
使われている添加物は、ほとんど2つだけだった

5商品の表示を並べると、同じ言葉が何度も出てきました。
4商品に入っていた「酒精」は、日もちのため
酒精は5商品のうち4商品に入っていました。イチビキは「酒精とはアルコールのことで、サトウキビから作られています。保存性の向上のため使用しています」と説明しています。
生のみそは袋の中でも発酵が続きます。酒精はその発酵を止めて、みその味と色を売り場にいるあいだ保つために使われています。うま味を足すためのものではありません。
「調味料(アミノ酸等)」は、だしのうま味
こちらも4商品に入っています。かつおや昆布のだしを煮出す代わりに、うま味の成分をそのまま加えるものです。だし入りと書かれた商品には、ほぼ必ず入っています。
1位だけ5品目になったのは、フリーズドライだから
1位のアマノフーズ いつものおみそ汁 とうふには、調味料(アミノ酸等)に加えて安定剤(加工デンプン)、凝固剤、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料が入っています。粉のかたまりを乾かして固め、湯を注ぐまで形と色を保つぶん、品目数が増えます。
つまり、インスタント味噌汁の添加物は、だしのうま味と日もちのために使われています。5商品を比べて出てきた答えは、これでした。
ただし「添加物が少ない=塩分も少ない」ではありません

ここを混ぜると選び方をまちがえます。表をもう一度見てください。
添加物が5品目でいちばん多い1位のアマノフーズは、1杯あたりの食塩相当量が1.7g。いっぽう添加物が2品目しかない3位のハナマルキ 即席わかめ汁は2.2gです。1杯で比べると、添加物がいちばん多い商品がいちばん塩分が少ない結果になりました。
1日にとる食塩の目標量は、厚生労働省のe-ヘルスネットによれば18歳以上の男性で7.5g未満、女性で6.5g未満です。1杯1.4gから2.2gなので、味噌汁1杯で1日の目標の2割から3割が入ります。
物差しは2本あります。添加物の品目数は「だしと日もちをどう作っているか」、食塩相当量は「毎日どれだけ積み上がるか」を表していて、順位は一致しません。
同じことは、お湯を注ぐほかの食品にも当てはまります。ねこぶだし6商品の食塩を大さじ1杯で比べた記事でも、差がついたのは添加物ではなく食塩のほうでした。カップラーメン6商品の添加物を比べた記事では、1食で1日の目標量の8割が入る商品もあります。
ごはんにのせるふりかけでも同じことが起きていて、ふりかけは体に悪い?6商品の表示を並べた記事では、添加物がいちばん少ない商品が100gあたりの食塩相当量ではいちばん多くなっていました。
じゃあ、どれを選ぶか

答えははっきりしています。袋の裏で見るのは、添加物の行ではなく食塩相当量の行です。
今回の5商品なら、いちばん少ないのは5位のハナマルキ おいしい減塩 即席わかめ汁で1杯1.4g。いちばん多い3位のハナマルキ 即席わかめ汁とは、1杯で0.8gちがいます。1日2杯飲む人なら、1日で1.6gの差です。
みそを自分でとけば、入るのはみそとだしと具だけです。売り場での見分け方は無添加冷凍食品はスーパーで買える?売り場での選び方、「無添加」という言葉が何を指すのかは無添加とは?にまとめています。
ただ、限界もあります。味噌汁は1杯飲んでも、その日のおかずが決まりません。汁物の塩分を0.5g減らしても、メインのおかずが総菜のままなら1日の合計はあまり動きません。効くのは、おかずを変えたときです。
そこで、味付けまで済んでいて添加物を抜いてあるおかずを届けてもらう選択肢があります。
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よくある質問
- Qインスタント味噌汁は毎日飲んでも大丈夫ですか?
- A
添加物の数より、1日の食塩の合計で考えるほうが現実的です。今回の5商品は1杯1.4gから2.2g。厚生労働省の目標量は男性7.5g未満、女性6.5g未満なので、他の食事と合わせて計算してみてください。
- Q「調味料(アミノ酸等)」は何ですか?
- A
うま味の成分です。かつおや昆布を煮出す代わりに加えられていて、だし入りと書かれた商品にはほぼ入っています。
- Q酒精はアルコールですか?
- A
イチビキは「酒精とはアルコールのことで、サトウキビから作られています。保存性の向上のため使用しています」と説明しています。みその発酵を止めて日もちさせるために使われています。
- Q減塩タイプなら塩分は気にしなくていいですか?
- A
ゼロにはなりません。今回いちばん少なかったハナマルキ おいしい減塩 即席わかめ汁でも1杯1.4gです。減るのは0.5gから0.8gぶんで、そのぶん他の食事に回せると考えるのが現実的です。
まとめ:見るのは添加物ではなく、食塩相当量

5商品を並べて出た答えは1つです。インスタント味噌汁の添加物は、だしのうま味と日もちのために使われていて、多い商品でも5品目でした。そして添加物が少ない商品ほど塩分が少ない、ということはありませんでした。1杯あたりで見ると、添加物が5品目のアマノフーズが1.7g、2品目のハナマルキ 即席わかめ汁が2.2gです。
明日やることは1つ。売り場で袋を裏返して、食塩相当量の行を見る。1杯1.5gを超えるかどうかで選べば、売り場でもう迷いません。
そのうえで「おかずのほうも味付けを任せたいけれど添加物は減らしたい」なら、宅配に切り替える手があります。5社の原材料表示を比べた無添加のおかず宅配おすすめ5社と、料金と仕組みを確かめたシェフの無添つくりおきの検証記事もどうぞ。
袋のみそ汁ではなく、だしから作る日もあります。ほんだしを確かめた記事では、添加物は1品目、1杯に使う1gのうち0.40gが食塩相当量でした。
汁物ではなく飲み物のほうも、必ず書く栄養成分は決まっています。エナジードリンクと栄養ドリンク6本を並べた記事では、カフェインの量が必ず載るのは「指定医薬部外品」のほうでした。
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