ラベルさん先に結論です。ほんだしのスラッシュより後ろは、調味料(アミノ酸等)の1品目だけでした。かつおとこんぶのあわせだしも、いりこだしも同じ1品目です。
そのかわり、原材料名の1番目は食塩でした。みそ汁1杯分の1gあたりで、食塩相当量は0.40g。ほんだし1gの4割は食塩ということです。数字はすべて2026年8月26日に各社公式サイトで確認しました。
「ほんだしは体に悪い」と言われる出どころは、うしろの一括名

ほんだしの原材料名は、こう書かれています。
食塩(国内製造)、砂糖類(砂糖、乳糖)、風味原料(かつおぶし粉末、かつおエキス)、酵母エキス、酵母エキス発酵調味料/調味料(アミノ酸等)
スラッシュより後ろは調味料(アミノ酸等)の1つだけです。それでも「化学調味料のかたまり」と言われてきました。
理由は、この「調味料(アミノ酸等)」という書き方にあります。これは一括名といって、複数の物質をまとめて1行で書ける決まりです。東京都保健医療局の解説にも、用途によってまとめて書ける添加物があると載っています。
つまり「1品目」と数えても、中に入っている物質が1つとは限りません。数だけを見ても中身は分からない、ということです。次の章で、同じシリーズの中に答えが出ています。
添加物の品目数でだし6商品を並べた

味の素と理研ビタミンの公式サイトから、だし6商品の原材料名を開きました。スラッシュより後ろの数を並べます。
| 順位 | 商品 | 添加物の品目数 | 書かれ方 | 原材料名の1番目 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ほんだし こんぶだし | 5品目 | 物質名 | 食塩 |
| 2 | お塩控えめの・ほんだし | 4品目 | 一括名+物質名 | 砂糖類 |
| 3 | ほんだし | 1品目 | 一括名 | 食塩 |
| 3 | ほんだし かつおとこんぶのあわせだし | 1品目 | 一括名 | 食塩 |
| 3 | ほんだし いりこだし | 1品目 | 一括名 | 食塩 |
| 6 | 素材力だし 本かつおだし | 0品目 | 表示なし | 風味原料 |

ここで目に留まるのがこんぶだしの5品目です。同じほんだしなのに、かつおの5倍あります。
出どころは公式サイトです。ほんだし、かつおとこんぶのあわせだし、こんぶだし、いりこだし、お塩控えめの・ほんだし、素材力だし 本かつおだしの各ページから、2026年8月26日に取得しました。
こんぶだしの5品目は、中身が多いのではなく書き方が違う

2つの原材料名を、うしろだけ並べます。
| 商品 | スラッシュより後ろ |
|---|---|
| ほんだし | 調味料(アミノ酸等) |
| ほんだし こんぶだし | グルタミン酸Na、塩化K、マンニット、リボヌクレオタイドNa、コハク酸Na |
こんぶだしに並ぶグルタミン酸NaもリボヌクレオタイドNaもコハク酸Naも、用途はどれも調味料です。つまり、まとめて書けば「調味料(アミノ酸等)」の1行で済みます。
それをあえて物質名で書いているのがこんぶだしです。品目数が5倍になったのは、中身が5倍だからではありません。書き方を変えただけです。
逆に言えば、ほんだしの「調味料(アミノ酸等)」1行の中にも、複数の物質が入っています。数を数えて比べる意味が、ここでいったん消えます。
この一括名という書き方については、無添加とは?売り場での見分け方にもまとめています。
数えるなら食塩。1gのうち0.40gが食塩だった

では何を見ればいいか。栄養成分表示のほうです。みそ汁1杯分の1gあたりで並べます。
| 商品 | 1gあたりの食塩相当量 | エネルギー | 添加物の品目数 |
|---|---|---|---|
| ほんだし いりこだし | 0.42g | 2.2kcal | 1品目 |
| ほんだし | 0.40g | 2.4kcal | 1品目 |
| ほんだし こんぶだし | 0.40g | 2.2kcal | 5品目 |
| ほんだし かつおとこんぶのあわせだし | 0.37g | 2.4kcal | 1品目 |
| お塩控えめの・ほんだし | 0.14g | 3.2kcal | 4品目 |
| 素材力だし 本かつおだし | 0.03g | 3.65kcal | 0品目 |
ほんだし1gのうち0.40gが食塩相当量です。重さの4割にあたります。原材料名の1番目が食塩なのも、これで説明がつきます。
いちばん多いいりこだしの0.42gと、いちばん少ない素材力だしの0.03gでは、14倍の開きがありました。品目数の順位とは、まったく別の並びです。
ここで、お塩控えめの・ほんだしを見てください。食塩は0.14gで3分の1近くまで減っていますが、添加物は1品目から4品目に増えています。減った分を別のもので埋めているということです。原材料名の1番目も、食塩ではなく砂糖類に変わっていました。
ただし、添加物の品目数が多い=体に悪い、ではない

ここまで数えてきましたが、品目数は安全性の順位ではありません。
だし6商品では、それがはっきり出ました。品目数が最多のこんぶだしと、1品目のほんだしで、1gあたりの食塩相当量はどちらも0.40gで同じです。書き方が違うだけで、口に入る量は変わりません。
そして品目数を0にした素材力だしは、食塩も0.03gまで下がるかわりに、エネルギーは3.65kcalで6商品のうち最も高い値でした。でん粉分解物と麦芽糖で味を出しているからです。何かを抜けば、別の何かが増えます。
じゃあ、どれを選んで、どう使うか

6商品を並べて分かったことから、3つに絞ります。
1つめ。品目数で選ばない。こんぶだしの5品目とほんだしの1品目は、食塩相当量が同じ0.40gでした。並んでいる文字の数は、口に入る量とは別です。
2つめ。みそ汁を作るときは、だしと味噌を足して考える。ほんだし1gで0.40g。ここに味噌が加わります。だしの分は味噌を入れる前にもう乗っている、ということです。
3つめ。食塩を減らしたいなら、減塩タイプより無塩タイプ。お塩控えめの・ほんだしは0.14gですが添加物は4品目です。素材力だしは0.03gで添加物の表示はありません。どちらを取るかで選ぶものが変わります。
3つめの無塩タイプを実際に買うとなると、次は売り場の話になります。だし16商品を販売先まで追いかけたところ、原材料が素材2つで終わる商品がありました。品名と買える場所は無添加のだし16商品の販売先を調べた記事にまとめています。
そのうえで、だしから見直すより、おかず全体を切り替えたいという日もあります。添加物を使わないと決めて作られた惣菜を、届けてもらう方法もあります。
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よくある質問
- Qほんだしに入っている添加物は何ですか?
- A
味の素公式サイトの原材料名では、調味料(アミノ酸等)の1品目です。ただしこれは一括名という書き方で、複数の物質をまとめて1行で書いたものです。
- Qこんぶだしだけ添加物が5つあるのはなぜですか?
- A
まとめずに物質名で書いているからです。グルタミン酸Na、塩化K、マンニット、リボヌクレオタイドNa、コハク酸Naの5つで、用途はいずれも調味料です。1gあたりの食塩相当量は、かつおのほんだしと同じ0.40gでした。
- Qお塩控えめにすれば添加物も減りますか?
- A
減りません。お塩控えめの・ほんだしは1gあたりの食塩相当量が0.14gまで下がるかわりに、添加物は1品目から4品目に増えていました。原材料名の1番目も食塩から砂糖類に変わります。
- Q添加物の表示がないだしはありますか?
- A
あります。理研ビタミンの素材力だし 本かつおだしは、原材料名にスラッシュがなく、1gあたりの食塩相当量も0.03gでした。ただしエネルギーは3.65kcalで、6商品のうち最も高い値です。
まとめ:見るのは一括名ではなく、1杯に入る0.40g

6商品を並べて出た答えは2つです。ほんだしの添加物は調味料(アミノ酸等)の1品目だけでした。こんぶだしの5品目も、まとめずに物質名で書いただけで、食塩相当量はどちらも0.40gで同じです。
そして原材料名の1番目は食塩。みそ汁1杯分の1gのうち、0.40gが食塩相当量でした。品目数を数えるより、こちらのほうが毎日の量に効いてきます。
明日やることは1つ。みそ汁を作るとき、ほんだしと味噌の食塩を足して一度だけ見てみる。だしの分だけで0.40gが乗っていると分かれば、味噌の量が変わります。
だしから見直すのが大変な日は、宅配に切り替える手もあります。5社の原材料表示を比べた無添加のおかず宅配おすすめ5社と、料金と中身を確かめたシェフの無添つくりおきの検証記事もどうぞ。
だしの一括名と同じで、法律のカテゴリが変わると書いてある項目も入れかわります。エナジードリンク6本の表示を確かめた記事では、熱量が必ず載るのは清涼飲料水のほうでした。
粉末を湯で溶く食品は1食の重さがそろわないので、単位をどちらにするかで印象が変わります。カップスープ6商品の食塩を1食と100gの両方で出した記事では、その2つで順位が入れ替わりました。
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