【1番目は6商品ともにんにく】にんにくチューブは体に悪い?食塩はしょうがの20倍あった

台所のまな板に刻んだ薬味を入れたガラスの器と鉄のフライパン 体に悪い?食品査定
ラベルさんラベルさん
にんにくチューブって「中身はにんにくじゃない」って言われるよね。……本当に、何番目に書いてあると思う?
うーめんうーめん
3番目あたりだと思ってた。実際はちがった。6商品の原材料名をメーカー公式で当たったら、全部1番目がにんにくだった。

先に結論です。今回見た6商品は、どれも原材料名の1番目がにんにくでした。うわさになりやすい保存料も、1つも書かれていません。かわりに全商品にあったのが食塩です。10gあたり0.6gから0.7g。同じシリーズのしょうがチューブの20倍でした

この記事では、6商品の原材料名を添加物の数で一覧にして、順位の根拠まで全部出します。数字はすべて2026年8月26日に各社公式サイトで確認したものです。

「にんにくチューブは体に悪い」の話は、保存料から始まっている

まな板の上に置かれた白いチューブと、皮つきのにんにく

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この言われ方が広まった理由は、はっきりしています。常温の売り場に置いてあるのに、開封前で13ヶ月もつからです(エスビー食品の公表値)。生のにんにくはすぐ芽が出るのに、チューブは出ない。だから何か入れているのだろう、という順で話が進みます。

実際、うわさのなかでは防腐剤や保存料の名前が出てきます。ところが今回6商品の原材料名を当たったところ、保存料は1つも書かれていませんでした

読み方は決まっています。東京都保健医療局は、食品添加物は原材料と区別して表示することになっていて、原材料名欄でスラッシュ(/)の後ろにまとめて書く方法があると説明しています。スラッシュの前が食品、後ろが添加物です。並べて見たほうが早いので、一覧にします。

6商品の原材料名を、添加物の数で一覧にした

チューブ入りのおろしにんにくが6本、白い台に立てて置かれている

並べ方は2つだけです。味は判断に入れていません。

  • 原材料名のスラッシュ(/)より後ろに書かれた添加物が、いくつあるかを見る(添加物の欄が別に用意されている商品は、その欄の中身を見る)
  • 同じ数のときは、内容量の多いほうを上に置く
順位商品添加物の数原材料名の1番目と2番目10gあたり熱量10gあたり食塩
1ハウス食品 おろし生にんにく 175g8個にんにく/食塩公式に記載なし公式に記載なし
2ハウス食品 おろし生にんにく 43g8個にんにく/食塩公式に記載なし公式に記載なし
3トップバリュ おろしにんにく 175g6個にんにく加工品/食塩12kcal0.6g
4エスビー食品 おろし生にんにく 43g5個にんにく/にんにく加工品14kcal0.7g
5エスビー食品 本生生にんにく 43g4個にんにく/にんにく加工品11kcal0.6g
6東京フード おろしにんにく 40g0個にんにく/水飴1gあたり2kcal公式に記載なし

先に断っておきます。この順位は表示されている添加物の数が多い順であって、体に悪い順ではありません。1位と2位は同じ8個で、内容量の多いほうを上に置きました。

1番目はどれもにんにくだった

いちばん大きい発見は、順位の中ではなく列のほうにありました。6商品とも、原材料名の1番目がにんにく系です。食品表示のルールでは、原材料は重量の多い順に書きます。つまりどの商品も、いちばん多いのはにんにくでした。

産地の書き方は分かれます。エスビー食品のおろし生にんにくは「にんにく(中国)」。トップバリュのおろしにんにくは「にんにく加工品(にんにく(中国産))」。東京フードのおろしにんにくだけが「にんにく(青森県)」でした。

分かれたのは2番目から

差がつくのは2番目です。ハウス食品のおろし生にんにくとトップバリュは、2番目が食塩でした。エスビー食品の2商品は2番目もにんにく加工品で、食塩は3番目です。

添加物ゼロだった東京フードは、2番目が水飴でした。添加物を抜いたぶん、糖のほうが前に来ています。原材料は「にんにく(青森県)、水飴、食塩(天塩)、食物繊維(大豆)、発酵酸味液(さつまいも発酵液)」の5つで終わりです。

ハウス食品の175gには、3番目に砂糖も書かれていました。1本175gのうち、にんにく以外がどれだけ入っているかは、2番目から先を読むとつかめます。

差がついていたのは添加物ではなく、10gあたりの食塩だった

チューブ薬味5種の10gあたり食塩相当量を横棒で比べた図

添加物の数は0個から8個までひらきました。ただし毎日の体に積み上がるのは、そこではありません。全商品に共通して入っていた食塩のほうです

生のにんにくは0g、チューブは0.6g

比べる相手を用意しました。文部科学省の食品成分データベースによれば、生のにんにく(りん茎)は100gあたり129kcalで、食塩相当量は0gです。10gに直すと約13kcal、食塩は0gになります。

いっぽうエスビー食品のおろし生にんにくは、10gあたり14kcalで食塩0.7g。熱量はほとんど同じで、食塩だけが足されています。トップバリュも12kcalで0.6gでした。チューブがにんにく以外でかさ増しされているというより、味と日持ちのために塩が入っている、という中身です。

同じチューブでも、しょうがは0.03gだった

もっとはっきりするのが、同じメーカーの他の薬味と突き合わせたときです。すべてエスビー食品の公表値で、10gあたりの数字です。

チューブ薬味熱量食塩相当量
本生和からし29kcal0.9g
たっぷりサイズ おろし生わさび25kcal0.7g
本生生にんにく11kcal0.6g
たっぷりサイズ おろし生しょうが5kcal0.1g
本生生しょうが5kcal0.03g

にんにくの0.6gに対し、本生生しょうがは0.03g。同じ形のチューブで、20倍の差があります

開封後の目安も、同じ向きに分かれていました。エスビー食品の開封後使用期間目安によれば、にんにく・わさび・からしは「3~4ヶ月」、しょうがは「1ヶ月」です。食塩が多いほうが長く、少ないほうが短くなっています。理由をメーカーは公表していませんが、表示と目安はきれいにそろいました。

この見方は、ほかの調味料でも同じでした。ねこぶだし6商品を突き合わせた記事でも差がついたのは添加物ではなく大さじ1杯の食塩でしたし、かんたん酢6商品の記事では食塩が1.8倍ひらいていました。

ただし「添加物が少ない=体にいい」ではない

台所のテーブルに置かれたチューブと、書き込み途中のメモ用紙

ここを一緒にすると、選び方をまちがえます。消費者庁は、食品添加物について安全性の評価を受けたうえで成分の規格や使用の基準を定め、その範囲で使用を認めていると説明しています。書かれている数が多いことは、そのまま食べる量の多さにはなりません。

実際、今回の6商品で添加物ゼロだったのは東京フードの商品ですが、2番目には水飴が入っています。公式サイトの栄養成分表示は1gあたり2kcalで、他社のように10gあたりでは出ていません。添加物を抜いた商品が、糖まで少ないとはかぎらないということです。

そもそも使う量が小さい調味料です。1回に5g使ったとしても、食塩0.6gの商品なら0.3gにおさまります。厚生労働省のe-ヘルスネットによれば、1日の目標量は18歳以上の男性で7.5g未満、女性で6.5g未満です。

問題になるのは、チューブそのものよりチューブを足す料理のほうだと考えられます。「無添加」という言葉が何を指すのかは無添加とは?にまとめてあります。

では、にんにくチューブをどう選ぶか

スーパーの調味料売り場でチューブを手に取る場面

答えは2段階です。まず売り場では、原材料名の2番目だけを見る。今回の6商品では、2番目が食塩の商品と、にんにく加工品や水飴の商品に分かれました。ここが分かれ目です。

そのうえで、栄養成分表示の食塩相当量を見ます。10gあたり0.6gか0.7gか。1本使い切るまでの差は小さくありませんが、それでも1回の使用量は数gです。

同じ形のチューブでも、わさびやからしは原材料名の並びが違いました。1番目がその薬味そのものではなかったのは、6商品のうちわさびの1つだけです。表示はチューブの薬味6商品を読んだ記事にあります。にんにくを足したたれのほうが気になるなら、黄金の味が甘口も中辛も辛口も大さじ1杯17gで食塩0.9gだった焼肉のタレ6商品の表示もどうぞ。

ただし弱点もあります。チューブを選び直しても、その日の夕食はまだ決まっていません。にんにくは味を足すものであって、おかずではないからです。

だから味の付いたおかずを毎日そろえたい人には、もう1つの選び方があります。添加物を使わないと決めて作られた惣菜を、届けてもらう方法です。

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よくある質問

にんにくチューブの表示について、よく聞かれることをまとめました。

Q
にんにくチューブに保存料は入っていますか?
A

今回の6商品では、保存料にあたる品目が原材料名に出てきませんでした。書かれていたのはソルビットやソルビトール、セルロース、酸味料、増粘剤、調味料(アミノ酸等)、香料などです。

Q
チューブの中身は本当ににんにくですか?
A

6商品とも、原材料名の1番目はにんにくかにんにく加工品でした。食品表示のルールでは重量の多い順に書くため、いちばん多いのはにんにくということになります。

Q
生のにんにくと栄養は変わりますか?
A

熱量はほとんど変わりません。食品成分データベースでは生のにんにくが100gあたり129kcalで食塩相当量0g、エスビー食品のおろし生にんにくは10gあたり14kcalで食塩0.7gでした。

Q
開封後はどのくらいもちますか?
A

エスビー食品は公式サイトで、にんにく・わさび・からしのチューブはキャップを閉じて3~4ヶ月、しょうがのチューブは1ヶ月を目安にと説明しています。保管場所は開封前が常温、開封後は冷蔵庫です。

まとめ:見るのはにんにくの位置ではなく、食塩の欄

夕方の台所に置かれたチューブと、使いかけのまな板

6商品を一覧にして出た答えは2つです。1番目はどれもにんにくで、保存料はどこにも書かれていませんでした。そして10gあたりの食塩は0.6gから0.7g。同じシリーズのしょうがチューブの20倍でした

明日やることは1つ。チューブを裏返して、原材料名の2番目を見る。そこが食塩なのか、にんにく加工品なのか。それだけで、同じ売り場のチューブの見え方が変わります。

そのうえで「味付けまで任せたいけれど添加物は減らしたい」なら、宅配に切り替える手があります。5社の原材料名を突き合わせた無添加のおかず宅配おすすめ5社と、料金と仕組みを当たったシェフの無添つくりおきの検証記事もどうぞ。

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