【原材料は2つ】無添加のだしはどこで買える?16商品の表示

木の卓に生成りの袋三つとガラスの片口 体に悪い?食品査定
ラベルさんラベルさん
無添加のだしって、そもそもどこに売ってるの。近所のスーパーで探しても、それらしいのが見つからないんだけど。
うーめんうーめん
売り場ごとに事情がちがう。粉末・だしパック・白だし・洋風の16商品について、メーカー公式の原材料名をそのまま書き写した

「無添加 だし」で検索すると、商品名はいくらでも出てきます。ところが原材料名まで載せているページは多くありません。そこで各メーカーの公式サイトから、16商品の表示を写し取りました。

結果を1行でいうと、売り場によって表示の形が変わります。粉末は添加物の欄が短く、だしパックには原材料が2つだけの商品もありました。表示の取得日は2026年8月29日です。

どこで買えるかは、3つの入手先で決まる

丸い木のテーブルに生成りの平たい袋が三つ

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16商品の公式サイトを回ると、入手先が3つに分かれました。

  • 一般の小売向け。公式サイトに希望小売価格が印刷されている商品です。味の素、シマヤ、ヤマキ、ヒガシマル醤油がここに入ります
  • 直営店と公式通販。茅乃舎はレストラン・店舗のページで全国の店舗名を公開しています。にんべんも店舗情報のページに日本橋本店とデパート売場を載せています
  • 通販が中心。七福醸造とオーサワジャパンは、公式の商品ページに通販の案内が付いています

価格の目安も公式に出ています。シマヤの無添加だし鰹とれたて加工(粉末)は84gで310円、無添加鰹だしの素は60gで360円です。ヒガシマルの京風割烹白だしは400mlで350円。いずれも税抜きの希望小売価格です。

つまり「無添加」と書かれた商品だけが特別な場所にある、という構図ではありません。同じ売り場に一緒に出ていることも、公式通販でしか品番が出てこないこともあります。

そのうえで、中身がどう違うのかを、形ごとにたどります。

粉末と顆粒4商品では、添加物の欄が1行かゼロだった

丸い木の卓にガラスの片口が空のまま置かれる

まず粉末と顆粒からです。食品添加物は、原材料名のスラッシュ(/)のうしろに印刷される決まりになっています。

商品スラッシュより後ろ原材料名の1番目1gあたりの食塩相当量
味の素 ほんだし調味料(アミノ酸等)食塩0.40g
シマヤ だしの素(粉末)調味料(アミノ酸等)ぶどう糖0.37g
シマヤ 無添加だし鰹とれたて加工(粉末)表示なしぶどう糖0.19g
シマヤ 無添加鰹だしの素表示なし酵母エキス0.06g

公式の表示単位は商品ごとにばらばらです。ほんだしはみそ汁1杯分の1g、シマヤのだしの素は1袋10g、無添加の2品は1.5gでした。表の数字は1gあたりに直しています。

スラッシュがあった2商品では、うしろに立っていたのが調味料(アミノ酸等)の1行だけでした。粉末のだしで名前が挙がりやすいのも、この表記です。中身が原材料名に印刷されない書き方については、調味料(アミノ酸等)が0件だった宅配弁当の記事にまとめています。

いっぽう無添加をうたう2品は、スラッシュのない表示でした。かわりに、たん白加水分解物や酵母エキスが原材料のほうに入ります。どちらも添加物ではなく食品として扱われる原料です。

食塩相当量にも差が出ました。ほんだしの0.40gと、無添加鰹だしの素の0.06g。1gあたりで6倍以上あります。原材料名の1番目が食塩か酵母エキスかの違いが、そのまま数字になっています。

4商品の出どころはこちらです。ほんだしシマヤ だしの素(粉末)無添加だし鰹とれたて加工(粉末)無添加鰹だしの素から取得しました。

だしパック8商品には、原材料が2つだけの商品があった

木の卓に生成りの平たい袋が二つ並んでいる

次はだしパックです。1袋あたりの食塩相当量が少ない順にします。

商品スラッシュより後ろ原材料の項目数1袋の重さ1袋の食塩相当量
にんべん 素材薫るだし かつお表示なし1項目(かつおぶし)10g0.1g
にんべん 素材薫るだし かつお・昆布表示なし2項目(かつおぶし、こんぶ)10g0.2g
ヤマキ だしパックかつお表示なし4項目8g0.2g
ヤマキ だしパック合わせ表示なし7項目8g0.2g
特選 茅乃舎極みだし表示なし4項目8g0.46g
茅乃舎だし表示なし6項目8g1.06g
にんべん 薫る味だし かつおと昆布表示なし5項目8g1.1g
ヤマキ 鰹節屋の割烹だしパック調味料(アミノ酸等)4項目9g2.5g
だしパック8商品の1袋あたり食塩相当量の図。最少0.1gから最多2.5gまで

項目数は、角かっこでまとめられた風味原料を1項目として扱っています。

目を引くのは1行目と2行目です。にんべんの素材薫るだし かつお・昆布の原材料名は「かつおぶし(国内製造)、こんぶ」。素材が2つで終わっています。かつおのみの商品なら1つです。

ただし、だしパックなら素材だけ、とはいきませんヤマキのだしパックかつおには、酵母エキスとかつおぶしエキスが入ります。茅乃舎だしには、でん粉分解物や粉末しょうゆが入ります。

それでも共通点が1つありました。8商品のうちスラッシュがあったのは、鰹節屋の割烹だしパックだけです。調味顆粒で味をつけている商品で、1袋の食塩相当量も2.5gと最も多い値でした。

味つきかどうかで、1袋の塩が25倍動く

図をもう一度ご覧ください。最少の0.1gと最多の2.5gで、25倍の開きがあります。

分かれ目は、しょうゆや食塩が原材料に入っているかどうかでした。素材だけの商品は0.1gから0.2g。にんべんの薫る味だしのように砂糖としょうゆと食塩が加わると、1.1gまで上がります。

味つきは、袋のまま煮出して具を入れれば1品になる作りです。素材だけの商品は、みそや塩を自分で足す前提になります。どちらが良いかではなく、あとから足す分をどこで数えるかの違いです。

残りの出どころも公式ページです。鰹節屋の割烹だしパック特選 茅乃舎極みだしから取得しました。

白だしとコンソメでも、同じ形の差が出た

木の卓に置かれた土色のふたと木の取っ手

和風の粉末だけでは片手落ちです。白だしと洋風のスープの素も確認しました。

商品スラッシュより後ろ公式の表示単位食塩相当量
ヒガシマル 京風割烹白だし液体調味料(アミノ酸等)、アルコール公式に記載なし公式に記載なし
七福醸造 有機白だし液体表示なし100ml12.4g
味の素KKコンソメ<固形タイプ>固形調味料(アミノ酸等)、加工デンプン、酸味料1個(5.3g)2.4g
オーサワの野菜ブイヨン顆粒表示なし1袋(5g)2.4g

ヒガシマルの京風割烹白だしは、原材料名がとても長い商品です。ふしだけで7種類あります。うしろに印刷されていたのは、調味料(アミノ酸等)とアルコールの2つです。栄養成分は公式ページに載っていないので、そのまま「記載なし」としています。

いっぽう七福醸造の有機白だしには、スラッシュがありません。有機しろしょうゆを土台に、かつおかれぶし削りや乾しいたけでだしをとった商品です。100mlあたりの食塩相当量は12.4gでした。

洋風の2つを見ると、話がもっとはっきりします。味の素KKコンソメ<固形タイプ>は添加物が3品目。オーサワの野菜ブイヨンは表示なしです。

ところが1回分の食塩相当量は、どちらも2.4gでした。固形1個が5.3g、ブイヨン1袋が5g。ほぼ同じ重さで、塩の量も同じです。

中華の調味料でも似た結果が出ています。100gあたりの数字を出した香味ペーストと中華6商品の記事をご覧ください。うま味調味料無添加をうたう商品の食塩相当量は40.0gで、上から3番目でした。

添加物の表示がない=塩が少ない、ではない

木の卓に薄い袋とふくらんだ袋が並んでいる

16商品の表示からは、思い込みが2つ外れます。

1つめ。スラッシュがない商品どうしでも、塩の量は同じになりません。だしパックでは、素材薫るだしの0.1gと薫る味だしの1.1gがどちらも表示なしでした。11倍の差です。

2つめ。「無添加」という言葉に、法律の定義はありません。消費者庁は食品表示法のページで、食品添加物の不使用表示に関するガイドラインを公開しています。対象を書かない表示は誤認のおそれがあると整理されました。

茅乃舎も、この流れを公式サイトで説明しています。「化学調味料」という文言が使えなくなったためパッケージを見直したが、原材料は変えていない、という内容です。表の言葉が消えても、裏の原材料名は動いていません

となると、目を向ける先はパッケージの表ではなく裏です。この読み方は無添加とは?売り場での見分け方で解説しています。

じゃあ、どこで買って、どれを選ぶか

ガラスの片口に生成りの巾着袋が入っている

16商品の表示から、3つに絞ります。

1つめ。素材だけがほしいなら、だしパックの通販か専門店。原材料が1つか2つで終わる商品は、今回はにんべんの素材薫るだしだけでした。公式ネットショップとデパート売場に案内があります。

2つめ。スーパーで済ませたいなら、粉末の無添加タイプ。シマヤの無添加鰹だしの素は1gあたり0.06gで、16商品のなかで塩がいちばん少ない値でした。60gで360円という希望小売価格も公式に出ています。同じ買い物のついでに他の売り場も見るなら、だし以外の7つの売り場の結果が地図になります。

3つめ。洋風は、言葉より1回分の重さ。コンソメ固形1個とオーサワの野菜ブイヨン1袋は、どちらも食塩相当量2.4gでした。添加物の表示の有無では、この数字は動きません。

そのうえで、だしより先におかずを入れ替えたいという日もあると思います。添加物を使わない方針で作られた惣菜が、自宅まで届くサービスもあります。

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よくある質問

Q
原材料がかつお節と昆布だけのだしはどこで買えますか?
A

今回の16商品では、にんべんの素材薫るだし かつお・昆布が該当しました。原材料名は「かつおぶし(国内製造)、こんぶ」の2つです。にんべんは公式サイトの店舗情報で、日本橋本店とデパート売場、公式ネットショップを案内しています。

Q
スーパーで買う粉末のだしで、添加物の表示がない商品はありますか?
A

2商品ありました。シマヤの無添加だし鰹とれたて加工(粉末)と無添加鰹だしの素は、原材料名にスラッシュが入りません。公式サイトには希望小売価格として84gで310円、60gで360円と載っています。いずれも税抜きです。

Q
茅乃舎だしに添加物は入っていますか?
A

公式の商品ページの原材料名にスラッシュはなく、添加物の表示もありません。ただし素材だけではなく、でん粉分解物、酵母エキス、食塩、粉末しょうゆ、発酵調味料が入ります。1袋8gあたりの食塩相当量は1.06gです。

Q
無添加のコンソメなら塩分も少ないですか?
A

今回の2商品では同じでした。味の素KKコンソメ<固形タイプ>は固形1個5.3gあたり2.4g、オーサワの野菜ブイヨンは1袋5gあたり2.4gです。添加物の表示は3品目とゼロで分かれましたが、食塩相当量は同じ値でした。

まとめ:買う場所より、原材料名が何行で終わるか

丸い木の卓に生成りの袋がひとつ置かれる

16商品の表示から出た答えは2つあります。粉末のだしでスラッシュのうしろに立っていたのは、調味料(アミノ酸等)の1行だけでした。だしパックに移ると、その1行も8商品のうち1商品にしか登場しません。

そして原材料が2つで終わる商品は、実際に売られています。にんべんの素材薫るだし かつお・昆布で、1袋10gあたりの食塩相当量は0.2gでした。ただし味つきの商品は1.1g、味つきのだしパックでは2.5gまで上がります。

明日やることは1つ。いま家にあるだしの袋を裏返して、原材料名が何行で終わっているかを確認する。スラッシュがあるか、素材の名前だけで終わっているか。それだけで、次に買うものが決まります。

同じ読み方は、ほかの調味料でも使えます。粉末の食塩を1gあたりで出したほんだしと だし6商品の記事と、濃縮タイプを大さじ1杯で出したねこぶだしの記事もどうぞ。

台所に立つ余裕がない日は、宅配という手も残ります。無添加のおかず宅配おすすめ5社には、5社ぶんの原材料表示が1本にまとまっています。1社ぶんの料金と中身はシェフの無添つくりおきの記事へどうぞ。

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