ラベルさん添加物で宅食を選ぶとき、最初の壁は品目数ではありませんでした。そもそも原材料名が出てこない会社が、14社のうち5社あります。
先に結論です。宅配弁当と宅配惣菜14社のうち、注文する前に原材料名が読めるのは9社でした。公式サイトで読めるのが7社、別のサイトで読めるのが2社です。
残る5社は、届いてふたを取るまで品目名が出てきません。この記事では14社の公開状況と実数を1枚にまとめます。数字はすべて、当サイトが2026年8月に各社の公式サイトなどで取得したものです。あとから加えたGREEN SPOONとウェルネスダイニングは、2026年8月29日に確認しました。
「添加物が多い」の話は、表示が公開されている会社でしか始まらない

添加物の品目数でサービスを比べる話は、原材料名が公開されている会社でしか成り立ちません。
添加物は、原材料名のスラッシュ(/)より後ろに書かれます。その一行が出てこなければ、品目名も品目数も出しようがありません。
1社ずつ点検した結果、やり方は3通りに割れました。
- 公式サイトのメニューページや商品ページに原材料名が出ている……7社
- 公式サイトには無いが、別の公式サイトなら出てくる……2社
- 注文前にはどこにも出てこない……5社
ここで先に断っておきます。5社が表示を省いているわけではありません。届いた容器には、法律どおりの一括表示が貼られています。
省かれているのは表示ではなく、買う前に読む機会のほうです。だから「A社は多い、B社は少ない」という言い方は、上の9社の中でしか使えません。
14社の公開状況を1枚にまとめた

14社を「注文前に読めるか」で仕分けると、9社と5社になります。
判定の条件は1つだけです。加入も注文もしていない人が、その画面で原材料名を表示できるかどうか。味と価格は入れていません。
| 会社 | 注文前に読めるか | どこで読めるか | 添加物の実数 |
|---|---|---|---|
| シェフの無添つくりおき | 読める | 申し込みの注文内容確認ページ | 使用を公表しているのは2つ(にがり・水酸化カルシウム) |
| ナッシュ | 読める | 公式のメニュー一覧 | 人気6メニューで8個から17個(合計80個) |
| デリピックス | 読める | 公式のメニュー一覧 | 人気10メニューで3個から15個(合計91個) |
| 三ツ星ファーム | 読める | 公式のメニュー一覧 | 人気10メニューで5個から10個(合計84個) |
| わんまいる | 読める | 公式の商品ページ | 10食30袋で1食2個から14個(合計69個) |
| 食宅便 | 読める | 公式コースページの原材料ボタン | おまかせコース10メニューで6個から12個(合計82個) |
| GREEN SPOON | 読める | 公式のメインディッシュ一覧 | 人気10品で1個から5個(合計30個) |
| コープデリ | 公式には無い | 日本生協連のコープ商品情報検索 | CO・OP商品10品で0個から8個(合計42個) |
| 生活クラブ | 公式には無い | 注文サイトeくらぶの消費材ページ | 惣菜・おかず85品で0個から3個(合計41個) |
| ワタミの宅食ダイレクト | 読めない | 届いた容器の一括表示 | 非公開(食塩相当量は1.4gから2.8g) |
| ヨシケイ | 読めない | 届いた容器の一括表示 | 非公開(36食で表示0件) |
| まごころケア食 | 読めない | 届いた容器の一括表示 | 非公開(公式61ページで0件) |
| パルシステム | 読めない | 加入後の注文サイト | 商品ごとは非公開(会社全体で315物質が不使用) |
| ウェルネスダイニング | 読めない | 届いた容器の一括表示 | 非公開(商品ページ29件で表示0件) |

この表は公開状況の仕分けであって、体に悪い順ではありません。実数が出た9社の幅は、生活クラブの0個からナッシュの17個まで。ただし対象の数え方が社ごとに違うので、そのまま順位にはできません。
保存料の表記があったのは3社です。ナッシュ、デリピックス、三ツ星ファームが、それぞれ1メニューでした。わんまいるの30袋、食宅便のおまかせコース10メニュー、GREEN SPOONの51品、コープデリの10品、生活クラブの85品は0件です。
公式サイトで読める7社は、実数がここまで出ている

この7社は、加入も注文もせずに原材料名を表示できます。
各社がメニューページや商品ページに、届く容器と同じ表示を載せているからです。だから実数が出ます。中身を出どころとあわせて示します。
- シェフの無添つくりおき/申し込みの注文内容確認ページで、メニュー名・原材料・アレルギー・添加物が表示されます。公式のよくある質問には、使用している添加物が2つ挙がっています。塩化マグネシウム(にがり)と水酸化カルシウムです。保存料と化学調味料は不使用(公式表記)。原材料の約82%が国産です。料金と仕組みの検証記事にまとめました
- ナッシュ/公式のメニュー一覧で全メニューの原材料名が出ます。人気6メニューは8個から17個で合計80個。保存料の表記は1メニューだけでした。ナッシュの検証記事に全順位があります
- デリピックス/公式のメニュー一覧に原材料名と1食の内容量まで出ます。人気10メニューは3個から15個で合計91個。保存料の表記は1メニューだけです。デリピックスの検証記事もどうぞ
- 三ツ星ファーム/公式のメニュー一覧から各メニューの原材料が出ます。人気10メニューは5個から10個で合計84個。保存料の表記は1メニューだけでした。三ツ星ファームの検証記事に内訳があります
- わんまいる/公式の商品ページに、その週の15袋すべての原材料名が出ます。健幸ディナーは1食3袋。10食30袋で1食2個から14個、合計69個でした。保存料と香料は30袋とも表記なしです
- 食宅便/公式のコースページで「アレルギー・原材料を確認する」を押すと全文が出ます。おまかせコース10メニューは6個から12個で合計82個。保存料も甘味料も0個でした
- GREEN SPOON/公式のメインディッシュ一覧から各商品ページを開くと原材料名が出ます。人気10品は1個から5個で合計30個。公式の食品づくりの約束で使わないと決めた5分類56品目は、51品とも表記なしでした
7社の中で目を引くのは、わんまいると食宅便です。どちらも保存料の表記が1件もありませんでした。ただし食宅便は、塩分&カロリーケアのコースには保存料の表記が出てきます。
シェフの無添つくりおきだけは、実数の形が違います。品目数ではなく、使うと決めた2つを名前で公表する書き方です。
公式サイトには無いが、別のサイトなら読める2社

コープデリと生活クラブは、公式の商品ページに原材料名がありません。それでも実数は出せます。
どちらも生協で、商品情報を別の公式サイトに置いているからです。加入していなくても表示できます。
コープデリは、日本生協連のコープ商品情報検索です。原材料名も添加物の用途別の内訳も産地も出ます。
対象にしたCO・OP商品の冷凍おかず・ミールキット10品は、0個から8個で合計42個。保存料の表記は10品とも0件でした。
ただし壁が1つあります。コープデリ公式の人気の冷凍食品に載る調理済みのおかず13品のうち、商品名と内容量まで一致したのは2品だけでした。
残る11品はコープデリ限定で、検索しても出てきません。人気商品ほど、注文前には出ないということです。
生活クラブは、注文サイト「eくらぶ」の消費材ページが、ログインなしで表示されます。注文だけが組合員に限られる形です。
惣菜・おかず85品は0個から3個で合計41個。最多のグラタンでも3個でした。
- 85品のうち55品は、原材料名にスラッシュそのものがありません
- 保存料・発色剤・甘味料・リン酸塩は、85品とも0件
- 調味料(アミノ酸等)も85品とも0件
公式の食品添加物の削減のページにも数字があります。天然香料と一般飲食物添加物を除く803品目のうち、使用を許容しているのは93品目です。
85品の表示は、その公表内容と食い違いませんでした。とはいえ無添加ではありません。41個は、たしかに書かれていた数です。
2社に共通するのは、置いてある場所が違うだけという点です。
注文前には読めない5社が、かわりに答えていること

5社は、注文前に原材料名が出てきません。かわりに、別の数字が公開されています。
表示は届いた容器で確認してほしい、というのが各社の案内だからです。方針や上限までは読めます。
ワタミの宅食ダイレクトは、公式の販売4か所のどこにも原材料名がありませんでした。公式サイト、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングです。
公式のよくある質問には「パッケージの一括表示よりご確認ください」とあります。公開されているのは食塩相当量で、人気10メニューは1.4gから2.8gです。
ヨシケイは、冷凍弁当シンプルミールの注文メニュー36食ぶんで、原材料名の表示が0件でした。
公式の安心・安全のページには、独自の食品添加物基準「Yリスト」という名前だけが出ています。何品目が対象なのかは非公開。使える数字は食塩相当量1.2gから2.2gと、36食すべてに小麦という事実です。
まごころケア食は、公式サイトの61ページを通しても、添加物という言葉が0件でした。
商品ページにあるのは「原材料情報やアレルギー表示は商品パッケージをご覧ください」の一文です。公開されているのはコースごとの上限で、食塩相当量は2.0g以下と2.5g以下の2本立てでした。
パルシステムは、冷凍食品46品とお料理セット9品、合わせて55品の商品ページで、原材料名も栄養成分も0件でした。
そのかわり、会社全体の数字を毎年公表しています。品質保証レポート2025によれば、日本で認められた1,521物質のうち使用可は1,206物質。差し引き315物質が不使用で、割合は20.7%です。
ウェルネスダイニングは、原材料名の欄がある商品ページ29件のうち、品目名が入っていたページが0件でした。公式サイト10件、楽天市場13件、Amazon6件の合計です。
公式のよくあるご質問にある添加物の説明は2行だけです。最小限の日持ち向上剤を使うことと、ハムやベーコンなどの加工品に由来する添加物が含まれる場合があること。食塩相当量はコース平均で1.8gから2.3gでした。
5社に共通するのは、方針や上限は読めるのに、容器の裏だけが届くまで分からないという形です。
読めないことは違反ではない。では、どこで決めるか

注文前に読めない5社も、届いた容器には法律どおりの表示が貼られています。
包装された加工食品には、原材料名と添加物の表示が義務づけられているからです。いっぽうで、通販の商品ページに同じ内容を載せることまでは求められていません。
「無添加」という言葉にも決まりがあります。消費者庁は食品添加物の不使用表示に関するガイドラインで10の類型を示しています。意味は無添加とは?にまとめました。
だから、責める話ではありません。分かれたのは買う前に選べるかどうかの1点です。
そのうえで、決め方は2つに割れます。品目名まで先に知りたいなら9社の中から。栄養の数字と価格で足りるなら、14社すべてが候補です。
ここで1つ。公開されているからといって、品目数が少ないとはかぎりません。逆も同じです。
実数が最少だったのは、公式サイトに原材料名が無い生活クラブの0個から3個でした。85品のうち55品はスラッシュそのものがありません。
実数が最多だったのは、全メニューを公開しているナッシュの17個です。ただしその回は、6メニューの中でカロリーも脂質も最少の266kcal・16.6gでした。
品目数が多いことは、食べる量の多さにはなりません。日本で認められている添加物には使用量の上限があります。毎日の体に積み上がるのは食塩と脂質のほうで、この2つは品目数の順位とそろいません。
- デリピックスは、添加物3個で最少のメニューが食塩相当量3.7gで最多でした
- 生活クラブは、食塩相当量が100gあたり5.35gで最多の消費材が添加物0個でした
厚生労働省のe-ヘルスネットによれば、食塩相当量の1日の目標量は18歳以上の男性で7.5g未満、女性で6.5g未満です。
落とし穴がもう1つあります。パルシステムは、自社商品の添加物名を原則そのままの物質名で表示すると公表しています。「乳化剤」のようにまとめて書ける用途でも、細かく出す会社ほど品目数は増えます。
つまり、順位表は入口にすぎません。先に決めるのは、自分が何を避けたいかのほうです。
- 保存料を避けたい……わんまいる、食宅便のおまかせコース、GREEN SPOON、コープデリ、生活クラブは今回0件でした
- 調味料(アミノ酸等)まで避けたい……冷凍の弁当ではほぼ全メニューに出ます。GREEN SPOONは51品中34品、生活クラブの85品は0件でした
- 食塩を抑えたい……品目数ではなく、1食の食塩相当量で選びます
他社と横に置いて考えたいときの入口は3つです。無添加のおかず宅配おすすめ5社、ツクリオの22商品の記事、2社を7項目でまとめた比較記事です。
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よくある質問
- Q宅配弁当や宅配惣菜で、注文前に原材料名が読めるのは何社ですか?
- A
今回の14社では9社でした。公式サイトで読めるのが7社、別の公式サイトで読めるのが2社です。残る5社は、届いた容器の一括表示で確認することになります。
- Q原材料名を公開していない会社は、法律に違反していますか?
- A
違反ではありません。包装された加工食品には表示が義務づけられていて、届いた容器には貼られています。通販の商品ページに同じ内容を載せることまでは求められていません。
- Q添加物の実数がいちばん少なかったのはどこですか?
- A
実数が出た9社では、生活クラブの惣菜・おかず85品が0個から3個で最少でした。85品のうち55品は、原材料名にスラッシュそのものがありません。ただし食塩相当量が最多だった消費材は、添加物0個です。
- Q保存料の表記が1件も無かったのはどこですか?
- A
わんまいるの30袋、食宅便のおまかせコース10メニュー、GREEN SPOONの51品、コープデリの10品、生活クラブの85品です。ナッシュ、デリピックス、三ツ星ファームは、それぞれ1メニューに表記がありました。
まとめ:注文前に原材料名が読めるのは、14社のうち9社だった

14社を1本にまとめて出た答えは3つです。
- 注文する前に原材料名が読めるのは9社。公式サイトで7社、別の公式サイトで2社
- 読めないのは5社。ワタミの宅食ダイレクト、ヨシケイ、まごころケア食、パルシステム、ウェルネスダイニング
- 公開されていた実数は、生活クラブの0個からナッシュの17個まで
読めない5社が悪い、という話ではありません。届いた容器には、法律どおりの表示が貼られています。分かれたのは1点だけです。買う前に選べるかどうか。
明日やることは1つ。気になる会社の商品ページで、原材料名の欄があるかどうかだけを見ます。欄があれば、スラッシュより後ろの品目数と、1食の食塩相当量をひかえる。それだけで数字で決められます。
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