ラベルさん先に結論です。デリピックスの人気10メニューで、原材料名のスラッシュ(/)より後ろに書かれていた添加物は、3品目から15品目でした。10メニューを合計すると91品目。保存料が書かれていたのは、10メニューのうち1つだけです。
そしてもうひとつ。品目数がいちばん少なかったメニューが、食塩相当量では10メニュー中いちばん多いという結果になりました。この記事では人気10メニューを品目数で並べ、そう並べた理由まで書きます。数字はすべて2026年8月23日にDELIPICKS公式サイトのメニューランキングで確認したものです。
「添加物が多い」と言われるのに、何品目なのかが出てこない

「デリピックス 添加物」で調べると、記事はいくらでも出てきます。ところが読み進めても、結局いくつだったのかが書かれていないことがほとんどです。多いか少ないかは、実際の数を数えてはじめて言えます。
理由はもうひとつ。デリピックスの弁当は、1食の中にメインのおかずが1つと、小さなおかずが3つ入っています。原材料名が長くなった理由が「おかずが4つだから」なのか「添加物だから」なのかは、原材料名を開かないと分かりません。
確かめる材料はそろっています。デリピックスは公式サイトのメニュー一覧で、メニューごとの原材料名と栄養成分、1食の内容量(g)まで公開しています。
いっぽうで、公式サイトに「使用しない添加物リスト」のような約束のページは見当たりませんでした。カロリーや食塩相当量の上限も掲げていません。方針の文章を読んでも答えは出ないので、原材料名を開いて数えるしかありません。
あとは開いて、並べるだけです。
人気10メニューを添加物の品目数で並べた

並べ方は2つだけです。味は判断に入れていません。
- メニューごとの原材料名で、スラッシュ(/)の後ろに何品目が書かれているか。かっこの中の細目は1つとして扱います。末尾の「(一部に◯◯を含む)」はアレルギー表示なので除いています
- 同じ品目数のときは、1食あたりの食塩相当量が多いほうを上位に置く
取り上げたのは、公式サイトの人気ランキングに載っている10メニューです。栄養成分は公式表示のまま1食あたりでそろえました。
| 順位 | メニュー | 添加物の品目数 | カロリー | 脂質 | 食塩相当量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 米油で揚げたチキン南蛮 | 15品目 | 493kcal | 29.5g | 2.5g |
| 2 | 濃厚シーフードグラタン | 12品目 | 355kcal | 18.9g | 2.2g |
| 3 | 山椒香る とろウマ麻婆茄子 | 11品目 | 294kcal | 20.6g | 2.6g |
| 4 | 赤魚のオーブン焼き 白ワインソース | 11品目 | 320kcal | 21.9g | 2.4g |
| 5 | じっくり煮込んだビーフシチュー | 10品目 | 458kcal | 35.3g | 3.0g |
| 6 | ハンバーグ 自家製赤ワインソース | 9品目 | 342kcal | 20.7g | 2.4g |
| 7 | 魚介の本格ホワイトカレー | 8品目 | 283kcal | 18.6g | 2.7g |
| 8 | ハンバーグ 飴色玉ねぎのシャリアピンソース | 8品目 | 311kcal | 18.9g | 2.2g |
| 9 | 鶏と旬野菜のグリーンカレー | 4品目 | 417kcal | 30.4g | 2.8g |
| 10 | 味わいほっこり 牛肉とごぼうの時雨煮 | 3品目 | 490kcal | 33.7g | 3.7g |

ひとこと断っておきます。この並びは表示されている添加物の品目数が多い順であって、体に悪い順ではありません。
同数が2組ありました。3位と4位はどちらも11品目で、食塩2.6gの麻婆茄子を上に。7位と8位はどちらも8品目で、2.7gのホワイトカレーを上にしました。
10メニュー全部に書かれていたのは、2つだけだった

品目名を突き合わせると、10メニューすべてに共通していたのは調味料(アミノ酸等)とpH調整剤の2つでした。それ以外は、メニューによって出たり出なかったりします。
調味料とpH調整剤は、どのメニューにも入っている
調味料(アミノ酸等)はうま味を足すもの、pH調整剤は酸性度を一定にして品質を保つものです。次に多かったのが加工でん粉と糊料で、10メニュー中6メニューに書かれています。ソースは冷凍して解凍すると、水分が分かれやすいです。とろみを保つための添加物が、そこで使われています。
保存料が書かれていたのは1メニューだけ
10メニューのうち、保存料(ソルビン酸K)が書かれていたのは麻婆茄子の1つだけでした。残る9メニューには保存料の表記がありません。冷凍で流通するので、そもそも保存料に頼る必要が小さいという事情もあります。
着色料が入るのは、ソースに色があるメニュー
着色料の表記があったのは6メニューです。カラメル、クチナシ、ウコン、パプリカ色素と名前は違いますが、入っていたのはデミグラス系や黄色いタルタルなど、ソースの色が見た目を決めているメニューでした。時雨煮やグリーンカレーのように素材の色をそのまま生かしたメニューには、着色料の表記がありません。
品目数が少ない2メニューに共通していたもの
3品目の牛肉とごぼうの時雨煮と、4品目のグリーンカレーは、どちらもとろみを増粘剤(キサンタン)1つでまかなっていました。乳化剤も酸化防止剤も香料も入っていません。ソースを乳化させる工程がない料理は、書かれる品目が減るということです。
ただし、品目数が多い=体に悪い、ではない
添加物の品目数と体への影響を同じものとして考えると、選び方をまちがえます。日本で使用が認められている添加物には使用量の上限があり、品目が多くても、食べる量が多いとはかぎりません。
毎日の食事で気にしたいのは、むしろ食塩と脂質のほうです。そしてここで、順位が入れ替わります。
添加物が3品目で最少だった牛肉とごぼうの時雨煮は、食塩相当量3.7gで10メニュー中いちばん多く、脂質も33.7gで2番目でした。4品目で9位のグリーンカレーも、食塩2.8g・脂質30.4gでどちらも3番目です。反対に、15品目で1位のチキン南蛮は食塩2.5g。品目数の順位と、食塩や脂質の順位はまったくそろいませんでした。
醤油と砂糖で水分がなくなるまで煮る和食の作り方は、味を染み込ませるぶん食塩が上がります。かわりに、乳化させたり色をつけたりする品目は要りません。添加物が少ないことと、食塩が少ないことは別の話です。
厚生労働省のe-ヘルスネットによれば、食塩相当量の1日の目標量は18歳以上の男性で7.5g未満、女性で6.5g未満と示されています。3.7gなら1食で1日の半分前後です。
デリピックスは1食の内容量も公開しているので、100gあたりにも直せます。時雨煮は186gで3.7gなので約2.0g、シーフードグラタンは222gで2.2gなので約1.0g。重さでそろえると2倍ひらいていました。
つまり、添加物の品目数を見ると、どこまで手を加えてあるかが分かります。食塩と脂質を見ると、毎日どれだけ塩と油をとることになるかが分かります。分かることが違うので、順位もそろいません。だから2つとも見ます。
この見方は、デリピックスにかぎった話ではありません。同じ冷凍弁当のナッシュの添加物を人気6メニューで確認した記事でも、冷凍食品6商品を原材料名で比べた記事でも、同じ結果になりました。冷凍弁当の「無添加」がどこまでを指すのかは無添加とは?で説明しています。
では、添加物を減らしたい人はどこを見ればいいのか
デリピックスが強いのは、フレンチシェフが監修した料理を、おかず4品ぶんまとめて冷凍庫に置いておけるところです。メニューは100種以上あって毎月増えますし、1食の内容量まで公開しているサービスは宅食の中でも少数です。冷凍弁当としての中身は、決して雑ではありません。
いっぽうで、添加物の品目を減らしたい人にとっては、デリピックスはその目的で作られた弁当ではありません。3品目のメニューを選んでも、調味料(アミノ酸等)とpH調整剤は入っています。向いている使い道が違う、ということです。
そしてここが大事なところです。添加物の品目を減らしたいなら、冷凍弁当の中でいちばん少ないものを探すのは、いったんやめたほうが早いと思います。冷凍して家庭の電子レンジで戻す以上、ソースの分離やでん粉の劣化を止める品目がどうしても要るからです。加工でん粉、糊料、乳化剤、pH調整剤が並ぶ理由は、そこにあります。
だから、比べる相手を冷凍弁当だけに決めないほうがいい。味付けまで済んだおかずを、冷蔵で届ける作り置きの宅配という選び方もあります。冷凍して温め直す必要がないぶん、使う添加物も別です。同じ「宅食」でも、比べ方が変わります。
そちらと見比べたいなら、5社を並べた無添加のおかず宅配おすすめ5社、22商品の表示を確かめたツクリオの添加物の記事、2社を比べたシェフの無添つくりおきとツクリオの比較が参考になります。
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よくある質問
- Qデリピックスは無添加ですか?
- A
無添加ではありません。今回の人気10メニューには、3品目から15品目の添加物が原材料名に書かれていました。公式サイトに「使用しない添加物リスト」のような表示は見当たりません。
- Qデリピックスに保存料は入っていますか?
- A
人気10メニューのうち、保存料(ソルビン酸K)が書かれていたのは麻婆茄子の1つだけでした。残る9メニューには保存料の表記がありません。
- Q添加物がいちばん少ないメニューはどれですか?
- A
今回の10メニューでは、牛肉とごぼうの時雨煮が3品目で最少でした。調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、増粘剤(キサンタン)の3品目です。ただしこのメニューは食塩相当量3.7gで、10メニュー中いちばん多くなっています。
- Qデリピックスの原材料はどこで確認できますか?
- A
公式サイトのメニュー一覧から気になるメニューを開くと、原材料名と栄養成分、1食の内容量が載っています。スラッシュ(/)より後ろに何品目書いてあるかを数えてみてください。そこが添加物です。
まとめ:デリピックスの添加物は、3品目から15品目だった

人気10メニューを並べて出た答えは3つです。デリピックスの添加物は1食あたり3品目から15品目で、合計91品目。保存料が書かれていたのは1メニューだけ。そして品目数が最少のメニューが、食塩相当量では最多でした。完全な無添加ではありませんが、名前だけで決めつけられる数でもありません。
明日やることは1つ。気になるメニューのページを開いて、原材料名のスラッシュより後ろと、食塩相当量だけを見る。そこに出た個数が分かれば、うわさに引っぱられずに注文できます。
「味付けは任せたいけれど、添加物の品目は減らしたい」なら、冷凍弁当以外に目を向ける手もあります。料金と仕組みを確かめたシェフの無添つくりおきの検証記事もどうぞ。
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