ラベルさん先に結論です。着色料が入っていた7商品のうち、原材料名に「着色料」という言葉が印字されていたのは1商品だけでした。残りの6商品は「カラメル色素」「パプリカ色素」「青色1号」のように、色の名前だけが単独で並んでいます。
これは書き忘れではありません。食品表示基準に、物質名のなかに「色」の字が入っていれば用途名を省いてよい、という一文があるからです。「着色料」の4文字を目印に袋の裏を探すと、入っているものを見落とします。数字はすべて2026年9月4日に各メーカーの公式サイトで確認しました。
「駄菓子は着色料まみれ」と言われる出どころは、袋の表の色

心配の出どころは、たいてい袋の表です。赤と黄色と青が一度に目に入ると、中身も同じだけ色をつけていそうに見えます。
ところが表の色は、印刷インクの話です。中身に何を使ったかが書いてあるのは、裏の原材料名だけになります。
もう1つ、駄菓子は1個が小さくて安いぶん、ひとまとめに語られやすいという事情もあります。ラムネ、せんべい、パイ、スティック状のポテト。作っている会社も工程もばらばらなのに、「駄菓子」の3文字で1つにまとめて扱われます。
そこで今回は、色の話に絞りました。原材料名から着色料にあたる表示だけを抜き出して、8つの銘柄・13商品ぶんを1枚に並べます。味や脂質は今回いっさい扱いません。
選んだのは、ラムネ、パイ、ポテトのスティック、きなこの菓子、ぽんせん、ミルクの棒、カップのめん、コーンの棒です。色のつけかたが違いそうなものを、わざとばらして選びました。
数字はすべてメーカーの公式ページで確認しました。卸や通販の商品ページにも原材料名は出ていますが、いつの表示なのかが分かりません。公式にないものは、ないと書くことにしました。
やり方は、袋ものの菓子を並べたときと同じです。袋のスナック6商品を100gにそろえた回では脂質でしたが、今回は色です。
8銘柄13商品の着色料を1枚に並べた

各社の公式ページで原材料名を開き、スラッシュより後ろの品目数と、そのなかの着色料を書き出します。添加物の多い順です。
| 商品 | 会社 | 添加物 | 原材料名に出ていた着色料 | 着色料の数 |
|---|---|---|---|---|
| ポテロング しお味 | 森永製菓 | 5品目 | なし | 0 |
| 東京拉麺 ペペロンチーノ | やおきん | 5品目 | なし | 0 |
| クッピーラムネ 5g | カクダイ製菓 | 5品目 | アナトー色素、ブドウ果汁色素 | 2 |
| うまい棒 めんたい味 | やおきん | 4品目 | パプリカ色素 | 1 |
| 源氏パイ | 三立製菓 | 2品目 | カロテン色素 | 1 |
| きなこねじり | 佐藤製菓 | 2品目 | 青色1号、黄色4号 | 2 |
| えびポンセン | 深澤製菓 | 2品目 | 着色料(黄5) | 1 |
| ねぎみそポン | 深澤製菓 | 2品目 | カラメル色素 | 1 |
| しょうゆぽんせん | 深澤製菓 | 2品目 | カラメル色素 | 1 |
| おしどりミルクケーキ ミルク | 日本製乳 | 1品目 | なし | 0 |
| 玄米ポンセン | 深澤製菓 | 0品目 | なし | 0 |
| 米せんべい | 深澤製菓 | 0品目 | なし | 0 |
| 無添加クッピーラムネピュア | カクダイ製菓 | 0品目 | なし | 0 |

いちばん多かったのは2つで、クッピーラムネときなこねじりの2商品でした。着色料の表示がなかったのは6商品です。
添加物の品目数のほうは0品目から5品目に収まりました。最多はポテロングと東京拉麺ペペロンチーノとクッピーラムネの5品目です。菓子として、とりたてて長い表示ではありません。
なお0品目というのは、原材料名のスラッシュより後ろに何も印字されていなかった、という意味です。加工助剤とキャリーオーバーの2つには書く義務がかからないので、使った添加物が本当にゼロだったという証明にはなりません。
色の名前がついた着色料、いわゆるタール色素が出たのは2商品でした。きなこねじりの青色1号と黄色4号、えびポンセンの黄5です。派手に見えるラムネやスティック状のポテトではなく、きなこ色と薄い茶色の2つに出ました。
残る5商品には、色の名前がつかない着色料が並びます。カラメル色素が2商品、パプリカ色素、カロテン色素、アナトー色素とブドウ果汁色素の組み合わせが1商品ずつでした。13商品ぶんの着色料は合計9つで、そのうち色の名前がついたものは3つです。
会社ごとの偏りも出ました。深澤製菓は5商品のうち2商品が0品目で、残る3商品も添加物は2品目ずつです。同じ会社でも、味をつけた商品にだけ着色料が並びました。
原材料名は、どれもメーカーの商品ページからの引き写しです。ポテロング、東京拉麺 ペペロンチーノ、うまい棒 めんたい味、クッピーラムネ、源氏パイ、きなこねじり、えびポンセン、おしどりミルクケーキから、2026年9月4日に写しました。
「着色料」と書いてある行だけ見ると、6商品を見落とす

ここが今回いちばん見落としやすいところです。着色料が入っていた7商品のうち、「着色料」の4文字が印字されていたのは、えびポンセンの1商品だけでした。
残る6商品はこう書かれています。アナトー色素、ブドウ果汁色素、パプリカ色素、カロテン色素、カラメル色素、青色1号、黄色4号。どれも用途の名前がついていません。
理由は決まりのほうにあります。食品表示基準(平成27年内閣府令第10号)の第3条には、添加物の表示について次の一文があります。
「添加物を含む旨の表示中「色」の文字を含む場合 着色料」の用途の表示を省略することができる、という定めです。原文は消費者庁が公開している内閣府令の本則で確認できます。
つまり「カラメル色素」は、名前のなかにすでに「色」が入っています。だから前に「着色料」とつけなくてよい。「青色1号」も「黄色4号」も、同じ理由で用途の名前が省けます。
逆に、えびポンセンの「黄5」には「色」の字がありません。だから省けず、「着色料(黄5)」と用途をつけて書くことになります。同じ黄色でも、書き方を決めるのは名前の字づらです。
実際の1行で見ると分かりやすくなります。きなこねじりの原材料名は「きなこ(大豆)、砂糖、水飴、青色1号、黄色4号」です。4つ目と5つ目が着色料ですが、そう名乗ってはいません。
えびポンセンのほうは「甘しょ澱粉(国内製造)、小麦粉、生えび、食塩、海苔、醤油、煮干エキス、植物油/調味料(アミノ酸等)、着色料(黄5)」となります。同じ字づらの決まりを、2社が別々の方向に使っている形です。
用途の名前をつける決まりがあるのは、着色料を含めて8つだけです。甘味料、着色料、保存料、増粘剤や安定剤やゲル化剤や糊料、酸化防止剤、発色剤、漂白剤、防かび剤や防ばい剤。この8つは食品表示基準の別表第六に並んでいます。
それでも「着色料」の文字が消えるのは、いま見た省略の定めがあるからです。袋の裏で色を確かめたいなら、探すのは「着色料」ではなく「色」の1字になります。
用途の名前と物質の名前がどうずれるかは、太郎と名のつく6商品でカラメル色素だけが並んだ回でも同じ角度から見ています。
同じ銘柄でも、味が変われば着色料が入れ替わる

日本製乳のおしどりミルクケーキで公式に出ているのは、9つの味の原材料名です。銘柄でひとくくりにできるのかを確かめるのに、ちょうどよい並びでした。
| 味 | 添加物 | 着色料の表示 |
|---|---|---|
| ミルク | 1品目 | なし |
| ぶどう | 3品目 | 着色料(クチナシ) |
| コーヒー | 2品目 | 着色料(カラメル) |
| いちご | 2品目 | なし |
| ラ・フランス | 2品目 | なし |
| さくらんぼ | 1品目 | なし |
| 抹茶 | 1品目 | なし |
| チョコレート | 1品目 | なし |
| ヨーグルト | 0品目 | なし |
9つの味のうち、着色料が入るのはぶどうとコーヒーの2つだけでした。いちごもさくらんぼも、色は果汁やピューレのほうから来ています。
いちごの原材料名は「乳製品(国内製造)、ストロベリーソース/クエン酸、香料」です。赤い色をつける材料は、スラッシュより後ろに1つも並びません。
ここで書き方の話が、もう一度出てきます。コーヒー味は「着色料(カラメル)」です。ところが深澤製菓のねぎみそポンは、同じカラメルを「カラメル色素」と書いています。
同じカラメルなのに、おしどりミルクケーキには「着色料」がつき、ねぎみそポンにはつきません。「カラメル」の3文字には「色」がなく、「カラメル色素」には「色」がある。それだけの違いで、どちらも決まりどおりです。
だから銘柄名で覚えるより、味ごとに裏を見るほうが早くなります。同じ袋のシリーズでも、味が変われば表示ごと別です。
菓子全体でどこまで表示が短くなるかは、一般の菓子売り場と専門店で品ぞろえが分かれた回で並べています。
公式に原材料名が見つからなかった銘柄が4つあった

正直に書いておきます。調べようとして届かなかった銘柄が4つありました。どれも検索されている名前です。
| 銘柄 | 会社 | 公式サイトの状況 |
|---|---|---|
| ねるねるねるね | クラシエ | 商品ページに栄養成分とアレルギー物質はあるが、原材料名の記載がない |
| メントス | クラシエ | 同上 |
| モロッコフルーツヨーグル | サンヨー製菓 | 商品情報のページが公開されていない |
| ワックスボトルキャンディ | 海外の輸入品 | 日本語の公式ページが見つからない |
クラシエのねるねるねるね ぶどう味とメントス グレープのページには、1食あたりの熱量やカルシウム量、アレルギー物質の一覧までは載っています。ただ、原材料名の欄がありません。
どちらのページにも「お手元の商品の表示内容をご確認ください」という但し書きがあり、食品についての問い合わせ窓口の番号も出ています。公式の数字がほしいときは、そこに聞くのが確実です。
通販サイトや卸の商品ページには原材料名が書かれていることもあります。ただし更新のタイミングが分からないので、今回は使いませんでした。裏づけの取れない数字は、並べないほうが安全だからです。
ワックスボトルキャンディは輸入品で、日本の販売者もそろっていません。手に取ったときに袋の裏を読むしかない、という結論になります。
公式に何がどこまで書かれているかは、会社によってかなり違います。書かれていない部分の探し方は、グミの光沢剤まで追いかけたおやつ22商品の回でも同じ壁にあたりました。
ただし、着色料が多い=体に悪い、ではない

ここまで数の話をしてきましたが、この並びは安全性の順位ではありません。今回の13商品では、そこがはっきり出ました。
着色料が2つで最多だったクッピーラムネの5g袋は、1袋19kcalです。いっぽう着色料ゼロのポテロングは、1カップ45gで212kcalでした。色の数と量の大きさは、まったく別の話になります。
色の名前がついた着色料についても、種類の数だけ確かめておきます。日本で指定されている食用タール色素は12種類です。赤色が7つ、黄色が2つ、緑色が1つ、青色が2つ。消費者庁の添加物部会の資料(令和7年6月3日)に一覧があります。
このブログでは、その1つ1つが安全かどうかの評価はしません。やっているのは、袋の裏に何が書いてあるかを写して並べることだけです。
そのうえで、抜いたときに何が変わるかも見ておきます。きなこねじりから青色1号と黄色4号を抜けば表示は2行短くなりますが、あの色ではなくなります。源氏パイのカロテン色素も同じです。抜けば焼き色の見え方が変わります。
クッピーラムネには、着色料と香料と酸味料を使わない「無添加クッピーラムネピュア」が別に用意されています。同じ会社が両方を作っているのが、いまの売り場の実際のところです。
「無添加」という言葉の決まりは、無添加の2文字がいつから使いにくくなったかにまとめています。
じゃあ、駄菓子はどこを見て選ぶか

13商品を並べて分かったことから、3つに絞ります。
1つめ。袋の表の色では判断できない。赤や青の派手な袋でも着色料ゼロのものがあり、地味な袋でも青色1号が入っていました。表の印刷と中身は別々に決まります。
2つめ。裏では「着色料」ではなく「色」の1字を探す。7商品のうち6商品は「着色料」と書かずに済ませています。「〜色素」「〜色1号」まで目に入れれば、取りこぼしません。
3つめ。銘柄ではなく味で見る。おしどりミルクケーキは9つの味のうち2つだけに着色料が入っていました。同じ名前でも、袋が違えば表示が違います。
この3つが分かれば、駄菓子のほうは1分で片づきます。むしろ時間が取られるのは、夕方の食事のほうです。おやつではなく食事を先に整えたい日には、使わないものを決めて作った惣菜を届けてもらう方法もあります。
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買い足す先を売り場のほうで固めたいときは、駄菓子以外の売り場で表示の短い品を探した記録が使えます。
よくある質問
- Q駄菓子で色の名前がついた着色料が入っていたのはどれですか?
- A
13商品のうち2商品でした。佐藤製菓のきなこねじりが青色1号と黄色4号、深澤製菓のえびポンセンが黄5です。残りはカラメル色素やパプリカ色素など、色の名前がつかないものでした。
- Q原材料名に「着色料」と書いていなければ入っていないのですか?
- A
そうとは限りません。食品表示基準では、物質名に「色」の字が入っていれば「着色料」という用途の表示を省いてよいことになっています。カラメル色素や青色1号は、この定めで単独で並びます。
- Qねるねるねるねやメントスの原材料名はどこで見られますか?
- A
2026年9月4日の時点では、クラシエの商品ページに栄養成分とアレルギー物質はありますが、原材料名の欄はありません。手元の袋の表示を見るか、ページに出ている食品の問い合わせ窓口に確認する形になります。
- Q日本で使える食用タール色素は何種類ありますか?
- A
12種類が指定添加物になっています。赤色が2号、3号、40号、102号、104号、105号、106号の7つ、黄色が4号と5号、緑色が3号、青色が1号と2号です。
まとめ:表の色ではなく、裏の「色」の1字で見る

8銘柄13商品を並べて出た答えは2つです。着色料が入っていたのは7商品で、うち「着色料」と印字されていたのは1商品だけでした。物質名に「色」の字があれば用途の名前を省けるという定めが、そのまま表示に出ています。
もう1つは、色の名前がついた着色料が出たのは2商品だけだったことです。きなこねじりの青色1号と黄色4号、えびポンセンの黄5。派手な袋ではなく、地味な袋のほうから出てきました。
明日やることは1つ。袋の裏で「色」の1字だけを目で追う。「着色料」を探すのはやめて、「〜色素」「〜色1号」まで拾う。それで今回の7商品は全部つかまります。
おやつの見方が決まっても、夕方の食事は別の話です。駄菓子と同じように5社の原材料名を並べたおかずを届ける5社が何を使わないと書いているかもどうぞ。
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