ラベルさん先に結論です。6商品とも、保存料は書かれていませんでした。原材料名のスラッシュ(/)より後ろに並んでいたのは2個から9個で、いちばん多いトップバリュとニチレイが9個、いちばん少ない大阪王将が2個です。
そして、もうひとつ出てきたことがあります。添加物がいちばん少ない大阪王将が、脂質はいちばん多かった。気をつける場所は、添加物ではなく油と食塩のほうでした。数字はすべて2026年8月23日に各社公式サイトで確認したものです。
「レンジでパラパラ」が、そのまま疑いになっている

家で作るチャーハンは、なかなかパラパラになりません。それが袋から出して5分でできあがるので、何か入っているに違いないと思われます。うわさの出所は、この落差です。
ただ、袋の中を保たせているのは薬品ではありません。日本冷凍食品協会は「-18℃以下の低温で保存すると、腐敗や食中毒の原因となる細菌が活動できないため、保存料を使用する必要がありません」と説明し、同時に「食品衛生法で使用が認められている食品添加物は、使われている場合があります」とも書いています。
そしてパラパラの正体も、公式サイトに書いてあります。ニチレイフーズは本格炒め炒飯について、家庭では出せない炒めの力でごはん一粒一粒に卵をまとわせている、と説明しています。卵と油の膜であって、粉ではありません。
では、書かれている添加物は何のために入っているのか。並べたほうが早いです。
6商品の添加物を品目数で並べた

並べ方は2つだけです。味は判断に入れていません。
- 原材料名のスラッシュ(/)より後ろに、いくつの品目が書かれているか。かっこの中の細目は1つとして扱います
- 同じ数のときは、100gあたりの食塩相当量が多いほうを上に置きます
脂質と食塩相当量はすべて100gあたりに計算し直しました。公式サイトに載っている単位が、味の素冷凍食品のザ★チャーハンだけ1/2袋(290g)で、ほかは100gあたりだからです。
| 順位 | 商品 | 添加物の品目数 | エネルギー | 脂質 | 食塩相当量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | トップバリュ 本格五目炒飯 | 9個 | 176kcal | 4.7g | 1.3g |
| 2 | ニチレイフーズ 本格炒め炒飯 | 9個 | 211kcal | 7.3g | 1.1g |
| 3 | テーブルマーク 焼めし | 6個 | 196kcal | 7.1g | 1.1g |
| 4 | 味の素冷凍食品 ザ★チャーハン | 4個 | 178kcal | 5.2g | 1.3g |
| 5 | 味の素冷凍食品 白チャーハン | 4個 | 194kcal | 4.5〜9.7g | 0.71g |
| 6 | 大阪王将 炒めチャーハン | 2個 | 199kcal | 7.9g | 1.3g |

ひとつ断っておきます。この並びは表示されている添加物の品目数が多い順であって、体に悪い順ではありません。
1位と2位は同じ9個です。100gあたりの食塩相当量が1.3gのトップバリュを上に、1.1gのニチレイを下に置きました。4位と5位も同じ4個で、1.3gのザ★チャーハンが上、0.71gの白チャーハンが下です。白チャーハンの脂質だけ幅があるのは、公式サイトの表示が「4.5〜9.7g」となっているためで、こちらで丸めてはいません。
6商品すべてに書かれていたのは、うま味と色だった

品目名を突き合わせると、共通していたものがはっきりしました。
調味料(アミノ酸等)は6商品すべてに入っている
例外はありませんでした。チャーハンは炒めるだけの料理で、煮込んでだしを出す時間がありません。そのぶんをうま味の調味料が受け持っています。
色をつけるものも6商品すべてに入っている
着色料(カロチノイド)、着色料(カラメル、カロチン)、カラメル色素、カロチン色素——書き方は違いますが、6商品とも卵とごはんの黄色を保つものが入っていました。冷凍と加熱でくすみやすい色を、そろえるためです。
上位2商品だけに並んでいたのは、粒をほぐすもの
9個のトップバリュとニチレイには、乳酸Ca、クエン酸Na、重曹、炭酸Naが並びます。ごはんの粒どうしがくっつかないようにする役目です。品目数が多い理由は、パラパラの度合いにお金と手間をかけているから、と読めます。
いっぽう2個だけの大阪王将は、調味料(アミノ酸等)と着色料の2つ。そのかわり、脂質は100gあたり7.9gで6商品のなかでいちばん多いという結果でした。
ただし、品目数が多い=体に悪い、ではない
ここを一緒にすると、選ぶ場所をまちがえます。日本で使用が認められている添加物には使用量の上限があり、書かれている品目が多いことは、そのまま食べる量の多さにはなりません。
毎日の体に積み上がるのは、油と食塩のほうです。1袋450gのニチレイを1人で食べきると、脂質は32.9g、食塩相当量は5.0gになります。厚生労働省のe-ヘルスネットによれば食塩の目標量は18歳以上の男性で1日7.5g未満、女性で6.5g未満なので、1袋で1日の目標の7割前後です。添加物が2個の大阪王将を選んでも、脂質はいちばん多い。順位はそろいません。
つまり、添加物の品目数はどこまで手を加えてあるかを、油と食塩は毎日どれだけ体に積み上がるかを表しています。見るところは2つあります。
この見方は、ほかの冷凍食品でも同じでした。冷凍食品6商品を比べた記事では差をつくっていたのは衣とソース、冷凍餃子の記事では6商品に共通していたのが乳化剤ひとつ、冷凍うどんの記事では差はめんではなく袋のつゆでした。「無添加」という言葉が何を指すのかは無添加とは?にまとめてあります。冷凍のおかずの側では、冷凍ハンバーグ6商品を100gにそろえた記事で、添加物10品目の商品より4品目の商品のほうが食塩相当量の多い結果になりました。
では、何を選べばいいのか
売り場でできることは2つです。ひとつは、袋を裏返してスラッシュより後ろの行の長さを見ること。もうひとつは、栄養成分の脂質と食塩相当量を、100gあたりでそろえて見ることです。1袋あたりの表示になっている商品は、内容量で割れば同じ土俵に乗ります。
ただ、冷凍チャーハンには弱点があります。これ1袋では、その日の食事がごはんものだけで終わってしまうことです。おかずを別に用意すると、結局そこでまた袋を裏返すことになります。
だからおかずのほうを、味付けまで済んだ状態で用意しておきたい人には、もう1つの選び方があります。添加物を使わないと決めて作られた惣菜を、届けてもらう方法です。
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よくある質問
- Q冷凍チャーハンに保存料は入っていますか?
- A
今回の6商品には、どれも保存料の表記がありませんでした。日本冷凍食品協会も、-18℃以下では細菌が活動できないため保存料を使用する必要がない、と説明しています。
- Qパラパラなのは添加物のせいですか?
- A
おもに卵と油によるものです。ニチレイフーズは公式サイトで、家庭では出せない炒めの力でごはん一粒一粒に卵をまとわせていると説明しています。ただし上位2商品には、粒がくっつかないようにする重曹や炭酸Naも書かれていました。
- Q添加物がいちばん少ない商品を選べば安心ですか?
- A
そうとも言えません。今回いちばん少なかった大阪王将 炒めチャーハンは2個でしたが、100gあたりの脂質は7.9gで6商品のなかでいちばん多い数字でした。添加物と脂質は別々に見る必要があります。
- Q1袋食べると食塩はどのくらいですか?
- A
商品によります。ニチレイフーズの本格炒め炒飯は100gあたり1.1gで内容量450gなので、1袋で5.0gです。1日の目標量が男性7.5g未満、女性6.5g未満なので、残りの食事の分を考えると半分に分ける手もあります。
まとめ:疑う場所は、保存料ではなく油と食塩だった
6商品を並べて出た答えは1つです。冷凍チャーハンに保存料は書かれておらず、共通して入っていたのはうま味と色をつけるものでした。品目数は2個から9個。それでも、添加物が2個の商品が脂質ではいちばん多いという結果になりました。
明日やることは1つ。袋を裏返して、スラッシュより後ろの行と、栄養成分の脂質・食塩相当量を続けて読む。その2か所だけで、選べるようになります。
そのうえで「ごはんものは冷凍でいいけれど、おかずは添加物を減らしたい」なら、宅配に切り替える手があります。5社の原材料名を並べた無添加のおかず宅配おすすめ5社と、料金と仕組みを確かめたシェフの無添つくりおきの検証記事もどうぞ。
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