【無添加のパスタソースはどこで買える】0品目は14商品で1つだった

銅の台に、粗い銅の粒が七つと朱色の漆の椀が一つ、寄せ集めて積んである 体に悪い?食品査定
ラベルさんラベルさん
パスタソースを添加物の入っていないものにしたいの。トマトなら少なそうだけど、たらこや明太子は色を付けてそうよね。どれを選べばいいの?
うーめんうーめん
その見当は外れる。市販のパスタソース14商品の表示を、各社の公式ページから1つずつ書き写した。味の名前では決まらなかった。

無添加のパスタソースを買いたい。そう考えて売り場に立つと、まず迷うのは味の選び方だと思います。

ところが14商品を並べたところ、原材料名のスラッシュより後ろに何もなかったのは1商品だけでした。しかもいちばん品目数が多かったのは、赤いトマトのミートソースです。

着色料の入り方も見当どおりにはなりません。たらこと明太子の3商品には全部入っていましたが、トマトとミートにも3商品ありました。表示を写した日は2026年9月1日です。

パスタソース14商品を並べた結果。0品目は1商品しかなかった

朱色の漆の板に、赤銅色に酸化した金属のかけらが五つ散らばっている

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対象は大手メーカー4社の11商品と、プライベートブランド2つの3商品、合計14商品です。原材料名のスラッシュより後ろに何も書かれていない商品を、ここでは0品目と呼びます。

ひとつ断っておきます。加工助剤とキャリーオーバーにあたるものは、原材料名に書かなくてよいことになっています。最終の製品に残らないものや、原材料から持ち込まれるごく少ない量のものです。ですからここでの0品目は、書く義務のある添加物が見当たらなかった、という意味に限られます。

商品メーカー味添加物スラッシュの後ろ
オーガニックパスタソース トマト&ガーリックトップバリュトマト0品目―
あえるパスタソース ミートソース 完熟トマト仕立てキユーピーミート1品目調味料(アミノ酸等)
あえるパスタソース きのこバター醤油 鶏肉の和風仕立てキユーピー和風1品目調味料(アミノ酸)
アンナマンマ トマト&ガーリックカゴメトマト1品目クエン酸
アンナマンマ 濃厚トマトクリームカゴメクリーム2品目安定剤(大豆多糖類)、乳酸
ミートソース(東)トップバリュミート2品目調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉)
ミートソース 220gCO・OPミート2品目増粘剤(加工でん粉)、着色料(カラメル)
まぜるだけのスパゲッティソース 生風味たらこエスビー食品たらこ2品目調味料(アミノ酸等)、着色料(ベニコウジ色素、パプリカ色素)
あえるパスタソース たらこキユーピーたらこ3品目調味料(アミノ酸等)、増粘剤(タマリンドシードガム)、ベニコウジ色素
あえるパスタソース トマト&バジル 完熟トマト仕立てキユーピートマト3品目調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉)、香辛料抽出物
予約でいっぱいの店のアラビアータエスビー食品トマト3品目増粘剤(加工デンプン)、酸味料、香料
あえるパスタソース 明太子キユーピー明太子4品目調味料(アミノ酸等)、増粘剤(タマリンドシードガム)、着色料(紅麹、カロチノイド)、香辛料抽出物
予約でいっぱいの店のポモドーロエスビー食品トマト5品目乳化剤、調味料(アミノ酸等)、酸味料、カラメル色素、香料
完熟トマトのミートソースハウス食品ミート8品目増粘剤(加工デンプン)、調味料(アミノ酸等)、酸味料、乳化剤、パプリカ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース)、香料

表のいちばん上、トップバリュのオーガニックパスタソースが0品目、いちばん下のハウス食品 完熟トマトのミートソースが8品目です。14商品でスラッシュの後ろが空だったのは、トップバリュのオーガニックパスタソース1商品だけでした。

そのいちばん多い商品が、トマトのミートソースでした。赤いソースなら品目が少ないという話にはなりませんでした。

日清製粉ウェルナのマ・マーと青の洞窟は、公式の商品ページに栄養成分表示はあるものの原材料名の記載がありません。品目数がそろわないので、14商品から外しています。無印良品も公式ページを読み込めず、対象に入れられませんでした。

大手4社の11商品。1品目まで下がるが、そこで止まった

打ち出しの銅板を真上から見て、無地の銅の円板が四枚ずつ二列に並ぶ

まず大手メーカーを見ます。キユーピー5商品、エスビー食品3商品、カゴメ2商品、ハウス食品1商品の合計11商品です。

いちばん少なかったのは1品目で、3商品ありました。キユーピーのあえるパスタソースから2つ、カゴメのアンナマンマから1つです。

キユーピーの2商品は、どちらも調味料(アミノ酸等)だけが残ります。ミートソース 完熟トマト仕立てと、きのこバター醤油 鶏肉の和風仕立てです。同じシリーズでも明太子は4品目なので、味ごとに中身が入れ替わります。

カゴメのアンナマンマ トマト&ガーリックは、後ろに付くのがクエン酸ひとつです。原材料はトマト、食用植物油脂、にんにく、砂糖、食塩、でん粉、パセリ、香辛料の8つ。とろみは、でん粉という原材料でまかなっています。

いっぽうハウス食品の完熟トマトのミートソースは8品目でした。増粘剤、調味料、酸味料、乳化剤、パプリカ色素、酸化防止剤、甘味料、香料と続きます。同じミートソースという呼び名の中で、1品目と8品目が並んでいます。

エスビー食品の予約でいっぱいの店シリーズも、味で分かれました。どちらもトマトのソースなのに、アラビアータは3品目、ポモドーロは5品目です。

プライベートブランドの2つは、そろって2品目でした。トップバリュのミートソース(東)は調味料と増粘剤、CO・OPのミートソース220gは増粘剤と着色料(カラメル)です。大手の定番より少なく、けれど0品目にも届きません。

原材料名を写した商品ページは次のとおりです。キユーピーはミートソース 完熟トマト仕立て、きのこバター醤油、トマト&バジル、たらこ、明太子。エスビー食品は生風味たらこ、アラビアータ、ポモドーロ。カゴメはトマト&ガーリックと濃厚トマトクリーム、ハウス食品は完熟トマトのミートソースです。

着色料はたらこにも入り、トマトにも入っていた

逆光の中、打ち出しの銅板が一枚立てかけられ、縁だけが細く光っている

ここがいちばん見当と食い違ったところです。着色料の入り方を、味ごとに分けて見ます。

味商品数着色料の入った数品目数の幅
トマト5商品1商品0〜5品目
ミート4商品2商品1〜8品目
たらこ・明太子3商品3商品2〜4品目
クリーム1商品0商品2品目
和風1商品0商品1品目
合計14商品6商品0〜8品目
パスタソース14商品の添加物の品目数を味ごとに分けた図。0品目は1商品、最多は8品目

たしかにたらこと明太子は3商品とも着色料が入っています。ベニコウジ色素、パプリカ色素、紅麹、カロチノイドという顔ぶれです。

けれども、それで話は終わりませんでした。トマトとミートにも3商品あり、合わせて6商品になります。CO・OPのミートソースは着色料(カラメル)、ハウス食品の完熟トマトのミートソースはパプリカ色素、エスビー食品のポモドーロはカラメル色素です。

品目数の平均も出しておきます。トマトは2.4品目、ミートは3.3品目、たらこ・明太子は3.0品目でした。味で分けても、1品目ぶんの差もありません。

大きく開いたのは幅のほうです。トマトは0品目から5品目、ミートは1品目から8品目。同じ味の中に、いちばん少ない商品といちばん多い商品が同居していました。選ぶ手がかりは味の名前ではなく、商品ごとの原材料名のほうです。

0品目に共通していたのは、有機の2文字と自然食品の通販

窓の格子の影が落ちる台で、朱色の漆の椀が三つ、伏せたまま崩れて積まれる

では0品目はどこにあったのか。14商品の外まで広げて、5商品を追加で確かめました。

商品メーカー内容量添加物買い方
オーガニックパスタソース トマト&ガーリックトップバリュ―0品目イオンの売り場
アルチェネロ 有機パスタソース(トマト&香味野菜)日仏貿易(オーサワ扱い)350g0品目自然食品の店・通販
あゝ懐かしの喫茶店風有機ナポリタンソースオーサワジャパン340g0品目自然食品の店・通販
オーサワの有機ベジパスタソース(ミートソース風)オーサワジャパン140g0品目自然食品の店・通販
オーサワのベジパスタソース(カルボナーラ風)オーサワジャパン140g0品目自然食品の店・通販
オーサワのベジパスタソース(明太子クリーム風)オーサワジャパン160g0品目自然食品の店・通販

6商品とも、原材料名にスラッシュがありません。並べてみると、2つに分かれました。

1つめは有機を名乗る商品です。トップバリュのオーガニックパスタソースは、有機トマトピューレー、有機野菜、有機オリーブオイル、食塩、有機砂糖、有機タピオカでん粉、有機黒こしょうの7つだけでできています。とろみはタピオカでん粉で、酸味は酸味料ではなく材料から出ています。アルチェネロとオーサワの有機ナポリタンソースも同じ形でした。

2つめは有機と書かれていない商品です。オーサワのベジパスタソースのうち、カルボナーラ風と明太子クリーム風には有機の表示がありません。カルボナーラ風は豆乳と玉ねぎと赤パプリカ、明太子クリーム風はアマランサスと豆乳とパプリカが主な材料です。動物性の材料と添加物を、どちらも使わない作り方になっています。

この2つめは、たらこと明太子の答えでもあります。着色料が3商品とも入っていた味で、0品目に届いた商品はパプリカと唐辛子で色を付けていました。色をあきらめたわけではありません。

原材料名はオーサワジャパンのアルチェネロ 有機パスタソース、有機ナポリタンソース、有機ベジパスタソース ミートソース風、カルボナーラ風、明太子クリーム風の各ページと、トップバリュのオーガニックパスタソースです。プライベートブランドの2商品はトップバリュ ミートソース(東)とCO・OP ミートソース 220gにあります。

有機の規格は、使ってよい添加物を61品目に限っていた

朝の斜光が走る銅の面に、朱漆の薄い板が四枚、等間隔に並べられている

有機と名乗る商品に0品目が出た理由は、公開されている規格で確かめられます。有機加工食品の日本農林規格です。財務省と農林水産省が出しています。

まず原則の条文があります。

有機加工食品は,原材料である有機農産物,有機畜産物及び有機藻類の有する特性を製造又は加工の過程において保持することを旨とし,物理的又は生物の機能を利用した加工方法を用い,化学的に合成された添加物及び薬剤の使用を避けることを基本として,生産する。

そのうえで、生産の方法を定めた5.1に具体の縛りが置かれています。使ってよいものが5つ並び、そのe)が「表A.1の添加物」でした。表A.1に載っていない添加物は使えません。

その表A.1を1行ずつ数えると、並んでいたのは61品目でした。中身の一部はこうなっています。

表A.1にある添加物規格が付けている条件
クエン酸pH調整剤として使用するもの又は野菜の加工品若しくは果実の加工品に使用する場合に限ること。
乳酸農産物の加工品に使用する場合、ソーセージのケーシングに使用する場合ほかに限ること。
キサンタンガム畜産物の加工品に使用する場合は、乳製品又は菓子類に使用するものに限ること。
香料化学的に合成されたものでないこと。

逆に、今回の14商品に出てきた表示を照らすと差がはっきりします。調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、加工でん粉、甘味料(スクラロース)は、表A.1に載っていませんでした。パスタソースでいちばんよく出てくる顔ぶれが、そのまま外れます。

もうひとつ、5.3.1には添加物を使う場合は必要最小限度としなければならない、という一文もあります。数を減らす方向の規格です。

ここで面白いのがカゴメのアンナマンマです。有機の表示はありませんが、後ろに付くのはクエン酸ひとつ。そのクエン酸は表A.1に載っている品目でした。有機を名乗らない商品でも、中身しだいで同じところまで近づきます。

そしてオーサワのカルボナーラ風と明太子クリーム風は、有機の表示がなくても0品目です。0品目になるのは、有機の商品だけではありません。規格は理由の1つで、それがすべてではありませんでした。

品目数の少なさは、塩や脂の少なさとは別ものだった

夕方の低い光を受け、打ち出しの銅板が二枚、角をずらして重なっている

ここまで品目数を並べてきましたが、品目が多いから体に悪い、少ないから体によい、という順位ではありません。取れた数字がそれをよく示しています。

食塩相当量を見ます。0品目のオーサワの明太子クリーム風は1袋160gで3g、2品目のCO・OPのミートソースは1食110gで1.8gでした。1袋と1食で量はちがいますが、100gに直しても1.9gと1.6gです。品目数が少ないほうが、塩は多く入っていました。

脂質でも同じでした。0品目のトップバリュのオーガニックパスタソースは100gで5.2g、2品目のミートソース(東)は1人前130gで4.9gです。品目数と脂質は、そろって減るわけではありませんでした。

役割の面でも同じです。増粘剤はとろみを保ち、酸味料は味を引き締め、着色料は色を安定させます。これを外すと、代わりに別の原材料を使うことになります。オーサワが豆乳とパプリカを使い、トップバリュがタピオカでん粉を使うのは、そのためです。

だから「0品目だから軽い」とは言えません。品目数は、原材料名という1枚の表示から読み取れることの1つです。

表示の言葉については不使用と書ける条件を整理した記事にまとめました。栄養成分のほうを比べたい場合はパスタソース6商品を1食あたりでそろえた記事があります。

どこで買うか。買える場所は3つに分かれる

朱色の壁の部屋で、銅の細い線を丸めた輪が三つ、高さを変えて吊るされている

19商品を並べてみて、買い方は3通りになりました。

1つめ。いつものスーパーで済ませるなら、1品目を目安にする。キユーピーのミートソース 完熟トマト仕立てときのこバター醤油、カゴメのアンナマンマ トマト&ガーリックの3商品です。全国の量販店にあり、取り寄せは要りません。

2つめ。イオンへ行けるなら、0品目が1商品ある。トップバリュのオーガニックパスタソース トマト&ガーリックです。同じトップバリュでも、ミートソース(東)は2品目でした。名前にオーガニックが入るかどうかで中身が変わります。

3つめ。味の幅までほしいなら、自然食品の通販になる。ミートソース風、カルボナーラ風、明太子クリーム風がそろうのはオーサワジャパンです。アルチェネロの有機パスタソースも同じところで扱っています。値段は140gから350gで378円から1,095円でした。

売り場での探し方は売り場を一周して0品目を探した記録にあります。ソース類のほうはウスターと中濃とオイスターを分けて見た記事で書きました。台所全体をどの順で替えるかはどの調味料から替えるかを並べたページにまとめています。

そのうえで、ソースを1袋ずつ替えるより、夕食まるごと変えたい日もあります。添加物を使わないと決めて作られたおかずを、届けてもらう手もあります。

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よくある質問

Q
添加物0品目のパスタソースは、普通のスーパーで買えますか?
A

14商品では1つだけ見つかりました。イオンのトップバリュ オーガニックパスタソース トマト&ガーリックです。大手メーカーの11商品はすべて1品目以上で、いちばん少ないもので調味料(アミノ酸等)が1つ残りました。

Q
たらこや明太子のパスタソースには、やはり着色料が多いのですか?
A

3商品とも入っていました。ただし着色料が付いたのは14商品中6商品で、残る3つはトマトとミートのほうです。CO・OPのミートソースは着色料(カラメル)、ハウス食品の完熟トマトのミートソースはパプリカ色素、エスビー食品のポモドーロはカラメル色素でした。

Q
「有機」と書いてあれば、添加物は入っていないのですか?
A

0品目とは限りません。有機加工食品の日本農林規格は、使ってよい添加物を表A.1の61品目に限っています。クエン酸や乳酸やキサンタンガムはこの中に入っているので、有機を名乗りながら表示が出る商品もありえます。逆に、有機と書かれていないオーサワのカルボナーラ風と明太子クリーム風は0品目でした。

Q
添加物が少ない商品を選べば、塩や脂も減りますか?
A

減りませんでした。0品目のオーサワの明太子クリーム風は1袋160gで食塩相当量3g、2品目のCO・OPのミートソースは1食110gで1.8gです。脂質でも、0品目のトップバリュのオーガニックパスタソースが100gで5.2g、2品目のミートソース(東)が1人前130gで4.9gでした。

まとめ:味の名前ではなく、買う場所で分かれていた

錆びた赤銅色の面の中央に、朱色の漆の丸盆が一枚だけ、上に何も乗せずにある

14商品から出た答えは2つです。スラッシュの後ろが空だったのは1商品だけで、いちばん多かった8品目はトマトのミートソースでした。

そして着色料は6商品に入り、そのうち3商品はトマトとミートです。たらこや明太子だけの話ではありませんでした。味の名前は手がかりになりません。

明日やることは1つ。袋を裏返して、原材料名のスラッシュがあるかどうかだけ見る。いつものスーパーなら1品目まで、イオンのオーガニックなら0品目まで下がります。味の幅までほしいときだけ、自然食品の通販を見れば足ります。

ソースを選び直す気力がない日は、宅配に任せる手もあります。

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