ラベルさんレトルトカレー14商品について、原材料名と栄養成分をメーカーの公式ページで確かめました。添加物の表示が0品目だったのは6商品で、6商品とも自然食品の店と各社の通販で扱われています。
カレーの売り場に並ぶ8商品は3品目から9品目です。0品目は1つもありません。この記事では、どこへ行けば手に入るのかを2つに区切ります。数字はすべて2026年9月1日に取得したものです。
原材料名が短く見えるのは、袋の種類で決まっていた

レトルトカレーの原材料名は、同じ味でも書き方が変わります。理由は中身ではなく、入れものです。
消費者庁が2025年1月に出した原材料に使用される香辛料の表示ルールの運用変更案についてという資料に、その仕組みが書かれています。
資料によると、レトルトパウチ食品には個別のルールがあり、使用量にかかわらず「香辛料」と括って表示することができるとされています。同じ資料は「容器の違いにより、レトルトパウチ食品の個別の表示ルールの対象かどうかが決まる」とも書いています。
透明な袋に入った商品はこのルールの対象外です。その場合は合算して2%を超えると、ターメリックやコリアンダーといった名前を1つずつ書くことになります。
つまり、レトルトカレーの原材料名が短いのは、香りづけが少ないからではありません。ひと括りにしてよい入れものだったからです。
そこで手がかりになるのは、原材料名のスラッシュ(/)です。前が食品、後ろが添加物という区切りになります。無添加という言葉の決まりは箱の表から3文字が減った経緯に整理しました。売り場ごとの傾向は7つの売り場をひとつずつ回った結果にあります。
14商品の袋の裏を、メーカーの公式ページで確かめた

条件は2つだけです。味の良し悪しは入れていません。
- スラッシュ(/)の後ろ、または添加物の欄にある品目の数を出す。後ろがアレルギー物質の表記だけなら0品目として扱う
- 辛さは中辛にそろえる。中辛がない商品は、そのメーカーの標準の辛さを取る
| 買える場所 | 商品(内容量) | メーカー | 添加物の品目数 | スラッシュの前の香辛料 | 出どころ |
|---|---|---|---|---|---|
| カレーの売り場 | ゴールデンカレーレトルト ザ・スパイス 中辛(200g) | エスビー食品 | 9品目 | 香辛料 | 公式商品ページ |
| カレーの売り場 | ゴールデンカレーレトルト 中辛(200g) | エスビー食品 | 7品目 | 香辛料 | 公式商品ページ |
| カレーの売り場 | ククレカレー 中辛(180g) | ハウス食品 | 6品目 | 香辛料 | 公式商品ページ |
| カレーの売り場 | 咖喱屋カレー 中辛(180g) | ハウス食品 | 6品目 | 香辛料 | 公式商品ページ |
| カレーの売り場 | ボンカレーゴールド 中辛(180g) | 大塚食品 | 6品目 | 個別の名前 | 公式商品ページ |
| カレーの売り場 | ビーフカレー中辛(西)(200g) | トップバリュ | 5品目 | 個別の名前 | 公式商品ページ |
| カレーの売り場 | ビーフカレー 中辛(180g) | コープ | 4品目 | 香辛料 | 公式商品ページ |
| カレーの売り場 | イージートゥユース カレー中辛(200g) | トップバリュ | 3品目 | 個別の名前 | 公式商品ページ |
| 自然食品の店・通販 | ベジタブルカレー(中辛)(210g) | 創健社 | 0品目 | 香辛料 | 公式商品ページ |
| 自然食品の店・通販 | 植物素材のキーマ風カレー(中辛)(170g) | 創健社 | 0品目 | 香辛料 | 公式商品ページ |
| 自然食品の店・通販 | 植物素材のバターチキン風カレー(中辛)(170g) | 創健社 | 0品目 | 個別の名前 | 公式商品ページ |
| 自然食品の店・通販 | オーサワのベジカレー(中辛)(210g) | オーサワジャパン | 0品目 | 個別の名前 | 公式商品ページ |
| 自然食品の店・通販 | オーサワのベジひよこ豆カレー(210g) | オーサワジャパン | 0品目 | 個別の名前 | 公式商品ページ |
| 自然食品の店・通販 | オーサワのベジエスニックカレー(170g) | オーサワジャパン | 0品目 | 香辛料 | 公式商品ページ |
14商品のうち、後ろに何も書かれていないものが6商品ありました。6商品とも自然食品の店と各社の通販で扱われている商品です。
いっぽうカレーの売り場に並ぶ8商品は、3品目から9品目でした。売り場が変わると、スラッシュの後ろの顔ぶれがそっくり入れ替わります。
ここでいう0品目は、表示に出ていないという意味です。加工助剤とキャリーオーバーに当たるものは表示が免除されるので、使っていないとまでは言い切れません。
なお、この品目数は表示の行数であって、安全性の順位ではありません。同じ食品でどんな数字が動くのかは、保存料が使えない理由をたどった回にまとめてあります。
カレーの売り場の8商品には、例外なく調味料(アミノ酸等)があった

8商品に表示されていたのは合計46品目でした。内訳を出すと、多い順に同じ添加物が並びました。
| 表示された品目 | 書かれていた商品数 | 表示の区分 |
|---|---|---|
| 調味料(アミノ酸等) | 8商品 | 一括名 |
| カラメル色素・着色料(カラメル) | 8商品 | 用途名つき |
| 香料 | 7商品 | 一括名 |
| 酸味料 | 6商品 | 一括名 |
| 増粘剤・加工デンプン | 5商品 | 用途名つき・物質名 |
| 香辛料抽出物 | 3商品 | 物質名 |
| pH調整剤・塩化Ca・乳酸Ca・パプリカ色素 | 各2商品または1商品 | 一括名・物質名 |

8商品のうち、調味料(アミノ酸等)が抜けている商品は1つもありませんでした。品目数が3つまで減っていたトップバリュのイージートゥユースにも、この1行は残ります。
調味料は東京都保健医療局の添加物の表示にある一括名14種の1つです。1行に見えても、中に入っているものが1つとは限りません。
実際、トップバリュは公式サイトで物質名まで公表しています。ビーフカレー中辛(西)の調味料は、L―グルタミン酸ナトリウム、クエン酸三ナトリウム、コハク酸二ナトリウム、塩化カリウム、リン酸二水素カリウム、5′―イノシン酸二ナトリウム、5′―リボヌクレオチド二ナトリウムの7つでした。
いちばん多かったのはエスビー食品のザ・スパイスで9品目、いちばん少なかったのはトップバリュのイージートゥユースで3品目です。それでも0品目には届きません。箱で作るほうの結果は溶かすタイプ14商品を3つに区切った回にあります。
「香辛料」と「香辛料抽出物」は、スラッシュをはさんで別のものだった

似た言葉が2つ出てきます。並べて確かめると、置かれる場所が違いました。
ククレカレーには、両方が書かれている
ハウス食品のククレカレー中辛の原材料名は、こう続きます。しょうがペースト、香辛料、ガーリックペースト/調味料(アミノ酸等)、乳酸Ca、カラメル色素、酸味料、香辛料抽出物、香料。
スラッシュの前に香辛料、後ろに香辛料抽出物。1つの商品の中で、同じ「香辛料」の3文字が、スラッシュの前と後ろの両方に出てきます。前は食品、後ろは添加物という区切りです。
香辛料抽出物は、既存添加物名簿に載っている物質名
香辛料抽出物は、消費者庁の既存添加物の一覧に「香辛料抽出物(Spice Extracts)」として載っています。別名はスパイス抽出物です。
東京都保健医療局が示す一括名14種には入りません。まとめ書きではなく、名前がそのまま書かれている添加物です。
先ほどの消費者庁の資料も、食品表示基準の条文を引いて「香辛料及び香辛料エキス(既存添加物名簿に掲げる添加物に該当するものを除き…)」と書いています。名簿に載っているものは、香辛料のまとめ書きから外れるという意味です。
今回この表示があったのは3商品でした。ククレカレー、ゴールデンカレーレトルト ザ・スパイス、トップバリュのビーフカレー中辛(西)です。
個別の名前で書いている商品もある
いっぽう、まとめ書きを使わずに並べた商品が6つありました。トップバリュのイージートゥユースはコリアンダー、クミン、ガラムマサラと書き、創健社の植物素材のバターチキン風カレーはガラムマサラ、ウコン、カレー粉、カルダモン、シナモン、赤唐辛子末と続きます。
オーサワのベジひよこ豆カレーも、コリアンダー、クミン、シナモン、赤唐辛子、クローブと産地つきで並びます。何を使っているかが読み手に分かるのは、まとめ書きをやめた商品のほうです。
ただし、品目数が少ないほど食塩相当量も少ない、とはならなかった

品目数と体への影響を結びつけると、選べなくなります。国が使用を認めた添加物は、品目ごとに上限の量が決まっています。表示の行数は、口に入る量とは別です。
栄養成分のほうを見ると、順番が入れ替わりました。内容量がそろわないので、100gあたりに直しています。
- オーサワのベジカレー中辛……0品目。1袋210gで食塩相当量2.5g、100gあたり1.19g
- コープのビーフカレー中辛……4品目。1袋180gで1.9g、100gあたり1.06g
- 創健社の植物素材のバターチキン風カレー……0品目。1袋170gで0.7g、100gあたり0.41g
- トップバリュのイージートゥユース……3品目。1袋200gで3.6g、100gあたり1.80g
0品目のオーサワのほうが、4品目のコープより100gあたりの食塩相当量が多くなりました。同じ0品目どうしでも、創健社との差は3倍近くあります。
厚生労働省のe-ヘルスネットによれば、食塩相当量の1日の目標量は18歳以上の男性で7.5g未満、女性で6.5g未満です。品目数だけで選ぶと、この行を見落とします。
温めるだけで食べられる点が近い売り場の結果は、凍った商品を売り場ごとにあたった回にあります。
買える場所は2つ。同じ店の中に、替えられる商品はなかった

14商品が置かれていたのは、次の2か所です。
- ふだんのカレーの売り場……8商品。品目数は3品目から9品目で、0品目はありません
- 自然食品の店と各社の通販……6商品。6商品とも0品目です
溶かすタイプのルウなら、同じ店の中でスパイスの売り場へ回るという手がありました。レトルトカレーには、それができません。温めるだけの袋は、カレーの売り場にしか置かれていないからです。
創健社の商品ページには、取扱店をさがす入り口とオンラインショップの案内が出ています。オーサワジャパンは公式サイトに直営店と取扱店舗の一覧を出しています。どちらも足を運ぶ先が変わります。
ただし弱点もあります。1食あたりの値段が上がりますし、切らしたときに買い足せません。常温で置ける袋の便利さは、近所で買えることと合わせての話だったということです。
だから、作る時間ごと預けたい日には別の手もあります。原材料の方針を公表している惣菜を、家まで届けてもらうやり方です。
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よくある質問
- Q添加物の表示が0品目のレトルトカレーは、スーパーで買えますか?
- A
今回そろえた14商品の中にはありませんでした。カレーの売り場に並ぶ8商品は3品目から9品目です。0品目だった6商品は創健社とオーサワジャパンの商品で、自然食品の店と各社の通販での取り扱いになります。
- Q原材料名の「香辛料」は添加物ですか?
- A
いいえ、食品のほうです。スラッシュ(/)より前に置かれます。後ろに来る「香辛料抽出物」は別のもので、消費者庁の既存添加物の一覧に載っている添加物です。ハウス食品のククレカレー中辛には、この2つが両方書かれていました。
- Q「化学調味料不使用」と書かれていない商品は、どこを見ればいいですか?
- A
原材料名の「調味料(アミノ酸等)」を探してください。今回カレーの売り場に並んでいた8商品には、すべてこの1行がありました。トップバリュは公式サイトで、この一括名の中身にあたる物質名まで公表しています。
- Q0品目の商品を選べば、食塩相当量も少なくなりますか?
- A
それだけでは決まりません。0品目のオーサワのベジカレー中辛は100gあたり1.19gで、4品目のコープのビーフカレー中辛の1.06gより上でした。品目数と食塩相当量は別の行なので、2つとも確認することになります。
まとめ:見るのは香辛料ではなく、スラッシュの後ろ

14商品から出た答えは3つです。
- 後ろが空だったのは6商品。6商品とも自然食品の店と各社の通販で、カレーの売り場の8商品は3品目から9品目でした
- その8商品には、例外なく調味料(アミノ酸等)が書かれています。カラメル色素も同じ8商品にありました
- スラッシュの前の「香辛料」は食品、後ろの「香辛料抽出物」は添加物です。今回は3商品に後ろのほうがありました
レトルトカレーは、同じ店の中で売り場を移っても見つかりません。買う場所ごと変えるかどうかの判断になります。
次にカレーを買う日にすることは1つだけ。袋の裏を向けて、スラッシュから後ろに調味料(アミノ酸等)が並んでいるかを見てください。
そこから先、おかずまで同じ見方でそろえたいなら、宅配を試す手もあります。5社が出している条件はおかず宅配5社を並べた記事に、料金と続け方は1社を細かく確かめた記事にまとめてあります。
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