【315物質】パルシステムの添加物は多い?冷凍おかず55品の表示

木の台に一列に並ぶ大きさの違う空のガラス瓶 体に悪い?食品査定
ラベルさんラベルさん
パルシステムの冷凍おかずって添加物どうなの、ってよく聞かれるでしょ。……その「どうなの」って、何品目のこと?
うーめんうーめん
それが出てこない。公式に原材料名がないから。だから会社側が公表している「使わない添加物」の物質数を探した。

先に結論です。パルシステムの公式商品サイトで、冷凍食品46品とお料理セット9品、合わせて55品の商品ページを探しました。原材料名が載っていたページは0件です。栄養成分も0件でした。

かわりに、会社側の数字ははっきり出ています。日本で認められた食品添加物1,521物質のうち、パルシステムが使用可としているのは1,206物質。差し引き315物質が不使用です。数字は2026年8月29日に、公式サイトとパルシステム品質保証レポート2025で確かめました。

ここは先に分けておきます。レポートの本文が書いているのは「1,521物質のうち約20%を不使用」までで、315という数字は出てきません。315は、同じレポートに載っている内訳の合計、1,521物質と1,206物質を引いた差です。割合になおすと20.7%。本文の「約20%」と重なるので、引き算として成り立ちます(品質保証レポート2025・2026年3月現在/2026年9月5日に確認)。

パルシステムの冷凍おかずは、注文前に原材料名が出てこない

木のテーブルの中央に広げた無地の白い布

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「パルシステム 添加物」で検索すると、記事はいくらでも出てきます。ところが、結局いくつだったのかが書かれていないことがほとんどです。多いか少ないかは、実際の数が出てからでないと言えません。

理由ははっきりしています。公式サイトに原材料名が載っていないからです。

パルシステムの商品ページは冷凍食品とお料理セットにまとまっています。この2つのカテゴリにある55品を、1ページずつ全文検索にかけました。結果は次のとおりです。

  • 「原材料名」の表示があったページ 0件
  • 「栄養成分」の表示があったページ 0件
  • 「内容量」の表示があったページ 0件
  • 「アレルゲン」の表示があったページ 0件

商品ページに載っているのは、作り方の説明だった

では、何が載っているのか。冷凍食品のページにあったのは、次の4つです。

  • 商品名と、ひとことのキャッチコピー
  • 原料の選び方や作り方を書いた、長めの本文
  • 調理例の写真が数枚
  • 同じカテゴリの商品への案内

読み物としては丁寧です。国産牛バラ肉と産直豚モモ肉を1対1で混ぜた、といった話まで書いてあります。ただし、袋の裏に印刷されている表示は1文字も出てきません。

表示を出すには、加入とログインが要る

原材料名が出てくるのは、組合員向けの注文サイトです。入るには加入とインターネット登録が要ります。加入を検討している段階の人が、注文前に表示までたどりつく道は用意されていません。

ここは、公式にそう書いてあるわけではありません。55品ぶんのページを探した結果として、そう言えるだけです。

かわりに公開されていたのは、引くと315物質になる内訳

白い布の上に一列に並ぶ空のガラス容器とふた

個々の商品の数は出てきませんが、会社全体の数は毎年公表されています。パルシステムは、使用を認めない添加物の物質数を、品質保証レポートで開示しています。

2026年7月30日に公表された最新版の記載はこうです。「日本で認められた食品添加物は1,521物質(2026年3月現在)。パルシステムは使用目的と安全性の評価を行ったうえで、そのうち約20%を商品づくりに不使用としています」。

同じページに、区分ごとの内訳の表も載っています。そのまま引き写し、不使用の数と割合を足しました。

区分食品衛生法パルシステム基準不使用の物質数不使用の割合
既存添加物32717615146.2%
指定添加物47631416234.0%
一般飲食物添加物10610421.9%
天然香料基原物質61261200%
合計1,5211,20631520.7%
使わない添加物の割合を区分別に並べた棒グラフ

物質数は公表資料のままです。不使用の数と割合だけ、こちらで計算しました。

不使用の割合は、区分ごとに0%から46%まで違う

合計の20.7%という数字は、控えめな言い方です。天然香料基原物質612物質が、まるごと使用可のまま合計に入っているからです。

香料の612物質を外して、残る3区分だけで計算しなおすと、909物質のうち315物質が不使用。割合は34.7%まで上がります。不使用の315物質は、すべてこの3区分から出ています。

いちばん絞られているのは既存添加物です。327物質のうち151物質が不使用で、46.2%。おおよそ半分が使えません。

公式サイトの中に、数字が2つある

ここで気をつける点が1つあります。パルシステムの公式サイトには、不使用の割合が2つ書かれています。

どちらが古いのかは、レポートを2年ぶん照合すると分かります。1つ前の品質保証レポートでは、1,551物質のうち1,170物質が使用可で、不使用は約24%でした。品質保証のページに残っているのは、前の年度の数字です。

レポートには注記もありました。2025年11月に食品添加物基準の改定があり、使用可能な物質数は1,170から1,206に増えています。ただし「一覧表の表記方法を整理したためであり、使用不可から可能に変更したものはありません」と書かれています。

添加物について、パルシステムが公表している約束

木のテーブルに並ぶ大きさの違う3本の計量スプーン

物質数のほかに、用途まで踏み込んだ約束も出ています。公式のヘルプと商品づくりのページから、そのまま拾いました。

  • 商品づくりの考え方の「7つの約束」に、化学調味料不使用と明記
  • 甘味料のヘルプ 甘味料用途での食品添加物の使用はありません。アスパルテームやスクラロースだけでなく、ステビアやカンゾウ抽出物も不使用
  • 着色料のヘルプ タール系色素は使わない。天然由来でも独自の基準で制限。使った商品はある
  • ハムとウインナーに発色剤を使わない

甘味料と発色剤は「使わない」と言い切っています。着色料は「制限して使う」で、ゼロではありません。約束の強さが用途ごとに違うということです。

ひとこと断っておきます。ここに書いたのは、すべて会社側の説明です。実物の原材料名との照合は、注文前にはできません。「無添加」と言い切れる材料は、公式サイトからは出てきませんでした。

パルシステムの表示は、品目数で比べると不利になる

白い布の上に置かれた大きな瓶と小さな瓶が2つ

品目数で会社どうしを比べるときに、落とし穴が1つあります。表示の書き方が、会社によって違うのです。

パルシステムのヘルプには、こう書かれています。使用した添加物は、できるだけ情報開示したい。だからPB商品の添加物名は原則、物質名で記載する。短く表示できる場合でも、そうする、と。

ヘルプに載っていた例です。

  • 重曹 → 炭酸水素ナトリウム
  • ビタミンC → L-アスコルビン酸
  • 増粘多糖類 → 増粘剤(グァーガム、タマリンドシードガム)
  • 乳化剤 → 乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル)

「乳化剤」「酸味料」「pH調整剤」は、複数種類をまとめて表示できる用途です。それでも、使った物質名をすべて出す方針だとしています。

ここで差が出ます。一括名で「乳化剤」と1つだけ書く商品と、物質名を2つ書く商品では、中身が同じでも表示の品目数が変わります。

つまり、品目数だけで会社を順位づけすると、細かく書いている会社ほど数が増えて損をします。数字を比べるときは、表示の書き方も一緒に見てください。

ただし、品目数が多い=体に悪い、ではない

木のテーブルに置かれた白い小皿と計量スプーン

ここを一緒にすると、選ぶときに迷います。日本で使用が認められている添加物には、使用量の上限があります。書かれている品目が多いことは、そのまま食べる量の多さにはなりません。

毎日の体に積み上がるのは、むしろ食塩と脂質のほうです。そして、この2つは品目数と連動しません。

同じ冷凍の宅食で実数が取れた例があります。デリピックスの人気10メニューでは、添加物3品目でいちばん少なかったメニューが、食塩相当量3.7gでいちばん多くなっていました。ナッシュの人気6メニューでも同じ傾向です。

パルシステムでは、この照合が注文前にできません。ただし、数字が本文に書かれている商品もありました。七彩おかずともち麦入りわかめご飯セットは、食塩相当量1.1gの低塩タイプと紹介されています。

厚生労働省のe-ヘルスネットによれば、食塩相当量の1日の目標量は18歳以上の男性で7.5g未満、女性で6.5g未満です。1.1gなら1食で6分の1ほどです。

つまり、添加物の品目数はどこまで手を加えてあるかを表します。食塩と脂質は毎日どれだけ体に積み上がるかを表します。表しているものは別ものです。見るところは2つあります。

では、添加物を減らしたい人はどこを見ればいいのか

木の台に置かれたふたの開いた空のガラス瓶が2つ

パルシステムが強いのは、使わない添加物を物質数まで毎年公表しているところです。区分別の内訳も、前年との差も出ています。ここまで出す宅配は多くありません。

弱いところもはっきりしています。

  • 注文前に、商品ごとの原材料名が出てこない
  • 栄養成分も内容量も、商品ページには出てこない
  • 表示にたどりつくには、加入とログインが要る

だから、加入前に品目数で決めたい人には向きません。約束の文章は読めますが、袋の裏は届いてからです。逆に、加入したあとなら注文画面で全商品の表示が出てきます。

もうひとつ、比べる相手を冷凍のおかずに固定しないという手もあります。味付けまで済んだおかずを、冷蔵で届ける作り置きの宅配です。冷凍と再加熱の工程がないぶん、必要になる品目が変わります。

そちらも候補に入れるなら、5社をまとめた無添加のおかず宅配おすすめ5社が参考になります。同じ宅食でも、注文前に表示を出しているかどうかで差が出ます。三ツ星ファームの添加物の記事もどうぞ。

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よくある質問

Q
パルシステムの冷凍おかずは無添加ですか?
A

無添加とは書かれていません。パルシステムは1,521物質のうち1,206物質を使用可としています。差し引き315物質が不使用です。個々の商品に何が入っているかは、注文前の公式サイトには出てきません。

Q
パルシステムの原材料はどこで確認できますか?
A

公式の商品サイトには載っていません。冷凍食品46品とお料理セット9品の55品を全文検索しましたが、原材料名の表示は0件でした。表示が出てくるのは、加入したあとの注文サイトです。

Q
パルシステムは化学調味料を使っていますか?
A

「7つの約束」に化学調味料不使用と書かれています。甘味料用途の添加物も使用はないとヘルプにあります。いずれも会社側の説明です。注文前に原材料名と照合することはできません。

Q
使わない添加物の割合は20%ですか24%ですか?
A

最新の品質保証レポートでは約20%です。公式の品質保証ページには約24%と書かれていますが、こちらは1つ前の年度の数字と一致します。更新日の新しいほうが最新です。

まとめ:パルシステムの添加物は、315物質が不使用だった

木のテーブルに一列に並ぶ3つの空のガラス容器

55品を全文検索して出た答えは3つです。原材料名の表示は0件。栄養成分も0件。かわりに、使わない添加物315物質という数字が公表されていました。

その315物質は、区分ごとに偏っています。既存添加物は46.2%が不使用、天然香料基原物質は0%。香料を外して計算しなおすと、不使用の割合は34.7%まで上がります。「約20%」という言い方は控えめです。

ただ、いちばん困るのはそこではありません。約束の文章は読めるのに、袋の裏は届くまで分からない。品目数で会社を選びたい人には、これがいちばん困ります。

明日やることは1つ。品質保証レポートの表で、香料を外した3区分の数字だけを確かめる。「添加物が少ない」という評判が、どの区分の話なのかがそこで分かります。商品ごとの数が要るなら、加入後の注文画面まで待つことになります。

「味付けは任せたいけれど、添加物の品目は減らしたい」なら、注文前に表示を出している宅食もあります。料金と仕組みをまとめたシェフの無添つくりおきの検証記事もどうぞ。

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