ラベルさん先に結論です。生活クラブの冷凍おかず・惣菜85品で、原材料名のスラッシュ(/)より後ろに書かれていた添加物は、0品目から3品目でした。85品の合計は41品目です。
0品目という数え方には、断りが1つ要ります。加工助剤とキャリーオーバーは表示の義務がありません。原材料名に出てこなくても、工程で使われている場合があります。
そしてもうひとつ。85品のうち55品には、スラッシュが引かれていません。2品目以上だったのは10品だけでした。この記事ではその10品を品目数で順位づけし、順位の根拠まで全部出します。
数字はすべて2026年8月29日に、生活クラブのインターネット注文eくらぶの消費材ページで確かめました。
生活クラブの冷凍おかずは、実数が出ないまま話だけが広がっている

「生活クラブ 添加物」で検索すると、記事はいくらでも出てきます。ところが読み進めても、結局いくつだったのかが書かれていないことがほとんどです。多いか少ないかは、実際の数が出てからでないと言えません。
理由ははっきりしています。生活クラブは生協です。公式サイトの惣菜のページに載っているのは、次の内容でした。
- 消費材の名前と、価格と内容量
- 生産者と工場の紹介文
- おいしい焼き方などの調理手順
- カタログから転載した読みもの
原材料名は1件もありません。だから「加入しないと表示は出ない」と思われたまま、うわさだけが残ります。
注文サイトの消費材ページは、加入していなくても表示が出る
ただし、抜け道が1つ。組合員向けの注文サイト「eくらぶ」の消費材ページは、ログインなしでも中身が出ます。公開されているのは次の内容です。
- 原材料名(スラッシュより後ろまでそのまま)
- 栄養成分と、その基準になる分析単位
- アレルゲンの表と、賞味期限の日数
- 生産者名と、価格と内容量
注文だけはできません。表示を出すところまでは、だれでも進めます。今回はここから85品分の原材料名を拾い上げました。
生活クラブが公表している基準は「803品目のうち93品目」

生活クラブは、使う添加物の数を公表しています。食品添加物の削減のページに、こう書かれています。
現在、日本で使用が認められている食品添加物は約1,500種類あります。このうち、「天然香料」、「一般飲食物添加物」を除くと803品目です。生活クラブが使用を許容している食品添加物は、このうち93品目。約8分の1です。(2026年5月末現在)
あわせて掲げているのが3つの原則です。「疑わしいものは使用しない」「不要なものは使用しない」「使用したものはすべて公開する」の3つです。
同じページには「要注意食品添加物リスト」も12項目あります。生活クラブでの扱いは、次のように分かれていました。
- 禁止…保存料(ソルビン酸Kなど)、発色剤(亜硝酸Naなど)、甘味料(アスパルテームなど)、コチニール色素、タール系色素、安息香酸Na、ナイシン、防かび剤
- 条件つきで許容…加工デンプン(乳幼児向けの2種類のみ禁止)、カラメル色素(Ⅰのみ許容)、酵素(4種類のみ)
- 用途を限定して許容…リン酸塩(練り製品と加工肉類には禁止)
ここまでは会社の主張です。主張と実物がそろっているかは、表示のほうで照合するしかありません。
冷凍おかず85品を、添加物の品目数で順位づけした

やり方は2つだけです。味は判断に入れていません。
- eくらぶに載っている原材料名で、スラッシュ(/)から後ろに何品目あるか。かっこの中の細目は1つとして扱います。末尾の「(一部に◯◯を含む)」はアレルギー表示なので除いています
- 同じ数のときは、eくらぶの掲載順のままにします。分析単位が商品ごとに違うため、食塩相当量では順位づけできません
対象は、eくらぶの「惣菜・おかず」と「美食百彩」から、次の7区分の全品です。合計85品になります。
- お弁当用ミニ惣菜…12品
- 中華風(餃子・焼売など)…10品
- 洋風(コロッケ・ハンバーグなど)…12品
- 和風…24品
- 魚介フライ(衣付き)…11品
- カレー・シチュー・味噌汁・スープ…8品
- 美食百彩…8品
下の表は、85品のうち添加物が2品目以上だった10品です。残る75品は1品目か0品目でした。
| 順位 | 消費材 | 添加物の品目数 | 書かれていた品目 | 分析単位 | 熱量 | 食塩相当量 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 北海道産ポテトのグラタン | 3品目 | 加工でん粉、乳化剤、増粘剤(グァー) | 1個150g | 129kcal | 0.87g |
| 2 | お弁当用かぼちゃコロッケ | 2品目 | ベーキングパウダー、乳化剤 | 1個約25g | 65kcal | 0.15g |
| 3 | チキンメンチカツの南蛮づけ | 2品目 | 加工デンプン、増粘剤(加工デンプン) | 1個25g | 50kcal | 0.22g |
| 4 | もちもちじゃが餃子風(スープ付) | 2品目 | 加工でん粉、増粘剤(グァーガム) | 表示なし | 表示なし | 表示なし |
| 5 | 海老にら餃子 | 2品目 | 加工デンプン、重曹 | 100g | 159kcal | 1.01g |
| 6 | 春巻 具材は直火釜炒め! | 2品目 | 増粘剤(加工でん粉)、加工でん粉 | 1本約50g | 76kcal | 0.35g |
| 7 | レンジで6種の野菜のコロッケ | 2品目 | ベーキングパウダー、乳化剤 | 1個約80g | 194kcal | 0.51g |
| 8 | レンジでコロッケ(豚肉入り) | 2品目 | ベーキングパウダー、乳化剤 | 1個約80g | 201kcal | 0.67g |
| 9 | 手羽元のグリル(てりやき) | 2品目 | 加工デンプン、酒精 | 100g | 174kcal | 1.29g |
| 10 | ビーフシチュー | 2品目 | カラメル色素、増粘剤(加工デンプン) | 225g | 259kcal | 1.09g |
いちばん多いグラタンで3品目です。宅食の冷凍弁当だと1食で10品目を超えることもあるので、桁が1つ違います。

85品のうち55品には、スラッシュが引かれていなかった

85品の内訳は、こうなりました。
- 添加物2品目以上…10品
- 添加物1品目…20品
- 添加物0品目…55品
0品目の55品には、餃子、焼売、チキンナゲット400g、直火焼ハンバーグ、ふっくら和風ハンバーグ、あじフライなどが入ります。定番と呼ばれる消費材が、そろって0品目でした。
いちばん多いのは、とろみと衣をつくる品目
41品目の中身を用途でまとめると、次の順になります。
- 増粘剤…10品目
- 加工デンプン・加工でん粉…8品目
- 膨張剤・ベーキングパウダー・重曹…9品目
- 乳化剤…4品目
- こんにゃく用凝固剤(水酸化カルシウム)…4品目
- カラメル色素…2品目
- 酒精・アルコール…2品目
- 酸味料、酸化防止剤…各1品目
とろみ、衣のふくらみ、こんにゃくの固さ。味を足す品目ではなく、とろみや固さを保つための品目がほとんどでした。
保存料・発色剤・甘味料は、85品で1件もなかった
公式が「禁止」と書いている品目は、表示のほうでも出てきませんでした。85品での件数は次のとおりです。
- 保存料(ソルビン酸Kなど)…0件
- 発色剤(亜硝酸Naなど)…0件
- 甘味料(アスパルテームなど)…0件
- リン酸塩…0件
- 調味料(アミノ酸等)…0件
とくに「調味料(アミノ酸等)」が85品で1件も出ないのは、宅食の冷凍弁当と比べると珍しい結果です。冷凍弁当では、ほぼ全メニューに書かれていることもあります。
着色料はカラメル色素の2品だけ
着色料が出たのは、ビーフシチューと焼きカレードリアの2品です。どちらもカラメル色素でした。
公式は「カラメルⅠのみ許容」と書いています。ただし包材の表示では、ⅠからⅣのどれかまでは分かりません。ここは会社の説明を信じるかどうかの話になります。
ここまでをまとめると、公式の主張と、85品の表示は食い違っていませんでした。禁止と書いた品目は出ず、条件つきで許容と書いた品目だけが出ています。ただし「無添加」ではありません。41品目は、たしかに書かれていた数です。
ただし、品目数が少ない=食塩も少ない、ではない

品目数だけで安心すると、別の数字を見落とします。100gあたりの食塩相当量が公開されている消費材を、多い順に並べるとこうなります。
- レンジで簡単 豚角煮の素…5.35g(添加物0品目)
- 味付け玉こんにゃく…2.79g(添加物1品目)
- 秋鮭昆布巻ハーフ…1.79g(添加物0品目)
- チキンバー…1.63g(添加物0品目)
食塩相当量がいちばん多い豚角煮の素は、添加物が0品目です。いっぽう、添加物の品目数で1位だったグラタンは0.87gでした。品目数と食塩相当量は、別々に見る数字です。
もうひとつ注意点があります。生活クラブの表示は、分析単位が商品ごとに違います。100gのものもあり、1個25gのものもある、という具合です。数字をそのまま横に並べると、量の違いで結論がひっくり返ります。
では、生活クラブの冷凍おかずをどう手がかりにすればいいのか

加入前でも、次の3つで自分の数字が出ます。
- eくらぶの消費材ページを表示する。ログインは要りません
- 原材料名のスラッシュより後ろだけを数える。そこが添加物です
- 栄養成分の「分析単位」と食塩相当量をセットで控える。単位が違えば比較になりません
そのうえで、選ぶときの目安はこの3つです。
- とろみと衣の品目まで外したいなら、揚げものと洋風の惣菜を避ける
- 味付けを任せたいなら、食塩相当量の上限を先に決める
- 冷凍のストックが目的なら、0品目の55品から選ぶ
同じ生協で比べたい人は、添加物が0品目から8品目だったコープデリの冷凍おかず10品と、注文前に原材料名が出てこなかったパルシステムの冷凍おかず55品が、並べやすい相手になります。
他社の実数も知りたい人は、同じやり方で数字を出したデリピックスの検証記事とナッシュの検証記事もどうぞ。冷凍おかず全体の選び方は無添加おかずの宅配のまとめにあります。
よくある質問
- Q生活クラブの冷凍おかずは無添加ですか?
- A
無添加ではありません。今回の85品には、0品目から3品目の添加物が原材料名に書かれていました。合計は41品目です。ただし55品はスラッシュがなく、その55品の原材料名に添加物の表記はありません。
- Q生活クラブの冷凍おかずに保存料は入っていますか?
- A
85品では0件でした。公式サイトも、保存料(ソルビン酸Kなど)を禁止と明記しています。発色剤と甘味料、リン酸塩も85品で0件でした。
- Q添加物がいちばん多かった消費材はどれですか?
- A
北海道産ポテトのグラタンで3品目です。加工でん粉、乳化剤、増粘剤(グァー)の3品目でした。1個150gで熱量129kcal、食塩相当量0.87gです。
- Q生活クラブの原材料は加入前でも表示できますか?
- A
できます。注文サイト「eくらぶ」の消費材ページは、ログインなしでも原材料名と栄養成分、アレルゲンまで出ます。注文だけは組合員限定です。
まとめ:生活クラブの冷凍おかずの添加物は、0品目から3品目だった

85品を順位づけして出た答えは3つです。生活クラブの冷凍おかずの添加物は0品目から3品目で、合計41品目。55品はスラッシュがなく、保存料と発色剤と甘味料は1件もない。そして食塩相当量が最多の消費材は、添加物0品目でした。
公式が掲げる「803品目のうち93品目」という基準と、85品の表示は食い違っていません。ただし、生活クラブが無添加だという意味ではありません。書かれていた41品目は、たしかに書かれていた数です。
明日やることは1つ。気になる消費材のeくらぶのページを表示して、スラッシュより後ろと、分析単位つきの食塩相当量だけを控える。人から聞いた話ではなく、自分で控えた表示で加入を決められます。
「加入までは踏み切れないけれど、添加物の品目は減らしたい」なら、宅配の惣菜という手もあります。料金と仕組みを点検したシェフの無添つくりおきの検証記事もどうぞ。
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