【比べられた商品は0組】コープデリとパルシステムの添加物の違いは、数字の出し方だった

明るい窓辺の灰色の床に白い石板が1枚と、白い小石の山がある 体に悪い?食品査定
ラベルさんラベルさん
コープデリとパルシステム、添加物が少ないのはどっち?って聞かれるでしょ。……両方の記事があるんだから、並べれば済むんじゃないの?
うーめんうーめん
並べようとして、手が止まった。コープデリは商品1つずつの数字、パルシステムは会社ぜんぶの数字。単位が違うので、そのままでは比べられない。今回は、数え方のちがいのほうを見る。

先に結論です。コープデリとパルシステムの添加物の違いは、品目数の多い少ないではなく、数字の出し方の違いでした。コープデリは商品ごとの実数が出ます。10商品で0品目から8品目です。パルシステムは商品ごとの実数が出ず、かわりに会社全体の内訳が出ます。その内訳を引くと、使わない添加物は315物質です。

同じ商品どうしを横に置いて比べられた組み合わせは、0組でした。ウインナーとウインナー、餃子と餃子のように並べるつもりで両社の商品ページを見直しましたが、パルシステム側に原材料名が1件も出ていないため、並べる相手がありません。

そのかわり、両社が公表している基準は文章で比べられます。エリアも週ごとの利用料も公式サイトに出ています。この記事では、その3つを1枚にまとめました。数字は当サイトが2026年8月29日と9月2日に、両社の公式サイトと関連する公式資料で確認したものです。

「どちらが少ないか」は、同じ数え方の数字がないので決められない

灰色の石の台に、丸い白い石と細長い白い大理石の棒が離して置かれている

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2社の添加物を比べる記事は多いのに、どちらが何品目だったのかまで書いてある記事はほとんどありません。理由は簡単で、パルシステム側の数字が存在しないからです。

両社の商品ページに出てくる数字を、同じ形で並べようとすると、こうなります。

  • コープデリ……CO・OP商品の冷凍のおかずとミールキット、合わせて10商品で、添加物の品目数は0品目から8品目。合計42品目。保存料の表記は0件
  • パルシステム……冷凍食品46商品、お料理セット9商品、計55商品で、原材料名の表示は0件。かわりに会社全体の内訳を引くと315物質が不使用

コープデリは「商品1つに何品目」、パルシステムは「会社として何物質を使わないか」です。品目と物質、商品と会社。単位が2つとも違うので、大小の比較になりません。

ここで無理に「パルシステムのほうが少ないはず」と言うのは、数字の裏づけがない言い方です。逆に「コープデリのほうが表示が多いから多い」と言うのも、相手の数字がないのに勝ち負けを決めています。この記事は、どちらの言い方もしません。

比べられるものだけを比べます。公表されている基準の中身、配達エリア、週ごとの利用料の3つです。

両社が公表している添加物の基準を、原文のまま並べた

灰色の石板の上に、白く丸い石が5個ずつ2列に並べられている

基準の作り方が、2社でまったく違います。コープデリは使わない物質を名前で挙げる方式、パルシステムは使わない物質の数を区分ごとに公表する方式です。

コープデリ連合会の食品添加物についてのページには、自主管理基準の表が2つ載っています。2026年9月2日に確認しました。

  • 表-1……原則的に使用しない10品目。遺伝毒性発がん物質とされる臭素酸カリウムが1つ、安全性を量的に判断できる科学的根拠が確認できない物質が9つ。食用赤色104号と105号、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸の4種、グレープフルーツ種子抽出物、単糖・アミノ酸複合物です
  • 表-2……使用しないように努める37品目。安息香酸とそのナトリウム塩、食用赤色40号・106号、黄色4号・5号、青色2号、二酸化チタン、ポリソルベート4種、カラギナン、ステビアやカンゾウ由来の甘味料8種、ε-ポリリシンなど。使う場合は対象食品の範囲と使用量と成分規格を確認したうえで使う、と書かれています

合わせて47品目が名前で挙がっています。ただしこの表はコープ商品(CO・OP商品)に対する基準です。同じページに、メーカー品などの一般商品については、表-1の物質でも「消費者に広く支持されている商品に限り取り扱う」、表-2の物質は「特に制限は設けない」と書かれています。宅配のカタログ全体が同じ基準で守られているわけではありません。

パルシステムは、名前の一覧ではなく数で公表しています。2026年7月30日付の品質保証レポート2025では、国内で認可されている1,521物質のうち1,206物質を使用可としています(2026年3月現在)。

ここで1つ分けておきます。レポートが書いているのは「そのうち約20%を不使用」までで、315という数字はレポートにありません。公表されている1,521と1,206を引いた差が315物質です。割合になおすと20.7%で、レポートの「約20%」と合います(品質保証レポート2025・2026年3月現在/2026年9月5日に確認)。

この315物質がどの区分から出ているかは、315物質の区分別の内訳を読んだ記事にまとめてあります。既存添加物では327物質のうち151物質が不使用で、割合は46.2%まで上がります。

ここで1つ注意があります。コープデリの47品目とパルシステムの315物質を、そのまま大小で比べることはできません。コープデリの表は「懸念のある物質を挙げた一覧」で、パルシステムの数は「認可された全物質を1つずつ判定した結果」です。母集団が違います。

また、パルシステムの公式サイトには不使用の割合が「約24%」と書かれたページと「約20%」と書かれたページが両方あります。2026年7月30日公表のレポートの数字は20.7%で、24%は1つ前の年度の数字と一致します。

用途別に見ると、約束の強さがはっきり分かれた

白い壁に窓の影が落ち、その前に灰色と白の石板が3枚立てかけてある

数では比べられなくても、用途ごとの約束なら文章で比べられます。両社の公式ページに書かれている言い回しを、4つの用途で並べました。

用途コープデリ(コープ商品の基準)パルシステム(自社商品)
化学調味料調味料(アミノ酸)などを「使用しない商品の開発・品ぞろえを進める」。禁止の表現ではない7つの約束に「化学調味料不使用」と明記
甘味料ステビア抽出物、カンゾウ抽出物など8種を表-2で「使用しないように努める」。アスパルテームやスクラロースは表に載っていないヘルプに、甘味料の用途では添加物を使っていないと明記。ステビアやカンゾウ抽出物も対象
タール系色素赤色104号・105号は表-1で原則使用しない。赤色40号・106号、黄色4号・5号、青色2号は表-2ヘルプに「タール系色素は使わない」。天然由来のものも「むやみに増やさない」
発色剤表-1にも表-2にも載っていない「私が選ぶシリーズ」のハムとウインナーは発色剤・リン酸塩・化学調味料を使用しない(パル・ミートの商品ページ)

表を見ると、パルシステムは「使わない」と言い切る用途が3つ、コープデリは「努める」と「開発を進める」が中心です。ここが、公表されている文章で読み取れるいちばん大きな違いでした。

ただし、言い切りが強いことと、届く商品の表示が短いことは別です。パルシステムは自社商品の添加物名を、一括名ではなく物質名で書く方針をヘルプで公表しています。乳化剤を1つと書くか、物質名を2つ書くかで、袋の裏の行数は変わります。約束が厳しい会社ほど、表示の品目数は多く見えることがあります。

コープデリ側にも読み落としやすい一文があります。「食品添加物不使用だから安全」という表現は科学的に不正確なので用いない、と公式ページに書かれています。不使用を売り文句にしない立場です。約束の弱さではなく、言い方の方針の違いとして読むほうが正確だと思います。

商品ごとの実数は、コープデリだけに出ていた

灰色の石の台の左半分に、白い大理石の板が1枚だけ置かれている

商品単位の数字が出るのはコープデリだけです。それも公式サイトではなく、日本生協連のコープ商品情報検索に載っているCO・OP商品にかぎります。

そこで取れた10品の実数を、パルシステムと同じ商品分類で並べ直しました。相手の欄が埋まらないことを、先にお見せします。

商品の分類コープデリ(CO・OP商品)パルシステム
魚の煮物骨取りさばの味噌煮 0品目/骨取りサーモンのクリーム煮 8品目原材料名の表示なし
揚げ物レンジでサクッとロースとんかつ 3品目/北海道産秋鮭メンチ&ポテトのオニオンソース 7品目原材料名の表示なし
中華のおかず国産豚肉を使ったうまか酢豚 4品目/青椒肉絲(国産豚肉使用) 3品目/えびのマヨソースセット 6品目原材料名の表示なし
ミールキットえびとブロッコリーのXO醤炒め 5品目/海鮮八宝菜 5品目/たらとさつまいもの甘辛炒め 1品目お料理セット9商品とも表示なし

パルシステムの列が、全部同じ言葉になりました。これが「比べられた組み合わせは0組」の中身です。パルシステムが表示を省いているのではなく、注文前に読める場所に置いていないだけです。届いた袋には、法律どおりの一括表示が印刷されています。

コープデリの10品で見えたことを、3つだけ書いておきます。品目名の内訳と順位はコープデリ10品の順位と品目名の内訳にあります。

  • 保存料は10品とも表記なし。冷凍で届く商品なので、日持ちを添加物で支える必要が小さい
  • 着色料が書かれていたのは4品で、カラメル、アナトー色素、ウコン色素。タール系色素は1品もありません。コープデリの表-1・表-2と食い違う表示は出てきませんでした
  • 0品目だった骨取りさばの味噌煮は、表示の中にスラッシュ自体が出てきません。ただし加工助剤とキャリーオーバーは表示を免除されているので、袋に印字されていないという意味で読んでください

もう1つ、コープデリにも読めない部分があります。公式の人気の冷凍食品13商品のうち、コープ商品情報検索で見つかったのは2品だけでした。コープデリ限定の商品は、パルシステムと同じく注文前には読めません。「読める会社」と「読めない会社」の差ではなく、「一部が読める会社」と「全部が読めない会社」の差です。

宅配14社を同じ見方で仕分けた結果は、14社を注文前に読めるかで仕分けた一覧にあります。コープデリは「別の公式サイトなら読める2社」、パルシステムは「読めない5社」に入っています。

エリアは8都県が重なり、4県はパルシステムしか届かない

灰色の石の床に、白い大理石の板が大小2枚ずらして重ねられている

基準を読み比べる前に、そもそも両方選べる地域かどうかで答えが決まる人がいます。配達エリアを両社の公式ページで確認しました。

コープデリのサービス案内に載っているのは、東京・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬・長野・新潟の1都7県です。パルシステムのヘルプ(2026年4月10日更新)には、東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬・福島・山梨・長野・静岡・新潟の1都11県とあります。

お住まいの都県コープデリパルシステム
東京・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬・長野・新潟届く届く
神奈川・福島・山梨・静岡届かない届く
上記以外届かない届かない

コープデリの1都7県は、そのままパルシステムの1都11県に含まれています。つまりコープデリが届く地域なら、必ずパルシステムも候補に入ります。逆に神奈川・福島・山梨・静岡の4県は、この2社で迷う余地がなく、パルシステム1択です。どちらの会社も、都県内に一部届かない地域があるので、郵便番号での確認は要ります。

東京都の週ごとの利用料は、注文額で逆転する

週ごとにかかる料金も、両社とも公式ページに金額が出ています。東京都の個人利用で並べました。

  • コープデリ(東京都の料金ページ)……注文がある週は基本88円+配達110円で198円、注文がない週は88円。税別6,000円以上の注文で0円。加入後8週間は0円
  • パルシステム(料金と割引のページ)……東京は注文額に応じて4段階。2,000円未満で248円、2,000円以上5,000円未満で198円、5,000円以上12,000円未満で165円、12,000円以上で0円。注文がない週にもかかる

1週に5,000円未満の使い方ならコープデリの198円のほうが安いか同じで、5,000円を超えるとパルシステムの165円が下回ります。まとめ買いをするならパルシステム、少額で使うならコープデリが安いということです。どちらも子育て世帯や高齢の世帯向けの割引があり、金額は都県ごとに変わります。

では、どちらを選べばいいのか

灰色の石の台の左右の端に、白い丸い石がひとつずつ離して置かれている

決め手は「何品目か」ではなく、「加入前に何を読んで決めたいか」です。2社は、読ませてくれるものが違います。

  • 商品ごとの原材料名を先に見て決めたい人……コープデリ。CO・OP商品にかぎり、加入前に袋の裏と同じ表示が読めます。表-1・表-2の名前の一覧と、実際の表示を照らし合わせることもできます
  • 会社の約束の強さで決めたい人……パルシステム。化学調味料、甘味料、タール系色素の3つを「使わない」と言い切っています。商品ごとの表示は、加入後の注文画面で全商品ぶん読めます
  • 神奈川・福島・山梨・静岡にお住まいの人……パルシステム。コープデリは届きません

どちらも、資料請求とお試しの入口を公式サイトに用意しています。コープデリは加入後8週間の利用料が0円なので、その期間に注文画面で限定商品の表示を読んでから続けるかを決められます。パルシステムは加入後に注文画面へ入れば、55商品すべての原材料名がそこで出てきます。「読んでから決める」ができる順番が、2社で逆になっているということです。

2社のどちらにも当てはまらない選び方もあります。冷凍ではなく、味付けまで終えた作り置きを冷蔵で届ける会社です。注文前の確認画面に原材料名が出る会社もあり、冷蔵で届く作り置き型も含めた宅配5社の一覧にまとめてあります。

宅配に頼らない道もあります。近所のスーパーで、原材料名にスラッシュのない商品がどの売り場にどれだけあるかは、宅配に頼らずスーパーの7売り場で0品目を拾い上げた記事に実物の表示で書きました。

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よくある質問

灰色の台の上に、白い石灰岩の平たい塊が2つ積み重ねられている
Q
コープデリとパルシステムでは、添加物が少ないのはどちらですか?
A

商品ごとの数字で決めることはできません。コープデリはCO・OP商品10商品で0品目から8品目という実数が出ますが、パルシステムは注文前に原材料名が出ないため、同じ商品どうしで比べられた組み合わせは0組でした。公表されている約束の文章では、パルシステムのほうが「使わない」と言い切る用途が多くなっています。

Q
両社の添加物の基準はどこで読めますか?
A

コープデリはコープデリ連合会の「食品添加物について」のページに、原則使用しない10品目と使用しないよう努める37品目の一覧があります。パルシステムは毎年の品質保証レポートに、区分別の使用可・不使用の物質数が載っています。どちらも加入せずに読めます。

Q
神奈川県に住んでいますが、コープデリは使えますか?
A

公式のサービス案内では、コープデリのエリアは東京・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬・長野・新潟の1都7県で、神奈川県は入っていません。パルシステムは神奈川県を含む1都11県が対象です。神奈川・福島・山梨・静岡の4県では、この2社のうち選べるのはパルシステムだけになります。

Q
パルシステムの商品の原材料名は、加入前に読めますか?
A

公式の商品サイトでは読めません。冷凍食品が46商品、お料理セットが9商品、その商品ページを開いても、原材料名の欄も栄養成分の欄も出てきませんでした。加入して注文サイトに入ると、商品ごとの表示が出てきます。コープデリはCO・OP商品にかぎり、日本生協連のコープ商品情報検索で加入前に読めます。

まとめ:違いは品目数ではなく、数字の出し方だった

白い壁の前の灰色の床に、小さな灰色の立方体がひとつ置かれている

2社を見比べて分かったことは3つです。

  • 同じ商品どうしで比べられた組み合わせは0組。コープデリはCO・OP商品10商品で0品目から8品目、パルシステムは55商品で原材料名の表示が0件
  • 公表されている基準は、コープデリが名前で挙げる47品目、パルシステムが内訳の引き算で出る315物質。母集団が違うので大小では比べられない
  • 用途別の約束は、パルシステムが化学調味料・甘味料・タール系色素の3つを「使わない」と言い切り、コープデリは「努める」「開発を進める」の書き方

エリアは、コープデリの1都7県がまるごとパルシステムの1都11県に含まれていました。神奈川・福島・山梨・静岡の4県は、迷う前に答えが出ています。

まずやることは1つです。コープデリなら、候補の商品名でコープ商品情報検索を引き、スラッシュの右側だけを読む。パルシステムなら品質保証レポートの表で、香料を除いた3区分の不使用の数を見る。読める場所が違うだけで、どちらも数字で確かめられます。

「味付けは任せたいけれど、注文前に原材料名まで読んでおきたい」なら、確認画面に表示が出る宅食もあります。週の総額と注文の流れはシェフの無添つくりおきを注文画面まで追った記事に書いてあります。

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