ラベルさん先に結論です。マイサイズに保存料は入っていませんでした。6商品の原材料名を確かめましたが、どこにも並んでいません。レトルト食品は、袋に密封してから加熱殺菌することで日持ちさせているからです。
入っていた添加物は3〜7品目。どれもとろみと味をつくるためのものでした。そのうえで、毎日の体に効いてくる数字は別にあります。1食あたり1.7〜1.9gの食塩相当量です。この記事では6商品を添加物の数で並べ、その根拠まで出します。数字はすべて2026年8月22日に大塚食品の公式サイトで確認したものです。
うわさが出るのは、常温で長く置けるから

この検索が生まれる理由は、置かれている場所にあります。冷蔵でも冷凍でもない、常温の売り場に長く並んでいる。だから「何か入れているのでは」と考えたくなります。
ただし、レトルトを日持ちさせているのは薬剤ではありません。公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会は「缶詰、びん詰、レトルト食品は、空気も水も細菌も絶対に入らない容器に密封し、中身は加熱殺菌を施してあり、殺菌料、保存料は一切使用されていません」と書いています。
実際、6商品の原材料名にも保存料はありませんでした。では3〜7品目は何のために入っているのか。並べて比べたほうが早いです。
添加物の数で6商品を並べた

順位のつけ方は2つだけです。
- 原材料名のスラッシュ(/)より後ろに書かれた添加物が、いくつ並んでいるかを数える
- 同数のときは、100gあたりの食塩相当量が多いほうを上位に置く
| 順位 | 商品 | 添加物の表示数 | 内容量 | 1食の食塩相当量 | 100gあたり食塩相当量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | マイサイズ ハヤシ | 7 | 150g | 1.9g | 1.3g |
| 2 | マイサイズ 欧風カレー | 6 | 150g | 1.9g | 1.3g |
| 3 | マイサイズ 親子丼 | 5 | 150g | 1.8g | 1.2g |
| 4 | マイサイズ キーマカレー | 4 | 100g | 1.7g | 1.7g |
| 5 | マイサイズ 中華丼 | 3 | 150g | 1.9g | 1.3g |
| 6 | マイサイズ マンナンごはん | 3 | 140g | 0.04g | 0.03g |

この順位は表示されている添加物の数が多い順であって、体に悪い順ではありません。ただ、並べると見えるものがありました。
いちばん右の列は100gあたりに換算しました。キーマカレーだけ1食100gで、ハヤシや親子丼など残りは1食150gまたは140gと、公式の表示単位が商品ごとに違うためです。
並んでいた添加物は、とろみと味をつくるものだった

6商品の表示を、中身で分けます。
ソース5商品すべてに入っている3つ
増粘剤(加工デンプン)、調味料(アミノ酸等)、リンゴ抽出物。この3つはハヤシから中華丼まで、5商品すべてに並んでいました。増粘剤はとろみを、調味料はうまみをつくります。
1位と2位に増えているのは、色と酸味
1位のハヤシと2位の欧風カレーには、共通の3つに加えてカラメル色素、酸味料、香料が並びます。ハヤシにはさらにパプリカ色素が加わって7品目。増えているぶんは、色と酸味と香りです。
ごはんだけ、中身がまったく違う
6位のマンナンごはんに入っているのはグルコン酸Ca、増粘剤(アルギン酸Na)、調味料(有機酸)。ソース側とは1つも重なりません。こんにゃく粉とでんぷんを米粒の形にして、崩れないようにするために使われているからです。
つまり、マイサイズに並ぶ添加物は保存のためではなく、とろみと味と色をつくるために使われています——6商品を並べて出てきた答えは、これでした。
ただし「数が少ない=安心」ではない

ここを混ぜると判断を誤ります。表の右から2列目を見てください。添加物が3品目で5位の中華丼も、7品目で1位のハヤシと同じ1食1.9gです。順位が一致していません。
100gあたりで見ると、いちばん濃いのは4位のキーマカレーで1.7g。1食あたりでは6商品でいちばん少ないのに、量が100gと少ないぶん、濃さでは先頭になります。
厚生労働省のe-ヘルスネットによれば、食塩相当量の目標量は18歳以上の男性で1日7.5g未満、女性で6.5g未満。マイサイズのソース1袋で、1日の目標量の2割から3割が入る計算です。添加物の数は「どこまで味をつくってあるか」、食塩相当量は「毎日どれだけ積み上がるか」を示していて、順位は一致しません。物差しは2本必要です。
同じレトルトでも、カレーは1袋の食塩がもっと大きく動きます。レトルトカレー10商品を比べた記事では1.5gから3.1gまで2倍以上の開きがありました。合わせるごはんのほうは、パックご飯の添加物を確かめた記事にまとめてあります。
じゃあ、これを毎日にしていいのか

もう1つ、表に出ていない数字があります。たんぱく質です。
マイサイズのソースは1食あたり2.0g〜4.4g。100kcal前後に収めてあるので、おかずとしての中身は軽くなります。ごはんと合わせても、1食はソース1袋ぶんです。週に何回かの調整には使えますが、毎日のメインのおかずをこれ1つにするのは別の話になります。
「無添加」という言葉が何を指すのかは無添加とは?に、売り場での見分け方は無添加冷凍食品はスーパーで買える?にまとめてあります。
ただし限界もあります。常温で置けて、温めるだけで、そこそこの量があるメインのおかず——この3つを同時に満たす商品は、そう多くありません。
だから外から入れる手があります。添加物を使わないと決めてつくられた総菜を、届けてもらう選択肢です。
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よくある質問
- Qマイサイズに保存料は入っていますか?
- A
入っていません。今回確かめた6商品の原材料名に、保存料は1つも並んでいませんでした。日本缶詰びん詰レトルト食品協会も、レトルト食品は密封して加熱殺菌するため「殺菌料、保存料は一切使用されていません」と説明しています。
- Q1位のハヤシは食べないほうがいいですか?
- A
そうは言えません。今回の順位は添加物の表示数で並べたもので、安全性の順位ではないからです。マイサイズ ハヤシは1食150gで96kcal・脂質3.5g・食塩相当量1.9g。この数字を見て、毎日にするか週に何回かにするかを決めるのが現実的です。
- Qマンナンごはんはなぜ添加物が入っているのですか?
- A
こんにゃく粉とでんぷんを米粒の形にして、炊いても崩れないようにするためです。並んでいるのはグルコン酸Ca、増粘剤(アルギン酸Na)、調味料(有機酸)の3つで、ソース側の添加物とは1つも重なりません。
- Q添加物の数はどこで確認できますか?
- A
大塚食品の公式サイトの製品ページに、原材料名がそのまま載っています。スラッシュ(/)より後ろが添加物です。売り場では箱の裏の同じ位置を見れば、その場で数えられます。
まとめ:数えるのは添加物ではなく、食塩相当量

6商品を並べて出た答えは1つです。マイサイズは密封して加熱殺菌しているので、保存料は入っていませんでした。並んでいた3〜7品目は、とろみと味と色をつくるためのものです。そして添加物が3品目の中華丼と、7品目のハヤシの食塩相当量は、どちらも1食1.9gで同じでした。
明日やることは1つ。箱の裏で食塩相当量を見る。1食1.7〜1.9gなら、その日の残りで調整できます。
そのうえで「もっとしっかりしたおかずがほしい」なら、宅配に切り替える手があります。5社の原材料表示を比べた無添加のおかず宅配おすすめ5社と、料金と仕組みを確かめたシェフの無添つくりおきの検証記事もどうぞ。
裏面を食塩相当量で見る癖は、粉になった乳製品にもそのまま効きます。乳6商品を1杯にそろえたスキムミルクの検証では、食塩相当量が0.218gで牛乳とほぼ並びました。
お湯を注ぐだけの1食も、同じ見方でそのまま開けます。カップスープと春雨スープ6商品を1食あたりで並べた記事では、6商品すべてで炭水化物がたんぱく質の7倍以上ありました。
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