ラベルさん先に結論です。食宅便のおまかせコース10メニューで、原材料名のスラッシュ(/)より後ろに書かれていた添加物は、6個から12個でした。10メニューの合計は82個です。
そしてもうひとつ。10メニューとも、保存料の表記は1つもありませんでした。この記事では10メニューを品目数の多い順に示し、順位の根拠まで全部出します。数字はすべて2026年8月29日に食宅便公式サイトのおまかせコースで確認したものです。
「食宅便は添加物が多い」と言われるのに、何個かは出てこない

「食宅便 添加物」で検索して困るのは、実数が出てこないことです。多いか少ないかは、数が出てはじめて言える言葉だからです。
理由は2つあります。ひとつは、食宅便の弁当が主菜1品と副菜3品の組み合わせだという点です。原材料名が長くなった理由が「おかずが4品だから」なのか「添加物だから」なのかは、表示そのものにあたらないと分かれません。
もうひとつは、食宅便が病院や介護施設の食事を長くつくってきた日清医療食品の商品だという点です。「病院食の会社なら安心」と「冷凍弁当なら添加物だらけ」が、同時に流れています。印象だけでは答えが出ません。
材料はそろっています。食宅便はおまかせコースのページで、メニューごとの原材料名と栄養成分を全文公開しています。会員登録も注文も不要で、そのまま読める形です。
いっぽうで、公式サイトに「使用しない添加物リスト」のような約束のページは見当たりませんでした。よくある質問の欄にはこう書かれています。
- 添加物は「使用している場合がございます」
- 使用する場合は「国の基準を遵守しております」
- 中身は「商品パッケージやホームページで確認できます」(食宅便 よくある質問)
つまり、方針の文章からは答えが出ません。原材料名そのものが答えになります。
おまかせコース10メニューの添加物は、6個から12個だった

結果は6個から12個。最多と最少で2倍ひらきました。
対象は、公式トップページの週間人気ランキングで1位のおまかせコースです。7食セットと5食セットに載る10メニューが、そのまま全数になります。ルールは2つだけ。味は判断に入れていません。
- 原材料名のスラッシュ(/)より後ろに、いくつの品目が書かれているか。かっこの中の細目は1つとして扱います。末尾の「(一部に◯◯を含む)」はアレルギー表示なので除いています
- 同じ数のときは、1食あたりの食塩相当量が多いほうを上にします
栄養成分は公式表示のまま1食あたりに統一しています。
| 順位 | メニュー | 添加物の品目数 | エネルギー | たんぱく質 | 食塩相当量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 鰈(カレイ)のトマトソースがけ | 12個 | 284kcal | 20.0g | 2.2g |
| 2 | 照り焼きチキン | 11個 | 283kcal | 19.9g | 2.0g |
| 3 | 鶏肉のレモンペッパー焼き | 10個 | 284kcal | 20.0g | 1.7g |
| 4 | 豚肉のスタミナ炒め | 8個 | 279kcal | 19.9g | 1.9g |
| 5 | 回鍋肉 | 8個 | 274kcal | 18.5g | 1.7g |
| 6 | メンチカツ | 7個 | 284kcal | 17.3g | 2.4g |
| 7 | 鯖(サバ)と鰆(サワラ)の味噌煮 | 7個 | 281kcal | 18.2g | 2.1g |
| 8 | 鱈(タラ)のおろしポン酢 | 7個 | 280kcal | 18.5g | 1.7g |
| 9 | 牛肉のXO醤炒め | 6個 | 277kcal | 19.3g | 2.3g |
| 10 | ハッシュドビーフ | 6個 | 292kcal | 18.2g | 1.9g |

ひとこと断っておきます。この順位は表示された添加物の品目数が多い順であって、体に悪い順ではありません。
同数が2組ありました。4位と5位はどちらも8個で、食塩1.9gの豚肉のスタミナ炒めを上に。6位から8位は3品とも7個で、食塩2.4gのメンチカツを先頭にしました。
目立つのは栄養成分の幅の狭さです。10メニューのエネルギーは274kcalから292kcalで、幅は18kcalだけ。たんぱく質も17.3gから20.0gに収まります。1食の設計値が先に決まっている作り方です。
10メニュー全部に書いてあったのは、たった2つ

品目名を1つずつ拾うと、10メニューすべてに共通していたのは調味料(アミノ酸等)と、加工でん粉を使うとろみ材の2つでした。それ以外はメニューによって出たり出なかったりします。
うま味ととろみは、どのメニューにも入っている
調味料(アミノ酸等)はうま味を足すもの、増粘剤や糊料はとろみをつなぎとめるものです。冷凍と電子レンジ加熱をくぐると、あんやソースは水分が離れやすくなります。10メニューとも、加工でん粉を含むとろみ材が入っていました。
牛肉のXO醤炒めは増粘剤、照り焼きチキンは糊料と書き方は違います。役目は同じです。
次に多いのは酸味料とpH調整剤
酸味料は10メニュー中9つ、pH調整剤は8つに書かれていました。どちらも味と品質を一定に保つための品目です。
着色料の表記は8メニューにありました。クチナシ、紅麹、カラメルと名前は違いますが、入っていたのはたれやソースに色がついているメニューです。鯖と鰆の味噌煮と鱈のおろしポン酢には表記がありません。
1メニューだけに出てきた品目もある
10メニュー中1つにしか出てこなかった品目もあります。気にする人が多いので、名前を出しておきます。
- 発色剤(亜硝酸Na)…鰈のトマトソースがけだけ。副菜のマリネにハムが入っています
- 漂白剤(亜硫酸塩)…鯖と鰆の味噌煮だけ
- くん液…鰈のトマトソースがけだけ
- 酒精…鱈のおろしポン酢だけ
最多の12個になった鰈のトマトソースがけは、加工肉と乳化ソースの両方を副菜に持っています。品目が増えた理由は、主菜ではなく副菜の側にありました。
保存料の表記は、10メニューとも1つもなかった

おまかせコースのページ全文を通して、保存料という言葉は1回も出てきませんでした。甘味料の表記も同じくゼロです。
理由ははっきりしています。凍ったまま流通する商品だからです。凍っている間は菌が増えません。だから保存料に頼る必要が小さくなります。
ただし、食宅便の全商品がそうだという話ではありません。同じ公式サイトでも、塩分&カロリーケアのコースには保存料(ソルビン酸K)や保存料(安息香酸Na)の表記が出てきます。副菜に使う加工品の種類が変わるためです。
- おまかせコース10メニュー…保存料の表記は0個
- 塩分&カロリーケアのページ…保存料の表記あり
コースごとに中身は別物です。名前でひとくくりにすると読み違えます。
品目数が多い=体に悪い、ではない

ここを一緒にすると、選ぶときに迷います。日本で使用が認められている添加物には使用量の上限があります。書かれた品目が多いことは、そのまま摂る量の多さにはなりません。
毎日の体に積み上がるのは、むしろ食塩のほうです。そしてここで順位が入れ替わります。
添加物が6個で最少だった牛肉のXO醤炒めは、食塩相当量2.3gで10メニュー中2番目に多い数字でした。反対に、10個で3位の鶏肉のレモンペッパー焼きは食塩1.7gで最少タイです。品目数の順位と、食塩の順位は一致しません。
食塩がいちばん多かったのは、7個で6位のメンチカツで2.4gでした。揚げ物と濃厚ソースの組み合わせは、添加物の品目を増やさずに食塩だけを押し上げます。
厚生労働省のe-ヘルスネットによれば、食塩相当量の1日の目標量は18歳以上の男性で7.5g未満、女性で6.5g未満です。2.4gなら、1食で1日の3分の1前後になります。
もっとも、10メニューの食塩は1.7gから2.4gに収まります。幅は0.7gだけ。どれを選んでも大きくは動かない設計です。
つまり、添加物の品目数はどこまで手が加えてあるかを、食塩は毎日どれだけ体に積み上がるかを表しています。示すものが違うので、順位もそろいません。見るところは2つあります。
この読み方は食宅便にかぎった話ではありません。同じ冷凍弁当のナッシュの添加物を人気6メニューで確認した記事でも、デリピックスの人気10メニューの記事でも、同じ結果になりました。
添加物を減らしたいなら、どこで判断すればいいのか

食宅便が強いのは、主菜1品と副菜3品を1食690円で冷凍庫に入れておけるところです。おまかせコースは7食4,830円(税込)、5食3,450円(税込)で、どちらも1食690円になります。単品で選べるおこのみセレクトも1食690円で、4食から注文できます。
送料は別で、都度便が1,330円、らくらく定期便が940円です。7食セットと定期便を組み合わせると、1食あたりは約824円になります。
いっぽうで、添加物の品目そのものを減らしたい人にとって、食宅便はその目的で作られた弁当ではありません。6個のメニューを選んでも、調味料(アミノ酸等)ととろみ材は入っています。向いている使い道が違う、ということです。
そしてここが大事なところです。品目を減らしたいなら、冷凍弁当の中でいちばん少ないものを探すという考え方を、いったん外したほうが早いと思います。冷凍して家庭の電子レンジで加熱する以上、ソースの分離を止める品目がどうしても要るからです。
味付けまで済んだおかずを、冷蔵で届ける作り置きの宅配という道もあります。冷凍と再加熱の工程がないぶん、必要になる品目が変わります。
そちらが気になるなら、5社を取り上げた無添加のおかず宅配おすすめ5社が参考になります。
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よくある質問
- Q食宅便は無添加ですか?
- A
無添加ではありません。おまかせコースの10メニューには、6個から12個の添加物が原材料名に書かれていました。公式のよくある質問にも「使用している場合がございます」とあります。
- Q食宅便に保存料は入っていますか?
- A
おまかせコースの10メニューには、保存料の表記が1つもありませんでした。ただし塩分&カロリーケアのコースには、保存料(ソルビン酸K)や保存料(安息香酸Na)の表記があります。コースによって違います。
- Q添加物がいちばん少ないメニューはどれですか?
- A
今回の10メニューでは、牛肉のXO醤炒めとハッシュドビーフが6個で最少でした。ただし牛肉のXO醤炒めは食塩相当量2.3gで、10メニュー中2番目に多くなっています。
- Q食宅便の原材料はどこで確認できますか?
- A
公式サイトの各コースのページにメニューが並んでいて、「アレルギー・原材料を確認する」を押すと原材料名が全文出ます。会員登録は要りません。スラッシュ(/)より後ろが添加物です。
まとめ:食宅便の添加物は、6個から12個だった

おまかせコース10メニューから出た答えは3つです。
- 添加物は1食あたり6個から12個で、10メニューの合計は82個
- 保存料の表記は10メニューとも0個。甘味料の表記も0個
- 品目数が最少の牛肉のXO醤炒めは、食塩相当量では2番目に多い2.3g
完全な無添加ではありません。ただし、名前だけで決めつけられる数でもありません。
明日やることは1つ。気になるコースのページで「アレルギー・原材料を確認する」を押して、スラッシュより後ろと食塩相当量だけをチェックする。それだけで、うわさではなく数字で判断できます。
「味付けは任せたいけれど、添加物の品目は減らしたい」なら、冷凍弁当以外に目を向ける手もあります。料金と仕組みを検証したシェフの無添つくりおきの検証記事もどうぞ。
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