ラベルさん先に結論です。添加物が1つも書かれていなかった1品は、スーパーではなく生協の宅配で扱われる商品でした。14商品の品目数は0から9まで開きます。そして差を作っていたのは買う店ではなく、作っている会社の方針でした。
この記事では、どこへ行けば品目数の少ない冷凍餃子が買えるのかを、商品名と品目数まで出して書きます。数字はすべて2026年9月1日に各社公式サイトで確認しました。
「無添加」と書かれた冷凍餃子は、売り場を歩いても出てこない

今回見た3社の公式サイトに、「無添加」と名のついた餃子は1つもありませんでした。パッケージの表にその言葉が刷られていない以上、売り場で「無添加」の文字を探しても、見つかりません。
「無添加」という言葉の決まりがどう変わったのかは、「無添加」の3文字に決まった中身がない話にまとめました。この記事で書くのはその先です。袋の表の文字ではなく、原材料名の品目数で選ぶと、どこで買うことになるのか。
原材料名に何が書かれているかという話は、冷凍餃子6商品の表示を読み比べた記事で先に扱いました。今回は買える場所から書きます。味の素冷凍食品・大阪王将・コープの14商品を、同じやり方で並べました。
冷凍餃子14商品を、書かれた添加物の品目数で並べた

並べ方の決まりは3つです。味は判断に入れていません。
- 原材料名のスラッシュ(/)より後ろに書かれた品目を1つずつ拾い、その合計を品目数とする(末尾の「(一部に○○を含む)」はアレルギーの表示なので外します)
- たれや添付の塩が別に書かれている商品は、餃子本体の表示だけを対象にする
- 同じ品目数のときは、内容量の少ないほうを上に置く
| 品目数 | 商品(内容量) | メーカー | 書かれていた添加物 | 買える場所 |
|---|---|---|---|---|
| 0 | 国産ニラたっぷり肉餃子(標準20個・340g) | 大阪王将 | なし | 生協の宅配 |
| 1 | ぷるもち水餃子(標準15個・255g) | 大阪王将 | 加工でん粉 | スーパー |
| 2 | 鍋にスープに水餃子(標準24個・312g) | 味の素冷凍食品 | 加工でん粉、調味料(アミノ酸) | スーパー |
| 2 | 肉汁爆弾餃子(標準20個・700g) | 大阪王将 | 加工でん粉、安定剤(アルギン酸エステル) | スーパー |
| 2 | 肉汁大粒餃子(標準24個・720g) | 大阪王将 | 加工でん粉、乳化剤 | スーパー |
| 3 | 国産黒豚入り羽根つき餃子(12個・294g) | 大阪王将 | 加工でん粉、乳化剤、増粘剤(キサンタンガム) | 生協の宅配 |
| 3 | 匠 水餃子(12個・360g) | 味の素冷凍食品 | 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素 | スーパー |
| 4 | ギョーザ(12個・276g) | 味の素冷凍食品 | 調味料(アミノ酸等)、乳化剤、増粘多糖類、カゼインNa | スーパー |
| 4 | 水・油いらずパリッと羽根つきの餃子(12個・300g) | コープ | 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、増粘剤(キサンタンガム) | 生協の宅配 |
| 4 | 羽根つきスタミナ肉餃子(12個・ぎょうざ302g) | 大阪王将 | 加工でん粉、乳化剤、安定剤(アルギン酸エステル)、増粘剤(キサンタンガム) | スーパー |
| 5 | しょうがギョーザ(12個・276g) | 味の素冷凍食品 | 調味料(アミノ酸等)、乳化剤、香料、増粘多糖類、カゼインNa | スーパー |
| 5 | 羽根つき餃子(12個・ぎょうざ292g) | 大阪王将 | 加工でん粉、乳化剤、安定剤(アルギン酸エステル)、増粘剤(キサンタンガム)、香辛料抽出物 | スーパー |
| 5 | 茶美豚と国産野菜のおかわり!餃子(20個・360g) | コープ | 加工でん粉、pH調整剤、アルコール、トウガラシ抽出物、乳化剤 | 生協の宅配 |
| 9 | 米粉でつくったギョーザ(12個・276g) | 味の素冷凍食品 | 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、トレハロース、HPMC、アルギン酸エステル、乳化剤、増粘剤(キサンタン、アルギン酸Na)、pH調整剤、塩化Ca | スーパー |
原材料名は、各社の公式ページから写しました。味の素冷凍食品はギョーザ・鍋にスープに水餃子・米粉でつくったギョーザ、大阪王将は国産ニラたっぷり肉餃子・ぷるもち水餃子・羽根つき餃子、コープは日本生協連の商品情報検索にある水・油いらずパリッと羽根つきの餃子と茶美豚と国産野菜のおかわり!餃子を見ています。
先に断っておきます。この並びは表示された品目の多い順であって、体に悪い順ではありません。それでも、並べたことで分かったことがあります。
品目数を決めていたのは、買う店ではなくメーカーだった

大阪王将の10商品に、調味料も着色料も書かれていなかった
大阪王将の家庭用と生協用をあわせて10商品の表示を見ましたが、スラッシュの後ろに調味料・着色料・香料が出てくる商品は1つもありませんでした。並んでいたのは加工でん粉・乳化剤・安定剤・増粘剤、それに羽根つき餃子の香辛料抽出物です。
偶然ではありません。イートアンドフーズは公式サイトの大阪王将の5フリーで、こう書いています。
食品添加物としての調味料・着色料・香料・甘味料・発色剤に頼らない商品づくりを推進しています
一方、味の素冷凍食品の5商品には、すべてに調味料が書かれていました。しょうがギョーザには香料、匠 水餃子にはカラメル色素も入ります。つまり品目数を少なくしたいなら、店を変えるより先に会社名で絞ったほうが早いということです。
0品目の1品は、生協の宅配で扱われる商品だった
14商品でただ1つ、原材料名にスラッシュが出てこなかったのが、大阪王将の国産ニラたっぷり肉餃子(JANコード4954018001947)です。皮まで含めて、野菜・食肉・豚脂・粒状植物性たん白・砂糖・しょうゆ・パン粉・植物油脂・食塩・スープの素・発酵調味料・こしょう・おろしにんにく・おろししょうが・小麦粉・でん粉で終わっていました。
そしてこの商品は、公式サイトで生協用商品に分類されています。同じ会社の家庭用と並べて売られてはいません。
ここでいう0品目には、読み方の注意が1つあります。「原材料名の欄に何も出ていない」という意味であって、工場で何も使っていないという意味ではありません。作る途中で使って製品にほとんど残らないものと、仕入れた原料にもともと入っていて量がごくわずかなものは、書かなくてよい決まりだからです。
0品目という数え方には、断りが1つ要ります。加工助剤とキャリーオーバーは表示の義務がありません。原材料名に出てこなくても、工程で使われている場合があります。
羽根をパリッとさせる商品ほど、品目数は多かった
もう1つ、はっきりした違いがあります。品目数が多かったのは、焼くと羽根ができる商品と、電子レンジや米粉に対応した商品でした。羽根を均一に作るには生地の粘りや固さをそろえる必要があり、そのための加工でん粉・増粘剤・安定剤が表示に現れます。
逆に品目数が少なかった3つは、ゆでる水餃子と、羽根の付かない大粒の焼き餃子でした。仕上がりの見た目にこだわらない商品ほど、原材料名は短くなります。
ただし、品目数が少ない=体にいい、ではない

品目数の少なさと、体にいいこと。この2つを重ねて読むと、判断がずれます。消費者庁は、食品添加物は安全性の評価を経たうえで国が指定し、成分の規格や使える量の基準まで決めていると案内しています。品目数は安全性の順位ではありません。
今回の14商品でも、順番はあっさり入れ替わります。栄養成分は1個あたりや100gあたりと表示の単位がばらばらだったので、100gあたりにそろえて比べました。
| 商品 | 品目数 | エネルギー | 脂質 | 食塩相当量 |
|---|---|---|---|---|
| 国産ニラたっぷり肉餃子 | 0 | 200kcal | 10.6g | 1.18g |
| ぷるもち水餃子 | 1 | 181kcal | 5.7g | 0.8g |
| 米粉でつくったギョーザ | 9 | 165kcal | 7.4g | 1.35g |
表示が0品目だった商品が、100gあたりの脂質では10.6gでいちばん多いという結果でした。9品目の米粉でつくったギョーザは7.4gです。品目数と脂質は、それぞれ別に決まります。
同じことは冷凍庫の別の商品でも起きました。冷凍食品6商品を同じやり方で並べた記事では1位が10品目でしたし、冷凍食品の売り場全体で同じ読み方を試した記事では、原材料が野菜だけで終わる商品は、冷凍野菜に多くありました。
同じ冷凍の粉ものでも、ピザは0品目まで届きませんでした。冷凍ピザ13商品で最短が1品目だった調べでは、10商品にpH調整剤か酸味料が書かれています。
では、冷凍餃子をどこで買うか

買い方は2つに分かれます。
まずスーパーで済ませたいなら、商品名ではなく会社名で絞る。今回の14商品で、スーパーで手に入るもののうち品目数がいちばん少なかったのは、大阪王将のぷるもち水餃子の1品目でした。羽根の付かない肉汁大粒餃子と肉汁爆弾餃子が2品目で続きます。
そのうえで0品目まで求めるなら、買う場所を生協の宅配に替える。国産ニラたっぷり肉餃子は、店に並ぶ商品ではありません。ほかの売り場で0品目がどれくらい見つかるかは、スーパーの7つの売り場で0品目を探した記事と、業務スーパーのオンラインショップで表示を確かめた記事にまとめてあります。
ただし、餃子には弱点があります。焼いて5分で1品できても、その日の野菜と汁物はまだ決まっていません。餃子1皿で夕食が終わる日は、そう多くないはずです。
そこで毎日のおかずまで用意したいなら、別のやり方もあります。はじめから添加物を使わないと決めて作った惣菜を、家まで届けてもらう方法です。
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よくある質問

- Q無添加の冷凍餃子はスーパーで買えますか?
- A
今回の14商品では、添加物が1つも書かれていない商品は生協の宅配で扱われる1品だけでした。スーパーで手に入るもののうち最も短かったのは、大阪王将のぷるもち水餃子で、加工でん粉の1品目です。
- Q添加物が0品目なら、何も使われていないということですか?
- A
そうとは限りません。作る途中で使って製品にほとんど残らないものと、仕入れた原料にもともと入っていて量がごくわずかなものは、原材料名に書かなくてよい決まりです。0品目は欄に出ていないという意味になります。
- Qメーカーによって品目数が違うのはなぜですか?
- A
会社ごとに方針を出しているからです。イートアンドフーズは公式サイトで、食品添加物としての調味料・着色料・香料・甘味料・発色剤に頼らない商品づくりを進めると説明しており、今回見た大阪王将の10商品にもこの5つは書かれていませんでした。
- Q生協の餃子なら、どれも品目数が少ないですか?
- A
いいえ。コープの水・油いらずパリッと羽根つきの餃子は4品目、茶美豚と国産野菜のおかわり!餃子は5品目でした。買い方でまとめて決まるのではなく、商品ごとに表示が違います。
まとめ:店を選ぶ前に、会社名で絞る

14商品を並べて出た答えは1つです。添加物が1つも書かれていなかった1品は、店頭ではなく生協の宅配にありました。そしてスーパーで買える範囲でも、会社を絞れば1品目まで下がります。品目数を決めていたのは、買う場所よりメーカーの方針でした。
明日やることは1つ。袋を手に取ったら、商品名より先に会社名を見る。そのうえで裏返し、スラッシュの後ろが何行あるかを確かめる。これだけで、売り場をさまよう時間はぐっと短くなります。
「餃子はこれでいいとして、ほかのおかずの表示も短くしたい」という場合は、届けてもらう方法が残っています。餃子と同じやり方で5社の原材料名を並べた無添加のおかず宅配おすすめ5社と、料金と仕組みを確かめたシェフの無添つくりおきの検証記事もどうぞ。
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