ラベルさん先に結論です。6商品とも、保存料は使われていませんでした。丸善の商品は常温で120日もつと書かれているのに、です。原材料名のスラッシュ(/)より後ろに並んでいたのは、色と食感と味をつけるための添加物でした。
そして、はっきり分かれたものがあります。あの赤い色の出し方です。赤色106号という合成着色料を使う商品と、クチナシやパプリカのような植物から取った色を使う商品に分かれました。この記事では6商品を添加物の品目数で並べ、そのうえで売り場で何を見ればいいかまで書きます。数字はすべて2026年8月22日に各社公式サイトで確認したものです。
疑われているのは、ピンク色と「常温120日」という数字

そう言われる理由ははっきりしています。魚のすり身なのに、切り口がピンク色で、冷蔵庫に入れずに何か月ももつ。生の魚がそうならないので、何か強いものが入っていると思われます。
ところが丸善のホモソーセージ75gの原材料名を見ると、スラッシュより後ろは5つだけです。「加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、スモークフレーバー、香辛料抽出物、赤色106号」。保存料はありません。
常温でもつ理由は、メーカー側が説明しています。マルハニチロのお客様相談室のページには「筒状のフィルムに詰めた後、圧力を加えながら100度以上の温度で加熱殺菌を行います」と書かれています。日もちを作っているのは添加物ではなく、詰め方と加熱です。
魚肉ソーセージ6商品を、添加物の品目数で並べた

順位のつけ方は2つだけです。味は入れていません。
- 原材料名のスラッシュ(/)より後ろの添加物が、いくつ並んでいるかを数える
- 同数のときは、100gあたりの食塩相当量が多いほうを上位に置く
並べたのは、原材料名を公式サイトで公開している丸善とニッスイの6商品です。
| 順位 | 商品 | 添加物の品目数 | 色に使っているもの | 脂質 | 食塩相当量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 丸善 粗挽きソーセージ | 9 | 赤色106号+発色剤 | 5.1g | 1.85g |
| 2 | ニッスイ おさかなのソーセージ | 7 | クチナシ、トマトリコピン | 9.3g | 1.86g |
| 3 | 丸善 魚河岸ソーセージ | 6 | クチナシ、パプリカ色素 | 6.5g | 2.00g |
| 4 | 丸善 ホモソーセージ 極太タイプ130g | 6 | コチニール色素 | 7.2g | 1.77g |
| 5 | 丸善 ホモソーセージ75g | 5 | 赤色106号 | 6.8g | 1.73g |
| 6 | 丸善 おさかなソーセージ雪塩使用 | 5 | 赤色106号 | 7.3g | 1.33g |

脂質と食塩相当量は100gあたりに換算しました。公式の表示単位が、ニッスイは1本70g、丸善は1本40g・65g・75g・130gと、商品ごとに違うためです。
先に断っておきます。この順位は添加物の品目数が多い順であって、体に悪い順ではありません。実際、いちばん数が多かった1位は、脂質も食塩も上位ではありませんでした。
6商品で違っていたのは、赤い色をどこから取るかだった

表の4列目を縦に読むと、3つに分かれます。
赤色106号を使う3商品
1位・5位・6位は赤色106号と書かれています。石油を原料に作られる合成着色料で、日本では使用が認められていますが、名前がそのまま原材料名に出るので見つけやすい表示です。
虫から取るコチニール色素を使う1商品
4位の極太タイプはコチニール色素。カイガラムシから取る赤い色で、こちらは天然由来に分類されます。
植物から取る色を使う2商品
2位と3位はクチナシ、トマトリコピン、パプリカ色素。どれも植物から取った色です。同じピンク色に見えても、由来はここまで違います。着色料の由来を確かめる話はハリボーは体に悪い?でも数字を出しています。
もうひとつ、1位だけに入っていた添加物があります。発色剤(亜硝酸Na)です。粗挽きソーセージには原材料に「種もの(豚肉)」が入っていて、豚肉の色を保つために使われています。魚だけで作られた5商品には、発色剤は入っていませんでした。
ただし「数が多い=体に悪い」ではない

ここを混ぜると判断を誤ります。日本で使用が認められている添加物には使用量の上限があり、品目数の多さは、そのまま摂取量の多さを意味しません。表がそれを示していて、添加物9品目の1位は脂質5.1gで6商品中いちばん低く、添加物5品目の6位のほうが7.3gと多くなっています。
毎日の体に効いてくるのは右の2列です。3位の魚河岸ソーセージは100gあたりの食塩相当量が2.00g。厚生労働省のe-ヘルスネットによれば目標量は18歳以上の男性で1日7.5g未満、女性で6.5g未満なので、100gで目標の3割前後が入る計算になります。ただし1本40gの商品なので、1本なら0.8gです。
つまり添加物の数は「どうやって色と食感を作っているか」、脂質と食塩は「毎日どれだけ積み上がるか」を示していて、順位は一致しません。物差しは2本必要です。
同じソーセージでも、肉で作るほうは発色剤の話になります。無添加ソーセージ4商品の原材料を比べた記事で、「無添加」が何を指しているのかがはっきりします。食塩がもっと多いのは生ハムの食塩と添加物を比べた記事のほうでした。
じゃあ、売り場で何を選ぶか

見るところは1つです。原材料名に「赤色106号」という文字があるかどうか。合成着色料を避けたいなら、そこにクチナシやパプリカ色素と書かれている商品を選べば、選び分けができます。
「無添加」という言葉が実際に何を指すのかは無添加とは?にまとめました。
ただし限界もあります。着色料を選び分けても、魚肉ソーセージはメインのおかずにはなりません。1本で足りるのはたんぱく質の足しと、弁当のすき間だけです。加熱してあるのでそのまま食べられますが、便利さはそのぶんの役割しか持っていません。
だからメインのおかずのほうを添加物なしで用意したい人には、別の選択肢があります。添加物を使わないと決めて作った惣菜を、届けてもらう方法です。
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よくある質問
- Q魚肉ソーセージに保存料は入っていますか?
- A
今回確かめた6商品には、保存料は書かれていませんでした。丸善の商品が常温で120日もつのは、フィルムに詰めてから100度以上で加熱殺菌しているためだとメーカーが説明しています。
- Qあのピンク色は合成着色料ですか?
- A
商品によって違いました。6商品のうち3商品は赤色106号という合成着色料、1商品はカイガラムシから取るコチニール色素、2商品はクチナシ・トマトリコピン・パプリカ色素という植物から取った色でした。
- Q発色剤(亜硝酸Na)は入っていますか?
- A
6商品のうち1商品だけに入っていました。丸善の粗挽きソーセージで、原材料に種ものとして豚肉が入っているためです。魚だけで作られている残り5商品には、発色剤は書かれていませんでした。
- Q添加物の少ない魚肉ソーセージはどれですか?
- A
今回の6商品では、丸善のホモソーセージ75gとおさかなソーセージ雪塩使用が5品目でいちばん少ない結果でした。ただしどちらも赤色106号を使っています。数と中身は別に見てください。
まとめ:保存料はゼロ、見るのは「赤色106号」の4文字

6商品を並べて出た答えは1つです。魚肉ソーセージに保存料は使われていませんでした。差がついたのは赤い色の出し方で、赤色106号を使う商品と、クチナシやパプリカから色を取る商品に分かれました。
明日やることは1つ。パッケージを裏返して、原材料名に「赤色106号」と書いてあるかを見る。書いていなければ、色は植物か虫から取っています。それだけで選び分けができます。
そのうえで「メインのおかずのほうを添加物なしにしたい」なら、宅配に切り替える手があります。5社の原材料表示を比べた無添加のおかず宅配おすすめ5社と、料金と仕組みを確かめたシェフの無添つくりおきの検証記事もどうぞ。
同じソーセージでも、魚ではなく豚肉から作るウインナーになると、発色剤の有無で商品が分かれます。シャウエッセンの添加物4品目を確かめた記事では、6商品のうち5商品に発色剤が書かれていました。
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