ラベルさん先に結論です。マルシンハンバーグに使われている添加物は5つでした。調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、糊料(加工でん粉)、グリシン、乳化剤。同じ売り場のハンバーグを6商品ぶん確かめたところ、この5つは肉をつないで味をつけるためのものでした。
そのかわり、はっきり差がついた数字があります。脂質です。マルシンハンバーグは100gあたり17.7g。添加物を使っていないチキンハンバーグの9.8gと比べると、約1.8倍でした。この記事では6商品を添加物の品目数で並べ、そのうえで何を見て選べばいいかまで書きます。数字はすべて2026年8月22日に各社公式サイトで確認したものです。
疑われているのは、値段と「油を引かずに焼ける」手軽さ

そう言われる理由ははっきりしています。手ごろな値段で買えて、フライパンに油を引かなくても焼ける。手間も値段もかからないものは、何かで埋め合わせていると思われます。
マルシンフーズの公式サイトに載っている原材料名を見ると、スラッシュ(/)より後ろはこう並んでいます。「調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、糊料(加工でん粉)、グリシン、乳化剤」。5つです。
スラッシュより後ろが添加物、という読み方は無添加冷凍食品はスーパーで買える?売り場での選び方にも書きました。この5つが多いのかは、並べないと分かりません。
ハンバーグ6商品を、添加物の品目数で並べた

順位のつけ方は2つだけです。味は入れていません。
- 原材料名のスラッシュ(/)より後ろの添加物が、いくつ並んでいるかを数える
- 同数のときは、100gあたりの食塩相当量が多いほうを上位に置く
| 順位 | 商品 | 添加物の品目数 | 使われている添加物 | 脂質 | 食塩相当量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | マルシンハンバーグ ハーブ&レモン | 6 | pH調整剤、香料、糊料、調味料、グリシン、乳化剤 | 18.1g | 1.20g |
| 2 | マルシンハンバーグ | 5 | 調味料、pH調整剤、糊料、グリシン、乳化剤 | 17.7g | 1.43g |
| 3 | マルシンミニハンバーグ | 5 | 調味料、pH調整剤、糊料、グリシン、乳化剤 | 12.6g | 1.40g |
| 4 | マルシン 和風ハンバーグ しそ入り | 4 | 調味料、pH調整剤、香料、グリシン | 14.6g | 1.71g |
| 5 | 石井食品 お弁当ハンバーグ テリヤキソース | 0 | なし | 10.2g | 1.88g |
| 6 | 石井食品 チキンハンバーグ | 0 | なし | 9.8g | 1.33g |

脂質と食塩相当量は100gあたりに換算しました。公式の表示単位が、マルシンハンバーグは1袋70g、ハーブ&レモンは75g、石井食品のチキンハンバーグは1袋90gと、商品ごとに違うためです。
先に断っておきます。この順位は添加物の品目数が多い順であって、体に悪い順ではありません。実際、添加物ゼロの5位のほうが、食塩相当量はいちばん多く出ています。
上位4商品に共通していたのは、豚脂肪と食用油脂だった

マルシンの4商品と石井食品の2商品を分けているのは、添加物の数だけではありません。原材料名の前半、肉のすぐ後ろが違います。
マルシンは肉に脂を足している
マルシンハンバーグの原材料名は「食肉等(鶏肉、豚肉、牛肉、豚脂肪)、たまねぎ、つなぎ(パン粉、でん粉、粉末状大豆たん白)、食用油脂……」と続きます。豚脂肪と食用油脂が、どちらも入っています。だから100gあたりの脂質が17.7gになります。
石井食品は鶏肉となたね油だけ
いっぽうチキンハンバーグは「鶏肉(岩手県産)、たまねぎ、パン粉、ウスターソース、砂糖、しょうゆ、食塩、醸造酢、ナツメグ、コショウ、なたね油」。足している油はなたね油の1つだけで、脂質は9.8gでした。
添加物5つは、つないで味をつけるために使う
糊料(加工でん粉)と乳化剤は、ばらけやすい肉と脂と水をなじませてまとめるため。調味料(アミノ酸等)は味をつけるため。数を増やしているのは保存ではなく、肉に足した脂をまとめる作業です。公式サイトも「マルシン独自の油脂コーティング製法」と書いています。
つまり6商品の差を作っていたのは、添加物の数よりも肉に脂を足しているかどうかでした。
ただし「添加物が多い=体に悪い」ではない

ここを混ぜると判断を誤ります。日本で使用が認められている添加物には使用量の上限があり、品目数の多さは、そのまま摂取量の多さを意味しません。表の5位がその証拠で、添加物ゼロなのに食塩相当量は100gあたり1.88gと6商品でいちばん多い数字でした。
厚生労働省のe-ヘルスネットによれば、食塩の目標量は18歳以上の男性で1日7.5g未満、女性で6.5g未満です。マルシンハンバーグ1袋70gなら食塩1.0gなので、1食ぶんとしては収まる量になります。
つまり添加物の数は「どうやってまとめているか」、脂質と食塩は「毎日どれだけ積み上がるか」を示していて、順位は一致しません。物差しは2本必要です。
おかずを買ってくる側も同じでした。スーパーの惣菜6商品の添加物を比べた記事では、添加物2個のポテトサラダのほうが添加物4個の商品より脂質の多い結果です。肉の缶詰なら、スパムなどポーク缶6商品を原材料名で比べた記事もどうぞ。
同じひき肉の加工品でも、ミートボールは体に悪い?市販6商品の表示を並べた記事では、6商品のどれにも保存料が書かれておらず、分かれ目になったのはカラメル色素でした。冷凍の売り場に並ぶほうも同じで、冷凍ハンバーグ6商品を100gにそろえた記事では、添加物が4品目でいちばん少ないお弁当用のミニハンバーグが、食塩相当量1.88gで6商品の最多でした。
じゃあ、売り場で何を選ぶか

見るところは1つです。原材料名の前半に「豚脂肪」や「食用油脂」があるかどうか。あれば脂質が上がり、なければ下がります。6商品ではそれがそのまま脂質の順番になっていました。
「無添加」が何を指すのかは無添加とは?に、加工品の脂が疑われる話はマーガリンは体に悪い?にまとめてあります。
焼いたあとにかけるほうも、同じ読み方で並べています。100gあたりの食塩相当量はウスターソースが7.8gで最多、とんかつソースは5.0g、トマトケチャップは3.2gから3.3gでした。6商品の表示はケチャップとソースを読み比べた記事にあります。
ただし限界もあります。脂質の少ないハンバーグを選んでも、その日のおかずが1品増えるだけです。マルシンハンバーグが売れているのは、手ごろな値段で、油も引かずにすぐ焼けて、冷蔵庫に置いておけるからです。買い置きとしては、これに代わるものがなかなかありません。
だから毎日のメインのおかずをまるごと任せたい人には、別の選択肢があります。添加物を使わないと決めて作った惣菜を、届けてもらう方法です。
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よくある質問
- Qマルシンハンバーグに保存料は入っていますか?
- A
公式サイトの原材料名に保存料は書かれていませんでした。書かれているのは調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、糊料(加工でん粉)、グリシン、乳化剤の5つです。保存方法は冷蔵庫(0〜10℃)と表示されています。
- Qフライパンに油を引かなくていいのはなぜですか?
- A
公式サイトが「マルシン独自の油脂コーティング製法」と説明しています。あらかじめ油脂でコーティングしてあるため、油を引かずにフライパンでも電子レンジでも調理できると書かれています。
- Qマルシンの中では、どれがいちばん脂質が少ないですか?
- A
今回比べた4商品では、マルシンミニハンバーグが100gあたり12.6gでいちばん少なく、ハーブ&レモンが18.1gでいちばん多い結果でした。同じマルシンでも商品によって差があります。
- Q添加物の数はどこで確認できますか?
- A
各メーカーの公式サイトの商品ページに、原材料名がそのまま載っています。スラッシュ(/)より後ろが添加物です。売り場では袋の裏の同じ位置を見れば、その場で数えられます。
まとめ:見るのは添加物の数より、肉の後ろの脂

6商品を並べて出た答えは1つです。マルシンハンバーグの添加物5つは、肉に足した脂をまとめて味をつけるためのものでした。数字が大きいのは添加物ではなく脂質で、100gあたり17.7g。添加物を使っていないチキンハンバーグの約1.8倍です。
明日やることは1つ。袋を裏返して、原材料名の前半に「豚脂肪」「食用油脂」が書いてあるかを見る。毎日のメインのおかずにはせず買い置きとして使う、という線もそこで引けます。
そのうえで「メインのおかずをまるごと任せたいけれど添加物は減らしたい」なら、宅配に切り替える手があります。5社の原材料表示を比べた無添加のおかず宅配おすすめ5社と、料金と仕組みを確かめたシェフの無添つくりおきの検証記事もどうぞ。
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