【無添加のめんつゆ・白だし】白だしはしょうゆより食塩が多い

淡い水色の面に、灰色の四角い板が1枚のる 体に悪い?食品査定
ラベルさんラベルさん
白だしって、めんつゆの色ちがいでしょ。どっちも無添加のを買えばいいなら、安いほうでいいよね。
うーめんうーめん
そこが今回いちばん意外だった。めんつゆ11商品と白だし9商品の原材料名を公式サイトで写したら、1番目の材料が違った。

台所に、めんつゆと白だしが1本ずつ立っています。同じ形のボトルで、同じ売り場に置かれている2本です。

ところが原材料名の1行目は、そろいませんでした。めんつゆ11商品は、11本ともしょうゆから始まります。白だし9商品では、1番目が食塩の商品が4つありました。

数字はすべて、2026年8月30日に各社の公式サイトで確認しました。20商品のうち、スラッシュより後ろが空欄だったのは7商品でした。

めんつゆと白だしは、原材料名の1行目から分かれた

淡い緑の小皿が7枚、水色の台に散らばっている

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答えを先に書きます。この2つを、しょうゆ・だし・みりんという1つの説明でくくることはできません。1番目の材料が違うからです。

理由は、めんつゆだけが古い決まりの言い方を引き継いでいるためです。旧「めん類等用つゆ品質表示基準」には、こう書かれていました。

  • しょうゆに砂糖類及び風味原料から抽出しただしを加えたもの。または、これにみりん、食塩その他の調味料を加えたもの
  • 風味原料の例はかつおぶし、こんぶ、乾しいたけ。原文にそのまま出てきます

出どころは日本醤油技術センターのテキスト つゆ類の表示です。この定義は、しょうゆが土台であることを前提にしています。

いっぽう白だしに、国の定義はありません。ヤマキは自社のブランドサイトで説明しています。かつお節や昆布などからとっただしに、白醤油や淡口醬油、砂糖、みりんなどを加えた万能調味料、という言い方です。

言葉のうえでは、めんつゆと近い作りに読めます。ところが実物の表示は、そのとおりになっていませんでした。

めんつゆ11商品は、11本ともしょうゆから始まった

淡い水色の面に、紙で包んだ小さな包みが1つ

まずはめんつゆです。各社の公式ページから、印刷されている順番のまま原材料名を写し取りました。

商品公式の濃縮倍率添加物の品目数スラッシュより後ろ公式の食塩相当量
ヤマキ めんつゆ 500ml記載なし2品目調味料(アミノ酸等)、アルコール100mlあたり7.2g
ヤマキ 極撰めんつゆ 300ml記載なし0品目なし100mlあたり6.7g
ミツカン 追いがつおつゆ2倍濃縮2倍2品目アルコール、調味料(アミノ酸等)100gあたり5.7g
チョーコー かつおつゆ2倍濃縮0品目なし100mlあたり7.6g
ヤマサ昆布つゆ3倍濃縮3品目アルコール、調味料(アミノ酸等)、酸味料100mlあたり10.2g
にんべん つゆの素ゴールド 500ml3倍濃厚0品目なし100mlあたり10.9g
節辰商店 鰹たっぷりつゆ 500ml3倍濃縮0品目なし公式ページに記載なし
節辰商店 めんつゆ 900ml4倍濃縮1品目調味料(アミノ酸等)公式ページに記載なし
キッコーマン 濃いだし本つゆ濃縮4倍3品目アルコール、調味料(アミノ酸等)、酸味料15mlあたり1.8g
創味のつゆつけつゆ4倍希釈2品目調味料(アミノ酸等)、カラメル色素100mlあたり16.4g
トップバリュ オーガニックめんつゆ記載なし0品目なし100mlあたり7.0g

11商品とも、原材料名の1番目はしょうゆでした。にんべんとトップバリュは有機しょうゆ、節辰商店の2本は本醸造の醤油でした。

スラッシュより後ろが空欄だったのは4商品です。ヤマキの極撰めんつゆは、しょうゆ、砂糖、ふし、こんぶだし、みりん、食塩、いわしにぼし、醸造酢の8つで終わります。

にんべんのつゆの素ゴールドも同じで、8つの材料で終わっています。ただし食塩相当量は100mlで10.9gです。同じ100ml表示のなかでは、創味のつゆの16.4gに次ぐ数字でした。

いちばん多かったのは創味のつゆの16.4gです。公式ページには、つけつゆは4倍希釈と載っています。

薄めたあとの数字まで出し直した話は、つゆを薄めたあとの食塩相当量を出した記事にあります。原液のままだと4.7倍あった差が、倍率で割ると1.4倍まで縮みました。

なお、セブンプレミアムのつゆ 3倍濃縮も候補でした。公式ページに原材料名の記載がないため、品目数を出せず今回は外しています。

表の数字について、ひとつ補足します。だしを取る工程で使われて残らない加工助剤は、書かなくて構いません。原料のしょうゆから引き継がれる程度のキャリーオーバーも、記載は免除されています。0品目と書いた商品も、書かなくてよい分までは分かりません。

白だし9商品では、1番目が食塩の商品が4つあった

銀色の楕円の皿が2枚、緑の壁ぎわに立てかかる

次が白だしです。同じ書き方で、9商品ぶんの表示を写しました。

商品原材料名の1番目添加物の品目数スラッシュより後ろ公式の食塩相当量
ヤマキ 割烹白だし 500ml食塩2品目調味料(アミノ酸等)、アルコール100mlあたり10.2g
ヤマキ 割烹白だしお塩ひかえめ 500mlたん白加水分解物4品目調味料(無機塩等)、アルコール、酸味料、ポリグルタミン酸100mlあたり6.7g
ヒガシマル 京風割烹白だし本醸造しょうゆ2品目調味料(アミノ酸等)、アルコール公式ページに記載なし
ミツカン プロが使う味 白だし食塩2品目調味料(アミノ酸等)、アルコール100gあたり13.1g
にんべん 白だしゴールド 500ml食塩1品目アルコール100mlあたり13.1g
盛田 極淡白だししょうゆ2品目アルコール、調味料(アミノ酸等)15mlあたり1.6g
七福醸造 有機白だし有機しろしょうゆ0品目なし100mlあたり12.4g
久原本家 茅乃舎 白だし食塩0品目なし15mlあたり1.8g
節辰商店 鰹白だし 500mlしょうゆ0品目なし公式ページに記載なし

1番目が食塩だったのは4商品でした。ヤマキの割烹白だし、ミツカンのプロが使う味 白だし、にんべんの白だしゴールド、久原本家の茅乃舎 白だしです。

しょうゆから始まるのも4商品です。ヒガシマル、盛田、七福醸造、節辰商店が該当します。残る1本は、たん白加水分解物が先頭でした。

原材料名は重い順に印刷する決まりです。つまり白だしの半分近くは、しょうゆより食塩のほうが多い商品ということになります。同じ淡い色でも、作り方が2通りに分かれていました。

スラッシュより後ろが空欄だったのは3商品です。七福醸造の有機白だしは、日本で唯一の有機JAS認定の白だしだと公式が説明しています。食塩相当量は100mlで12.4gでした。

茅乃舎の白だしは、大さじ1杯15mlあたり1.8gという書き方でした。節辰商店の鰹白だしは、商品名に化学調味料・保存料無添加と入っています。

いちばん品目数が多かったのは、ヤマキの割烹白だしお塩ひかえめの4品目です。公式ページには、ポリグルタミン酸への注記が付いています。納豆のネバの成分で、塩味の調整に使っている、という説明でした。

濃縮倍率が上がっても、添加物の品目数は増えなかった

淡い緑の筒形の器が5つ、金属の盆に並んでいる

ここからが今回いちばん知りたかったところです。濃く作るほど、日持ちのための添加物が増えるのか。めんつゆ11商品を、公式の倍率ごとに区切りました。

濃縮倍率ごとに品目数の幅を示した図
公式の濃縮倍率商品数添加物の品目数0品目の商品
2倍2商品0品目と2品目1商品
3倍3商品0品目、0品目、3品目2商品
4倍3商品1品目、2品目、3品目0商品
記載なし3商品0品目、0品目、2品目2商品

答えは、倍率では決まりませんでした。0品目は2倍にも3倍にも出てきます。いちばん多い3品目も、3倍のヤマサ昆布つゆと4倍のキッコーマン濃いだし本つゆの両方に出ました。

同じ会社のなかでも同じです。節辰商店の3倍濃縮は0品目、4倍濃縮は1品目でした。倍率が1つ上がって、増えたのは調味料(アミノ酸等)の1行だけです。

4倍の3商品が、すべて1品目以上だったことは書いておきます。ただし3商品しかありません。倍率のせいだと言い切れる数ではない、というのが今回の結果です。

薄めるかどうかではっきり差が出たのは鍋つゆで、0品目が濃縮タイプだけに出た鍋つゆ14商品では、そのまま鍋にあける8商品すべてに調味料(アミノ酸等)が書かれていました。

白だしにも、気づいたことがあります。白だしは、濃縮倍率をそもそも書きません。9商品のうち倍率を数字で示したのは、ミツカンの1商品だけでした。

  • ミツカン プロが使う味 白だし…かけうどんに使用する場合の希釈倍率が10倍、と公式に記載
  • 久原本家 茅乃舎 白だし…大さじ1杯15mlに湯180ml、という書き方
  • ヤマキ、ヒガシマル、にんべん、盛田、七福醸造、節辰商店…倍率の数字なし

めんつゆの多くは、2倍・3倍・4倍という数字を書きます。白だしには、その数字がありません。

「めんつゆ」と「白だし」に、国の規格はなかった

灰色の板が2枚、麻紐に吊るされて揺れている

ここは事実だけ書きます。いまの制度に、めんつゆと白だしの個別ルールはありません。決まりは3つありますが、どれにも項目がありませんでした。

  1. 食品表示基準…本文と別表に「つゆ」の個別ルールはありません。この言葉が出てくるのは附則第二条の廃止一覧だけで、三十六番目に「めん類等用つゆ品質表示基準を定めた件」が並びます。「白だし」は0か所です(e-Gov法令検索)
  2. JAS規格…対象品目に「しょうゆ」と「風味調味料」はありますが、つゆと白だしはありません(農林水産省)
  3. 公正競争規約…表示に関する規約は食品で36件。しょうゆ、食酢、みそ、削りぶしにはありますが、つゆと白だしの規約はありません(消費者庁)

つまり白だしは、国の決まりが1つもない言葉です。倍率が書かれないのも、書かせる決まりがないためだと考えると筋が通ります。

いっぽうめんつゆには、廃止された基準の名残が残っています。名称欄の書き方です。旧基準では、薄めて使うものは「めんつゆ(希釈用)」または「つゆ(希釈用)」と書くことになっていました。

その書き方は、いまも商品に残っています。トップバリュのオーガニックめんつゆの名称欄は「有機つゆ(希釈用)」です。商品名は「めんつゆ」でも、一括表示の名称は別の言葉になっています。

「無添加」という言葉のほうにも定義はありません。この整理は7つの売り場で添加物0品目を写した記事にまとめてあります。売り場で3文字を目印にしても選べない理由も、そこに書きました。

アルコールと調味料が入る理由は、公式の説明に出ていた

金属の丸皿にフォークが2本、そろえて置かれる

20商品で多く出た言葉は、アルコールと調味料(アミノ酸等)です。何のために入るのか、公式の説明を探しました。

アルコールの答えは、しょうゆの説明にありました。日本醤油協会のしょうゆ情報センターは、原料と製造法のページでこう説明します。

本来、しょうゆは添加物を加える必要が少ないものです。酵母の一種である白カビの発生を防ぐ目的で、アルコールや保存料を加えることがあります。

めんつゆも白だしも、土台はしょうゆか食塩です。アルコールは味づけではなく、品質を保つ目的で使われる材料ということになります。

みそでも同じ言葉が出てきました。酒精が入る理由をみそで扱った記事もあわせてどうぞ。

調味料と酸味料のほうは、少し事情が違います。この2つは一括名と呼ばれる書き方で、物質名を書かずに済ませられます。

消費者庁の資料食品添加物表示に関するマメ知識に、その仕組みが出ています。組み合わせて効果を出すタイプの添加物は一括名で書ける、という決まりです。物質名のかわりに使える一括名は15種類。酸味料と調味料は、どちらもその中です。

だから原材料名を最後まで写しても、中身の物質名までは出てきません。粉末のだしでも同じでした。その話は粉末だしの一括名を扱った記事にあります。

ただし、書いている会社もありました。イオンのかつお風味香る白だしは今回の20商品に入れていませんが、公式ページに添加物の用途と物質名が並びます。

  • アルコール…用途は製造用剤
  • 調味料…アミノ酸(L―グルタミン酸ナトリウム、グリシン)、核酸、有機酸
  • 酸味料…乳酸

酸味料の正体が乳酸だと分かると、味を酸っぱくするためではなく、味と品質を一定に保つために入っていると読めます。日持ちと、味をそろえること。スラッシュより後ろにあるのは、この2つでした。

じゃあ、どこで買って、どれを選ぶか

20商品の買える場所は、大きく3つに分かれました。どこで買うかを先に決めると選べます。

1つめ。スーパーの調味料売り場で済ませるなら、0品目は現実にあります。ヤマキの極撰めんつゆ、にんべんのつゆの素ゴールド、チョーコーのかつおつゆが該当しました。

2つめ。イオンとセブン-イレブンでは、事情が逆です。トップバリュのオーガニックめんつゆは、公式ページに原材料名も栄養成分も出ています。製造はヤマサ醤油です。

セブンプレミアムのつゆは、公式ページに原材料名がありません。買う前に品目数を知る方法がありません。同じことはコンビニ8商品を写した記事でも起きました。

3つめ。白だしで0品目を狙うなら、通販か取り扱い店の確認が近道です。七福醸造は取り扱い店舗一覧を都道府県別に公開しています。北野エース、明治屋、紀伊國屋のほか、イオンやヤオコーなどの名前も並びます。

久原本家は公式通販と直営店、節辰商店は自社の公式ネットストアで扱っています。近所を回るより、先に公式サイトで在庫を確認したほうが早いです。

ここまでが表示の話です。つゆを1本選び直すより先に、メインのおかずごと変えたい週もあります。使わないものを公表している宅配なら、頼む前に中身が分かります。

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つゆが決まったら、次に見るのは麺の袋です。乾麺14商品の添加物は0品目か1品目で、差が大きかったのは添加物ではなく食塩でした。

よくある質問

Q
スーパーで買えるめんつゆで、スラッシュのない商品はどれですか?
A

今回の11商品では4つありました。ヤマキの極撰めんつゆ、にんべんのつゆの素ゴールド、チョーコーのかつおつゆ、トップバリュのオーガニックめんつゆです。前の3つはスーパーの調味料売り場、トップバリュはイオンで扱っています。

Q
白だしで添加物の表示がない商品はありますか?
A

9商品のうち3つが該当しました。七福醸造の有機白だし、久原本家の茅乃舎 白だし、節辰商店の鰹白だしです。3社とも公式の通販サイトを持っています。七福醸造は取り扱い店舗一覧も都道府県別に公開しています。

Q
濃縮倍率が高いほど、添加物は多くなりますか?
A

今回のめんつゆ11商品では、そうなりませんでした。0品目は2倍濃縮にも3倍濃縮にも出ています。節辰商店の3倍濃縮は0品目、同じ会社の4倍濃縮は1品目でした。倍率で品目数は決まっていません。

Q
めんつゆと白だしの違いは、原材料名のどこに出ますか?
A

1番目の材料に出ます。めんつゆ11商品は11本ともしょうゆから始まりました。白だし9商品では、1番目が食塩の商品が4つ、しょうゆの商品が4つに分かれています。残る1つはたん白加水分解物でした。

Q
「めんつゆ」や「白だし」に国の規格はありますか?
A

ありません。食品表示基準の本文と別表に「つゆ」の個別ルールはなく、旧めん類等用つゆ品質表示基準は附則で廃止された一覧に並んでいます。JAS規格にも公正競争規約にも、つゆと白だしの項目はありませんでした。

Q
アルコールは何のために入っていますか?
A

日本醤油協会のしょうゆ情報センターは、白カビの発生を防ぐ目的でアルコールや保存料を加えることがある、と説明しています。20商品でも、アルコールはいちばん多く出た表示でした。

まとめ:見るのは商品名ではなく、原材料名の1行目

金属の盆に、淡い緑の湯のみが4つ重ねてある

20商品から出た答えは3つです。

1つめ。めんつゆ11商品は、11本ともしょうゆから始まりました。白だし9商品では、1番目が食塩の商品が4つあります。

2つめ。スラッシュより後ろが空欄だったのは、20商品のうち7商品です。めんつゆで4商品、白だしで3商品。スーパーの売り場にあるものも、通販だけのものも含まれます。

3つめ。濃縮倍率で品目数は決まりませんでした。0品目は2倍にも3倍にも出て、3品目は3倍と4倍の両方に出ています。同じ会社の3倍と4倍でも、差は1品目だけでした。

明日やることは1つ。手持ちのボトルを裏返して、原材料名の1番目を見つける。食塩なら、しょうゆより塩のほうが多い商品です。

そのあとで、スラッシュがあるかどうかに進みます。この順番なら、商品名の言葉に引っぱられずに済みます。

つゆ1本より先におかずを変えたい日は、宅配という手もあります。おかず宅配5社が公表している不使用の範囲と、シェフの無添つくりおきを料金から点検した記事もどうぞ。

出典は各社の公式サイトと公的機関の資料です。

ヤマキ(めんつゆ・割烹白だし)、ヤマサ昆布つゆ、ミツカン 追いがつおつゆ2倍、キッコーマン 濃いだし本つゆ。にんべん 白だしゴールド、ヒガシマル 京風割烹白だし、盛田 極淡白だし、チョーコー かつおつゆ。以上の各ページから、2026年8月30日に写しました。

なお、白だしの作り手として名前の挙がる星野物産も候補でした。公式サイトの商品は乾麺と小麦粉で、白だしは商品一覧に出てきません。

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