【0品目は4商品】ザーサイは体に悪い?11商品で産地の文字が出た欄は3つ

生成りの床に置いた青灰色の板と、横に渡した黒い布の帯 体に悪い?食品査定
ラベルさんラベルさん
ザーサイって、瓶を持ち上げて裏を見ても、産地がどこに書いてあるか分からなくない?
うーめんうーめん
そこが今回の話。11商品の表示を見ていったら、産地の文字が出てくる場所が3つに分かれていた。

先に結論です。ザーサイ11商品のうち、添加物の名前が1つも出てこない商品が4つありました。いちばん多い商品でも4品目です。そして産地については、「中国」という文字が3つの違う欄に、3通りの書き方で出ていました。

この記事では、市販のザーサイ11商品の表示を添加物の品目数の順に並べ、産地がどの欄にどう書かれていたかまで出します。あわせて、たくあん・らっきょう・梅干し・メンマの6商品と書き方を比べます。ここに出す数字と文字は、2026年9月4日に各社の公式サイトを開いて拾いました。

「ザーサイは体に悪い」と言われる出どころは3つある

白っぽいざらついた床に、青灰色の四角い板を3枚ならべた

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言われていることを分けると、話は3つになります。1つめは産地の話。2つめは原材料名に並ぶカタカナの話。3つめは塩の量の話です。

このうち表示を見れば答えが出るのは、1つめと2つめだけです。塩の量は栄養成分表示に食塩相当量として数字が出ているので、気になる人は各商品の数字を直接見てください。この記事では、そこには踏み込みません。

では1つめの産地は、そもそもどこに書いてあるのか。ここが分かりにくい理由は、書く欄が1つに決まっていないからです。消費者庁は、原料原産地表示の対象を「スーパーなどで販売されている、国内で作られた全ての加工食品」と説明しています。そして輸入した加工食品については「輸入した加工食品には、原料原産地表示をすることにしていません。ただし、輸入した加工食品には、その商品がどこの国から輸入されたものかを示す『原産国名』が表示されます」と書いています。

つまり、日本で味を付けた商品と、味まで付けて輸入した商品では、産地が出てくる欄の名前が違うということです。ザーサイはその両方が売り場に並んでいます。だから混ざります。

ザーサイ11商品を、添加物の品目数の順に並べた

白い壁に、細長い灰色の布片を10枚等間隔でならべた

並べ方は2つに絞りました。味は入れていません。

  • 原材料名のスラッシュ(/)から右に、添加物の名前がいくつ並ぶかで順を付ける(トップバリュのように添加物だけを別の欄に分けている商品は、その欄を読む)
  • 品目数が並んだときは、原材料名の1番目に産地の文字が付いているほうを上に置く

選んだのは、スーパー・輸入食品の売り場・通販で手に入る11商品です。

順位商品添加物の品目数産地の文字が出ていた場所書かれ方
1アキモ 旬漬ザーサイ4品目原料原産地名の欄中国(ザーサイ)
2トップバリュ ベストプライス 豆板醤使用味付ザーサイ 100g2品目原材料名の中塩漬ザーサイ(中国製造)
3ヤマザキ ザーサイ炒め 80g2品目原材料名の中塩漬けザーサイ(中国製造)
4桃屋 味付ザーサイ 100g2品目公式ページでは見つからない榨菜(産地の文字なし)
5桃屋 きざみザーサイ 100g2品目公式ページでは見つからない榨菜(産地の文字なし)
6宮野食品工業所 ザーサイ 90g0品目原料原産地の欄中国(ザーサイ)
7ユウキ食品 ザーサイ 120g0品目原産国の欄中国
8友盛貿易 四川極品ザーサイ(ホール)500g0品目原産国の欄中国
9富澤商店 四川極品搾菜ザーサイ 500g0品目原産国の欄中国
10業務スーパー 本格中華ザーサイ 800g公式ページに原材料名の掲載なし原産国名の欄中国
11業務スーパー 味付け中華ザーサイ 100g公式ページに原材料名の掲載なし原産国名の欄中国

品目数が分かった9商品のうち、0品目は4つ、2品目は4つ、4品目は1つでした。業務スーパーの2商品は、公式ページに原産国名と栄養成分表示は出ていますが、原材料名の掲載がないため品目数を出していません。

0品目という数え方には、断りが1つ要ります。加工助剤とキャリーオーバーは表示の義務がありません。原材料名に出てこなくても、工程で使われている場合があります。

添加物が書かれていた5商品の中身も見ておきます。桃屋の2商品はどちらも調味料(アミノ酸等)と酸味料の2つ。トップバリュも同じ2つで、こちらは原材料名とは別の添加物の欄に分けて書かれています。アキモは調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、酸味料、酸化防止剤(V.C)の4つ。ヤマザキだけが香辛料抽出物とカラメル色素で、他の4商品と1つも重なりません。炒めて色と香りを付けた商品だからです。

言い換えると、味を付けたザーサイに書かれていた添加物は、酸味料と調味料(アミノ酸等)の2つに集中していたということです。調味料(アミノ酸等)は、うま味を出す添加物をまとめて呼ぶときの書き方で、東京都保健医療局が一括名として説明しています。たくあんや福神漬まで含めた漬物6商品で共通していたものとは、中身が少しずれました。

産地の文字が出ていた欄は、3つに分かれた

青灰色の壁ぎわに、縦長のベージュの板を3枚立てかけた

ここが今回いちばん分かれたところです。11商品のうち「中国」の文字があったのは9商品。ただし、その文字が置かれていた欄は同じではありませんでした。

ザーサイの産地表示が原材料名の中・原料原産地名の欄・原産国名の欄の3つに分かれる図

1つめ、原材料名の中に「(中国製造)」と書かれていた2商品

トップバリュの原材料名は「塩漬ザーサイ(中国製造)、しょうゆ(大豆・小麦を含む)、砂糖、ごま油、酵母エキス、たん白加水分解物(小麦を含む)、豆板醤(小麦を含む)、オニオンパウダー、香辛料」で始まります。ヤマザキも「塩漬けザーサイ(中国製造)」から始まります。

この「製造」の2文字が重要です。消費者庁は製造地表示について、対象原材料が「加工食品である場合に、生鮮食品の原産地『○○産』と区別して、その製造地を『○○製造』等と表示」すると説明しています。つまりこの2商品が示しているのは、野菜が育った場所ではなく、その野菜を塩漬けにした場所です。ザーサイは塩漬けにした状態で日本に運ばれ、日本の工場で味を付ける流れが多いため、こう書かれます。トップバリュの製造者はアーベストフーズ(栃木県大田原市)です。

この2文字の違いは、宅配惣菜22商品の表示でも同じ形で出てきました。

2つめ、原料原産地の欄に「中国(ザーサイ)」と書かれていた2商品

アキモは原料原産地名を「中国(ザーサイ)」、宮野食品工業所は原料原産地を「中国(ザーサイ)」として、原材料名とは別に示しています。こちらは製造地ではなく、ザーサイという材料の産地を書いた形です。

消費者庁の説明では、対象になるのは「一番多く使用されている原材料(原材料に占める重量割合上位1位)」だけです。逆にいえば、2番目から後ろの材料は、産地が空欄でも表示として問題ありません。宮野食品工業所の原材料名は「ザーサイ、漬け原材料[醤油(小麦・大豆を含む)、植物油脂(ごまを含む)、砂糖、唐辛子]」で、しょうゆや砂糖の産地は出てきません。

3つめ、原産国の欄に「中国」とだけ書かれていた5商品

ユウキ食品、友盛貿易、富澤商店、業務スーパーの2商品は、原材料名の中に産地の文字がなく、別の行に原産国として中国が示されています。これは味まで付けて輸入された商品だからです。前に引いたとおり、輸入した加工食品には原料原産地表示ではなく原産国名が付きます。

この5商品のうち原材料名が分かった3商品は、どれも短いのが特徴でした。ユウキ食品は「ザーサイ、漬け原材料(食塩、香辛料)」。友盛貿易と富澤商店のホールタイプは、どちらも「ザーサイ、食塩、香辛料」の3つで終わっています。この2つは同じ四川極品という名前で、原材料名の中身も一致していました。

「輸入」とまとめて書かれた商品は1つもなかった

原料原産地には、国名を書かずに「輸入」とまとめる書き方もあります。消費者庁は大括り表示が使える条件を「3以上の外国の産地のものを使用しており、かつ、その外国の産地の重量順位に変動が見込まれる場合や産地の切替えが見込まれる場合」と説明しています。また「A国又はB国」のようにつなぐ又は表示も、「『、』でつなげた表示が困難である場合にのみ認められる表示」とされています。

今回の11商品には、「輸入」も「又は」も1つもありませんでした。ザーサイは仕入れ先が動きにくい材料だと考えられます。

桃屋の2商品は、公式ページの表示に産地の文字が見当たらなかった

桃屋のオンラインショップには、原材料名と栄養成分表示は載っていますが、原料原産地名や原産国名の欄は見当たりませんでした。原材料名の1番目も「ザーサイ」ではなく漢字の「榨菜」です。公式サイトに載っていないだけで、実物のラベルにないとは限りません。産地を確かめたいときは、店頭で瓶を裏返すのが確実です。

らっきょう1社の中に、書き分けが3通りあった

生成りの台に、青灰色の薄い板を3枚ずらして重ねた

ザーサイだけを見ていると、この書き分けが中国の商品に特有のものに見えてしまいます。そうではないことを確かめるため、日本の漬物とメンマも同じやり方で並べました。

商品添加物の品目数産地の文字が出ていた場所書かれ方
中田食品 豊熟梅 しそ風味 165g6品目原材料名の中には出ない梅(産地の文字なし)
東海漬物 秋ぬか香味 たくあん4品目原材料名の中だいこん(国産)
岩下食品 宮崎県産 岩下の甘らっきょう 80g2品目原材料名の中らっきょう(宮崎県産)
岩下食品 岩下のピリ辛らっきょう 135g2品目原材料名の中らっきょう(中国)
岩下食品 岩下の手作り用らっきょう 400g1品目原産国名の欄中国
宮野食品工業所 極太メンマ 85g0品目原料原産地の欄中国(メンマ)

見てほしいのは岩下食品の3商品です。同じ会社の同じらっきょうで、産地の書き方が3通りに分かれています。宮崎県産の商品は都道府県名まで書き、ピリ辛は原材料名の中に国名を入れ、手作り用は原産国の欄に移しています。手作り用は塩漬けの状態で輸入された商品なので、書く欄が変わるわけです。

たくあんの「だいこん(国産)」も、書き方としてはピリ辛らっきょうの「らっきょう(中国)」と同じ形です。欄が変わるかどうかを決めているのは、国の名前ではなく、その商品が日本で作られたか、できあがった状態で入ってきたかの違いでした。

梅干しは少し違いました。中田食品の豊熟梅は、原材料名が「梅、しそ、漬け原材料〔還元水あめ、食塩、醸造酢(りんごを含む)、しそ液〕/調味料(アミノ酸等)、酒精、酸味料、野菜色素、V.B1、甘味料(スクラロース)」で、1番目の梅に産地の文字がありません。そのかわり商品の説明文に「中国で収穫した梅を、和歌山のJAS認証工場で安心・安全の品質で製造」と書かれていました。産地の情報が、表示の外の文章に出ている形です。

ただし、品目数の順も、産地の書き方も、良し悪しの順ではない

濃い青灰色の台に、ベージュの厚い板を2枚重ねて置いた

品目数の少なさと安全性を混ぜると選び方を間違えるので、3つ断っておきます。

1つめ。表の順位は、書かれている添加物が多い順であって、安全性の順ではありません。この記事は、どちらが体にいいかを決めるためのものではありません。

2つめ。0品目は、袋や瓶の表示に添加物の名前が出てこないという意味です。作る途中で使って最後に取り除くものと、材料に元から入っていて量がごくわずかなものは、書かなくてよい決まりになっています。だから0品目は、何ひとつ使っていないことの証明にはなりません。この読み方は売り場全体で0品目を追った記事でも同じです。

3つめ。0品目の商品と2品目の商品は、そのまま比べられません。今回0品目だった4商品のうち2つはホールタイプで、水に漬けて塩を抜いてから使う商品です。味を付けた商品と、これから自分で味を付ける商品を、同じ列で並べているだけだと考えてください。100gあたりの食塩相当量も、ホールタイプの富澤商店が10.5g、味を付けた宮野食品工業所が6.0g、ヤマザキが2.3gと、商品ごとに大きく開きます。

そして産地についても1つ。この記事は、どの国のものがいいという話をしていません。並べたのは、産地がどの欄にどう書かれているかという書き方の違いだけです。

では、売り場でどのザーサイを選ぶか

青灰色の紙の上に、生成りの四角い布片を4枚ならべた

答えは、何を知りたいかで3通りに分かれます。

1つめ。添加物の名前を減らしたい人は、原材料名が3行以内で終わる商品を選ぶ。今回0品目だったのは、宮野食品工業所、ユウキ食品、友盛貿易、富澤商店の4商品でした。味を付けたうえで0品目だったのは宮野食品工業所の1商品だけで、残る3つは自分で味を付けるタイプです。

2つめ。材料の産地を知りたい人は、まず原産国の行があるかどうかを見る。原産国の欄がある商品は輸入されたものなので、そこから先の産地は表示に出ません。原産国の行がなければ日本で作られた商品なので、原材料名の1番目か、原料原産地名の欄を見ます。

3つめ。塩漬けの場所ではなく畑の場所を知りたい人は、「製造」の2文字がないほうを選ぶ。「中国製造」は塩漬けにした場所、「中国(ザーサイ)」は材料の産地です。1文字違うだけで、指しているものが変わります。

漬物の売り場全体で0品目を探したときの結果は漬物15商品と3つの買える場所に、ザーサイ以外の売り場をどう回るかはスーパーの中で0品目が見つかる売り場にまとめてあります。

ただし、ザーサイでできることはここまでです。ザーサイを選び直しても、夕飯の主役は1品も決まりません。ご飯のお供は、献立の外側に置かれる一品だからです。

毎日の主役ごと表示を軽くしたい人には、別のやり方があります。添加物を足さないと決めた作り手に、味付きの惣菜ごと任せる方法です。

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よくある質問

Q
「中国製造」と書いてあったら、ザーサイは中国で採れたものですか?
A

その表示だけでは決まりません。消費者庁の説明では「○○製造」は加工した場所を示すもので、生鮮食品の産地を示す「○○産」とは区別されています。畑の場所まで知りたいときは、原料原産地名の欄に「中国(ザーサイ)」のように材料名が添えて書かれている商品を見てください。

Q
産地がどこにも書かれていない商品があるのはなぜですか?
A

今回、公式サイトの商品ページに産地の文字が見当たらなかったのは桃屋の2商品です。掲載されていないことと、実物のラベルにないことは別なので、店頭で瓶の裏を確認してください。なお産地を書く決まりがあるのは、重量がいちばん多い材料1つだけです。

Q
添加物0品目のザーサイはどこで買えますか?
A

今回0品目だった4商品は、輸入食品の売り場と製菓材料の通販、それに惣菜メーカーの商品でした。ただし0品目は表示に添加物の名前が出ていないという意味で、加工の途中で使われて表示が免除されるものまで含めた話ではありません。

Q
「輸入」とだけ書かれた漬物を見たことがありますが、あれは何ですか?
A

大括り表示という書き方です。消費者庁は「3以上の外国の産地のものを使用しており、かつ、その外国の産地の重量順位に変動が見込まれる場合や産地の切替えが見込まれる場合」に使えると説明しています。今回のザーサイ11商品には1つもありませんでした。

まとめ:見るのは国の名前ではなく、その名前が書かれている欄

明るい窓ぎわの白い台に、灰色の四角い板を1枚立てた

11商品を並べて出た答えは1つです。ザーサイの表示で「中国」の文字が出てくる欄は3つあり、どの欄に書かれているかで、意味が変わっていました。原材料名の中の「(中国製造)」は塩漬けにした場所、原料原産地の欄の「中国(ザーサイ)」はザーサイの産地、原産国の欄の「中国」はできあがった商品が入ってきた国です。添加物の品目数は0から4まで開き、0品目は4商品でした。

明日やることは1つ。瓶を裏返して、国の名前が書かれている行の見出しを読む。「原産国名」なのか「原料原産地名」なのか、それとも原材料名の中なのか。それだけで、その文字が何を指しているかが分かります。

「瓶詰めだけでなく夕飯の支度も軽くしたい」と思ったら、届けてもらう方法もあります。5社の表示を1つずつ突き合わせたおかず宅配5社の原材料名くらべを置いておきます。

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