ラベルさん先に結論です。冷凍チキンナゲット6商品で、原材料名のスラッシュ(/)より後ろに書かれていた添加物は0個から12個でした。いちばん多い伊藤ハムが12個、秋川牧園はスラッシュそのものがなくてゼロです。
ところが、その添加物ゼロの秋川牧園が、脂質は6商品でいちばん多いという結果になりました。上位と下位で本当に入れ替わっていたのは、添加物ではなく油です。数字はすべて2026年8月23日に各社公式サイトで確認したものです。
「体に悪い」の話が、1品だけで止まっている

「チキンナゲット 体に悪い」で調べると、出てくる話のほとんどがファストフードの1品についてです。けれども、多くの家庭が買うのはスーパーの冷凍売り場にある袋入りのナゲットのほうです。同じ名前でも、作っている会社も原材料も違います。
ここで先に、こちらで書けなかったことを断っておきます。マクドナルドの公式サイトには、チキンマックナゲットの原材料名の一覧が載っていません。公開されているのはアレルギー物質、栄養情報、主要原料の原産地です。5ピースで262kcal・脂質15.9g・食塩相当量1.2g(ソースを含まない)、主要原料の鶏肉はタイ産と書かれています。品目数を出せないので、この記事では家庭用の6商品だけを並べます。
そのかわり、6商品なら袋の裏と公式サイトに全部書いてあります。
冷凍ナゲット6商品の添加物を品目数で並べた

並べ方は2つだけです。味は判断に入れていません。
- 原材料名のスラッシュ(/)より後ろに、いくつの品目が書かれているか。かっこの中の細目は1つとして扱います
- 同じ数のときは、100gあたりの食塩相当量が多いほうを上に置きます
エネルギー・脂質・食塩相当量はすべて100gあたりに計算し直しました。公式サイトの表示の単位が、プリマハムは1袋64g、コープは1個20g、ほかは100gあたりと商品ごとに違うためです。
| 順位 | 商品 | 添加物の品目数 | エネルギー | 脂質 | 食塩相当量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 伊藤ハム 国内製造チキンナゲット | 12個 | 215kcal | 8.7g | 1.9g |
| 2 | プリマハム ディズニーチキンナゲット | 9個 | 223kcal | 11.4g | 2.0g |
| 3 | トップバリュ チキンナゲット | 8個 | 203kcal | 7.5g | 1.7g |
| 4 | ニチレイフーズ チキンナゲット | 7個 | 193kcal | 9.1g | 1.6g |
| 5 | コープ 国産若鶏のチキンナゲット | 4個 | 235kcal | 13.5g | 1.0g |
| 6 | 秋川牧園 鶏とおからのチキンナゲット | 0個 | 268kcal | 18.5g | 1.1g |

ひとつ断っておきます。この並びは表示されている添加物の品目数が多い順であって、体に悪い順ではありません。
今回は同じ数の商品がなかったので、食塩相当量での並べ替えは使っていません。6位の秋川牧園は原材料名にスラッシュがなく、鶏肉、おから、鶏脂、鶏卵、砂糖、食塩、さつまいもでん粉、小麦粉、香辛料と衣、揚げ油だけで終わっていました。
上位に共通していたのは、水分を抱えこませるものだった

品目名を突き合わせると、上位と下位の違いがはっきりしました。
上位3商品にだけ、くん液が入っている
伊藤ハム、プリマハム、トップバリュの3商品には、くん液が書かれています。くん液は、燻製の香りを短時間でつけるためのものです。3商品ともグリシンも入っていて、これは日もちと味の調整に使われます。
リン酸塩とpH調整剤は、肉の水分を逃がさないためのもの
12個で1位の伊藤ハムには、加工でん粉、トレハロース、リン酸塩(Na)、pH調整剤、増粘多糖類が並びます。ひき肉にした鶏肉から水分が出ていかないようにして、レンジで温め直しても固くならないようにする役目です。品目が増える理由は、ここにあります。
色をつけるものは、添加物ゼロの1商品を除いて全部に入っている
カロチノイド色素、着色料(カロテン、クチナシ)、着色料(アナトー色素)——表記は違いますが、秋川牧園以外の5商品には色をそろえるものが入っていました。揚げ色を安定させるためです。
ところが、添加物ゼロの商品が脂質は1位だった
ここがいちばん大事なところです。6位の秋川牧園は添加物ゼロですが、100gあたりの脂質は18.5g。12個の伊藤ハム(8.7g)の2倍を超えています。原材料に鶏脂が入り、衣にパン粉を使い、なたね油で揚げてあるためです。添加物を減らすことと、脂質を減らすことは、別のことでした。
ただし、品目数が多い=体に悪い、ではない
ここを一緒にすると、選ぶ場所をまちがえます。日本で使用が認められている添加物には使用量の上限があり、書かれている品目が多いことは、そのまま食べる量の多さにはなりません。
毎日の体に積み上がるのは、油と食塩のほうです。食塩相当量がいちばん多いのはプリマハムの100gあたり2.0g。厚生労働省のe-ヘルスネットによれば1日の目標量は18歳以上の男性で7.5g未満、女性で6.5g未満なので、100gで目標の3割前後になります。脂質は7.5gから18.5gまで2倍以上ひらいていて、しかも順位は添加物とそろっていません。
つまり、添加物の品目数はどこまで手を加えてあるかを、油と食塩は毎日どれだけ体に積み上がるかを表しています。見るところは2つあります。
この見方は、ほかの加工品でも同じでした。無添加ソーセージ4商品の記事では「無添加」が発色剤を使っていないという意味でしたし、冷凍食品6商品を比べた記事では添加物が使われていたのは衣とソースでした。「無添加」という言葉が何を指すのかは無添加とは?にまとめてあります。
では、何を選べばいいのか
売り場でできることは2つです。ひとつは、袋を裏返してスラッシュより後ろの行の長さを見ること。もうひとつは、栄養成分の脂質と食塩相当量を、100gあたりでそろえて見ることです。1個あたりや1袋あたりの表示になっている商品は、グラム数で割れば同じ土俵に乗ります。
衣を家でつけるほうに回ると、見る商品が粉に変わります。100gあたりの食塩相当量は、いちばん少ないから揚げ粉でも、いちばん多い天ぷら粉の6倍ありました。並べた結果は衣の粉を表示で確かめた記事にあります。
ただ、ナゲットには弱点があります。これだけでは、その日の食事が決まらないことです。副菜を用意すると、そこでもう一度袋を裏返すことになります。冷凍のナゲットが売れているのは、味付けまで済んでいるからです。
だから味の付いたおかずを毎日そろえたい人には、もう1つの選び方があります。添加物を使わないと決めて作られた惣菜を、届けてもらう方法です。
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キャンペーン内容は公式サイトでご確認ください
よくある質問
- Qチキンナゲットに保存料は入っていますか?
- A
今回の6商品には、どれも保存料の表記がありませんでした。冷凍で流通する商品のため、保存のための添加物は使われていません。
- Qマクドナルドのナゲットの添加物は何個ですか?
- A
公式サイトに原材料名の一覧が載っていないため、この記事では出していません。公開されているのはアレルギー物質、栄養情報、主要原料の原産地で、5ピースは262kcal・脂質15.9g・食塩相当量1.2g(ソースを含まない)です。
- Q添加物ゼロのナゲットを選べば安心ですか?
- A
安心という言い方はできません。今回ゼロだった秋川牧園の商品は、100gあたりの脂質が18.5gで6商品のなかでいちばん多い数字でした。添加物と脂質は別々に見る必要があります。
- Qナゲットの原材料はどこで確認できますか?
- A
各メーカーの公式サイトの商品ページに、原材料名がそのまま載っています。スラッシュ(/)より後ろが添加物です。トップバリュとコープは、原材料名と添加物を分けて表示しています。
まとめ:入れ替わっていたのは、添加物ではなく油だった

6商品を並べて出た答えは1つです。冷凍チキンナゲットの添加物は0個から12個。上位に共通していたのは、くん液と、肉の水分を逃がさないためのものでした。そして添加物ゼロの商品が、脂質では100gあたり18.5gで最多。2つの順位は、きれいに入れ替わっていました。
明日やることは1つ。袋を裏返して、スラッシュより後ろの行と、栄養成分の脂質を続けて読む。その2か所だけで、選べるようになります。
そのうえで「揚げ物以外のおかずも、添加物を減らしてそろえたい」なら、宅配に切り替える手があります。5社の原材料名を並べた無添加のおかず宅配おすすめ5社と、料金と仕組みを確かめたシェフの無添つくりおきの検証記事もどうぞ。
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